日本アカデミー賞が発表!

第37回日本アカデミー賞が昨日、行われました!

http://www.japan-academy-prize.jp/

授賞式の模様をご覧になった方も多いと思います。

今年も北海道ロケの作品や関係者が続々受賞!

まとめてご紹介します。

* * *

まずは、上川ロケ『許されざる者』(李相日監督)が

撮影&照明の2部門で最優秀賞を獲得!

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(C)2013 ワーナー エンターテイメント ジャパン

最優秀撮影賞/笠松則通さん

最優秀照明賞/渡邊孝一さん

新人俳優賞に忽那汐里さんが選ばれました。

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また、同じく新人俳優賞には、帯広出身・熊切和嘉監督の

『夏の終わり』に出演した綾野剛さんも選ばれています。

札幌ロケ『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』は

最優秀賞こそ逃したものの、

松田龍平さん&尾野真千子さんが

優秀助演男優賞&優秀助演女優賞に!

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続いて、会長特別賞には

小樽ロケ『少年』など数々の作品を発表した大島渚監督、

奥尻ロケ『おろしや国酔夢譚』で日本アカデミー賞

最優秀賞を受賞した照明マンの熊谷秀夫さん、

岩内ロケ『飢餓海峡』などで日本を代表する名優・三國連太郎さんの

3人が選ばれました。

そして、協会特別賞には、

苫小牧ロケ『のぼうの城』に携わった衣装マン・福田明さん。

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(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

最後に、『網走番外地』をはじめ、

『君よ憤怒の河を渡れ』『幸福の黄色いハンカチ』など

数々の北海道ロケに出演されている

俳優の高倉健さんが協会栄誉賞に選ばれました!

おめでとうございます!!

こうして振り返ると、北海道ロケの話題作が多い一年だったと感じます。

そして今年も・・・!楽しみが尽きないミュージアムなのでした。(アラタメ)

「のぼうの城」の舞台からマップが届きました

2012年に公開された苫小牧ロケ「のぼうの城」。

映画のモデルとなった実話の舞台・

埼玉県行田市から届いた封筒を開けると、

こんなにたくさんの資料が!

6月にミュージアムにお越しくださった

観光PR集団「忍城おもてなし甲冑隊」の方から

「新しいマップを作ったのでどうぞ!」とのお手紙も。

※当時の記事はコチラ

ありがとうございます。

映画の舞台となった「浮き城」の面影が残り、

古墳あり、グルメスポットあり・・・

という行田市の楽しみどころが満載!

ぜひミュージアムでご覧ください。

こちらのウォーキングマップ4部のみ、

先着の方にプレゼント!

どうぞスタッフまでお申し付けください。

「のぼうの城」の舞台・埼玉県行田市からのお客様

2012年に公開された苫小牧ロケ「のぼうの城」。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童一心監督、樋口真嗣監督もご来館下さり、

いろいろ話を伺いました。

主なロケ地は道内でしたが、映画のモデルとなった

実話の舞台となったのが、埼玉県行田市の忍城(おしじょう)。

現在は、本丸跡地に行田市郷土博物館があり、

周辺は公園整備され、人気の観光スポットになっています。

その忍城を拠点にした観光PR集団

「忍城おもてなし甲冑隊」をご存じですか?

映画にも登場した甲斐姫や成田長親、

正木丹波守などの戦国武将らをモデルにし、

記念撮影や演舞パフォーマンスを行っているとか。

その統括者である石川良太さんが18日、

ミュージアムにご来館くださいました。

行田市の観光マップや甲冑隊のチラシを手に、

「映画が面白いと感じた方は、実際に行田市に足を運ぶと

一層映画が楽しめるはず。たとえば、

(石田三成が忍城を水攻めした際に陣をはった)

丸墓山古墳から忍城を眺めると、こんな広い場所を

水攻めしようとしたのか!と感慨深くなりますヨ」とのこと。

帰り際、くださったのがコチラ。

現在、行田市のお土産屋さんなどで販売中の

「のぼうの城 忍の炭火焼煎餅」(1000円)です。

ロケ地・北海道苫小牧市と、実際の舞台・埼玉県行田市。

映画が結ぶ縁を、今後も深めたいものですね!

