夕張ロケ「スイート・ハート・チョコレート」公開記念➁!プロデューサーインタビュー

4/30にスガイディノス札幌劇場にで

道内公開される夕張&上海ロケ

「スイート・ハート・チョコレート」。

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©2012 MZ Pictures

公開を記念し、プレス用にいただいた

ミッシェル・ミー(米子)プロデューサーの

インタビューをご紹介します。

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※写真は2012年記者会見時のもの

——本作を企画したきっかけを教えてください。

私は日本文化が好きで日本映画もたくさん観てきましたが、日中合作映画を企画したのは、2006年にゆうばり国際ファンタスティック映画祭に参加したことがきっかけです。夕張市民の映画に対する情熱に心を打たれました。この短いたった4日間の映画祭が、市民にとってとても大切な祝祭であると感じたのです。さらに私が一番好きな山田洋次監督の作品『幸せの黄色いハンカチ』もこの地で撮られたと知り、とても親近感を覚えました。中国に戻ってからもずっと、映画の雰囲気が漂う夕張の町が恋しくてたまりませんでした。
翌年、2007年の映画祭に関する話が聞きたくて(前年お世話になった)通訳の女性に電話しました。その時、夕張市の財政破綻により映画祭が取りやめになったことを聞かされたのです。ショックで涙が出て、その日は全く仕事が手につかず、夕張のことで頭が一杯でした。あれほど映画を愛し、映画祭を楽しみにしている夕張市民がどれほど心を痛めているかを考えると私はいてもたってもいられなくなりました。
それで思いついたのが、夕張を主な物語の舞台にして映画を撮ってしまおう、ということだったんです。映画になればもっと沢山の人に夕張を知ってもらい、注目してもらえる。それが自分が映画人として夕張のために出来得る唯一無二の方法だと感じました。東京にいる友人で映画録音技師の山方浩さんに電話で話したところ、すぐに賛同してくれて、全面的にサポートするので必ず完成させようとまで言ってくれました。

——脚本はどのように構想されたのですか。

2007年から2011年まで、チームを引き連れて何度も上海と夕張を往復しました。四季の変化を実地調査し、夕張の最も美しい時期を発見していく中で、私は「愛」と「守ること」をテーマにしたラブストーリーを撮ろうと決心しました。思えば私が『幸福の黄色いハンカチ』の何に惹きつけられたかといえば、素朴な愛だったのです。では、どのような愛情の表現が日中合作映画において相応しいのか。それを考え続けました。夕張を知れば知るほど、物語はどんどんクリアなものになっていきました。
雪と氷に覆われた北国・夕張で芽生えた異国の恋が、10年の長きにわたって見守られ続ける。 物語の主人公は、上海から北海道に留学した林月、夕張スキー場の救助隊長・木場総一郎、救助隊員・星野守。彼らの美しく運命的な出会いは、同時に美しくも物悲しいラブストーリーの誕生でもあった——。こんな物語を友人らに話したところ、皆の共感を得ることができました。2007年に正式に脚本の制作を開始し、17回もの改稿を経て、最終的に完成したのは2011年の6月。修正や変更が多く、とても苦労しましたが、愛というテーマがぶれることは決してありませんでした。愛に国境はなく、どんな人にも受け入れられ理解されるものだと信じています。

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——映画では夕張と上海のどのような側面を見せたいと思いましたか。

夕張に関しては自然の美しさです。夕張の四季は、春の桜、夏はメロン、秋には楓、そして冬のピュアスノーといずれも特徴的な美しさがあります。物語の始まりを真冬に設定したのは、氷雪に覆われた夕張がまるで童話の世界に出てくる雪国のようで、一点の曇りもないほど美しいから。そんな静寂無音かつ神秘的な場所でロマンチックなラブストーリーが展開し、その温もりが氷雪を融かし、心に安らぎを与えてくれます。
一方、上海は国際的な大都市です。東京のようににぎやかで騒がしく、新しいものであふれていて忙しない! 冬に雪が降ることは滅多になく、人々は自然に憧れ大自然を求めて一家で旅行に出かけます。このような両極端に違う場所の設定は、映画に更なる深みをもたらしてくれます。

——篠原監督と組むことになった経緯は?

