ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の見どころ①特別招待作品の豪華さ!

いよいよ開催が迫ってきました!

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭(2/25~29)。

ゆうばりポスター
©Kouji Tajima

上映作品90本や多彩なイベントの中から、

オススメをご紹介します!

今回はこちら。

特別招待作品部門の豪華さ

日本公開前のハリウッド大作や邦画など9作品がずらり。

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「ルーム」©ElementPictures/RoomProductionsInc/ChannelFourTelevisionCorporation2015

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「幸せをつかむ歌」©2015 Tristar Pictures Inc. All Rights Reserved.

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「アーロと少年」© 2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

なかでもユニークなのは、

「セーラー服と機関銃 -卒業-」(27日13:30~)

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©2016「セーラー服と機関銃 -卒業-」製作委員会

の上映に合わせて、

旧作「セーラー服と機関銃」(27日10:30~)が

公開35周年記念として特別上映されること!

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©KADOKAWA 1981

薬師丸ひろ子さん主演の1981年版を監督した

相米慎二さんは、「魚影の群れ」「風花」など

北海道ロケの秀作を放った鬼才でした。

また、新作版で映画初主演した橋本環奈さんは、

〝1000年に1人の逸材〟〝天使すぎるアイドル〟と大人気!

今回、作品ゲストとして、俳優・長谷川初範さん、

劇団EXILE・秋山真太郎さんとともに会場に登場するそう。

ファンはもちろん、新旧見比べたい映画好きも必見です!

※映画祭公式サイトはこちら

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016の記者会見に参加!

2/25(木)~29(月)に開催される

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」。

ゆうばりポスター
©Kouji Tajima

先日、その記者会見にお邪魔したので、

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開催概要をご紹介します!

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今年の上映作品は、長・短編計90作品!

オープニング作品の、岡田准一さん主演のスペクタクル大作

「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」(平山秀幸監督)

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©2016「エヴェレスト 神々の山嶺」製作委員会
★2016年 3月12日(土) 全国ロードショー!

クロージング作品の、ゴールデングローブ賞3冠の注目作

「レヴェナント:蘇えりし者」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)

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©2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

をはじめ、女子高生が監督した「脱脱脱脱17」(松本花奈監督)や

昨年の隠れた話題作という「孤高の遠吠」(小林勇貴監督)

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『脱脱脱脱17』 ©2016 HANA MATSUMOTO/MOOSIC LAB

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『孤高の遠吠』

などなど、ハリウッド大作からインディーズまで多彩。

メイン会場を、廃校の校舎を使った

「合宿の宿ひまわり体育館」とし、新たな一歩を踏み出します!

澤田直矢実行委員長は「逆風やハンディキャップに見舞われながらも、四半世紀続けてこられたのは皆さんのおかげ。自他ともに認める“世界一楽しい映画祭”として続けたいので、ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛けました。

先日ご紹介しましたが、映画祭では

資金&マンパワー両面でのサポーター制度を設立。

直接参加して楽しむのはもちろんのこと、

それぞれができることで応援していきたいですね!

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(C)ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

映画祭情報は今後、随時ご紹介しますのでお楽しみに。

イベント詳細やサポーター制度については公式サイトへ→こちら

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、サポーターを募集!

毎冬、小さな夕張のまちが映画一色に染まる

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」!

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※写真は2015年の様子です

2016年は2/25(木)~29(月)に開催されます。

プログラムはこれから発表ですが、

宿泊施設の御予約はお早目に!

そして、今年からの新たな取り組みとして、

サポーター制度を導入、会員を募集しています。

公式サイトによると、こんな理由があるそう。

本年(2015年)、メイン会場だったゆうばり市民会館が老朽化のため閉館となり、新たにメイン会場の移設を余儀なくされています。かつて財政破綻前にメイン会場であり、数多くの名匠やスターたちが登壇した「ゆうばり文化スポーツセンター」を復活させ、夕張の未来を照らし出すシンボルとしていきたいと考え、「ゆうばり映画祭サポーターズクラブ」を設立いたしました。

