函館ロケ「そこのみにて光輝く」監督インタビュー③

ミュージアムの武島靖子理事(以下、T)による

函館ロケ「そこのみにて光輝く」の呉美保監督&

菅原和博プロデューサーインタビューの3回目です。

【ネタばれ注意】インタビューでは映画の内容に触れています。

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愛情と執着の境界線で

T/映画で描かれる「家族」について伺います。登場人物は「あんな家族がいたらうざったいな」と思う状況に置かれていますが、どこか家族愛を感じました。

監督/「家族」って、すごく煩わしいものだと私は思うんです。映画では特に千夏の場合、「あんな場所飛び出しちゃえばいいのに…」と思う人もいるかもしれません。でも世の中には、どうしようもない親をどうしても見放せない…というような方もいらっしゃるはず。それは愛情なのか、もしかしたら執着なのかもしれませんが、その紙一重の部分で人は生きていると思うんです。ですからそういう人物を描くことで、観客の皆さんにもそういう気持ちに思いを馳せてほしいと思います。

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T/私は映画で、愛の根源に触れたような気持ちになりました。だって達夫は、あの状況で千夏を愛していくわけでしょう。今の若者の愛を描きながら、社会的状況を忘れていないことが、幅広い世代の心を動かす作品になった要因かと思います。

監督/映画の後半にはそれぞれの家族の思いが入り混じります。最後にはとうとう千夏も罪を犯しかけ、それを達夫が救うわけですが、外に出たその瞬間、二人に一筋の光が射すんです。

T/映画を観る若者には、こんなラブストーリーもあるんだと感じてほしい。

監督/綾野さんファンはもちろん(笑)、その上の世代の方々にもぜひ見てほしい。きっと、普遍的な内容だと感じていただけるはずです。

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菅原/(千夏の弟)「拓児」役の菅田将暉さんもいい役者さんですよね!

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T/彼の存在はあの映画の救いと言えますね。

監督/拓児は何をしでかすかわからない、本当にヒヤヒヤする男。でも、実は繊細な男であることがわかります。きっとそれは、達夫に出会って引き出されたのでしょうけれど。菅田さんはまだ21歳!すえおそろしい役者さんです。

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「そこのみにて光輝く」 呉美保監督

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(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会

4月12日(土)から函館シネマアイリスで先行ロードショー!
4月19日(土)から札幌シアターキノほか全国ロードショー!
公式サイトはコチラ

函館ロケ「そこのみにて光輝く」監督インタビュー②

公開が迫る函館ロケ「そこのみにて光輝く」。

ミュージアムの武島靖子理事(以下、T)による

呉美保監督&菅原和博プロデューサーインタビューの2回目をどうぞ!

【ネタばれ注意】インタビューでは映画の内容に触れています。

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映画に一筋の光が射すとき

T/監督はこの映画で、どんなラブストーリーを描きたかったんでしょうか?

監督/この企画をいただいた時、最初は驚きました。というのも、「家族」を描いてきた今までの作品(「酒井家のしあわせ」「オカンの嫁入り」)とは異なる作風でしたから。でも原作をよく読むと、これは立派なラブストーリーで、しかもよくありがちな男と女の小さな世界ではなく、それぞれの「家族」や「背景」が入っている物語。この作品なら、単純なラブストーリーより一歩深いものができるのではないかと感じました。

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T/確かに、ただ男と女がセックスを楽しむような内容なら私はついていけなかったと思います。

監督/気持ちが見えるラブシーンじゃないと、私も嫌なんです。

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T/自然体の綾野さんがステキでしたし、二人が惹かれあっていく様に共感しました。その表現には気を遣われたんでしょうね。

監督/そうですね、二人の気持ちが動く様はきっちり見せたかった。たとえば二人が初めて出会ったとき、千夏が達夫を追いかけて砂浜を歩きます。再会した砂浜のシーンでも同じように千夏が達夫を追いかけ、海の中で、まるで交通事故のようにキスをして、気持ちが結び合います。ところが大きな事件が起き、ラストシーンを迎えるわけですが、そこで初めて、達夫が千夏を追いかけるんです。二人の関係の変化を細かく表現するため、カメラワークを含めてスタッフと話し合いました。

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T/カメラワークも綺麗ですね。

菅原プロデューサー(以下、菅原)/素晴らしいですよね。『海炭市叙景』と同じカメラマン(近藤龍人さん)ですが、前作とは全く違う撮り方です。夏の物語だからか、色がカラフルなんです。

