あす公開!「風の色」主演の古川雄輝さんがご来館

1/26(金)から公開になる映画「風の色」。

Ⓒ「風の色」製作委員会

Ⓒ「風の色」製作委員会

知床をはじめ、札幌、北見など
冬の北海道が重要な舞台として登場する
ミステリアスなラブストーリーです。

先日、クァク・ジェヨン監督の札幌市長表敬訪問を
レポートしたところ(記事はこちら)ですが、

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嬉しいことに、今度は、主演の古川雄輝さんが
ここ北の映像ミュージアムにご来館下さいました!

北海道ロケの思い出から作品への思いまで、
たっぷり伺いました。

* *

スタッフ・新目/映画「風の色」は、流氷のシーンが美しかったです。実は、私は道産子のくせにまだ一度も流氷を見たことがなくて…。

古川さん/映画の完成後、「流氷を見たことがない」という北海道の方にたくさん会い、逆に驚いています。 「風の色」の北海道ロケは2年前です。僕は10年ほど前、学生の時にスキーで遊びに来て以来、久しぶりの北海道でした。仕事で訪れるのは初めてです。
一番印象に残っているのは、やはり流氷ですね。もちろん初めて見ましたが、本当にきれいで、感動しました。クァク監督は風景や景色を撮るのが得意な方なので、映画の見どころにもなっています。スクリーンでご覧になったら、今度はぜひ、本物の流氷を見に行っていただきたいです。

スタッフ/確かにクァク監督も「流氷がこの映画の自慢です」とお話されていました。札幌での撮影はいかがでしたか?

古川さん/路面電車のシーンなど、2週間くらい撮影しました。初めてだったので、テレビで見たことのある風景を、観光客気分で眺めていたことを覚えています(笑)。

スタッフ/知床では、クライマックスとなる大掛かりなマジックシーンを撮影されています。夜のロケで大変だったと思いますが…。

古川さん/深夜まで海辺で撮影したので、寒かったですね。水中脱出マジックという設定なので水も浴びましたし、過酷でした。

スタッフ/マジシャンという役どころですが、もともとマジックはお得意ですか?

古川さん/いいえ、やったことはありません。苦労したのは、直前に指示するクァク監督の演出です。つまり、その日何を撮るのか、直前までわからないんですね。

スタッフ/えぇ! マジックシーンもですか。

古川さん/はい。エキストラさんたちの生の反応を撮りたいということで、マジックも20分位練習して、リハなしの本番。それでも、プロのマジシャンとして披露しなければならず…。泣くシーンも同じです。でも、そこは監督を信用して演じました。
励みになったのは、1日が終わると、監督がその日の撮影内容を音楽付きで見せて下さったこと。すごくきれいな画が撮れているのを知り、「明日も頑張ろう」と思う毎日でした。

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スタッフ/クァク監督は、パンフレットで古川さんを「パワフルな役者だ」と話されていますが、古川さんから見た監督はどんな印象でしょう?

古川さん/10年間温めていたというこの作品に対する思いが強くて、遊びだったり、お笑いだったり、監督の〝やりたいこと〟が詰められていると思います。だからでしょうか、少年のように楽しそうに撮影されていました。厳しいときは厳しいですが、僕たち役者に対しても優しく接してくださって、撮影中の写真を送ってくれたり、ほぼ毎日ご飯も一緒でした。

スタッフ/「遊び」とは、あの名作のオマージュ場面のことですね。

古川さん/はい。さらに、ビートルズを思わせる場面が入ったり、あと、ヒロインの藤井武美さんがカメラを見るカットもあるんです。真剣な場面の中に、韓国風のコミカル要素が入っている。まさに、クァクワールドだと思います。

スタッフ/北海道ロケで美味しかったもの、ありますか?

古川さん/海鮮物、お寿司ですね! 寿司を握れるスタッフさんがいて、市場で買ったネタをホテルで握ってくださったのが、今まで食べた中で一番美味しい寿司でした。

スタッフ/完成した映画をご覧になった感想は。

古川さん/撮影から2年が経っているので、まずは「懐かしいなぁ」という感情が沸きました(笑)。 映画全体だと、「邦画っぽくないな」というのが第一印象です。考えてみれば、日韓合作で韓国人監督の脚本なので、セリフの言い回しやシーンひとつ取っても、文化の違いが現れるんですね。
たとえば、「僕は彼女を愛しています」というセリフがあるんですけれど、「I love you」と字幕がついたのを映画祭で見たときに、「あ、しっくりくるな」と気付きました。日本人はなかなか言わない言葉ですが、外国人にしてみると普通なんです。ですから、海外映画の吹き替え版だと思うと、日本の観客の方々は受け入れやすいかもしれません。

スタッフ/映画の公開を楽しみにしていらっしゃる北海道の観客へメッセージをお願いします。

古川さん/北海道で撮影しているので、皆さんにとっては日常的な風景が出てくるはず。それは北海道に住んでいないと味わえない楽しみ方で、特別だと思うので、ぜひ観てほしいです。あと、本当に流氷は美しいです! 本物も見に行ってください。
日韓合作という珍しい新感覚のラブストーリーを、ぜひ劇場で楽しんでいただきたいです。

* *

この後、館内の北海道ロケ地リストをご覧いただいたところ、
「感染列島」「着信あり」「探偵はBARにいる」
などを見たことがあるとおっしゃっていました。DSC03342
もちろん、サインもGET!
掲示していますので、ぜひ直接ご覧ください。

(ヘアメイク:藤井康弘
スタイリスト:五十嵐堂寿)

映画「風の色」
1/26(金)全国ロードショー
※公式サイトはこちら

「風の色」クァク監督、札幌市長表敬訪問リポート!

札幌、網走、北見など道内各地でロケしたラブストーリー

映画「風の色」が、2018年1月26日公開になります。

監督は「猟奇的な彼女」「僕の彼女はサイボーグ」

などで知られる韓国の巨匠クァク・ジェヨン監督。

新作の公開を前に、秋元克広・札幌市長を表敬訪問しました。

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「北海道で脚本を書いたので、ここで撮影できて嬉しいです」
と喜ぶ監督。

秋元市長の「撮影で印象的だった場所は?」との質問に、
「網走の美しい流氷は映画の自慢です」と即答していました。

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また、物語のキーとなる北海道の電車のシーンについて、
秋元市長は「北海道人にとって冬は寒くて大変。でも、映画を通して冬の美しさを改めて感じました」と感想を説明。

監督は「オホーツク行きの列車が減っていると聞き、残念です。映画を観て、観光客がたくさん訪れ、列車の本数増につながれば」と話していました。

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最後に、秋元市長は「映画を観て、北海道、札幌の良さを感じ、多くの方に足を運んでもらいたい」、監督は「また機会があれば、ぜひ北海道で撮影したい」と話していました。

会談後、監督からは過去作のDVDセット、秋元市長からは札幌の地酒「雪の天使たち」と梅酒セットなど、クァク夫人には北海道神宮の名物「神宮の梅」を互いにプレゼント。

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映画は2018年1月26日に公開!公式サイトはこちら

なお、ミュージアムには、監督のサイン入りポスターを飾っています。

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ぜひご覧ください!