物語の始まりは夕張、撮影の大半も夕張なので、制作の初期から日本の監督で行くべきだと考えていました。篠原監督の作品は以前から『天国の本屋〜恋火』、『山桜』、『はつ恋』などを観ていて、愛が緩やかに温かく表現されていることが印象に残っていました。それはまさに『スィートハート・チョコレート』が必要とする感性だったのです。初めてお会いしたのは、東京・赤坂の東急ホテルの喫茶店でしたが、監督の温かい笑顔が私を終始リラックスさせてくれて、何かご縁のようなものを感じました。ほどなく2011年12月31日、東京のリッツカールトンホテルで篠原監督とリン・チーリンの席を設けたところ、とても打ち解けていい雰囲気だったので、監督との合作への気持ちが一層高まりました。1年あまりご一緒して、とても楽しかったです。 監督がさまざまな困難を解決してくださったおかげで、映画を完成することができました。

——登場人物の3人と、それぞれのキャスティングについて教えてください。

スイートハートは伴侶という意味で、チョコレートは愛情を伝えるための物です。主人公のリンユエには甘くて優しいイメージの女性が不可欠でしたが、リン・チーリンさんは誰もが納得する配役でした。日本と上海の両方で仕事をした経験があり、言葉が話せて、両方の文化を熟知しているという面でも適任でした。
リンユエが惹かれる2人の男性は、それぞれ違う魅力を持っています。池内博之さんのしっかりとした大人のイメージ、そして男気にあふれているところが、リンユエに安心感を与える木場総一郎役にぴったりでした。一方、福地祐介さんの明るい性格は、善良で陽気な星野守のイメージにぴったりで、福地さんが演じる守に出会うことでリンユエはとてもハッピーになります。この3人のキャスティングは、本当に大成功でした。

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——本作の製作過程において、どのようなところが合作ならではの難しさ、醍醐味でしたか。

合作を撮るということのすべてが私にとって勉強になりました。日本のチームのワークスタイルは非常に厳格で、すべての仕事を一定の段取りに従って進めていきます。また、日本のクリエーターからは映画への情熱や作品に対する誇りが感じられました。細かい部分にまで担当が割り振られ、一人ひとりがきちんと責任を果たします。
一方、中国チームのワークスタイルは、リラックスしていて詰めが甘く、突発的な事件が発生しては計画通りに執行できないことが度々ありました。もちろん最終的には完成するのですが、日本のチームワークを大切にする姿勢は、特に中国側が学ばなければならない点だと思います。
合作を成功させるには、万全の準備とコミュニケーションが不可欠です。今回は準備の段階が慌しく、時にコミュニケーション不足を招いてしまいました。また、文化や生活習慣の違いも互いの理解や同意を得る上での大きな壁となることがありました。今後の合作映画ではこれらの問題が克服できると信じています。

——日本の観客へのメッセージをお願いします。

やっと本作を日本で上映することができて、非常に嬉しくとても楽しみにしています。日本の皆さんが、この映画を、そして夕張を好きになってくれることを心より願っています。本作は単なる一本の映画にとどまらず、日中の映画人たちの映画への敬意と夕張への思いがこめられた作品であり、チーム力と愛の結晶です。
ここに至るまで、サポートしてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。特に12年来のよきパートナーであり、兄のように慕っていた山方浩さんには並々ならぬ尽力をいただきました。誰よりも日本での公開を待ち望んでいた山方さんに感謝の意を捧げます。「遠く天国にいる山方兄さん、ご安心ください。どうか微笑んで、『スイートハート・チョコレート』の日本公開を祝福してください!」

 ★プロデューサー・共同脚本:ミッシェル・ミー(米子)Mi Zi
テレビのプロデューサーを経て上海映画製作所に10年間勤務した後、2009年にMZ PICTURESを設立。主なプロデュース作品に、長編劇映画『陶器人形』(06/チャン・ジャーベイ監督)、『さくらんぼ 母ときた道』(08/チャン・ジャーベイ監督)、『嫁装』(09/ハオ・ラン監督/日本未公開)、米HBOとの合作ドキュメンタリー『劫后天府泪縦横(China’s Unnatural Disaster; The Tears of Sichuan Province)』(09/ジョン・アルパート、マシュー・オニール監督)、米アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞受賞作『中国 エイズ孤児の村』(06/ルビー・ヤン監督)などがある。

夕張ロケ「スイート・ハート・チョコレート」公開記念①!篠原監督インタビュー

4/30にスガイディノス札幌劇場にで

道内公開される夕張&上海ロケ

「スイート・ハート・チョコレート」。

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©2012 MZ Pictures

公開を記念し、プレス用にいただいた

篠原哲雄監督のインタビューをご紹介します。

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※写真は2012年の記者会見時より

——まず、本作を監督することになった経緯を教えてください。

本作を企画したプロデューサーであり、脚本家でもあるミシェル(米子)が日本の監督を探していて、2011年に知り合いの日本人プロデューサーから紹介されました。脚本を読むとじれったい三角関係の物語で、その感覚はわからないでもない。ただ展開の在り方は普段考えないような要素も沢山あり、正直戸惑う部分もありました。一人の男への想いを亡くなってもずっと思い続ける心情。過去を過去のものとして封印せずに風化しないでおきたい感覚。中国女性特有とは思いませんが、特にミシェルは僕にその気持ちだけはしっかりと伝わるように撮ってほしいと要望してきました。この作品はリンユエが総一郎の想いを受け止めていく過程が物語の軸になっていますが、そのリンユエの想いこそがミシェルの想いとつながるのだなと僕なりに理解し、この映画をやってみようと思いました。もう一つは、ミシェルの夕張映画祭への熱い想い、それは僕も夕張映画祭に参加したこともありますし、そこのスタッフの方々との交流もあったので、その想いの実現のためには一役買いたいということもあったと思います。

