札幌ロケ作品「香港の星 A STAR OF HONGKONG」の上映で、宝田明さんの舞台挨拶がありました

東京のシネマヴェーラ渋谷の千葉泰樹監督特集で11日、札幌ロケ作品「香港の星  A STAR OF HONGKONG」の上映があり、主演の宝田明さんの舞台挨拶が急きょ行われました。

「香港の星」は、日本と香港の合作。香港のほか、シンガポールやマレーシアでも撮影されましたが、宝田さん演じる商社マンと、香港からの医大留学生(尤敏=ユー・ミン)、そのホームステイ先の娘(団令子)が偶然再会する場所として、冬の札幌も描かれます。まだ大きな雪像のない雪まつり、藻岩山と思われるスキー場、テレビ塔、北大のポプラ並木などが登場します。宝田さんの商社マンは札幌生まれ、北大卒の設定で、ユー・ミンに「道産子」という言葉と意味を教えたり、札幌の街を案内したりします。この作品の製作の経緯などはこちら(キネマ写真館サイト)に詳しく出ています。札幌ロケがクランクインだったようです。

「香港の星」から。藻岩山と思われるスキー場を訪れた3人

「香港の星」から。藻岩山と思われるスキー場を訪れた3人 ©️東宝1962

宝田さんは、この作品の3年前の「コタンの口笛」でも千歳の中学校の美術の先生として、教え子を連れて大通公園や藻岩山を訪れる役を演じています。「コタンの口笛」についてはこちら(キネマ写真館サイト)。公開年月から考えるとロケは1958年秋のようです。

「コタンの口笛」から。藻岩山を訪れた3人

「コタンの口笛」から。藻岩山を訪れた3人 ©️東宝1959

宝田さんは舞台挨拶で、「香港の真珠」と呼ばれたスター女優、ユー・ミンさんの思い出について話し、「香港の夜」「香港の星」「東京・香港・ホノルル」の千葉泰樹監督による香港三部作(いずれも宝田明、ユー・ミン主演)の続く、幻の4作目があったことを披露。「ユー・ミンさんから、結婚について相談され、相手がマカオのカジノの御曹司と聞いて、それはすぐに結婚しなさい、と言いました。それで彼女は引退して4作目はなくなりました。脚本もポスターもできていたんですが。東宝の会社からは、『宝田、お前がツバつけたからユー・ミンは引退したんじゃないのか』なんていわれました」と、いつもながらの大人のユーモアを交えて話してくれました。香港三部作は、「香港では2、3年ごとに上映しましたが、いつも何千人も集まる人気でした」と言い、「ユー・ミンさんは、いくつもの高層ビルのオーナーになって、やっぱりあの時結婚してよかったと思いました。残念ながら十数年前かに亡くなりました」と懐かしんでいました。

香港三部作のヒロイン、尤敏さんの思い出を語る宝田明さん

香港三部作のヒロイン、尤敏さんの思い出を語る宝田明さん

(理事・加藤敦)

北のシネマ塾レポート!「コタンの口笛」

16日(土)に開催された5月の「北のシネマ塾」。

テーマは1959年の千歳ロケ「コタンの口笛」(成瀬巳喜男監督)。

今年の企画展「アイヌ民族と文化」にも関連し、

館内にはポスター資料なども展示している作品です。

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トークを担当したのは、理事の加藤敦さん。

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転勤先の東京から、わざわざこのために駆け付けて下さいました。

作品の稀少さや先日の新聞効果もあってか、いつも以上のお客様!

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和気あいあいとした雰囲気の中、

加藤さんはまず、成瀬作品では「異色」と言われる

その所以や作品の成り立ちを説明。

ミュージアムで販売する本「シネマの風景」の取材などで

訪れた千歳市内のロケ地を紹介しました。

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さらに、映画のワンシーンで登場する札幌・藻岩山からの眺望に触れ、

「道路で仕切られた形は変わらないものの、 今では想像できないほど、畑などが多い。この映画には、昭和33年当時の札幌の風景が残っている。そうした貴重な映像史料を残していきたいというのが、このミュージアムの目的のひとつです」と話しました。

また、成瀬映画の特徴を「一人の人間の多面性を描くこと」と解説。

その精神を受け継ぐ現代の監督として

山下敦弘さんや西川美和さんを挙げました。

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ほかにも、長く映画を観続け、取材し続けてきた

加藤さんならではの貴重なお話がいろいろ。

来場した方々から質問も飛び出し、有意義なひとときとなりました。

ということで、次回のシネマ塾はコチラ!

6月20日(土) 午後2時~
和田由美&浦田久の映画グラフィティー

どうぞお楽しみに。

16日の「シネマ塾」テーマは「コタンの口笛」!

16日(土)にミュージアムで行う「北のシネマ塾」。

テーマは、千歳ロケ「コタンの口笛」(59年、成瀬巳喜男監督)。

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DVD 未発売の幻の作品です!

トーク担当は、加藤敦理事の予定。

館内には、ポスターなども展示しているので、

併せてご覧ください。

午後2時~、参加無料、当日参加OK。

どうぞお楽しみに。