具体的には、

●会員制の「プライベート・サポーター」

●一般的向けのボランティア「ウェルカム・サポーター」

●学生向けのボランティア「エスコート・サポーター」

の3種類。詳しくは公式サイトをどうぞ→こちら

「映画を愛し、故郷を愛する人々とともにこの映画祭を未来へつなげていきたい。」

熱い想いに共感する方、ぜひよろしくお願いします。

映画祭の公式サイトはこちら

ゆうばり映画祭レポート第2弾~25周年座談会など

2/19~23に開催された

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」。

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(C)KAIDA Yuji

学生スタッフOBの木屋くんに続き、

アラタメが日帰り参加した模様をご紹介します。

参加したのは映画祭3日目の21日(土)。

午前8時札幌駅発の無料専用バスに乗り、

会場に到着したのは午前10時少し前。

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着くなり、メイン会場のアディーレ会館前に

すごい行列ができていてびっくり。

招待作品「くちびるに歌を」のお客様でした。

私はそこから歩いて数分のホワイトロック会場へ。

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観たのは、こちら。

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故・高倉健さん主演、中標津ロケの

「遥かなる山の呼び声」です。

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スクリーンで再見すると、北海道の

美しく雄大な自然風景が胸に残りました。

ちなみにホワイトロック隣りにある

ゆうばり共生ファーム会場では、こちらを発見!

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写真手前にあるのが、ミュージアムの会報です。

会場のあちこちで配布されており、PRいただきました。

続いてアディーレ会館に戻り、「ゆうばり25周年座談会」に参加。

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パネリストは元チーププロデューサーの小松澤陽一さん、

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クリティブオフィスキュー代表取締役の鈴井亜由美さん、

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夕張市長の鈴木直道さん です。

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フェスティバルディレクターの澤田直矢さん含め、

それぞれが映画祭&夕張との関わりを振り返り、

〝これから〟何ができるかを考える前向きなトークとなりました。

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〝名物〟という小松澤さんの語り口に

パネリストも参加者も、笑ったり、しんみり涙したり。

和やかな雰囲気に包まれた会場の一角には、

25年間の歩みを紹介するパネル展が設けられ、

ミュージアム特別顧問でもある故・品田雄吉さんの姿が。

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また、副理事長の竹岡羊子さん作のポスターもありました。

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座談会やパネルを通して、

市の財政破綻で存続が危ぶまれながらも、

市民が中心となって四半世紀続けていることの凄さを実感。

と同時に、これからも続けてほしい想いを新たにしました。

この後鑑賞したのが、招待作品の

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」。

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後日、アカデミー賞4冠を達成する話題作です。

個人的には、映画のある〝仕掛け〟に唖然としつつ、

封切前に大作を観ることができた喜びをかみしめました。

最後に観たのが、オフシアター部門の「私たちのハァハァ」。

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超満員で立ち見でしたが、すっごく面白かったです!!

トークを終えた松居大悟監督に、

思わず「良かったです!」と声をかけました。

帰りのバスの時間までは、ここで休憩。

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名物・ストーブパーティーです。

函館時代の知り合いとバッタリ再会したり、

親子で初参加したという女性と映画の感想を話したり。

お酒とジンギスカンを味わいつつ、

映画を通じた出会いを楽しみました。

ということで、駆け足でしたが

ゆうばり映画祭を満喫したひとときをご紹介しました。

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老朽化のため今年で最後となった

アディーレ会館へ感謝を込めて。

ありがとう! さようなら。

ゆうばりファンタ2015レポート④

ゆうばり国際ファンタステック映画祭2015

【4日目】
メインプログラムのほとんどはこの日で終わりです。
今年の映画祭では全プログラムの上映前に
スポンサーCMと共に映画祭のオープニング映像が上映されます。

これは夕張の町にある映画看板から
映画のキャラクターたちが飛び出して
戦ったり踊ったりするもので
夕張の街並みを見慣れた人には特に楽しめるもの。

そして映像の最後では今年のポスターのように
シネガーくんがアディーレの上から顔を出して吠える。

人形とミニチュア模型で作られているのですが
一緒に流れるTHE TON-UP MOTORSの”北海道ブギ”も
ハマって、すごく気分が高まる映像なんですね。
この作品は飯塚貴士監督が
去年のゆうばりワークショップで
ゆうばりの子供たちと共に作ったものでした。
関係者や観客からも大人気で
塩田時敏さん曰く「今年の真のグランプリ」。

