田淵さんが語る、士別・カーボン式映写機の思い出

ミュージアムの目玉展示であるレトロな映写機。

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最近、士別の元映画館から寄贈を受け、

2台の映写機が館内に並ぶことになりました。

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こちらが士別から寄贈を受けたカーボン式映写機です。

見れば見るほど、その美しいフォルムにウットリ。

さらに面白いのが、年代によって2台の仕様が異なるため、

映画文化の移り変わりが感じとれること。

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この映写機を寄贈いただいた田淵光紀さんが、

札幌映画サークルの会報10月号にその思い出を綴っています。

許可をいただいたので、内容を転載致します。

2※クリックいただくと拡大表示されます。読みにくい場合は、下記をクリックいただければ、PDFが表示されます。

PDFはコチラ→カーボン映写機

『映画が最大の娯楽だったころの生き証人』というこの映写機が、

このミュージアムで展示できることを、改めて感謝したくなりました。

それにしても、この写真、とっても素敵ですね!

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ちなみに士別の映画館からは、

ほかにも資料をいただいたので館内でご覧ください。

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士別のカーボン式映写機、ついに到着!

一年がかりで準備を進めてきた士別旧テアトル銀映のカーボン式映写機「富士セントラルF7型」が25日、遂に北の映像ミュージアムに到着しました。

当日は東京から映写機メンテナンスの二大職人の一人、加藤元治さんがわざわざ応援に駆け付けてくれました。流石の熟練の技で士別での解体の早い事、札幌に到着してからの再組立てのまた早い事。

作業はまず、スタンドを立て、

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音響部とミシンを取り付けます。なかなか重い部分です。

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あっという間に進むので全て記録しきれません。興味津々で見る面々。

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ランプハウスを組んでほぼ完成!

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しかし、これだけでは終わりません。引っ越してきた映写機には、加藤さんが素 晴らしい再生を施してくれました。ご覧になりたい方はミュージアムまで。

「北海道映画興行銘鑑」はミュージアムの宝物

ミュージアムにあるさまざまな資料の中で、

この「北海道映画興行銘艦」は宝物のひとつです。

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これは、映画館最盛期の昭和37年に、

当時、映画館の業界紙だった

みやこ新聞社が発行したもの。

道内の映画館リストがあるため

記録資料として役立つのはもちろん、

各映画館のオーナーの素顔などを

写真付きで紹介しているのが面白い点です。

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昔、親が劇場を経営していたという

来館者の方が、亡き父の写真を見つけてビックリ!

なんてこともありました。

当時を知らずとも楽しめる貴重な資料です。

ぜひ館内で読んでみてください。

企画展資料が充実!「荒い海」から「アフリカの光」まで

ミュージアムでは、入口近くのショーケースを

「シネマの風景 北の歴史編」と題し、

北海道の風土や文化を切り口に

北海道ロケ映画をご紹介する企画展を実施中。

今年は「漁業と歴史的遺産」をテーマに

さまざまな作品を紹介しています。

2014年度後半を迎えるに当たり、

先月28日には、展示品の追加作業を行いました!

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ミュージアム理事の高村賢治さんが

秘蔵のコレクションから関連資料を探し、

持ってきてくれました。

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たとえば「荒い海」のプレスポスターや

各種スチールなどなど・・・

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ここでしか見れない珍しいものもあるかも。

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気分を変えるため、一部の掲示物もお引越し。

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充実した企画展コーナーでは、

今まで以上にいろいろな発見や楽しみに出会えるはず。

どうぞ足をお運びください。

士別・テアトル銀映の映写機運搬にご協力を!松本浦さん解説マンガ進呈

この年季の入ったレトロな映写機、

実物を見て、触れてみたくありませんか?

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これは、士別にあった映画館「テアトル銀映」のもの。

ミュージアムでは、この映写機寄贈を受け、

昨年から展示・保存に向けた準備を進めています。

※映写機寄贈の経緯ついてはコチラ

運搬費の支援を呼び掛けており、

多くの方々にご協力いただきました。

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ありがとうございます。

そしてこのたび、ミュージアム理事で

挿画家の松本浦さんが、この映写機の歴史などを調査。

カーボン式映写機の解説含めた紹介文を

オリジナルマンガ付きで作ってくれました!

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2枚組で、すごくステキな仕上がりです。

会員のみなさまに送付したところですが、

せっかくなので、十数セット限定で、

「実物の映写機を見るために協力したい」という方にも

プレゼントすることに致します!

ご賛同いただける方は一口1000円からお願いします。

ご興味ある方は、直接スタッフまでお申し出ください。

映画愛あふれるこの挿画と文章を読めば、

きっと映写機に親しみが沸くことでしょう。

企画展「漁業と歴史的遺産」より⑤~網走ロケ「北海の虎」

ミュージアムの企画展「漁業と歴史的遺産」特集第5回!

