ゆうばり映画祭の楽しみどころ②~空知ロケ「ぶどうのなみだ」上映!

19日(木)~23日(月)に開催する

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。

yubari_fanta_poster (C)KAIDA Yuji

【ゆうばり映画祭楽しみどころその2】

空知ロケ「ぶどうのなみだ」地域無料上映会!

今回新たに立ち上がる市民団体「ゆうばり盛り上げ隊」が

市民手作り、夕張ならではの企画を実施。

その一環として、

「おめでとう&ありがとう 感謝の『地域無料上映会』」を計画。

今回は、地元映画「ぶどうのなみだ」を夕張初上映するそう!

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(c)2014「ぶどうのなみだ」製作委員会

●「ぶどうのなみだ」地域上映会
2/22(日)午前10時~ 清水沢生活館

観終わった後は、きっとワインが飲みたくなることでしょう。

※映画祭公式サイトはコチラ

2014年振り返り⑧空知ロケ「ぶどうのなみだ」

2014年を北海道ロケで振り返る特集も今回がラスト。

10月には、空知ロケ「ぶどうのなみだ」

(三島有紀子監督)が公開されました。

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(c)2014「ぶどうのなみだ」製作委員会

北海道出身の人気俳優・大泉洋さんが、

空知でワイン造りに没頭する男性を演じたヒューマンドラマ。

「しあわせのパン」に続き、北海道の魅力を再発見する一作でした。

ちなみにこの映画を応援するサポーター店は、

すでに70店に上っています!→詳細はコチラ

確かに、札幌市内のあちこちでポスターを見かけました。

映画の後は、ぜひ北海道の美味しいワインと料理を楽しみたいですね。

* * *

ということで、2014年に公開された

北海道ロケ&ゆかりの映画8本をご紹介しました。

数の多さ以上に驚くのは、内容の多彩さ&濃さでしょう。

今年は特に、海外での評価が高い作品もあり、

力量のある監督がロケ地北海道の新しい魅力を

スクリーンに刻んだ記念すべき年だったといえるかもしれません。

そして来年も!期待作が次々と。

どしどしご紹介するので、どうぞお楽しみに。

10月4日北海道先行公開!「ぶどうのなみだ」の完成披露試写会レポート!

いよいよ10月4日(土)に北海道先行、

11日(土)には全国公開される空知ロケ「ぶどうのなみだ」(三島有紀子監督)。

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洞爺湖ロケ「しあわせのパン」に続く、

大泉洋さん主演の北海道ロケ映画第二弾としても、

注目が集まっています。

熱気に包まれた完成披露試写会の模様を、アラタメがご紹介します。

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* * *

司会(北川久仁子さん)/まずは一言ご挨拶を頂きます。「しあわせのパン」でも主演を務められ、今回は故郷の空知でワイン作りに励む男性「アオ」を演じた大泉洋さん、お願いします。

大泉洋さん(以下、大泉)/先ほど高橋はるみ知事より、北海道の特別「福」知事に任命された、大泉洋でございます。まだ何のことだか自分でもよくわかりませんが(笑)。さて、ようやくこの作品を観ていただけることになり、大変嬉しく思います。この映画は素敵なワイナリーが多い空知が舞台。その空知の景色の中、ストイックにワインを作り続ける男を〝好演〟させていただきました(笑)。皆さん、楽しんでください。

司会/ミュージシャンとしてご活躍され、長編映画に初出演。ブドウ畑に突然現れる旅人を演じた安藤裕子さん、お願いします。

安藤裕子さん(以下、安藤)/こんにちは。私は、演技経験はあまりないんですけれども、監督と「福」知事の大泉さん(笑)、染谷くんにご指導いただき、北海道の美しい風景と美味しい食べ物を食べながら楽しく時間を過ごさせていただきました。皆さんにも、そんな温かい時間を過ごしていただけたらと思います。最後までご覧ください。