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T/パンフレットに掲載された評論家・川本三郎さんの文章に、「これほど輝きから遠い青春映画も珍しい」とありました。

菅原/確かにピカピカの輝きではない。

監督/本当に一筋の光な気がします。

T/まさにタイトル通り、「そこのみにて光輝く」ですね。

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「そこのみにて光輝く」 呉美保監督

そこのみ1

 

 

 

 

 

 

(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会

4月12日(土)から函館シネマアイリスで先行ロードショー!
4月19日(土)から札幌シアターキノほか全国ロードショー!
公式サイトはコチラ

函館ロケ「そこのみにて光輝く」監督インタビュー①

いよいよ12日(土)に函館先行公開、

19日に全国ロードショーされる函館ロケ「そこのみにて光輝く」。

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(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会

公開に先駆け、ミュージアムの武島靖子理事が

呉美保監督(写真下中央)&菅原和博プロデューサーにインタビュー!

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その内容を4回にわたってご紹介します。

映画で描かれる“愛”の形から、ロケ地・函館の話題まで、

盛りだくさんのインタビューをお楽しみください。

【ネタばれ注意】インタビューでは映画の内容に触れています。

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主演・綾野さんの魅力とは

武島(以下、T)/実は鑑賞前にパンフレットを読ませていただいた時、ジェネレーションギャップを感じるのでは…と不安に思ったんです。ところが映画の冒頭、(主演の)綾野剛さんが登場した途端、何の抵抗もなく映画の世界に入っていけました。今までの綾野さんとはまるで印象の違う役どころで、スーッと引き込まれました。

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監督/良かったです。この映画は基本的に(綾野さん演じる主人公)「達夫」の目線で進みますから、朴訥として不器用で、人間的な魅力のある男でないと、この物語は引っ張れない、と思いました。

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T/全編から達夫の優しさが伝わってきました。

監督/綾野さんには元来、女性の母性本能をくすぐる面と、「守られたい」と思わせる面、どちらもあると思っていて、それをグッと引き出したかった。達夫は(池脇千鶴さん演じるヒロイン)「千夏」を守るけれど、千夏からすると、達夫を包み込むような母性を感じています。

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T/当初から主人公には綾野さんを?

監督/そうですね、綾野さんなくしては成立しませんでした。実は彼とは5年ほど前、別のオーディションでお会いしていました。その時はご縁がありませんでしたが、強烈に彼の存在感は覚えていて、ずっと出演作を追いかけていたんです。ただ、今回は「函館が地元の男」という設定なので、もう少し土臭いゴツゴツした人でもおかしくなかったんですけれども…映画としては達夫に艶っぽさが欲しくて、綾野さんにお願いしました。

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T/役作りについてお話されました?

監督/話し合いましたし、最初はお互いリクエストし合っていました。でも綾野さんはロケ期間中、函館に住むような環境で、徐々に達夫を自分のモノにしていかれて、撮影後半になると彼の演技に「達夫ってこういう人なんだ」と逆に教えられることも。それは幸せな感覚でした。

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「そこのみにて光輝く」 呉美保監督
4月12日(土)から函館シネマアイリスで先行ロードショー!
4月19日(土)から札幌シアターキノほか全国ロードショー!
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函館ロケ「そこのみにて光輝く」ロケ地マップ配布中!

今月19日に全国公開される函館ロケ

「そこのみにて光輝く」

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(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会

先日、3回にわたって特集したところです。

※当時の記事はコチラ

そのロケ地・函館から、オリジナルのロケ地マップが届きました!

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三つ折りサイズで持ち歩きにも便利。

ミュージアムで配布しておりますので、

ぜひお持ち帰りください!(アラタメ)

4月公開!函館ロケ「そこのみにて光輝く」特集③

函館ロケ「そこのみにて光輝く」特集の最終回をどうぞ!