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今回取り上げるのはこの映画。

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網走ロケ『北海の虎』(53年、田中重雄監督)です。

カマボコ工場を舞台にした、藤田進さん主演の人情活劇。

3月の「北のシネマ塾」で、

高村賢治理事がトークした作品でした。

ミュージアムには、ロケ時の新聞記事などを所蔵。

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当時の人気ぶりがわかり、非常に面白いですヨ。

シネマ塾にご参加できなかった方も、

ぜひポスターを見にミュージアムまで足をお運びください。

企画展「漁業と歴史的遺産」より④~函館ロケ「硝子のジョニー 野獣のように見えて」

ミュージアムの企画展「漁業と歴史的遺産」を

もっと楽しむ特集4回目!

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今回ご紹介するのは、こちら!

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函館ロケ『硝子のジョニー 野獣のように見えて』

(62年、蔵原惟繕監督)です。

タイトルと同名のヒット曲を持つアイ・ジョージのほか、

日活スターの芦川いづみ、宍戸錠が出演。

自分の居場所を探し、さすらう男と女の物語です。

ヒロインの娘(芦川)が働くのは、稚内の昆布採りの浜辺。

そこへ人買いの秋本(アイ)が現れ、ドラマは始まります。

昆布といえば、函館ロケ『海猫』(2004年、森田芳光監督)は、

昆布漁師(佐藤浩市)に嫁いだ女性(伊東美咲)のストーリーでした。

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どちらの女性も不幸な境遇に身を置く設定。

浜辺に漂うあの昆布の香りは、

どこか切ない雰囲気を醸し出すのかもしれません。(アラタメ)

企画展「漁業と歴史的遺産」より③~函館ロケ「蟹工船」

ミュージアムの企画展「漁業と歴史的遺産」特集第3回!

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今回はこちら。

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函館ロケ『蟹工船』(53年、山村聰監督)をご紹介。

言わずとしれた小林多喜二の同名小説の映画化。

カニ缶作りの船内を舞台に、

劣悪な環境で働く労働者の闘争を描いています。

ロケ当時について、ミュージアムの礎を築いた

故・竹岡和田男さんは著書「映画の中の北海道」

(北海道新聞社)でこう書いています。

* * *

ロケハンに来た山村監督の緊張した表情を覚えている。(中略)「俳優は頼まれてやるのだけれど、監督は自分でやりたいものをやるのだから大変で・・・」。(中略)出港の場面が原作どおり函館でロケされ、船上の操業実写シーンは、戦後初出漁のカニ工船・東慶丸にカメラマンが乗り込んで撮影した。

* * *

この工船によるタラバガニ漁業は73年に終了。

映画は、貴重な映像資料でもあります。

ちなみに、「蟹工船」は2009年、

松田龍平さん主演でリメイクされているので、

見比べてみるのも一興かもしれません。(アラタメ)

企画展「漁業と歴史的遺産」より②~増毛ロケ「魚影の群れ」

ミュージアムの企画展「漁業と歴史的遺産」を

もっと楽しむ不定期連載第2弾!

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今回ご紹介するのは、

増毛ロケ『魚影の群れ』(83年、相米慎二監督)です。

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大間に住む頑固なマグロ漁師(緒形拳)とその娘(夏目雅子)、

恋人(佐藤浩市)らの間で展開する人間ドラマ。

この作品の重要な設定が「マグロ漁」!

特に劇中、マグロの発見から死闘の末、

見事仕留めるまでの一本釣りの様子は見応え十分。

また、増毛町のロケ地となった旧「旅館富田屋」は、

北海道遺産にも選ばれている歴史的建造物。

映画を観れば、きっと増毛のロケ地に行き、

海の男の世界に思いを馳せたくなることでしょう。(アラタメ)

企画展「漁業と歴史的遺産」より①~積丹ロケ「ジャコ萬と鉄」

ミュージアムでは今年、

「漁業と歴史的遺産」と題した企画展示を実施中!

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「漁業」と「歴史的建造物」に関する北海道ロケ作品を通じ、

北海道の歴史・風土・文化を見つめ直します。

展示作品の中から、不定期にひと作品をご紹介。

今回ご紹介するのは、コチラ。

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積丹ロケ『ジャコ萬と鉄』(64年、深作欣二監督)です!

北海道のニシン漁を舞台に、

若者2人の対決を描くアクション映画!

昨年9月には、ミュージアム開館2周年に上映しました。

この作品で見逃せないのが、ニシン漁のシーン。

ニシン番屋で酒盛りするヤン衆たち、

海が真っ白に染まる群来・・・。

今は失われたニシン漁の風景が、スクリーンに甦ります。

5月17日(土)の「北のシネマ塾」はこの作品がテーマ!

佐々木純理事長が「ニシン漁とやん衆」と題して語ります。

どうぞお楽しみに。(アラタメ)