——クランクインまでの準備はどのように進めていったのでしょう。

実は撮影にこぎつけるまで何度も危機があり、一度は企画自体が暗礁に乗りかけました。そしてついに東京のスタッフルームを解散するしかないとなった日に、リン・チーリンに会ったんです。リンさんに「私はこの作品をずっと待っていたんです」と言われ、一気に映画が復活しました。
すぐにミシェルが新たに組んでくれる日本の制作会社を探し、リンさん以外のキャストも決まっていきました。『昭和歌謡大全集』と短編「桃」(『フィーメイル』の一編)にも出てもらっている池内君は、寡黙な兄貴分である総一郎役にぴったりだと思ってお願いしたのですが、ちょうど本人も中国での仕事に興味を持っていることがわかり、タイミングがぴったり合いました。福地君は台湾でリンさんと同じ事務所に所属していて、リンさんのマネージメントから提案されました。実は彼も『真夏のオリオン』に小さな役で出ていて知っていたので、すぐに守役をイメージできました。
そうして本格的に再始動したのが2012年2月。当初の予定ではクランクインしているはずの時期でした。それから約1か月で、脚本を直す作業を行いました。日本の脚本家に入ってもらい、ミシェルとやり取りを重ねながら主に台詞を直したのですが、翻訳を挟むとニュアンスが伝わらないことも多く、日本映画の台本を直す時の3倍ほどの労力を要しました。

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——夕張でのロケはいかがでしたか。

クランクインは3月15日。当初の予定から大幅に遅れてしまい、雪がなくなってしまうのではないかというのが最大の懸念でした。そこで夕張ロケをサポートしてくれた、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の運営団体でもあるネクスト夕張のスタッフに山から雪を運ぶ体制を整えてもらいました。ところがクランクインの日の朝方から奇跡的に雪が降ったんです。夕張ロケの12日間、季節外れの雪が何度も降り、まるで映画の神様にチャンスを与えられたかのようでした。
夕張の現場は何よりメインキャストの3人のタッグが素晴らしかったですね。脚本をベースにしながらも「総一郎はこんなこと言うかな?」「この時、リンユエはどんな気持ちだと思う?」などと話し合いながら即興的に各シーンを作っていきました。その結果、台詞がなくても伝わるだろうと感じたシーンが多く、台詞が大幅に減りました。これは本人たちの魅力によるところが大きかったと思います。たとえばゲレンデの下で初めて3人が揃うシーン、守が総一郎に「(食事に)付き合ってくんない?」と頼む後ろでリンユエが「何を話してるのかな?」とワクワクしているような仕草を見せますが、ああいうコミカルなポーズは僕が指示したわけではなく、リン・チーリン独特のものなんです。福地君は役柄同様にとても明るい性格で、スキー場に大きなハートを出現させるような、日本人男性ならちょっと気恥ずかしくなるようなシーンも天真爛漫に演じてくれました。一方でそれを見守る総一郎の朴訥とした魅力は、池内君が演じたからこそ出たものです。

——スタッフも日中混成だったそうですが、どのような体制で撮影していましたか。

撮影・照明に関しては、撮影監督の上野彰吾さんと照明技師の楊國良さんがいいコンビを組んでくれました。主に上野さんの指示をヤンさんがわかったとばかりに光を作っていく過程は合作そのものを体現していたひとつだと思います。美術は夕張パートを日本の小澤秀高さんが、上海パートは中国の周欣人さんが担当。中国の美術スタッフは先に行われた夕張ロケで小澤さんの美術を見てそのテイストを上海のセットに反映しています。小澤さんも上海に渡り、中国の美術のセットの在り方を確認し、そこの自分なりのプランも持ち込みました。録音技師の山方浩さんは中国語に精通しているので、上海での中国語の台詞のシーンでは中国語の芝居がきちんとできているかを判断してもらい、演出の領域にまで関わってもらいました。山方さんは企画当初からミシェルとは懇意にしていてこの作品の成り行きにはすべて関わっていたと言ってもいいくらいです。ですので、いざという時に僕とミシェルの相互理解のために間に入ってくれたことも何度かあり本当に助けられました。編集は中国の徐さんというベテランです。今回は脚本では過去のシーンは一連で描くような書かれ方がされていましたが、編集の段階で大きく変えました。それは客観的な視点で映画をみてくれた徐さんの意見によるところもあり言葉は通訳を介しながらでも徐さんとは編集を通して合作を作りえた感覚が今でも残っています。演出部を含め、各部署の助手も日本と中国の混成でした。現場に学生の通訳さんが何人もいたこともあり、スタッフ同士のやりとりはそれほど苦には感じなかったですね。