10:30 このオープニング映像のメイキングが
ゆうばり共生型ファームで上映されました。
飯塚貴士監督の新作で
斉藤工が声優としても参加している
「補欠ヒーローMEGA3」も併映

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12:00 フォトセッション
毎年恒例の
上映作品のスタッフ/キャストや審査員らが
アディーレ会館前に集合して豪華な記念写真を撮ります。

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16:00 授賞式・閉会式

閉会式のオープニングは
THE TONE-UP MOTORSがテーマ曲「北海道ブギ」を生演奏。
4日間何度も流れ、聞く度元気が出たのは僕だけじゃないはず。
まさか初めて一曲通して聞くのが、本人たちの生演奏になるとは。
会場のお客さんは大いに湧きました。

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そして各賞の発表。

■インターナショナルショートフィルムコンペ部門
グランプリ:『今月のあの日』
優秀芸術賞:『ハードル』
『恵まれたマシーンV』
『Green Grows』
審査員特別賞:『拝啓アトム』

■オフシアター・コンペティション部門
グランプリ:『メイクルーム』
審査員特別賞:『眠れる美女の限界』
北海道知事賞:『歯まん』
シネガーアワード(批評家賞):『MIZO』
スカパー!映画チャンネル賞:『私たちのハァハァ』

(後日発表された
ファンタランド大賞(観客賞)は『私たちのハァハァ』
ファンタランド大賞イベント部門は『くちびるに歌を』)

グランプリ『メイクルーム』は
受賞者としては史上最高年齢50歳の森川圭監督作。
グランプリ受賞の驚きに言葉を詰まらせていました。
上映後の挨拶では、続編の台本は出来ており
3作目も考えていると話していたので
次回作支援金も手にしたことですし、
きっと来年には『メイクルーム2』が観られるのではないでしょうか。

審査員の総評で一番印象深かったのは西村喜廣監督。
「受賞できなかった監督たちも
ここに選ばれただけでも胸を張っていいことです」と涙していました。

西村さん自身も20年前に
『限界人口係数』が審査員特別賞に選ばれ
受賞者として登壇したことがあるんですね。
今年は審査員としてステージに立っている。
20年前に同じステージ上で、受賞を喜び、
「これからも映画を作り続けよう」と熱い気持ちを抱いていた
昔の自分を思い出したのではないかと思いました。

毎年、ゆうばり映画祭のプログラムの中で
個人的に一番楽しみにしているのが西村監督の企画。
商工会議所を借りて朝方まで
自主映画の上映やトーク企画を盛り沢山でやってくれた事が
僕がゆうばり映画祭の楽しさに目覚めたきっかけでした。

オホーツク網走フィルムフェスティバル(11月)にも
2年連続で来てワークショップをしてくれています。
映画関係者や一般観客に関係なく、自然に優しく接してくれる人ですね。
撮っている映画は血みどろの物ばかりですけど笑

この日の夜もゆうばりの飲み屋や屋台村は朝まで大盛り上がり。

僕が居られたのは残念ながらここまで!

最終日の5日目は、受賞作品の上映が行われ
アディーレ会館で「さよならビュッフェ」が開かれたよう。
ゆうばり映画祭愛してやまない多くの人が
アディーレ会館への感謝の気持ちを会館の壁に記しました。
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アディーレ会館ありがとう!!
―――――――――――――

本当に楽しい4日間でした。
もうすでに来年の夕張が待ち遠しい!

