あすで最終日を迎える
「函館港イルミナシオン映画祭」に協賛し、
函館ロケ「キッチン」が7日午後6時~
函館市内の「Cafe&Deli MARUSEN」で上映されます。
映画に絡めた料理も出るそう!
不思議な味わいの映画を、
五感で楽しめるなんて、贅沢な企画ですね。
お問い合わせは同店(0138・85・8545)へ。
ミュージアムの企画展「漁業と歴史的遺産」を
もっと楽しむ特集4回目!
今回ご紹介するのは、こちら!
函館ロケ『硝子のジョニー 野獣のように見えて』
(62年、蔵原惟繕監督)です。
タイトルと同名のヒット曲を持つアイ・ジョージのほか、
日活スターの芦川いづみ、宍戸錠が出演。
自分の居場所を探し、さすらう男と女の物語です。
ヒロインの娘(芦川)が働くのは、稚内の昆布採りの浜辺。
そこへ人買いの秋本(アイ)が現れ、ドラマは始まります。
昆布といえば、函館ロケ『海猫』(2004年、森田芳光監督)は、
昆布漁師(佐藤浩市)に嫁いだ女性(伊東美咲)のストーリーでした。
どちらの女性も不幸な境遇に身を置く設定。
浜辺に漂うあの昆布の香りは、
どこか切ない雰囲気を醸し出すのかもしれません。(アラタメ)
今日も厳しい寒さですが、空はきれいに晴れ渡る札幌。
さて、そんな日に、悲しい訃報が届きました。
森田芳光監督が、20日、急性肝不全のため亡くなったそうです。
61歳でした。
「家族ゲーム」(83年) 「失楽園」(97年) 「武士の家計簿」(2010年)など、
シリアス、コメディ、ロマンス、時代劇まで
多ジャンルの作品を世に送り出した森田監督。
北海道の道南、特に函館を気に入り、
「ときめきに死す」(84年) 「キッチン」(89年)
「海猫」(2004年) 「わたし出すわ」(2009年) と、4作をロケ。
12月2~4日に行われた 函館港イルミナシオン映画祭にも
ゲスト参加の予定でしたが、体調不良のため直前に欠席。
来年3月公開の新作 「僕達急行A列車で行こう」を鑑賞したばかりでした。
3年前の2008年12月、
「わたし出すわ」の撮影中に函館でお会いした時、
「好きな函館で映画がまた撮れてうれしい。
自分の作品の〝空気感〟に合っているのが街の魅力」
と、穏やかに話してくれた姿を覚えています。
私にとって、 森田監督といえばすぐに思い浮かぶのが、
函館で「カフェやまじょう」を経営する太田誠一さん。
彼は、〝森田組〟の一員としてロケを支援。
森田監督の人柄や撮影の裏話を聞くのが、
お店に行く楽しみでもありました。
太田さんをはじめ、今までロケに携わった
函館の方々の心中を想うと胸が痛くなります。
心より、ご冥福をお祈りします。