司会/世界的な映画賞を受賞され、話題作への出演が相次いでおります。「アオ」とひと回り年の離れた弟「ロク」を演じられた染谷将太さん、お願いします。

染谷将太さん(以下、染谷)/自分は洋さんの弟役なので、弟として恥じないように頑張りました(笑)。素敵な景色の中、愛おしい人、美味しいワインと食べ物とともに、かわいらしく、時には大人な人間関係を繰り広げる、そんな素敵な映画です。皆さんも見て楽しんでください。

司会/本作の監督・脚本を手掛けられた三島有紀子監督、お願いします。

三島有紀子監督(以下、監督)/「しあわせのパン」に続き、北海道という大自然に恵まれて映画が作れたことを幸せに思います。こうして完成して、映画館でかけるのは最初なので感慨深いです。

司会/三島監督は「しあわせのパン」に続く北海道での撮影でしたが、苦労された点は?

監督/皆さんからすれば苦労ばかりだったかもしれません。ロケ地の空知はとても自然が美しくて、ブドウ畑を丘の上から見下ろした時に、青い空、緑の木、土があって、そんな色彩の美しさを閉じ込めたいと思って撮影しました。けれど、なにせ自然が相手なので、雨に降られました。

司会/雨にはやられますよね。

監督/やられますね。(雨男が)おふた方いらっしゃるので(笑)

司会/染谷さんも〝雨男〟だそうですね。

大泉/僕らは二人で「風神雷神」と呼ばれているからね(笑)

監督/あと、安藤さんが雨のシーンで「もう死ぬ死ぬ…」と辛そうでした。

安藤/いえいえ!大丈夫でしたよ。

司会/天候との闘いは、ありますよね。

監督/そうですね。ほとんどがブドウ畑のシーンなので。でも、その自然がある日、突然虹を掛けて下さったり…思わぬ〝ギフト〟をいただいた瞬間もありました。

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(c)2014「ぶどうのなみだ」製作委員会

司会/続いて大泉さん。前作に続き、北海道を舞台にした映画を撮影できたお気持ちは?

大泉/非常に嬉しいです。ほかの土地より、リラックスしますから。食べ物も美味しいし、こうして北海道の方にいち早く見ていただけるのは何より嬉しいですね。実は私は、空知にあれだけのワイナリーがあって、どんどんワインが美味しくなっていることを、あまり知りませんでした。この映画を通して、観客の皆さんにも地元のことを知り、より愛していただければ…と、「福」知事は考えます!

司会/大泉さんは、「しあわせのパン」ではあまりしゃべらない役で話題を呼びましたが、今回は「アオ」という、ワイン作りに励む、無口で不器用な男性を演じていらっしゃいます。このキャラクターは難しかったでしょうか。

大泉/三島監督は、どうしてだか僕にしゃべらせないんですよね(笑)。あそこまでしゃべらないことは私の人生であまりないものですから、違和感はありますけれど、彼が抱える苦悩はよくわかります。孤独にストイックにワインを作る作業も、台本を書いて苦しむ私の経験から共感するものがあります。「もっと周りを見て気づけばいいのにな」と思いながら演じていましたが、後半、彼の心が解けていく様は感動しました。難しい役ではありましたけれど、愛すべき男でした。

司会/それでは安藤さん。本作が本格的な演技初挑戦となりましたが、どんな意気込みで撮影に臨まれましたか。不思議な旅人「エリカ」を演じるにあたっての苦労は?   安藤/本当に不慣れで、不安も大きかったんですけれど、撮影に入る前に監督から演技指導を受けたり、練習させていただいたのが良かったです。撮影中は、監督に「エリカはいまこんな言葉出てきますか?」みたいな確認をして、自分の中の引き出しを取り出してもらう作業をしていきました。

司会/それでは染谷さん。空知の撮影で思い出に残っていることは?また、物静かで優しい「ロク」は可愛らしく、新たな染谷さんの魅力が垣間見られる役柄でしたが、演じるときはどのような点を心掛けてらっしゃましたか?