しかし、来年から会場はどこになるのか。課題は多いです。
来年以降も映画祭を開催するために
私たちにも出来ることは何でしょうか。

公式サイトの「ゆうばり映画祭応援基金」のページです
コチラ
ぜひ一度読んでみてください。

4回に渡るレポートを
長々と読んでいただきありがとうございました。
映画祭に来たかったけど来られなかった方々に
このレポートを捧げます。
文・木屋拓真(学生スタッフOB)

ゆうばりファンタ2015レポート③

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

【3日目】
11:00 余市町出身の大川祥吾監督による
『水戸黄門Z』は残念ながら諸事情により上映中止に。
去年出品していた『サムライオペラ』も面白かったので
それに続く時代劇ミュージカルとして期待していたのですが。
「改めてご披露できる形に致しますので、
引続きのご支援宜しくお願いいたします」と監督談。
いつかまた観れる機会を待ちましょう。

14:00 オフシアター・コンペ作品『メイクルーム』
1000本以上撮っているベテランAV監督の森川圭監督が、
アダルトビデオ撮影現場のメイクルームでの一日を描く
ワンシチュエーションで作り上げたコメディ映画。
上映会場のシネサロンは、
入場を断ざるを得ないほどの超満員。
元々は舞台版があり、それを映画化したよう。
観客の中には映画関係者も多いせいか
“撮影現場あるある”に大きな笑いが何度も起きました。
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(中央:森川圭監督 とキャスト)

16:00 フォアキャスト部門『密かな吐息』

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井口昇監督の『電人ザボーガー』『デッド寿司』や
金子修介監督の『青いソラ白い雲』などで知られる
岩内町出身の女優・村田唯の監督デビュー作。
今作のロケも実家のある岩内町で行ったよう。
こちらも残念ながら観に行けず、紹介だけになります。
来場者数はかなり多かったようで、
俳優業・監督業、どちらの活躍も期待したいです。

18:00 オフシアター・コンペ作品『メイドロイド』
ゆうばりから話題になった『エイリアン・ビキニの侵略』『探偵ヨンゴン』の
ホン・ヨングンと人気AV女優の希志あいの共演の韓国産エッチなコメディ映画。

ヨングン演じる主人公の元に届けられた
日本製の家庭用アンドロイド(希志あいの)。
欲求不満の青年は彼女をイヤらしい用途で使う。
しかし、そのアンドロイドには秘密が・・・。

日本語しかわからないアンドロイドに指令を出すため
「トラベル日本語会話」みたいな本を読みながら
片言の日本語で一生懸命エッチな指示を出すヨングンが笑えます。

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(左:ノ・ジンス監督 中央:ホン・ヨングン 右:ヨン・ソンハ)

20:00 オフシアター・コンペ作品『私たちのハァハァ』
『アフロ田中』『スイートプールサイド』など
すでに商業映画を何度か監督している松居大悟最新作。
人気ロックバンド・クリープハイプに会うため
女子高生4人組が北九州から東京へ自転車を走らせるロードムービー。
ほぼ全編が女子高生の手持ちカメラで撮影した映像で
構成されたPOV形式の映画。
松居監督自身が北九州の出身であり
何本もクリープハイプのMVを撮っている。
審査委員長の大森一樹監督は
実はこれが一番のお気に入りだったよう。

日没後のストーブパーティ参加できませんでしたが
大盛況だったようで、聞く所によると今までで一番参加者が多かったとか。

深夜のバリー屋台も大繁盛でした。
立ち呑み屋のような混みっぷりで
映画監督、スタッフ、キャスト、映画ファン、市民
立場に分け隔てなく多くの方が映画談義に花を咲かせました。
4日目につづきます。

文・木屋拓真(学生スタッフOB)

ゆうばりファンタ2015レポート②

ゆうばり国際ファンタステック映画祭2015
写真をあまり撮ることが出来ず、文章中心になります、すみません。

【2日目】
この日は高倉健主演の北海道ロケ2作品
11:00 夕張ロケ『幸福の黄色いハンカチ』
15:00 南富良野町ロケ『鉄道員』が上映されました。
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(会場のあちこちにメッセージの書かれた黄色いハンカチが)

『鉄道員(ぽっぽや)』の上映後には
降旗康男監督と坂上順プロデューサーが登壇し
高倉健さんへの思い出について語られたようです。

11:00 オフシアター・コンペ作品『うつろう』
中年女性と中学生男子の恋を描いたメロドラマ。
上映後は久保裕章監督とプロデューサーが登壇。
二人とも80年代メタルバンドのような革ジャン姿で現れ、
作っている映画とあまりにもかけ離れた格好であることを
塩田時敏さんにツッコまれていました。
ファンタ色は薄いけれど
個人的にはコンペ作品の中で一番好みの作品でした。

