オダギリジョーさんからメールが届きました。テアトル新宿に。

9月17日に公開された函館3部作の最終章「オーバー・フェンス」。公開初日には東京のテアトル新宿で舞台あいさつがあり、山下敦弘監督、蒼井優さん、松田翔太さんらが登壇しました。オダギリジョーさんは映画の撮影でキューバ滞在中とのことで、代わりにサプライズのメールが届きました。メールは舞台あいさつの中で披露されたほか、テアトル新宿ロビーに文面が展示されています。ロケ中の函館の思い出などがつづられていますので、ご覧ください。

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テアトル新宿に展示されている、オダギリジョーさんのメール

舞台あいさつの模様は「オーバー・フェンス」の公式フェイスブック(こちら)でも読むことができます。

函館ロケと言えば、今年は「世界から猫が消えたなら」が公開されたのに続き、「オーバー・フェンス」「函館珈琲」と、地元発信で製作された2本の映画が公開されました。さらに、来年3月公開の廣木隆一監督、土屋太鳳ちゃんと亀梨和也さん主演の「PとJK」も今年6、7月に函館で撮影されました。映画館で流れ始めている予告編では、八幡坂あたりと思われる、一目で函館とわかる風景が映し出されています。「PとJK」は音更町出身の漫画家、三次マキさんの原作で、札幌出身の川瀬陽太さんも出演しています。土屋太鳳ちゃんは公開中の「青空エール」では、札幌が舞台だけどロケ地は本州、「PとJK」では函館でロケしたけど舞台は架空の街、と撮影地と舞台の不思議なねじれを体験しています。「映画の街」函館でこれからどんな映画が生まれるでしょうか。北海道の映画ファンの期待は尽きません。(理事・加藤敦)

函館ロケ「オーバー・フェンス」本日公開!

函館出身の作家・佐藤泰志の小説映画化第3弾、

「オーバー・フェンス」が、本日9/17から、

全国で公開となります!

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「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」に続く、

〝函館3部作〟の最終章。

7月、シアターキノに訪れた山下敦弘監督も

自信を見せた期待の作品です。

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※当時の記事はこちら

ぜひお近くの劇場へ!

映画の公式サイトはこちら

函館ロケ「オーバー・フェンス」札幌先行上映レポート!

7/13、札幌・シアターキノで行われた

函館ロケ「オーバー・フェンス」の先行上映会。

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山下敦弘監督の舞台挨拶レポートをお届けします。

* * *

中島洋・シアターキノ代表(以下、中島):今回、山下監督に(佐藤泰志の原作)函館三部作目を引き受けていただいて嬉しいです。その経緯は。

山下敦弘監督(以下、監督):「海炭市叙景」(※佐藤泰志の原作函館三部作の第1弾)からのプロデューサー・星野秀樹さんから、「三部作の最終章を作りたい。ぜひ山下さんに」とお話をいただきました。僕としては、(「海炭市叙景」監督)熊切和嘉さんは(大阪芸術大学の)先輩で、(第2弾「そこのみにて光輝く」監督)呉美保さんは同期。なおかつ、評価の高い2作品だったので、相当プレッシャーを感じながら引き受けました。

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中島:3部作ともに素晴らしい出来ですが、どれも(原作者)佐藤さんの影が色んな形で出ている気がします。原作(「オーバー・フェンス」)を読んでいかがでしたか。

監督:「海炭市叙景」と「そこのみ~」を観てから読みました。映画では、悲しくて、何か重くて、けれどどこかロマンチスト・・・という印象があったんですが、この「オーバー・フェンス」は逆に〝光〟があるというか前向きというか、勢いのある作品で、2作品のイメージとは違う印象を受けました。

中島:そのあたりも楽しみですね。キャスティングはどのように。

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監督:プロデューサーの星野さんたちと決めていきました。普段なら豪華すぎるんじゃないか・・・という気がしたし、自分も初めてで「どうなんだろう」と思ったけれど、結果的に生かされたと思います。

中島:映画の世界にマッチングしていました。監督は初期から地方ロケが比較的多いですが、地方ロケのこだわりは。

監督:入口としては、僕が愛知県出身で、中途半端な地方都市で生活していたという視点があると思います。でも、プロとしてやっていく中で、「映画に没頭できる」ことが挙げられます。東京を出て、スタッフやキャストが全員、同じ空気を吸うので、すごく集中できる。この前、大阪で「美園ユニバース」(2015年)という映画を作ったんですが、その時も大阪に泊まったテンションで撮りました。街から影響を受けることも多いですね。そういえば、「リアリズムの宿」(2003年)なんか、ロケ地・鳥取の空気にやられちゃった、呑み込まれた映画でした。

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中島:その意味では、今回の函館ロケはいかがでしたか。

監督:率直な印象でいうと、函館という街は、「品」があり、なおかつ「悲しさ」があって、「歴史」も感じる。意識的に函館を切り取ろうとはしていませんが、そういうものが映り込んだ気がします。撮影の近藤龍人くんも「海炭市叙景」から関わっていますが、僕の印象では今回、「今の函館」をフラットに撮ったという気がします。

中島:今後北海道で撮りたいというお気持ちは。

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監督:もちろん撮りたいです。季節によって見え方も変わると思うので、また機会があれば。何と言っても、北海道の良さは、完全に東京や自分の生活と切り離して映画を作れる土地であるということ。今回のロケでそれをすごく感じました。

中島:ありがとうございます。(観客に向かって)監督は地方の撮り方が見事な方なので、これを機会にこれまでの作品も観直していただければと思います。監督のこれからの作品にも期待したいですが、まずは「オーバー・フェンス」ですね(笑)。9/17(土)から公開です! 函館の皆さんも含めて、メッセージを一言。

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監督:メッセージやテーマは今言うのも野暮なので、映画を観た皆さんが感じてもらえれば。笑えたり、怖かったり、衝撃作など色々な映画がある中で、監督としては「いい映画」ができたと思います。図々しいようですが(笑)、ぜひ楽しんでほしいです。

中島:ありがとうございました。

山下監督

* * *

いかがでしたか? 公開が待ち遠しいですね!