ちなみに、行田市の観光チラシはミュージアムで閲覧OK。

忍城おもてなし甲冑隊の公式サイトはコチラです。

日本アカデミー賞最優秀賞が発表!

昨日行われた第36回日本アカデミー賞授賞式。

北海道ロケの作品も、各最優秀賞に輝きました。


(C)2012「北のカナリアたち」製作委員会

『北のカナリアたち』
●最優秀音楽賞/川井郁子
●最優秀撮影賞/木村大作
●最優秀照明賞/杉本崇


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

『のぼうの城』
●最優秀美術賞/磯田典宏・近藤成之

ミュージアムもお祝いムード。

映画史に功績を記し、北海道ロケにも携わられた

会長特別賞の方々にも感謝の意を込めて。

故 新藤兼人【監督・脚本】12年5月29日没/享年100
●函館・網走ロケ「裸の十九歳」(70年)
●函館ロケ「竹山ひとり旅」(77年)
●夕張・歌志内ロケ「女ひとり大地を行く」(53年、亀井文夫監督、脚本担当)
●釧路ロケ「配達されない三通の手紙」(79年、野村芳太郎監督、脚本担当)

故 橋本文雄【録音技師】12年11月2日没/享年84
●帯広ロケ『植村直己物語』(86年、佐藤純彌監督)
●函館ロケ『海猫』(2004年、森田芳光監督)

故 森 光子【俳優】12年11月10日没/享年92
●旭川ロケ「氷点」(66年、山本薩夫監督)

故 山田五十鈴【俳優】12年7月9日没/享年95
●夕張・歌志内ロケ「女ひとり大地を行く」(53年、亀井文夫監督)

故 若松孝二【監督】  12年10月17日没 享年76
※函館イルミナシオン映画祭にゲスト参加

また、北海道ロケの名作を数多く輩出した

山田洋次監督は、協会栄誉賞に選ばれました。

時代とともに世代は移りゆきますが、映画は映画であり続けます。

今年も、新しい北海道ロケに出会えることを楽しみにしております。

日本アカデミー賞に北海道ロケ作品が!

今年も、さまざまな映画賞発表の季節になりましたが、

昨日発表された日本アカデミー賞優秀賞で、

北海道ロケ『北のカナリアたち』と『のぼうの城』が

優秀作品賞&優秀監督賞を受賞しました!


(C)2012「北のカナリアたち」製作委員会


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

阪本監督はサインをいただき、稚内でのトークイベントに参加


※関連記事はコチラ

犬童・樋口両監督はミュージアムにご来館くださったりと、


※関連記事はコチラ

応援させていただいたので、嬉しさもひとしおです。

さらに、両作品の各賞は次の通り。


(C)2012「北のカナリアたち」製作委員会

『北のカナリアたち』
優秀脚本賞/那須真知子
優秀主演女優賞/吉永小百合
優秀助演男優賞/森山未來
優秀助演女優賞/満島ひかり
優秀音楽賞/川井郁子
優秀撮影賞/木村大作
優秀照明賞/杉本 崇
優秀美術賞/原田満生
優秀録音賞/志満順一
優秀編集賞/普嶋信一


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

『のぼうの城』
優秀主演男優賞/野村萬斎
優秀助演男優賞/佐藤浩市
優秀音楽賞/上野耕路
優秀撮影賞/清久素延/江原祥二
優秀照明賞/杉本 崇
優秀美術賞/磯田典宏/近藤成之
優秀録音賞/志満順一
優秀編集賞/上野聡一

また、『幸福の黄色いハンカチ』『遙かなる山の呼び声』など

北海道ロケの名作を数多く監督した山田洋次監督が

協会栄誉賞に選ばれました!おめでとうございます!