13:00 フォアキャスト作品『お江戸のキャンディ』
札幌出身の女優 広田レオナ監督作。

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出演者で旦那さんでもある吹越満さんと共に登壇。
こちらは観に行けず、紹介のみで。

 

14:00 オフシアター・コンペ作品『歯まん』

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山下敦弘、豊島圭介らの作品に助監督として
現場経験を積んできた岡部哲也の初監督作。
タイトル通り、絶頂に達すると性器から歯が出て
相手の性器を噛み切ってしまう少女が主人公。
ファンタっぽいグロテスクな題材にも関わらず
コンプレックスを抱える人間が
人を愛することへの葛藤が描かれており、意外にも繊細な映画でした。
同コンペ作『鼻目玉幸太郎の恋!』とテーマが近いですが
それぞれ全く違うテイストで、映画表現の幅広さを感じさせられます。

17:30 オフシアター・コンペ作品『MIZO』
ゆうばりのヤングコンペ部門で受賞歴もあるナム・ギウン監督の新作。
捨て子の少女が大人になり、父親へ復讐を遂げる姿を描いた韓国映画。
容赦のない鋭い描写が続く、精神的な痛々しさをもった映画。

21:00 フォアキャスト企画 『井口昇のワンダーグラビティ』

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(左:福田裕彦(映画音楽作曲家)、右:井口昇)

毎年ゆうばりで西村喜廣監督と共に
濃厚なファンタ映画でお腹を一杯にさせてくれる井口昇監督の
新作短編『自傷戦士ダメージャー』、
クリトリック・リスの『バンドマンの女』のMV、
ワークショップのキャストで作った『変態団』の3本立て。

『自傷戦士ダメージャー』は
一般の会社員が制作費を全額出すので
自分を主演にヒーロー映画を作るよう
井口監督に依頼したことから出来た不思議な映画。
ヒーロー物のパロディかと思いきや
愛する人のため究極の自己犠牲を選ぶという
実はとても切ない映画でもあった。

『バンドマンの女』は
全編ワンカット、画面分割をして
幾つかのカメラを同時進行で見せる
ブライアン・デパルマの映画のような手法。
上映後には、クリトリック・リス本人による生ライブ。
電光パンツ一丁で汗だくになって歌う
彼の全力の姿に打ちのめされた。
来場者の多くは彼のファンになったのでは?

そして『変態団』。
井口監督曰く「商業映画では出せなかった
自身の中に溜まり続けていたものを全て発散させた映画」
様々なフェチシズムをもった男女たちがぶつかりあい
それぞれ予想もつかない所へ行き着く群像劇。

22:30 「西村映造プレゼンツ 西村喜廣の審査員から怒られナイト!」
こちらは深夜の3:00まで豪華ゲストを招いて
ゆうばりでしか聞けないオフレコトーク満載。
トークの内容はここには書けないものばかりですが
オフシアターコンペ部門の監督を集めて、
製作費、予算をどう集めたか等
監督たちのウラ話が聞けたのは興味深かった。

3日目につづきます。

文・木屋拓真(学生スタッフOB)

ゆうばりファンタ2015レポート①

2月19日(木)から2月23日(月)に開催された
「ゆうばり国際ファンタステック映画祭2015」
今年は記念すべき25周年目であること、
そして建物が老朽化のため
メイン会場のアディーレ会館を使用できる最後の年ということもあり、
例年以上の賑わいと名残惜しい閉会を迎えました。

自分の観られた範囲でレポートを書かせて頂きます。

【1日目】

今年は4日間通して天気に恵まれ
会場間の移動もしやすい日が続きました

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16:00頃にはアディーレ会館前にお客さんが集まり始め
オープニングセレモニー入場のための長い列が。
外で待つお客さんのためにスポンサーキャラの
パディントン君がひざ掛けを配ってくれました

