10/24(土)に始まった
シアターキノの「北海道の役者たち映画祭2015」。
企画した中島洋さんの
「北海道にも素晴らしい役者やスタッフがいる。
観ることで応援し、注目してほしい」という言葉通り、
近年、北海道ロケの話題作や自主制作が増える中、
地元で頑張る役者さんをどんどん応援しようというのが狙いです。

初日、2015年の小樽ロケ「きみはいい子」(呉美保監督)の上映では、
高良健吾さん演じる教師の上司役を演じた小林なるみさんと
尾野真千子さん演じる女性のママ友役となった大橋千絵さんがトーク。
その内容をご紹介します。
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オーディションを経て、出演のチャンスを掴んだという2人。
呉監督の前作「そこのみにて光輝く」(函館ロケ)から続けて出演した小林さんは
「ハードな撮影でしたが、温かい現場でした。東京の役者さんと変わらない対応をしていただき、役者を続けていて良かったと思いました」と振り返り、
「映像は苦手だと思っていたけれど、病気を機に、気になるものに挑戦しようと思いました。芝居をすることで、東京の役者さんに刺激を与えることもあったし、もちろん受けることも多かった。いい作品はそうして影響を及ぼし合って創り上げるものなんだと実感。札幌では、ショートフェスなどもあるので、自主制作の現場にも参加してみたい。札幌が映像の街としてどんどん楽しくなればいいと思います」と話しました。

左から小林さん、大橋さん。右は司会のミュージアムスタッフ・アラタメ
一方、大橋さんは
「第一線の方々とやってみたい、と思っていただいた役でした。呉監督からセリフの言い回しを相談されたり、意見を尊重してもらって嬉しかったです」と説明。
以前に出演されたドラマで、小林薫さんから「東京・東京というけれど、ここにいるからこそできることがある」と言われたことを挙げ、「私ももっとアンテナを張り、やれることを探したい」と北海道を拠点にした役者としての意欲を語り、「映画はシナリオがすごく大切。そうしたことを学ぶワークショップや人とつながる場が札幌にもあるといい」と提案しました。
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トーク後の上映では、特に後半、場内のあちこちからすすり泣きが。
終了後、会場に残っていた小林さんに「良かったです!」と
声を掛ける方もいらっしゃいました。
この日はその後、2001年の札幌・岩見沢ロケ「man-hole」(鈴井貴之監督)も上映。
35ミリフィルムの質感とともに、
今や全国で活躍するTEAM-NACSや鈴井監督の
〝北海道映画の原点〟を堪能できるひとときとなりました。
ちなみに、「きみはいい子」「man-hole」の両作品に、尾野真千子さんが出演!
「探偵はBARにいる2」の12年前、大泉洋さんと共演するシーンもお楽しみに。
北海道の役者たち映画祭2015は10/30(金)まで。
上映作品は次の通り。詳細スケジュールはコチラ
●小樽ロケ「きみはいい子」
●岩見沢ロケ「man-hole」
●札幌ロケ「茜色クラリネット」(28日トーク/小林エレキさん)
●「Waiting for…」「び じょ」「近すぎる空」「true flower」(29日トーク/山野久治さん)
●「凪ぎさ」「花」(30日トーク/高野資也さん&山本菜穂さん)
※小林さん&大橋さんのインタビュー「北の注目される役者たち」はこちら