3月8日(金)の授賞式で、最優秀の授与も行われます。

というわけで、今年も楽しみが尽きないミュージアムです。

※アカデミー賞の詳細はコチラ

11月公開!「のぼうの城」トークショーinパセオレポート!

11月2日公開の苫小牧ロケ最新作「のぼうの城」


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

「モントリオール映画祭:凱旋トークショー」が

9月12日、札幌駅のパセオで開かれました。

今作のシナリオ「忍ぶの城」は、第29回城戸賞を受賞。

映画化を前提に小説として執筆した和田竜の「のぼうの城」は、

累計発行部数165万部を突破という話題の映画です。

映画のトレードマークでもある兜を、共同監督を務めた

犬童一心監督、樋口真嗣監督もかぶって登場。

全道から4,000人以上のエキストラが参加し、

北海道ロケ作品では過去最大規模という今作の見どころから、

学生とのティーチインの様子まで、たっぷりお伝えします。

* * *

犬童/「のぼうの城」は、2010年8月14日から苫小牧で撮影を始めました。一か月間、僕と樋口さんで合戦シーンを撮りましたが、ものすごく大勢の人たちに出演していただき、そのおかげで物凄く迫力のある面白い合戦シーンを作れました。ぜひ、映画館に行って確かめてもらえたらと思います。

樋口/北海道にある素晴らしいロケーションを使うのではなく、苫小牧の勇払原野に戦国時代の城をゼロから築き上げました。映画を作るため、思う存分やらせていただいたので、北海道にはとても感謝しています。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

Q/「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」の犬童一心監督と、「ローレライ」「日本沈没」ほか、札幌が舞台でもある「ガメラ2 レギオン襲来」など平成ガメラ3部作では特技監督も務めた樋口真嗣監督。二人が共同でメガホンをとったこの映画。製作中に意見の相違はなかったのでしょうか。

犬童/準備期間がとても長かった(補足:04年に和田氏の脚本を犬童氏が読んで、樋口氏に共同監督を依頼)ので、二人で全体像を共有し合いました。ですから、撮り始めてからは、特に打ち合わせすることもなく、スムーズに進みましたね。

樋口/二人で色々と思い悩んだ記憶があるのは、出演者のビジュアルですね。時代モノというのもあり、特に野村萬斎さん演じる「成田長親」のヒゲの位置、長さがなかなか決まらず、かなり話し合いましたね。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

Q/ロケ地を選ぶ際には、とても早い段階から全国から候補を探し回ったようですが、苫小牧に決定するまではどのような経緯があったのでしょうか。

樋口/正直言うと、セットだけでこの映画は破産してしまうのではないかと心配になるぐらい、広大で、魅力的なロケーションでした。おかげでかなりの苫小牧通になりましたよ。

会場には、実際に苫小牧ロケにエキストラとして参加された方も来ていて、監督たちとの撮影時の裏話も語られました。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/映画では、使ってないカットはほとんどなく、見えてないエキストラもほとんどいないんです。エキストラに参加された方は、ぜひ自分の出るシーンを注目して見てほしいです。

ティーチイン(Q&A)タイムでは、俳優志望の学生から「作品を作る際、役者に最も求めるものはなんでしょうか?」という質問が。

犬童/一番は存在感だと思います。オーディションをやっていても、演技する前に決めちゃってることが多いんですよね。入ってきた時の存在感が大事。演技の仕方も、「その場所でいい演技をする」というよりも、「その場所にどんなふうにしているのかを一生懸命考えられる」ような人が、いい俳優なんだと思います。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

50分ほどの時間でしたが、観客とのクロストークもあり、早く映画が見たくなる貴重なトークショーとなりました。最後に両監督からのメッセージをどうぞ。

犬童/みなさんにはぜひ、この映画を劇場で見ていただきたいです!面白かったら、周りの人にも面白かったと伝えていただけたらさらに嬉しいです。

樋口/エキストラで出て頂けた方たちに、ありがとうと伝えられる機会ができて本当に良かったです。楽しければ何度でも見に来てください!