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17:00頃には入場が開始
プログラミングディレクターの塩田時敏、
ディレクターの澤田直矢、
京楽ピクチャーズ代表取締役社長の小川博史、
ゆうばり市長の鈴木直道、
実行委員長の澤田宏一の5人による鏡開きで開会宣言。
美味しい日本酒も来場者に振舞われました

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オープニングセレモニーは超満員。
武田梨奈、花井瑠美、三田真央
3人のアクション女優によるパフォーマンスが
オープニングアクトとして披露され、
スクリーンに映し出された巨大なシネガーと
3人が闘うプロジェクションマッピングは
来場者の心を一気に引きつけました

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そして、鈴木直道市長による挨拶。

「毎年この映画祭にはキャッチコピーがありますが
25周年目のコピーは”世界で一番楽しい映画祭”。
ついに今年、このカードを切ったか!世界一。
今年は全7会場で84の素晴らしい作品が上映され
それだけでも世界で一番楽しい映画祭なのですが、
それでもまだ完成ではありません。
ここにお集まりの皆さんが
素晴らしい映画と出会って、素晴らしい人たちと出会って
「これは今年も世界で一番楽しかった!」と思ってもらえて
初めて”世界で一番楽しい映画祭”が完成します!
今日から5日間どうか皆さん楽しんでください!」

次に、全上映作品の紹介。
作品が紹介されると、来場したスタッフ/キャストが立ち上がり
大きな拍手と「おかえりなさい」コールが起きました。

そして、去年から創設されたニューウェーブアワード。
『くるみ割り人形』の増田セバスチャン監督、
『春子超常現象研究所』の中村蒼
『桐島、部活辞めるってよ』の松岡茉優が受賞し登壇。

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活躍中の3人でも映画賞を獲ったのは初めてのよう。

去年の受賞者でもあり
付き合いが長い武田梨奈さんから
トロフィーを受け取った松岡茉優さんの
涙ながらのコメントには胸が打たれました。
「映画が好きな皆さんに、映画が好きで良かったと
言ってもらえるような映画に必ず出演します。
私は一生俳優をします。どうか見守ってください」

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その後はコンペ部門の審査員が紹介があり、
オープニング作品『ジヌよさらば~かむろば村へ~』の上映。
監督・出演の松尾スズキさんと主演の松田龍平さんが登壇。

「北海道はロケでよく来ますが、夕張は初めてです」と
ゆうばりの印象や久しぶりに共演したお互いの印象等を語り
上映前の会場を盛り上げました。

18:30 オフシアター・コンペ作品
『眠れる美女の限界』『鼻目玉幸太郎の恋』が上映。

『眠れる美女の限界』は
熊切和嘉、呉美保、山下敦弘監督らを輩出した
大阪芸大在学中の二宮健監督による作品。
30歳間近の売れない女優が精神的に追い詰められていく姿を
目まぐるしいカット割りや独特な色調で見せていき、
学生監督とは思えない映像テクニック満載の映画。
終盤の展開には、思いもよらず涙が出そうに。

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(写真は3日目上映時のもの)

『鼻目玉幸太郎の恋!』は
5年連続フォアキャスト部門に出品していた田代尚也監督作。
ホラー/スプラッター映画を中心に撮ってきた田代監督が
元キョウリュウジャーの塩野瑛久を主演に
鼻の穴から目玉が出る男子に恋愛はできるのか、
笑いどころの多いコメディ映画。
『タクシードライバー』『悪魔の毒々モンスター』など
有名映画のパロディや引用も満載で、
トロマ映画のロイド・カウフマンもカメオ出演。
カウフマンのアドリブ台詞に観客は大笑い。

19:30 フォアキャスト作品『キリミと魚人間』
こちらも何度もゆうばりに来ている小林デビ監督によるコメディ。
『サイタマノラッパー』でもお馴染みの
苫小牧出身の俳優奥野瑛太さんが出演。
こちらは観られなかったので紹介のみで。

22:30 フォアキャスト作品『夜があけたら』
ワークショップから生まれた作品で主演は武田梨奈。
本作には旭川市出身の俳優 品田誠も出演。
トークでは川村清人監督とキャストが登壇。

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ゆうばり映画祭への憧れや、
暗い映画にも関わらず観に来てくれた来場者への感謝を語りました。

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2日目につづきます。

文・木屋拓真(学生スタッフOB)

ゆうばり映画祭の楽しみどころ⑤~北海道出身監督(2)

19日(木)~23日(月)に開催する

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。

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(C)KAIDA Yuji

【ゆうばり映画祭楽しみどころその5】

フォアキャスト部門にも北海道出身監督3人が!