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ヒロイン・千夏の弟、拓児を演じるのは、『共喰い』の菅田将暉さん(右)。

NHKの朝ドラ「ごちそうさん」にも出演する注目の若手俳優さんです。

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海鳴りは遠のいたが、潮風は雨あがりの翌日らしく、膜のように皮膚に粘り着く。湿気は少ない町だが、浜のあたりは風向きで違った。拓児の言葉に毒はなかった。思ったことはそのまま口にするタイプだ。 (小説「そこのみにて光輝く」より)

前科者だが、どこか無垢で、主人公・達夫を慕う男を演じています。

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拓児が元の人懐っこい顔でいった。虚脱感が身内を満し、坐らせろ、といって、達夫は路肩に腰をかけた。拓児もしゃがんだ。煙草をくわえ、火を点けて、それから達夫の唇に挟んだ。 (小説「そこのみにて光輝く」より)

互いに惹かれ合う姉と達夫を見守る中、ある事件が起きるのです――。

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さて、3回にわたって映画の登場人物を

原作の一節とともにご紹介してきました。

あくまで小説と映画は別モノですが、

ご興味があればぜひ原作もお手に取ってみてください。

ちなみに小説では、3人の「その後」が

「第二部 滴る陽のしずくにも」で描かれています。

「海炭市叙景」に続く函館ロケの傑作を、

ぜひスクリーンでご覧ください!

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「そこのみにて光輝く」 呉美保監督

そこのみ1

 

 

 

 

 

 

(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会
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4月19日(土)から札幌シアターキノほか全国ロードショー!
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4月公開!函館ロケ「そこのみにて光輝く」特集②

函館ロケ「そこのみにて光輝く」特集2回目をどうぞ。

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ヒロイン・千夏を演じるのは、池脇千鶴さん。

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千夏が語気を強めて睨んだ。達夫は溜息をこらえた。千夏の顔を見た。女を感じた。怒りに満ちた眼が、整った顔だちをひときわ際立たせていた。 (小説「そこのみにて光輝く」より)

家族を支えるため、過酷な日常を生きていた千夏。

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「あの子には無理よ。あたしならひと突きで殺したわ」
眼を細め、頷きながら達夫を見降す。達夫は千夏の肉体が発するものを感じとろうとじっと見つめ返した。 (小説「そこのみにて光輝く」より)

池脇さんは、つらい環境に身を置きながらも、主人公・達夫に心惹かれていく、芯のある女性を見事に演じています。

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舟の影が弾んだ息をわずかになだめてくれた。カモメが羽毛をきらめかせ、ふたりのそばに群れて砂の上に何十羽といた。彼らは時々、警戒するような、無視や好奇心とも取れる眼でふたりを見ては、咽をぐるぐる鳴らした。 (小説「そこのみにて光輝く」より)

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「そこのみにて光輝く」 呉美保監督

そこのみ1

 

 

 

 

 

(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会
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4月公開!函館ロケ「そこのみにて光輝く」特集①

2010年の函館ロケ「海炭市叙景」に続く、

佐藤泰志小説の映画化第二弾。

函館ロケ「そこのみにて光輝く」が4月に公開!!

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(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会

実はミュージアムスタッフも、

呉美保監督へのインタビューを行ったところです。

(インタビュー記事は後日ご紹介いたします。お楽しみに!)

そこで、公開前の大特集第一弾!

原作小説の一節とともに、映画の登場人物をご紹介します。

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小説と映画の世界をお楽しみください。

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主人公は、目的もなく毎日を過ごす「達夫」。ある日、粗暴だが人なつこい青年・拓児と知り合うところから物語は始まります。

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潮の匂いが鼻孔をついた。背後の海鳴りが歪んで聞こえる。鼓膜が馬鹿になっている。陽光が頭上から射し、それが拍車をかけている。男の声も掠れて届く。よく喋る男だ。 (小説「そこのみにて光輝く」より)

ある出来事がきっかけに仕事を辞め、生きる目的を見失っていた達夫。

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夜はネオンが何種類もの色を放って、繁昌していた。酔った女客の馬鹿笑いが、しばしば夜中の静寂を破って、海鳴りとともにあたりに充満する日もあった。 (小説「そこのみにて光輝く」より)

しかし、拓児の姉・千夏と出会い、彼の世界は静かに色づきはじめます。

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眼の前で砂や小石の雪崩れている青黒い海面を見た。遠浅の浜のように構わず深みに足を運んだ。足元から不意に支えがなくなった。そのまま沈んだ。夏のざわめきとさっきの千夏の笑いが、あたりにまだ響いていた。 (小説「そこのみにて光輝く」より)

主人公・達夫を演じるのは、綾野剛さん。

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函館のひと夏を舞台に、ひとりの女を愛しぬこうとする男を熱演しています。

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「そこのみにて光輝く」 呉美保監督
※原作者・佐藤泰志のムック本も発売中!