苫小牧ロケの「のぼうの城」は11月2日公開!

ぜひ劇場へ足をお運びください。(木屋)

* * *


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

『のぼうの城』
11月2日(金)札幌シネマフロンティア、
ユナイテッド・シネマ札幌ほか全道公開
公式サイト http://nobou-movie.jp/

11月公開!「のぼうの城」監督インタビュー③

11月2日(金)公開の苫小牧ロケ最新作「のぼうの城」


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

盛り上がる監督インタビュー最終回をどうぞ。

* * *

かずえママ/今回、この作品を映画化しようとした一番のきっかけは何ですか。

犬童/一番の理由は、シナリオを読んで面白かったということですね。新人が書いたシナリオ(補足:小説と同作家の和田竜氏が優れた脚本に贈られる城戸賞を03年に受賞)だったんですけれど、登場人物がキラキラ魅力的に輝いていて、みんなちゃんと活躍する。だから、最初から最後まで飽きないんです。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

次から次に面白い人たちが出て、魅力的な行動を取ってくれる。それを映画にしないのがもったいないと思ったんですよ。

かずえママ/そうですか。

犬童/ちょうど、「メゾン・ド・ヒミコ」というオリジナルのシナリオの映画を撮っていて、オリジナルの映画というのを作り続けられたらいいな、というのもあったんです。このシナリオは、映画のために生まれた物語だなと思いましたよ。

かずえママ/お二人で共同監督をされましたけれど、その経緯は、犬童監督が樋口監督にアタックしたと聞きました。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/そうです。

樋口/なんだか、恋愛みたいですね(笑)

かずえママ/(笑)。その相乗効果はありましたか?

犬童/映画を作る時って、準備から「こうしたらいいんじゃないか」というアイデアを出していくんです。

かずえママ/はい。

犬童/だから、たとえば衣装を決めるにしても、僕が全部アイデアを出していくんですけれど、二人だと、「それをやるんだったらこういう点もあるんじゃないか」と掛け合いになるということですね。監督が一人だと、決めたことで終わるんですよ。

かずえママ/そうなんですか。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/基本的には監督が決めるので。それに対して意見が出る場合があっても、最終的には監督が決めるんです。アイデアを出せるから監督になっているんですね。

かずえママ/なるほど。

樋口/実は、なんとなくでも映画は作れてしまうんですよね。

かずえママ/シナリオがあれば?

樋口/シナリオがあって、役者がいれば。何となく、そのまま撮影していけばできちゃうんですよ。

かずえママ/ということは、お二人だとアイデアが飛び火するというか・・・

犬童/漫才の掛け合いというか。リアクションして、それが次のアイデアにつながるということなので、それがいいところではないでしょうか。

かずえママ/衝突したことは?

犬童&樋口/ないですね。

かずえママ/ないですか。

樋口/それ、意外と聞かれるんですけれど。

犬童/ありきたりな人間観ですね。監督が二人いると、ぶつかるんじゃないかというのは。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

かずえママ/でも、普通考えちゃいますよね。

樋口/実際は、素晴らしい本があって、それを映画化したいということなんです。だから、仮に、もし何かあったとしても、決めることはそれが映画のためなのかどうかということですよ。だってそれが映画のためであればいいわけですよ。どっちであれ。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

かずえママ/なるほど、分かります。

樋口/それは、俺の考えと違うとかではない。あくまでも映画がよくなれば、映画のために我々はあくまでもやっているということなんです。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

かずえママ/個性的な監督さんが二人でビックリしたんです。でもそれがうまくいって素晴らしい作品なので嬉しく思っております。

スタッフ/それでは、貴重なお話をありがとうございました!

(おわり)

* * *

さて、みなさんいかがだったでしょうか?