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——上海での撮影は日本と勝手が違うことはありましたか。

その場しのぎが多く、何が起きても動じないようになりました(笑)。脚本には総一郎が上海の銀座のような繁華街にあるガラス張りの宝石店に指輪を買いに行くシーンがあったんです。店の撮影許可が下りず、どうしようかと思っていたら、制作部が電話ボックスくらいのサイズの白い箱を道路を挟んだ店の真向かいに設置して、この箱の中に隠れて撮れと。池内君には一般のお客の振りをして店に入ってもらい、店員とのやりとりを箱に空いた小さな穴から撮影しました。なんとも異様な光景でしたが、香港の撮影スタイルだそうです。そのシーンは編集段階で不要に思えて、カットしてしまったのですが……。
他にはキャスティングも日本と違いました。本作におけるチョコレート作りの教室に参加する男性や、老人ホームの利用者など、ワンシーンのみとはいえ台詞があるような役は、日本では事前に配役が決まっています。でも上海では、演技事務のスタッフが前日に候補者を何人か連れてきて、「監督、この人たちの中から決めてください」と言われるんです。明日の撮影なので即決しなければなりません。それをすぐにその場で伝え、決まった人はすぐに衣裳を合わせる、決まらなかった人は僕らにエールの言葉を送って帰っていく。なんて残酷なんだと思いながらもプロで生きていくことの厳しさを肌で知っているのだなとわかった瞬間でもありました。
また、上海でのハプニングと言えば、バレンタインの食事のシーンを撮影するレストランが入ったビルの前でスタッフがロケ弁を食べていたら、そのビルの1階が国民軍のオフィスだとかで怒られてしまい、スタッフ一同ビル内に立ち入り禁止になりかけたこともありました。そんなわけで撮影は非常にスリリングでしたが、毎日面白かったです。

——編集段階でも合作ならではの苦労はありましたか。

中国で劇場公開したバージョンと日本の公開バージョンは一つだけ違う点があります。映画の後半、リンユエが倒れて上海の病院に運ばれるシーンで、日本版には10年前の手術にまつわる回想シーンが挿入されますが、中国版ではカットしました。守の心臓をリンユエに移植してほしいと懇願する総一郎に対し、医師は「制度上、それはできない」と言います。日本人が観れば医師が「立場上、イエスとは言えない」と示唆していることがわかりますが、そのセリフを中国語に訳すと「移植はできない」と拒否しているように捉えられてしまう。この箇所をどうするかについてはミシェルと何度も議論しました。
台詞の言語が編集に影響を及ぼした例は他にもありました。上海パートのリンユエと総一郎の会話で、ミシェルが二人は中国語で話している前提で書いた台詞を、日本語で話す設定にしたことで芝居が不自然になって削ったところがあります。確かに二人が中国語で話して日本語の字幕がつくのなら、違和感がなかったのかもしれません。でも僕は日本で出会った二人はその後も日本語で話し続けると思ったので、一部のシーンを除いて日本語で話すことにこだわりました。

——他国との合作に挑戦してみたいですか。

今後も機会があればやりたいです。この作品の後、山方さんと台湾で映画を撮る計画があったのですが、実現しませんでした。長年、日中の映画人の架け橋のような存在であった山方さんは、この映画において非常に大きな存在でした。これからも一緒に映画を作っていくと思っていたので、それが叶わないのが本当に残念です。

★監督:篠原哲雄 Shinohara Tetsuo
1962年生まれ、東京都出身。93年、自主制作の16ミリ中編『草の上の仕事』で注目され、96年に『月とキャベツ』で劇場用長編デビュー。以来、幅広いジャンルの作品を手がけ、本作は24本目の長編となる。主な監督作に函館ロケ『つむじ風食堂の夜』(09)、釧路ロケ『起終点駅 ターミナル』(15)など。

夕張ロケ「スイート・ハート・チョコレート」4/30札幌公開!

嬉しい知らせが届きました!

篠原哲雄監督による初の日中合作で

夕張ロケ「スイート・ハート・チョコレート」が

4/30~ディノスシネマズ札幌劇場にて公開されます!

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©2012 MZ Pictures

釧路ロケ「起終点駅 ターミナル」が記憶に新しい

篠原監督の北海道ロケ映画。

雪の夕張と、美しい上海の街並みを舞台に、

アジア映画界の至宝、リン・チーリンさんが主演。

彼女に恋する二人の男性に

実力派・池内博之さん&新星・福地祐介さんが出演し、

すれ違う男女の10年間にわたる究極のラブストーリーを描きます。

アジアを代表するスターとスタッフが集結し、

2カ国の名所でロケが行われたにもかかわらず、

日中関係の悪化で上映が出来なかった本作。

2014年に広島で行われた「お蔵出し映画祭」で

見事グランプリに輝き、ついに解禁されることに!