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4月12日(土)から函館シネマアイリスで先行ロードショー!
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北海道ロケトークスペシャル第2弾レポート 『野のなななのか』編Part.2

ゆうばり映画祭3日目に開かれた
『北海道ロケトークスペシャル』のレポート第5弾です。
今回は『野のなななのか』です。 前回のトークのつづきをご紹介します。

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監督・脚本の大林宣彦と
芦別映画製作委員会の石川睦子さんが登壇しました。

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司会「石川さん、映画が製作される上で市民の募金がかなり重要になったと思うのですが、
皆さんの参加意識というのはいかがでしたか?」

石川「私たちは、恭子さんから1億円で『野のなななのか』を作りますと言われました。
こちらで2000万円用意するので、市側で8000万円を用意してくださいと。
すぐに監督夫妻からは2000万円が振り込まれました。」

司会「普通はちょっと無理です…っていう話ですよね笑」

石川「大変でしたね。でも20年間の気持ちの繋がりの中で、
どうしてもここでこのお金を集めなければならないと思いました。
その当時の委員長の梅田さんに相談しまして
これに答えなければ芦別映画はないとおっしゃられ、お受けしました。
400万円の花火大会でも大変な町です。
私が資金集めの長にならなければならないと覚悟しました。」

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石川「資金集めの中で芦別市全体を見直しました。
銀行から200万円をおろす年配の方を見て、
何か詐欺にあってるんじゃないかと 銀行の方が眺めているのすら見たことがあります。
そういう年金者の一人一人の気持ちの積み重ねが8000万円になったと思います。
それに監督と恭子さんの前になると市民の皆さんみんな素直になるんですね。
20年続けた関係をひっそりと見てくださっていたんだと自信につながりました。

大林監督から贈られたこんなにも大きな宝物です。
また何か色んなことを感じて頂ければこんな幸せはないと思います。」

司会「監督、これだけの市民のつながりの中で
映画を作るということに責任は感じませんでしたか?」

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大林「そうですね、私もプロデューサーも命懸けで作りました。
映画というのはいつでも時間もお金も足りないものなんです。
ところがスタッフが、こんなお金は無駄にはできないと みんなお金を残してくれたんですよ。

「監督これから上映するならお金いるでしょ」 って。
一万であれ、二万であれ、予算を残してくれました。

それとこの予告篇でも映ってたお花畑、綺麗でしょ?
東京で試写をしてもみんな綺麗だと言ってくれるんです。 でもあれ雑草なんですよね。
しかし同時にね雑草だというのは人間が勝手に言ってるのであって
あの花も1つの命として自然の中で咲き誇っているんです。
それを美しい花として描かれたというのは、
私たちが雑草と呼んでいた人間の傲りを反省しなきゃいけないなと。
これが映画によってふるさとを発見する1つの力なんですね。」

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大林「ふるさとにこそ宿る人間の賢さや美しさ、これを伝えるのは政治や経済では果たせない
映画という芸術だからこそ果たせるジャーナリズムだと思います。

北海道と言う大切なふるさとから
それぞれさまざまな形で愛する映画が生まれてきたことに心から敬意を表すると同時に、
私にそういう機会を与えて下さった芦別の皆さんに心から感謝と敬意を表したいと思います。」

 

トークの終盤では、
76歳の大林監督が16歳の坂本優乃監督にライバル宣言をするという
お茶目な一幕もありました。

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今月は帯広ロケの『銀の匙』も公開され、
ドラえもんの最新作と公開日が被ったにも関わらず、
『それでも夜は明ける』『偉大なる、しゅららぼん』を抜き
初登場4位のヒット!

トークスペシャルで取り上げられた4作品にも期待が高まりますね。
また今年も多くの映画が道内で撮影され、
来年のゆうばりでこのイベントの第3弾が
開かれることを願うばかりです。

『茜色クラリネット』(3/22 シアターキノにて公開)
『ぶどうのなみだ』(2014年秋 公開予定)
『そこのみにて光り輝く』(4/19全国公開
4/12函館シネマアイリスにて先行公開)
『野のなななのか』(5/17 全国公開)
ちなみに『私の男』(6/14 全国公開)

これはスゴい、月に1本ペースで北海道ロケ映画が公開されるんですね!(キヤ)

北海道ロケトークスペシャル第2弾レポート 『そこのみにて光輝く』編

ゆうばり映画祭3日目に開かれた

『北海道ロケトークスペシャル』のレポート第3弾です。

今回は『そこのみにて光輝く』です。

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企画・製作の菅原和博さんが登壇しました。

 