染谷/今回の撮影で、初めて北海道に来ました。美味しい食べ物はたくさんあるわ、美味しいワインはあるわ、景色は綺麗だわ・・・と毎日清々しい日々を過ごさせていただきました。さらに清々しい役で・・・普段はわりと、人を殺したりとか殺されたりとか、生死にかかわるものが多いんです(笑)。現場でもよく洋さんに突っ込まれました、「お前いま人殺した目してるぞ」って(笑)。

大泉/結局カットになりましたが、酔っぱらった僕を介抱するというシーンで、なぜか殺されるんじゃないかっていう気がしちゃったんですよね(笑)。かわいい顔しているのにね。

染谷/なので今回はそれを一切封印し、こぼれ出るものもないように、ピュアな弟を頑張って演じ切りました!

司会/難しかったんですか?

大泉/(すかさず染谷さんに)人を殺さないってそんなに難しいことですか?人を殺したくなっちゃうとかあるんですか(笑)?

染谷/ないです、全然ないです!すごく嬉しかったです。毎日幸せなまま寝つけるので。

司会/観客の皆さんに、メッセージをお願いします。

染谷/たくさんの愛を受け取って帰ってください。そして、その愛を周りの方に伝えてください。

安藤/三島監督の描く美しい北海道を見て、良さを再認識していただけたら、きっとチャームポイントとして育っていくと思います。美味しいワインを飲みに行ってください!

大泉/北海道の魅力をダイレクトに伝えられるものを、再び北海道で作ることができて幸せです。それを誰より早く、北海道の皆さんに観てもらえるのが嬉しい。北海道の美しい景色、美味しい料理もありますけれど、エンターテイメント性もあり、特に女性にはキュンとくるものもあるはず。幅広い方に楽しんでもらえる内容になっています。 そして皆さん!もうワインを飲むお店は予約していますか?そうでなければ、非常に危険なことになります!とんでもなく、ワイン飲みたくなります。ワイン好きだよって方、手を挙げて下さい。(会場の多くが挙手)あー、やばいですよ!(会場、爆笑)途中からだんだんソワソワしてきちゃいますよ。今日は上映が終わると・・・午後4時って、ちょうど店はやってない時間ですね(笑)。そういう時はお店で買って、おうちで飲んでいただきたいと思います。公開したら、ぜひ大切な方と見て、ワインを飲みながら映画の話をしてもらえればな、と思います。この映画をどうぞよろしくお願い致します!

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『ぶどうのなみだ』
10月4日(土)北海道先行ロードショー
配給:アスミック・エース
(c)2014「ぶどうのなみだ」製作委員会
http://budo-namida.asmik-ace.co.jp/

「ぶどうのなみだ」のマスコミ試写会に参加!

10月公開の空知ロケ映画「ぶどうのなみだ」。

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先日札幌で行われたマスコミ向け試写会に、

ミュージアム関係者が参加し、

感想を寄せてくれましたのでご紹介します!

* * *

「北海道の知られていない魅力を伝えたい」という想いのもとで、
大泉洋が所属するTEAM NACSを擁するクリエイティブオフィスキューの鈴井亜由美が企画し、三島有紀子が監督を務めた「しあわせのパン」(2012年)から2年。

三島監督の最新作「ぶどうのなみだ」(10月4日北海道先行公開・11日全国公開)は、
北海道出身で映画、TVと今や全国区で活躍中の大泉洋を主演に据え、今回もオール北海道ロケを敢行。

かつては炭鉱の町として栄え、近年は日本を代表するワインの産地として生まれ変わった空知地方の四季折々の美しさをとらえた、唯一無二の世界を創り出しています。

ワイン造りに情熱を燃やす頑固一徹な兄・アオ(大泉洋)と、小麦を育てている年の離れた地道な弟・ロク(染谷将太)のコンビはなんだか寓話的。

二人のもとに突然現れるヒロイン・エリカ役のミュージシャン・安藤裕子の存在感も抜群。
ほかレトロな衣装の警察官(田口トモロヲ)や郵便屋さん(前野朋哉)ら、個性的な脇役たちの存在感もあいまって、なんともメルヘンチックな世界が広がっています。

そして空知の大地で大切に育まれたワインと色とりどりのお料理も、実においしそう。

映画に出てきた素敵なワイナリーを探しに、ふらっと空知に足を運びたくなるような素敵な映画でした。

* * *

うーん、公開が待ち遠しいですね!