甘く、ほろ苦い想いをかきたてる久石譲さんの音楽も注目です。

ちなみにミュージアムでは、

2012年の記者会見レポートなどをアップ中(記事はこちら)。

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3/26~、シネ・リーブル池袋より全国順次ロードショー。

道内では、4/30~ディノスシネマズ札幌劇場で公開です。

公式サイトはこちら(FB)

ゆうばり映画祭特集⑥ 北海道ロケトーク~その6

6回にわたってご紹介した

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」(2月21~25日)

トークイベント「北海道ロケトークスペシャル

~映画が地域に出来ること、地域が映画に出来ること」。

リポート最終回をどうぞ。

* * *

司会/澤田さん、面白かったですね。

ゆうばり映画祭・澤田直矢さん(以下、澤田)/ここまでバリエーションがあるとは・・・改めて、映画って自由だな、と感じました。

司会/さらに皆さんから、一言ずついただきましょう。

「スイート・ハート・チョコレート」の篠原哲雄監督/地域ならではのチカラ、北海道独自のチカラもあるけれど、やっぱり「人」なんですね。北海道の方とは、ロケの後もコミュニケ―ションが続いているんです。それは、映画への愛情もあるだろうし、今回のイベントのように、映画祭でもつなげていこうとする動きなど、とにかく「人」が大切。函館も夕張も、またロケに来たいと思うのは、映画に対する「人」の愛着に魅かれてる部分が大きいです。

「じんじん」・深津修一プロデューサー/映画作りは、お金集めが本当に大変なんです。「志」だけでやって失敗すると、本当に辛いし、実際わたしは多額の借金も背負っています。いま日本映画は年間600本以上作られていて、公開は400本ほど。知名度のない原作を映画化しても勝てない現状です。それでも、既存の映画館だけに頼らず、地域の人と一緒に!という意気込みで、北海道のテーマを自分たちで映画にする取り組みを続けたい。地方から発信したいと思っています。「じんじん」、応援してください。

「探偵はBARにいる2」・須藤泰司プロデューサー/ちなみに、僕が言うのも何なんですけど、深津さんの関わった「レオニー」も、「ピアノ・レッスン」みたいな雰囲気で、非常に好きな映画。もっと多くの人に見られてしかるべき作品だと思います。僕は札幌で生まれ育った人間なので、もっと素敵な作品が北海道で撮られればいいな、と思っています。「探偵」は、札幌に腰を落ち着けてシリーズ化し、「北海道の映画」として、映画史の片隅においてもらえる作品にしたいと思っています。

さっぽろ産業振興財団・一橋基さん/このメンバーで、唯一わたしだけが映画の作り手ではなく、地域代表。産業振興の観点から、コンテンツ特区に取り組んでいますが、映画が地域にくることは、地域を元気にするんです。今後は、ただ地域が映画を待つだけではなく、売りたいもの、見せたいものを映画の中に取り入れてもらう、映画作りにより関われる、応援できるようになればと思っています。

「しあわせのパン」・鈴井亜由美プロデューサー/北海道には景色や食だけでなく、家具や食器などの「プロダクツ」も素晴らしいものがあります。一橋さんがおっしゃったように、そうしたものを伝え、北海道の魅力を詰め込むことで、コンテンツ産業だけでなく、ほかの産業にもつながっていくはず。北海道のプロダクションとして、道民を応援する映画作りを続けていかなければと思います。

司会/ありがとうございました。苦労話から希望に満ちた話まで伺いましたが、最後に澤田さんいかがですか?

澤田/実は、今後もまだまだ北海道ロケの新作が公開される予定です。暗いニュースも多いですが、これだけの想いを持って映画を発信することに、希望を感じました。

(おわり)

ゆうばり映画祭特集① 北海道ロケトーク~その1

2月21~25日に行われた

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」

今年、特に充実していた北海道ロケの

トピックス&インタビューを詳しくご紹介するシリーズ第一弾。

今回は、23日に行われたトークイベント

「北海道ロケトークスペシャル

~映画が地域に出来ること、地域が映画に出来ること」を

数回にわたって掲載します。

地域おこしムービーから、話題の娯楽大作まで。

さまざまな立場から語られる「北海道ロケの魅力」をお楽しみください。

* * *

司会/近年、北海道でロケした映画は増えていて、特に「北のカナリアたち」など、冬の北海道はドラマチックな雰囲気を感じます。「何かあるな!」と思わせる北海道で、実際にロケしている皆さんの話が聞けるということで楽しみにしております。 まずは「スイート・ハート・チョコレート」の篠原哲雄監督!


