今日はひんやり、晴れの札幌です。
さて、本日は 函館港イルミナシオン映画祭(12月2~4日)の
ゲストインタビュー第2弾、
大森一樹監督をご紹介します。
大森監督の北海道ゆかり作品はコチラ。
函館ロケ「テイク・イット・イージー MODERN TIME」(86年)
小樽・札幌ロケ「『さよなら』の女たち」(87年)
札幌ロケ「満月 Mr.MOON LIGHT」(91年)
今回は、 青森県弘前を舞台にした最新作「津軽百年食堂」
の上映のためいらっしゃいました。
さて、そんな大森監督に質問です。
ーーこれまでの北海道ロケの印象は?
「満月~」は、雪がある時とない時の2回にわけて、同じ場所で撮影しているんですね。それで「こんなに変わるのか!」と驚くくらい、場所の印象が様変わりしたのが印象的でした。
ーー他の作品はどうですか?
「テイク・イット・イージー」は、主演の吉川(晃司)君が、東京から異次元の荒野に出るイメージでロケしたかった。それで、北海道のどこがいいのかプロデューサーと一緒にロケハンしたんです。まず、釧路から、帯広、小樽、函館まで回りました。それでロケ地を函館に決めたんですね。
ーー函館のどこを気に入ったんでしょう?
レンガ倉庫ですね。今はにぎやかですけど、僕たちが来た1985年当時は何もなかったんですよ。ロケの時は、逆にネオンをつけてライトアップしたり、ボクシングジムを作ったり…架空の人々を僕らが作ってね。だから今、金森倉庫を見ると、「俺らの言った通りになってるやないかい!」なんて思いますよ(笑)
ーー先見の明があったんですね(笑) 今後、また北海道ロケをしたいお気持ちはありますか?
ありますよ。やっぱりいいですよ、こっちは。何がいいかって、映画的なんですよね。一面の荒野があったり…。近頃の北海道の映画は、ちっとも北海道的ではないですよ。もっとこの映画的空間を使って、映画らしい作品を撮りたいですね。
ーーそうですか!どうもありがとうございます。
以上です。
ちなみに、大森監督は 大阪芸術大学の映像学科長を務めており、
同学科OBには、あの石井裕也監督、山下敦弘監督、
帯広出身の熊切和嘉監督(「海炭市叙景」など)がいらっしゃいます。
次世代の映画人の育成と、
ぜひ、北海道ロケの新作が誕生することを期待しております!