空知ロケ「ぶどうのなみだ」は10月4日北海道先行公開!

北海道ロケ「しあわせのパン」につづく第2弾!

空知ロケ「ぶどうのなみだ」の公開日が決まりました。

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全国公開は10月11日、

北海道はそれより1週間早い10月4日です。

前作同様、三島有紀子監督によるオリジナル脚本&

大泉洋さん主演のほか、俳優の染谷将太さん、

シンガーソングライター安藤裕子さんが共演。

今度の舞台は、空知。

ワイナリーを営む兄弟の物語だそうです。

北海道の風土とワインの美味しさが

ギュッと詰まった映画になりそうですね!

映画の公式サイトはコチラ

北海道ロケトークスペシャル第2弾レポート 『野のなななのか』編Part.2

ゆうばり映画祭3日目に開かれた
『北海道ロケトークスペシャル』のレポート第5弾です。
今回は『野のなななのか』です。 前回のトークのつづきをご紹介します。

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監督・脚本の大林宣彦と
芦別映画製作委員会の石川睦子さんが登壇しました。

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司会「石川さん、映画が製作される上で市民の募金がかなり重要になったと思うのですが、
皆さんの参加意識というのはいかがでしたか?」

石川「私たちは、恭子さんから1億円で『野のなななのか』を作りますと言われました。
こちらで2000万円用意するので、市側で8000万円を用意してくださいと。
すぐに監督夫妻からは2000万円が振り込まれました。」

司会「普通はちょっと無理です…っていう話ですよね笑」

石川「大変でしたね。でも20年間の気持ちの繋がりの中で、
どうしてもここでこのお金を集めなければならないと思いました。
その当時の委員長の梅田さんに相談しまして
これに答えなければ芦別映画はないとおっしゃられ、お受けしました。
400万円の花火大会でも大変な町です。
私が資金集めの長にならなければならないと覚悟しました。」

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石川「資金集めの中で芦別市全体を見直しました。
銀行から200万円をおろす年配の方を見て、
何か詐欺にあってるんじゃないかと 銀行の方が眺めているのすら見たことがあります。
そういう年金者の一人一人の気持ちの積み重ねが8000万円になったと思います。
それに監督と恭子さんの前になると市民の皆さんみんな素直になるんですね。
20年続けた関係をひっそりと見てくださっていたんだと自信につながりました。

大林監督から贈られたこんなにも大きな宝物です。
また何か色んなことを感じて頂ければこんな幸せはないと思います。」

司会「監督、これだけの市民のつながりの中で
映画を作るということに責任は感じませんでしたか?」

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大林「そうですね、私もプロデューサーも命懸けで作りました。
映画というのはいつでも時間もお金も足りないものなんです。
ところがスタッフが、こんなお金は無駄にはできないと みんなお金を残してくれたんですよ。

「監督これから上映するならお金いるでしょ」 って。
一万であれ、二万であれ、予算を残してくれました。

それとこの予告篇でも映ってたお花畑、綺麗でしょ?
東京で試写をしてもみんな綺麗だと言ってくれるんです。 でもあれ雑草なんですよね。
しかし同時にね雑草だというのは人間が勝手に言ってるのであって
あの花も1つの命として自然の中で咲き誇っているんです。
それを美しい花として描かれたというのは、
私たちが雑草と呼んでいた人間の傲りを反省しなきゃいけないなと。
これが映画によってふるさとを発見する1つの力なんですね。」

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大林「ふるさとにこそ宿る人間の賢さや美しさ、これを伝えるのは政治や経済では果たせない
映画という芸術だからこそ果たせるジャーナリズムだと思います。