映画の公式サイトはこちら

函館ロケ「オーバー・フェンス」が札幌で先行上映!

函館出身の作家・佐藤泰志の原作映画化第3弾となる

「オーバー・フェンス」の札幌先行上映が

7/13、シアターキノで行われました。

満席の会場に現れたのは、山下敦弘監督!

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作品への想いを語りました。

後日詳細をレポートいたします。

映画は9/17から全国公開。お楽しみに!

山下監督

4/23(土)から札幌で特別展「佐藤泰志の場所」!「オーバー・フェンス」特報も

函館ロケ「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」の

原作者・佐藤泰志の作品世界に迫る特別展

「〈青春の記憶 夢みる力〉 佐藤泰志の場所(トポス)」

が4/23(土)~6/19(日)、

北海道立文学館で開催されます。

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「海炭市叙景」の構想メモや直筆原稿をはじめ、

貴重な資料を一挙紹介。

9月公開予定の新作「オーバー・フェンス」の

特報映像も見れるそう。

会期中は映画の鑑賞会や朗読会など催しも予定。

事前申し込みが必要なものもあるので、

公式サイト(こちら)でチェックを。

問い合わせは道立文学館(011-511-7655)へ。

2016年のお楽しみ③函館ロケ「オーバー・フェンス」

2016年公開の北海道ロケ紹介。

今回はこちら!

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函館ロケ「オーバー・フェンス」です。

函館出身の作家、故・佐藤泰志の同名小説の映画化。

監督は山下敦弘さん、

出演はオダギリジョーさん、蒼井優さん、松田翔太さん!

函館を舞台に、故郷に戻った男とホステスのラブストーリーです。

ロケは昨年夏にクランクアップしており、

今年の夏に全国公開の予定。

スタッフ・アラタメも2日ほどロケをお手伝いしましたが、

キャスト&スタッフの皆さん、炎天下の下で気合入ってました!

「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」の次ぐ

函館発&佐藤文学の映画化第3弾に要注目です!

というわけで、3本の話題作をご紹介しましたが、

実はすべて、ロケ地は函館。

映画に、映画人に愛されるあの街から、

新たな傑作が生まれる予感。乞うご期待!

函館ロケ「オーバー・フェンス」、募金協力のお願い

「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」に続く、

佐藤泰志原作×函館ロケ映画の第3弾!

「オーバー・フェンス」

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監督は、「味園ユニバース」「苦役列車」の山下敦弘さん!

オール函館ロケで、この夏クランクインします。

そのチラシが、ミュージアムに届きました。

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小説は、佐藤泰志が小説を諦めかけていた頃、

函館の職業訓練校で過ごした日々をもとにした内容だそう。

現在、小学館文庫「黄金の服」で読むことができます。

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「生きることの意味」を問い続け、41歳で自ら命を絶った作家・佐藤泰志。

没後25年の今年、5度目の、そして最後の芥川賞候補となった

この小説の映画化で、「前2作とまた違った函館の街の魅力を描きたい」

と、企画・製作の菅原和博・函館シネマアイリス代表のコメントです。

ということで、この取り組みに賛同する方へ、募金をお願いしています。

詳細は下記の通り。

* * *

A 映画製作協力金/1口 1万円
(口数によって、「映画入場券1枚」「クレジットタイトルへの名前記載」など特典いろいろ!)

B 映画製作サポーター募金/1口 3000円
(映画入場券1口につき1枚、エキストラ出演登録権)

●法人映画製作協力金/1口 5万円
(映画入場券1口につき5枚、クレジットタイトルに法人名記載、映画台本進呈)

* * *

チラシに申し込み用紙があるほか、

ご興味ある方は映画「オーバー・フェンス」製作応援団

(シネマアイリス/0138-31-6761)まで。

私も何度か経験しましたが、映画のエンドロールに名前が載る

喜び&興奮は何物にも代えられません!

どうぞこの機会に、ご検討をお願い致します。(アラタメ)

函館ロケ最新作!山下敦弘監督「オーバー・フェンス」の出演者募集。25日必着

函館ロケ「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」に次ぐ、

佐藤泰志の映画化第3弾が、いよいよ発表されました。

「オーバー・フェンス」。

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監督は、「リンダリンダリンダ」

「マイ・バック・ページ」などで知られる、山下敦弘さん。

「海炭市~」の熊切和嘉監督&「そこのみ~」の呉美保監督とは、

大阪芸大時代の先輩&同期の間柄。

なんだか不思議な縁を感じます。

同名の原作は、芥川賞候補になった短編。

函館職業訓練校を舞台に、様々な人間模様を描きます。

ロケは来月スタート。公開は来年夏の予定です。

そしてお知らせ!

この映画の出演者を募集しているそう。

「オーバー・フェンス」参加者募集要項

●対象は4~70代の男女
●撮影は6月下旬~7月下旬の数日間。
●希望者は履歴書と、上半身、全身の写真計2枚を同封し、

シネマアイリス(〒040-0011 函館市本町22)
「オーバー・フェンス オーディション係」まで

●5月25日(月)必着
※問い合わせはアイリス(0138-31-6761)へ。

佐藤泰志に思いを寄せる人、

過去の2作を気に入った人、もちろん、山下監督ファン・・・

色々な方の期待が集まる話題作になることでしょう。応援!