特に樋口さんはミュージアムのコレクションに目が釘付け!

「ここに泊まってもいいですか?」なんて発言も飛び出すほど

気に入ってくださり、我々スタッフも嬉しい気持ちでいっぱいでした。

次回は、「のぼうの城」番外編、

札幌駅パセオでのトークショー&ティーチインをレポートいたします。

『のぼうの城』
11月2日(金)札幌シネマフロンティア、
ユナイテッド・シネマ札幌ほか全道公開
公式サイト http://nobou-movie.jp/

11月公開!「のぼうの城」監督インタビュー②

11月2日(金)公開の苫小牧ロケ最新作「のぼうの城」


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

W監督インタビューのつづきをどうぞ。

* * *

スタッフ/今後も北海道で撮りたいというお気持ちはいかがですか。

樋口/もともと「のぼうの城」も、やっているときに「ワイルドバンチ」(※スタッフ注、69年のアメリカ・西部劇映画)的な、国籍や時代背景とかを超えたところの、何か自由な時代の話に置き換えられないかなというのはあったんです。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

スタッフ/「ワイルドバンチ」ですか。

樋口/自由じゃないですか、ここって。いろんなことができるような気がしていて、だからなんでしたっけ、韓国映画であったじゃないですか、「グット・バッド・・・

かずえママ/イ・ビョンホンとかが出ている?

樋口/出てます。

犬童/「グッド・バッド・ウィアード」(※2008年の韓国版西部劇)。満州が舞台の作品でしたね。

樋口/あれ、非常にすごい内容ですけれど、そういうことを自由にやれちゃうって、ある意味うらやましいなと思うんです。そういうのを作る舞台として、北海道が適しているような・・・


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/考えてみると、日活映画がやっているんですよね。

樋口/そうです!

犬童/無国籍アクション。

スタッフ/「ギターを持った渡り鳥」とか。

樋口/そうそう!だから、そういうことができる素晴らしい土壌なんじゃないかと思うんですよ。

スタッフ/道民エキストラが約4000人も参加しているということですが、そうしたことを含めて見どころを教えてください。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/エキストラの方々にはすごくお世話になったんですけれど、僕としては皆さんが映画の中でいい形で残ってほしかったので、すごく厳しく演技指導したんですよ。

スタッフ/そうですか。

犬童/そのせいもあっていい合戦シーンを作れたので、ぜひそれを確認してもらいたいなと思いますね。厳しくしていたのにはちゃんと理由があるということを(笑)

樋口/さっきからずっと場所の話をしていたんですけれど、実は馬もすごく重要なポイントです。これだけの馬を集められる場所も、日本国内ではここしかないんですよね。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

スタッフ/確かに、エンドロールに協力会社名が出ていましたね。

樋口/いろいろなところの馬と馬乗りの人たちに協力してもらいました。

かずえママ/佐藤浩市さんの騎乗シーン、お上手でしたね。

樋口/浩市さんは、普段から練習されていたそうです。

かずえママ/疾走シーンなんか、すごくビックリしました。

スタッフ/迫力ありましたよね。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/浩市さんは本当に慣れているんですよ。

かずえママ/輓馬の映画にも出てますしね。

スタッフ/「雪に願うこと」ですね!


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

(つづく)

* * *

『のぼうの城』
11月2日(金)札幌シネマフロンティア、
ユナイテッド・シネマ札幌ほか全道公開
公式サイト http://nobou-movie.jp/


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

11月公開!「のぼうの城」監督インタビュー①

苫小牧ロケの最新作「のぼうの城」


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

11月2日(金)の公開まで一か月あまりとなりました。

先日、ミュージアムにも、犬童一心監督と樋口真嗣監督がご来館!