(C)2012 MZ Pictures
監督:篠原哲雄  出演:リン・チーリン、池内博之、福地祐介

これは、まさにここ夕張でロケした作品ですね。この付近でも撮影されていて、「あそこだ!ここも!」と嬉しくなります。さっそく、お話を聞かせていただけますか。

篠原監督/この映画は、まず中国側からお話をいただきました。そもそも、ゆうばり映画祭に参加したことのあるミッシェルという中国人の女性プロデューサーが、映画祭の休止を知り、「自分たちの映画を夕張で上映したい」という熱い想いを持ったのが始まり。なおかつ、中国で人気がある冬の北海道・雪の夕張の映画を…ということで依頼を受けました。僕自身、ゆうばり映画祭に来るのは3回目。以前から「いつかここで映画を撮りたい」と思っていたこともあり、お受けしたんです。撮影は昨年3月に行いました。

司会/男女3人の、10年にわたる愛の物語ですよね。篠原監督は、小樽や函館など道内各地でもロケされていますが、夕張ロケはいかがでした?

篠原監督/ロケしやすかったです。実はこの映画は、「雪」がキーポイント。本当は雪の多い2月に撮影したかったんですが、映画祭開催中ということで3月にずらしたんです。でも、雪が解け始めて、困ったなと思い、(映画祭の)澤田直矢さんに電話したところ、「わかってます。準備しています!」と力強い返事をいただき、心配は吹き飛びました。

司会/澤田さん、一体どんな準備を!?

澤田直矢さん(以下、澤田)/まぁ、降るんじゃないかな、と。(観客一同笑)

篠原監督/実際、ロケ初日から奇跡のように雪が降ってくれました! 雪が少ない場合は、夕張の人と、中国・日本のスタッフが協力して雪を持ってきました。

澤田/僕等はもう意地ですから、雪をかき集めました。

司会/映画のまち・夕張として、ロケ隊に満足してほしい、という使命感があったのですね。

篠原監督/雪に関しては、欲しい時に降ってくれるというラッキーな状況ばかり。まるで、映画の神様が降りてきたようでした。

司会/今回の副テーマ「映画が地域にできること」に関して、この撮影が夕張で行われることの意味を、澤田さんはどう捉えてますか?

澤田/映画を観光PR的に扱いたくはないのですが、上手に夕張の美しさを捉えてくれて…

司会/そうですね、財政破たんなどを一切感じない内容でした。

篠原監督/確かに、明るい映画になりましたね。観光映画になっちゃいかんと思いながら、堂々と夕張の観光地を撮りましたから。

司会/まちのサポート体制については?

篠原監督/寒い屋外ロケの時の豚汁など炊き出しで心も体も温まった場面はたくさんありますし、感謝しています。

司会/映画には、夕張市長も出てます。

篠原監督/それも、市長本人役で出演しています(笑)。上海と夕張の友好関係について直接伺ったことを、そのまま語ってもらっています。ある意味、夕張市史的にも記録的な映画になるのではないでしょうか。

司会/夕張には、自治体のロケーションボックスなどはありません。具体的にどのようなサポートを?

澤田/撮影や美術スタッフと連携して、スケジュールに遅れないように気を付けながら、従来のネットワークを120%出しました。

篠原監督/実はこの映画は、まだ配給が決まっていません。でも、宣伝するために北海道庁で記者会見をしたのです。その時の、北海道の方々の反応の速さ! ネットや雑誌などさまざまな媒体で一気に取り上げてくれて、そのフットワークの軽さに感謝しているし、それが公開へつながれば、と願っています。そうした人的なつながりが素晴らしいな、と思います。

司会/政治的な対立の間にこの映画が落ち込んでいるのは、本当に良くない。うまく公開に結びついてもらえればと思います。さて、続いては「じんじん」の話題を取り上げましょう!

(つづく)

ゆうばり映画祭レポート③

あっという間にもう3月。

まもなく札幌にも春がやってくることでしょう。

ゆうばり映画祭2013のレポート3日目(2月24日)をどうぞ。

まずは、剣淵ロケ『じんじん』の上映会場へ。

会場入口で迎えてくれたのは、剣淵町のゆるキャラ・ぷっちーなと

町観光協会事務局長の秋庭良雄さん。

絵本の里・剣淵で初めてロケされた映画だけに、

応援にも気合が入ってます。

ステージには、企画・主演の大地康雄さんはじめ、

山田大樹監督、出演の小松美咲さん、井上正大さんが登場。

大地さんは「剣淵には優しい空気が流れている。

今を生きる子供たちに感じてほしい」と、

剣淵のまち・人に感銘を受け、映画製作を決意した経緯を説明。

小松さん、井上さんも、楽しげにロケの思い出を語っていました。

剣淵町の佐々木智雄町長も登場。

絵本の里大賞を受賞した絵本を、

夕張の子どもたちにプレゼントする一幕もありました。

※『じんじん』は、観客賞に当たる「ファンタランド大賞」
&「人物賞」(大地さん)をダブル受賞!おめでとうございます!

会場外では、恒例のフォトセッションも実施。

記念写真を撮るチャンスだけあって、報道陣もズラリ。

撮影の準備中、ゲスト同士が挨拶する様子も。

塚本晋也監督と談笑する井筒和幸監督。

「ゆうばり~!」の掛け声を合図に、

みなさんいい笑顔を見せてくれました。

女優の渡辺真起子さん(緑の上着の方)、ちょっと寒そうですね。

そうするうちに取材ラッシュタイム!

