6/10(土)に北海道で先行公開される
映画「心に吹く風」(ユン・ソクホ監督)。
監督と、主演の真田麻垂美さんへの
インタビューの続きをどうぞ。
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Q.北海道での撮影はいかがでしたか?
真田麻垂美さん:私も北海道は大好きで、函館や札幌を訪れていました。撮影初日、大雨の東京から飛行機で旭川に着くと、真っ青な空と美しい新緑のグリーン、牧場の牛! 「ここで撮影できるんだ」と、気持ちがワクワクしたのを覚えています。撮影の合間にいただいたアスパラガスやジャガイモがとても美味しくて、幸せな時間でした。
Q.監督は2012年に人気俳優チャン・グンソク出演のドラマ「ラブレイン」で、旭川・富良野・美瑛で撮影されました。その時からこの映画の構想があったのでしょうか。
監督:いいえ、その時は映画のお話はありませんでした。最初は3年前、映画撮影の提案をいただき、どんな作品にするか考えるため、大好きな北海道で構想を練ったんです。その時、自然の偶然的要素からイメージがどんどん湧き、さらに、劇中に登場する古い倉庫や青い池などを見つけ、インスピレーションを受けてシナリオに落とし込みました。
Q.真田さんは、海外監督とのお仕事は初めてですね。演出の違いや苦労があれば。
真田さん:演じるとき、私は自分を軸に、どこまで役の感情と寄り添えるか、共通点を探していきます。今回はその期間が半年間ほどあり、監督とコミュニケーションを取りながら深めていけました。肉体的にも10キロ太ることで春香という女性に近づきましたし、順撮りだったこともあり、難しいという感覚はありませんでした。
ひとつ発見だったのは、「自然」も俳優と同じ立ち位置にあるという監督のスタンスです。当たり前のようですが、実際、自然と私達の演技が合う瞬間は、運とタイミング。監督の求める天気を待って1週間トライし続けたこともありましたが、最終的には美しい自然と、リョウスケ、春香が合致した瞬間が撮れました。きっとこの映画に神様が味方してくれたのかな、と思います。
Q.最後に、北海道のファン、観客へメッセージを。
監督:大好きな北海道で、初めて映画を撮りました。ここに住んでいる北海道の皆さんとお会いできることが嬉しいです。この映画には、風を通したメタファーや風の風景がたくさん出てきます。リョウスケと春香に吹いたような、爽やかな、ときめく風を感じていただけたらと思います。ぜひ、劇場でご覧ください。
真田さん:大自然の中では嘘がつけません(笑)。心震える、真実の大人のラブストーリーです。皆さまに、ご覧いただけたら幸いです。
映画「心に吹く風」 公式サイト →こちら