札幌・すすきのを舞台にした
大泉洋さん主演の人気映画「探偵はBARにいる」。
この冬公開される、シリーズ最新作の第3弾を
楽しみにしてらっしゃる方も多いことでしょう。
探偵行きつけの喫茶店「モンデ」として登場し、
5月末で閉店することになった
すすきのの老舗喫茶店「トップ」にお邪魔してきました。

時刻はちょうどお昼時。
店内は、会社員や老夫婦の方々でほぼ満席です。
すすきの市場のすぐ隣、繁華街のど真ん中ですが、
ここだけゆったり時間が流れている感じ。

ここに来たなら絶対味わいたいのが、あのナポリタン!
さっそく注文した後、忙しそうな店主の児島さんに
店内の撮影許可を恐る恐る聞いたところ、
「いいわよ、どんどんどうぞ!」とありがたいお返事。
映画にも登場した電話ボックスがそのままに。

その隣が、探偵の〝指定席〟ですね。

カウンターに座り、レトロなレジスターを眺めていたら、
「50年前から使っているのよ。中に入って見てごらんなさい」。


擦り減ったボタンが、半世紀という歳月の重みを伝えています。

念願のナポリタンは、
細めのパスタにケチャップソースが絡まって懐かしい味。

お味噌汁付きという〝トップ流〟の食べ方で味わいました。
セットの珈琲は、
「探偵シリーズの2と3で使用したカップです」と児島さん。

聞けばお店は閉店後、店主夫妻の娘さんが引き継ぐそう。
とはいえ、業態や内装は変わる可能性があり、
映画のままの雰囲気を味わえるのは、ひとまず5月いっぱいまで。

嬉しかったのは、
店主さんご夫婦も、常連客らしきお客さんたちも
〝いちげんさん〟の私に対して優しいこと。
「写真撮ってあげましょうか?」と聞いてくださったり、
レンズを向けても嫌な顔ひとつなさらなかったり。
それはきっと、「探偵」シリーズのロケ地であることを
大事に、誇りに思ってらっしゃるからなのでしょう。

トップさん、素敵なひとときをありがとうございました。
50年間、本当にお疲れ様でした。
※「探偵はBARにいる3」公式サイト(こちら)からの
リンク先「札幌ロケーションマップ」(こちら)では、
「喫茶モンデ」画像を見ることができます。ぜひ!