今回は、月イチ出演している「さっぽろ村ラジオ」

樫田一恵さんの取材に同席させていただきました。

1本目は、紋別出身の俳優・長谷川初範さん。

2本目は、夕張ロケ『スイート・ハート・チョコレート』の篠原哲雄監督。

3本目は、『じんじん』の大地康雄さん&山田大樹監督。

それぞれが語る、北海道・映画への熱い想い。

後日たっぷりご紹介します。

『スイート・ハート・チョコレート』のクロージング上映では、

篠原監督のほか、出演の池内博之さん、

プロデューサーの米子(ミシェル・ミー)さんが登壇。

地元でロケされた作品だけあって、

会場には多くの人が詰めかけていました。

ちなみに取材の合間、この方に遭遇!

審査員のひとり・俳優の山本浩司さんです。

最近では『マイ・バック・ページ』『外事警察』など

名脇役として大活躍。北海道ロケだと

札幌・当別ロケ『ヒッチハイク 溺れる箱舟』(2004年)

帯広・上士幌ロケ『雪に願うこと』(2006年) に出演されています。

『雪に~』のロケの思い出は?と尋ねると、

「馬と触れ合ったのが楽しかったですねー!」との答え。

昨年ミュージアムイベントにゲストでお越しいただいた

根岸吉太郎監督については

「考えさせる演出で、みんなで色々話し合いました」とのこと。

また、食事スペースで同席したのは、こんな映画祭常連さん。

福岡市からほぼ毎年参加する古山和子さん。

アナウンサーとして、地元ラジオやテレビ・紙媒体で映画コーナーを担当。

※古山さんが担当する博多のネットテレビ番組がコチラから視聴できます。

ゆうばり映画祭の魅力は、「真冬の雪がファンタスティック!」。

『雪に願うこと』を観て、帯広のばんえい競馬にも足を運んだという行動派。

映画が、映画祭がさまざまなつながりを生むことを実感した出会いでした。

さて、そんなこんなでスタッフの映画祭参加は終了。

終わってみると、まるで夢のような3日間。

また来年も、そんな夢のお祭りに参加できることを楽しみにしています。

ゆうばり映画祭レポート②

ゆうばり映画祭2013の参加2日目(23日)レポート。

この日はちょっと荒れ模様。

まずチェックしたのは、「バナナVSピーチまつり」!

これは、フォアキャスト(「見通し・予報」などの意味)部門の

一環で行われた、若手作家8人の短編オムニバス企画。

女性監督と男性監督が、同じ俳優&テーマで短編を作り、

上映対決をするというユニークな催しです。

その俳優に選ばれたひとりが、この方。

紋別市出身の俳優・長谷川初範さん。

道民には、セイコーマートのCMでもお馴染みですね。

長谷川さんは、「罪」というテーマで作られた

平波亘監督と岨手由貴子監督の2作品に出演。

『ウインターズ・レコード』(平波監督)


(C)800 LIES PRODUCTION

『共犯者たち』(岨手監督)

その上映に参加したというわけです。

※ちなみに長谷川さんにはインタビューも実施!
後日詳細をご紹介しますので、お楽しみに!

その後、アディーレ会館大ホールに移動。

上映作品チラシを並べたブースに、

ミュージアムパンフレットも置かせてもらいました。

ここで鑑賞したのは、

『キング・オブ・マンハッタンー危険な賭けー』
(ニコラス・ジャレッキー監督)


(C)2012 ARBITRAGE LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

3月23日(土)の全国公開前の先行上映です。

終了後、再び「バナナVSピーチ」会場に戻ったら、長蛇の列!

『筋肉痛少女』(前野朋哉監督)

『雑音』(上原三由樹監督)

そして、『GOGO まりこ』(前野監督)

を観ていたら意外と面白くて、ついつい次の予定作品を見逃すことに。

こんな嬉しい発見があるのも、映画祭の良さです。

ちなみに、食事スペースでは意外な方と再会!

ミュージアムのお客様。

仕事絡みや映画好きが高じて、

ゆうばり映画祭にも何度か足を運んでいるそう。さすが!

また、ホテルシューパロ会場へ向かう前に

立ち寄ったのが、コチラ。

去年と同じように、寒い外で呼び込みをしていたおじ様達。

暖かい店内で、温かいカレーをいただきました。

そうして到着したシューパロ会場で参加したのが、

「北海道ロケトークスペシャル」!