わずか20分間でしたが、濃ーいインタビュー内容を

3回にわけて、たっぷりお伝えいたします。

(以下、両監督敬称略、ミュージアムスタッフ=スタッフ、
同席したさっぽろ村ラジオパーソナリティ
樫田一恵さん=かずえママの表記で統一いたします)

* * *

スタッフ/お越しいただきありがとうございます!さっそくですが、今回、ロケ地を選ぶのに1カ月以上かかったと・・・

樋口/いや、一カ月なんてものではないです。

スタッフ/では、もっと時間がかかったんですね(うなずく樋口さん)。なぜ苫小牧にしたのか。北海道をロケ地に選んだ決め手をうかがえますか。

樋口/周囲を水で囲まれるという設定ですが、今そんな場所は、原作の舞台になった埼玉の行田市にもないんです。規制もあり、撮影が許可される場所もほとんどなくて。

スタッフ/撮影が可能だったのが、苫小牧の勇払原野一帯だったと?

樋口/そうですね。

犬童/あそこは、湖ではなくて、水溜りみたいな場所なんです。

樋口/そうそう、名前もついていないような水溜り。だからそこに、城のセットを作ることができました。

スタッフ/なるほど。

樋口/日本中探し回って、唯一撮影が可能な場所が苫小牧だったんです。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

スタッフ/犬童監督は、北海道ロケは初めてですよね。

犬童/CMの仕事ではよく来ているんですけれど。

スタッフ/映画では。

犬童/映画は、初めてですね。

スタッフ/北海道でロケをされて、土地の魅力をどうお感じになりましたか。

犬童/「北海道」という存在自体が強い、ということですかね。自然がそのまま残っている場所が多いじゃないですか。

スタッフ/ええ。

犬童/映画はウソの世界なので、ウソをつくときに、そういうことに負けないようにするということですかね。

スタッフ/負けないように?

かずえママ/どううまくウソをつくか、と?

犬童/ではなくて、エネルギーをそれだけ使うということですね。自然に対して、対抗しようとする。

樋口/広い場所でセットを組むにしても、結局ボンヤリやっていると負けちゃうんですよね、背景に。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

スタッフ/そうですか。

樋口/セット作るときもそうだし、そこにエキストラを並べるときも、お芝居させるときもそうなんですけど。放っておくと、背景に負けちゃうんですよ。

スタッフ/なるほど。

樋口/それはやっぱり、スケールの違いっていうか・・・

スタッフ/北海道ならではの?

樋口/そうですね。だから、今回の映画はいろいろ出し切ったと思います。

犬童/人間が、そういう風に力を出し切らないと、北海道に負けちゃところがあるんです。

(つづく)

* * *

『のぼうの城』
11月2日(金)札幌シネマフロンティア、
ユナイテッド・シネマ札幌ほか全道公開
公式サイト http://nobou-movie.jp/


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

「のぼうの城」のW監督がご来館!

札幌ショートフェストが開幕した昨日12日、

ミュージアムにステキな監督さんお二人がご来館くださいました。

11月2日(金)公開の最新作「のぼうの城」の

犬童一心監督と樋口真嗣監督です!

え!なぜミュージアムに!?と驚いた方、

実はこの作品、重要なシーンが苫小牧でロケされているのです!

全道からエキストラが4000人も参加したというこの作品、

ミュージアムが応援しないわけにいきません!

と思っていたところ、北海道キャンペーンに合わせて、

嬉しいことに直接お越しいただけたというわけです。

インタビュー詳細は後日タップリお伝えいたしますが、

とにかくサービス精神旺盛!映画愛にあふれた方々でした。

もちろん、サインもゲット!

ステキなサイン、ぜひ直接見にきてください。

ちなみにこの後、札幌駅パセオでは

「のぼうの城:W監督モントリオール凱旋トークショー in パセオ」を開催!

学生を対象にしたティーチインも行われました。

お二人とも、兜がお似合いですね(笑)

監督のファンはもちろん、映画を志す若者にとって

絶好の学びとなったこの詳細も、改めてレポートいたします。

どうぞお楽しみに。ぜひ公式HPもチェックを!