司会「この映画については前の2本と立場が違う気がしますね。ご当地を盛り上げるというよりは、人間の内面に焦点を当てていくような作品だと思うのですがどうでしょうか。」

菅原「函館はもうすでに80数本もの映画が撮られた街なんですね。なので坂道とか夜景とか綺麗な風景はよくご覧になってると思います。『海炭市叙景』(2010)では、貧しい兄弟が初日の出を見るシーンで函館山からの景色は見えます。ただあの映画ではその向こうにある瓦礫の山の方が印象に残ります。瓦礫の風景を映画で描くことは街おこしとは真逆ですが、     函館のまた別の面を描けるのではないかと思っています。」

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(『そこのみにて光輝く』予告篇上映)

 

菅原「この映画は『海炭市叙景』を書いた佐藤泰志という作家の 小説が原作です。彼は23年前に自殺して亡くなりました。 僕は『海炭市叙景』を撮影するまで彼の作品を読んだ ことがなかったんですけど、彼のアンソロジーを読んだ時、 映画の世界の末端にいる人間としてどうしてもこの映画だけは 形にしてみたいという想いが生まれました。 『海炭市叙景』の時の経緯がありまして、 今回も佐藤さんの唯一の長編小説を映画にしました。」

司会「この映画はオール函館ロケと考えてよろしいですか」

菅原「そうですね。ほとんどは函館です。海辺のシーンは原作では大森浜という場所が登場するんですが、現在は撮影には適していなかったので北斗市の七重浜という所で撮影しました。」

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司会「函館市の協力はどうでしたか」

菅原「函館市のフィルムコミッションの方はとても寛大で、台本の中に「市役所の奴らは~」というような市役所職員をおちょくるような台詞が あるんですが、そんな事は一切気にせず、全面的に協力してくれました。」

司会「その時に市側には「函館を売って下さい」 というようなテンションはあるんですか」

菅原「それは全くなかったですね。ただ、協力体制は万全でしたが行政から別の形で支援があるということはなかったですね」

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司会「映画をつくる上で、地元である函館で撮る意味というのは どう考えてらっしゃいますか」

菅原「自分が暮らしている街ですし、自分の生きている日常があります。 僕らにはたぶん皆さんが函館に持つイメージと逆の面が少しあるんですね。 佐藤さんの小説の中には、そんな函館の日常的な物語を リアルな人間で描いています。でもこれは映画においては基本ですよね。 函館とか地方発信というよりも いい映画を作りたい、自分が観たい映画を作りたいってのが一番でしたね。」

司会「ということは、この映画によって函館が という意味で作ってるわけではないのですね」

菅原「そうですね。でもご覧になったら 函館にはこういう面もあるのかと思われるでしょう。
そんな魅力を僕自身も発見しましたね。」

 

第四弾『野のなななのか』に続きます(木屋)

本日は休館日。ですが、北海道ロケの話題を

本日は月曜休館日です。

またのお越しをお待ちしております。

 

明日からいよいよ10月!芸術の秋。

ということで、9月末時点でわかっている

北海道ロケの最新作の話題をまとめてご紹介。

まずは10月19日から、「キタキツネ物語」リニューアル版が公開。


※作品公式サイトはコチラ

また、秋~冬には芦別ロケ「野のなななのか」が公開予定。


※製作委員会公式サイトはコチラ

そして、来年2014年も、北海道ロケの最新作が続々と公開予定!

まずは2月1日公開予定の網走ロケ「抱きしめたい」


※作品公式サイトはコチラ

続いて、春公開予定は、十勝ロケ「銀の匙」


※作品公式サイトはコチラ

そして、秋公開予定なのは、函館ロケ「そこのみにて光輝く」


※作品公式サイトはコチラ

空知ロケ「ぶどうのなみだ(仮)」も、先日発表されましたね。

公開月は未定ですが、紋別・斜里ロケ「私の男」も。


※作品公式サイトはコチラ

また、札幌市西区琴似で中高生が撮影した

「茜色クラリネット」も3月にシアターキノで公開予定です!


※プロジェクトの公式サイトはコチラ

過去の名作だけでなく、新作をチェックしてこそ

過去・現在・未来をつなぐミュージアムの役目が果たせるはず。

これらの映画関連資料は、ミュージアムに展示中。

今後も最新情報をどんどん発信します!