パネリストには、

●夕張ロケ『スイート・ハート・チョコレート』の篠原哲雄監督
●剣淵ロケ『じんじん』の深津修一プロデューサー
●札幌ロケ『探偵はBARにいる2』の須藤泰司プロデューサー
●さっぽろ産業振興財団の一橋基氏
●洞爺ロケ『しあわせのパン』の鈴井亜由美プロデューサー が登場。

製作者側から見た北海道ロケの魅力などが語られました。
※後日、改めて詳細をレポートします。

そんなこんなで、2日目は終了。

映画の魅力に、たっぷり・どっぷり浸かった1日でした。

(つづく)

ゆうばり映画祭の見どころ①~夕張で見るゆうばり映画『スイートハート・チョコレート』

今年のゆうばりファンタスティック映画祭(21~25日)まで

いよいよ2週間を切りました。

100本を超える上映作品のうち、

北海道に関連のある映画やイベントを

学生スタッフの木屋拓真が紹介していきます!

第一弾はこちら!

招待作品『スイートハート・チョコレート』
24日(日) 16:00 会場:大ホール


(C)2012 MZ Pictures

監督:篠原哲雄
出演:リン・チーリン、池内博之、福地祐介

3人の男女の10年間にわたる物語で、壮大なラブストーリーです。

去年の3月に札幌で製作記者会見が開かれていましたが、

(会見のレポートはこちら

ついにゆうばりで上映されます!

どうして札幌で会見が行われたかというと、

この映画の舞台は、北海道・夕張と中国・上海なのです。

札幌や富良野でもロケが行われたようなので、

どんな風景が使われているのかとても気になりますね。

 

篠原哲雄監督は、

小樽・石狩ロケの『天国の本屋~恋火』(2004年)や

函館ロケの『つむじ風食堂の夜』(2009年)など

北海道をよくロケ地に選ぶ監督のひとりでもあり、

また『はつ恋』(2000年)、『山桜』(2008年)など

恋愛映画も数多く手掛けている今や日本を代表する監督です。

『スイートハート・チョコレート』は、

そんな篠原監督の集大成が見れるのではないかと思うのです!

2013年公開予定ですが、まだ公開日は未定なので、

ぜひ、ゆうばりでひと足早く観たいですね。

過去の「スイート・ハート・チョコレート」情報を更新しました

篠原哲雄監督の日中合作映画「スイート・ハート・チョコレート」。

ホームページリニューアル前にアップした

過去のブログ記事を更新しました。

http://kitanoeizou.net/blog/?cat=17

札幌での記者会見レポートです!

未読の方はどうぞ。

夕張・札幌ロケ!「スイートハート チョコレート」記者会見レポート②

27日、札幌で制作が発表された

篠原哲雄監督の日中合作映画「スイートハート チョコレート」

知事への表敬訪問に続いて行われた

制作発表記者会見の模様をレポートします。

予定より15分押しで始まりましたが、

フリーアナウンサー橋本登代子さん(左)の

テキパキした司会で、現場は和やかな雰囲気。

ちなみに橋本さんは、昨年の「悠々と。」12月号で

ミュージアムの和田事務局長と対談された方です。

さっそく、それぞれが映画への想いをコメント。

篠原監督は「チョコを通じて、人と人の真心のつながりを描く作品。

日中のスタッフが一体となって作っていて、

日中国交40周年の年にやるべき映画だと思います。

夕張は今年雪が多く、映画の神様がいるかのごとく毎日降って

素晴らしい絵が撮れました。映画の完成が楽しみです」

主演の林志玲(リン・チーリン)さんは

「北海道の雪国の魅力を伝えたい。

この映画で愛を信じてください」と日本語で話し、

記者から北海道のチョコについて聞かれると

「大好き!毎日食べています(笑)」と笑顔で答えていました。

池内博之さんは

「僕は、想いを伝えられない不器用な男の役。

似ている部分もありますが、自分とは正反対な役どころです」

と説明し、

共演者のリンさんについて

「サバイバルのように吹雪が降っても 嫌な顔しない、

ガッツのある方です」とコメント。

さらに、「リンさんは、セリフを言う夢を見たというくらい、

真剣に取り組んでいました」というエピソードを披露。

それを聞き、顔を赤らめるリンさん。

とってもキュートでした!

単身台湾に渡り、モデルとして活躍する新人俳優、福地祐介さんは

「北海道は初めて。先輩からたくさん気づきをいただける

この現場に参加できてうれしいです」と真摯にコメント。

共演の陳廷嘉(チェン・ティンジャ)さんも

「北海道は初めてですが、

美しいし、人は温かくて嬉しいです」と話していました。

続いて、プロデューサーの米子(ミシェル・ミー)さんが

今回の映画化の経緯を詳しく説明。

なんと、そのきっかけは ゆうばり国際ファンタスティック映画祭!

2006年、ゲスト参加した米子さんは

「夕張の、映画への情熱に感動しました。

『幸福の黄色いハンカチ』のロケ地である

夕張を、中国人で知らない人はいません」と振り返り、

「映画祭の休止を知り、心が痛みました。

ぜひ夕張で撮影して、多くの人に この街に来てもらいたいです」と力説。

夕張の、映画への愛が生んだ新しい北海道ロケ映画。

夕張市民70人もエキストラ参加したそう。

ぜひ、日本公開を楽しみにしたいと思います。