日本映画を中心としたミニシアター作品やインディペンデント作品、

ショートフィルムなど、ジャンルにこだわらず

面白い傾向や兆しをいち早くキャッチする「フォアキャスト部門」。

20プログラム中、なんと3作品が北海道出身監督です!

監督の経歴も一緒に紹介します。

●札幌出身、広田レオナ監督 「お江戸のキャンディー」

『お江戸のキャンディー』メイン画像

(c) 2014 ジュ・デテストゥ・レ・コンコンブル/Love Place

2/20(金) 午後1時~ @ホテルシューパロ 嶺水の間
経歴/1963年生まれ。幼少期からクラッシックバレエを習う。15歳でベルギー王立芸術学院「MUDRA」に合格。モーリス・ベジャールに師事。19歳で女優デビュー。映画「夢二」でヨコハマ映画祭助演女優賞受賞。2000年に初監督作品「ドラッグガーデン」を発表。

●余市出身、大川 祥吾監督 「水戸黄門Z」

『水戸黄門Z』メイン画像

2/21(土) 午前11時~ @ゆうばり共生型ファーム
経歴/78年生まれ。北海道余市町出身。映画を作る為に脱サラしフリーランスの映像作家として活動。短編映画『サムライオペラ』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭を始め、幾つかの映画祭で入選や授賞を果たす。

●岩内出身、村田唯監督 「密かな吐息」

『密やかな吐息』新メイン

2/21(土) 午後4時~ @ゆうばり共生型ファーム
経歴/北海道岩内町生まれ。役者を志し上京。日本大学芸術学部卒業。出演作に、井口昇監督「デッド寿司」金子修介監督「青いソラ白い雲」等。2013年処女作「密かな吐息」のメガホンを取る。

ちなみに、こちらは苫小牧出身の

俳優・奥野瑛太さん出演作です。

●「キリミと魚人間」 

『キリミと魚人間』メイン画像

2/19(木) 午後7時半~ @ホワイトロック

なかなか観る機会の少ない作品ばかり。

予想外に面白い傑作に出会えるかも!

北海道ゆかりの監督を応援するためにも、

この機会にぜひ!

※映画祭公式サイトはコチラ

ゆうばり映画祭の楽しみどころ④~北海道出身監督(1)

19日(木)~23日(月)に開催する

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。

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(C)KAIDA Yuji

【ゆうばり映画祭楽しみどころその4】

釧路出身の富名哲也監督 「終点、お化け煙突まえ。」上映!

『終点、お化け煙突まえ。』メイン

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若きクリエイターの発掘・育成を目的にした

「インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門」。

20作品中、唯一北海道出身監督として

選ばれているのが、釧路出身の富名哲也監督!

「終点、お化け煙突まえ。」が、「プログラムC」として

2/20(金)12:30、2/21(土)21:00 の2回、

ゆうばりホテルシューパロ錦水の間で上映されます。

富名監督は釧路生まれ。

1995年渡英し、London Film Schoolにて映画製作を学ぶ。

2001年帰国し、現在に到ってしまった。。。とのこと。

作品は、高校を卒業したばかりのミドリとバス運転手の物語。

普通の人には見えないという終点の

“お化け煙突まえ”から、2人の恋の旅が始まる…だそう。

第18回釜山国際映画祭(ワイドアングル コンペ部門)など

海外のさまざまな映画祭に出品されてる本作。

「子供の頃から、バスに揺られ、ぼーっと風景を見るのが好きで。

そんな何かを作ってみたかった。ちなみに、

夫婦で製作した第1作目です!」とのメッセージが

監督から寄せられています。

釧路発の若き才能にぜひ注目を!

※映画祭公式サイトはコチラ