映画に愛されるマチ・函館。
ロケ地めぐりの後編をどうぞ。
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十字街電停から湯の川方面行きの市電に乗車。

(写真は谷地頭行きです)
五稜郭へ向かう途中、映画イベントのチラシを発見。

これは、「北海道ユニバーサル上映映画祭」のPRチラシ。
この映画祭は、障害がある人もない人も
一緒に映画鑑賞を楽しめる環境を整えよう!という趣旨で
市民が主催し、今年7年目を迎えます。
全上映作品に、独自に日本語字幕や音声ガイド、
「ミュージックサイン」(映画の効果音や背景音を
身振り手振りなどで示す表現方法)を付けるという
地道で、素晴らしい取り組みを行っている映画祭なのです。

メインの映画祭は例年9月ですが、
関連イベントとして単発上映会なども企画。
今回は、6月2・3日に行われる七飯上映会のお知らせ。
「がんばっぺ フラガール!」&「フラガール」を上映するそう。
ご興味のある方、ぜひご参加ください!
公式サイトはコチラ↓
http://inclusive-t.com/local/hokkaido-universal-movie/
約30分で、五稜郭に到着。
向かったのは、地元の市民映画「シネマアイリス」です。

五稜郭の電停から徒歩3分の場所にあります。

館内入って左手に、気になるポスターを発見!

これは、「海炭市叙景」(2010年、熊切和嘉監督)のポスター。
それも、「松本シネマセレクトアワード最優秀作品賞」の
副賞でもらった、世界に一点モノだそう!

加瀬亮さんの息子役を演じた小山耀くんの顔が
印象的にデザインされています。
この小山くん。地元オーディションで抜擢され、
この映画出演をきっかけに、なんと芸能界デビュー!
ドラマ「鈴木先生」にレギュラー出演しておりました。
ということで、この映画「海炭市叙景」を企画した
シネマアイリス支配人・菅原和博さんです。

菅原さんは現在、
佐藤泰志作品の映画化第2弾を企画プロデュース!
作品はズバリ、「そこのみにて光輝く」。
「年内の撮影を目指して準備中。
いい作品なので、ぜひ原作を読んでみてください!」とのこと。
実はこの原作。
「海炭市叙景」映画化の話が盛り上がる前に、
関係者の間で「映画化したらいいよネ」なーんて話題になった作品。
あの時は冗談半分でしたが、それがいま
こうして実現になりつつあるんて・・・不思議な気持ちがします。
成功するよう、応援しております!
原作は、昨年4月に文庫化もされましたので、ぜひ。
そんなこんなで、最後のロケ地スポットはこちら。

駅前通りにある「赤帽子屋」さんです。
ここは、「つむじ風食堂の夜」(2009年、篠原哲雄監督)のロケ地。
ノスタルジックで、どこか奇妙な雰囲気のあるお店として登場します。
店長さんのお人柄&笑顔もナイス!

聞くと、ほかの映画撮影にも協力しており、
「Little DJ 小さな恋の物語」(2007年、永田琴監督)では
小道具を提供したこともあったとか。

こちらではオーダーメイドの注文も受けているそうなので、どうぞ。
以上で、今回の函館ロケ地めぐりは終了。
ご紹介したほかにも、
たくさんの映画がこの函館で生まれています。
作品をチェックしてから行くか、
行ってから観るか。
どちらでも十分楽しめる函館へ、ぜひ足をお運びください。