北海道と言う大切なふるさとから
それぞれさまざまな形で愛する映画が生まれてきたことに心から敬意を表すると同時に、
私にそういう機会を与えて下さった芦別の皆さんに心から感謝と敬意を表したいと思います。」

 

トークの終盤では、
76歳の大林監督が16歳の坂本優乃監督にライバル宣言をするという
お茶目な一幕もありました。

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今月は帯広ロケの『銀の匙』も公開され、
ドラえもんの最新作と公開日が被ったにも関わらず、
『それでも夜は明ける』『偉大なる、しゅららぼん』を抜き
初登場4位のヒット!

トークスペシャルで取り上げられた4作品にも期待が高まりますね。
また今年も多くの映画が道内で撮影され、
来年のゆうばりでこのイベントの第3弾が
開かれることを願うばかりです。

『茜色クラリネット』(3/22 シアターキノにて公開)
『ぶどうのなみだ』(2014年秋 公開予定)
『そこのみにて光り輝く』(4/19全国公開
4/12函館シネマアイリスにて先行公開)
『野のなななのか』(5/17 全国公開)
ちなみに『私の男』(6/14 全国公開)

これはスゴい、月に1本ペースで北海道ロケ映画が公開されるんですね!(キヤ)

北海道ロケトークスペシャル第2弾 『ぶどうのなみだ』編

ゆうばり映画祭3日目に開かれた

『北海道ロケトークスペシャル』のレポート第2弾です。

今回は『ぶどうのなみだ』です。

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企画の鈴井亜由美さんと 山崎ワイナリーの山崎太一さんが登壇しました。

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司会「まず製作の経緯を教えてください」

鈴井「『しあわせのパン』(2012)を撮影していた時から次回作のことは考えており、どこを舞台にしようかと思っていました。そんな時に札幌のレストランで山崎ワイナリーのワインに出会い、その美味しさに驚いてすぐに空知にあるワイナリーにお邪魔したんですね。それ以降、山崎さんとは家族ぐるみでお付き合いするようになりました。次は家族の繋がりを大事にする映画を作りたいと思っておりましたし、空知という街から元気がなくなり、旭川への通過点のように思われているのがもったいないと感じていたので、ここで映画を作り、街の元気を取り戻そうと思いました。」

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司会「ということは、山崎ワイナリーのご家族の物語ということですか?」

 

鈴井「ベースにしただけで、あくまでもフィクションですよ。映画の中ではお父さんは亡くなっちゃってますけど、実際はこちらの山崎さんのお父さんは元気ですから(笑)」

 

司会「山崎さんはこの映画の企画を初めて聞いた時はどんな風に思われましたか」

山崎「三笠市というのは人口1万人を切った小さな町なんですが、年に1度か2度、町の市民会館に映画がやってくるんですね。僕も子供の頃から楽しみにして見てきましたが、今度は映画の上映ではなく映画自体がやってくると聞いてとてもワクワクしましたし、楽しみが出来ました。」

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司会「それからはどんな体験をされたのでしょうか」

山崎「夏の撮影のシーンで、本人役をやらせてもらいましたね。農作業に関しては自分はプロのはずなんですが、監督から何度ももっとこうしてくださいと指示が出され、何度か取り直しをしました。けれど後で映像を見ると監督のアドバイスに従った農作業の方が機能美というか、とても美しくみえたんですね。自分もまだまだだなと思ってしまいました。」

 

司会「『ぶどうのなみだ』ではこのワイナリーを全面的に使わせてもらおうというロケだったのですか」

鈴井「お話は山崎ワイナリーなんですが、映画自体はお隣にある豊水ワイナリーという岩見沢市で撮ったんですね。撮影は岩見沢市だけれど、三笠の炭鉱や山崎家など空知がいっぱい登場する映画なんです。」

 

司会「空知の地域での協力体制はどうでしたか」

鈴井「市役所の方も早朝から夜中まで手伝ってくれましたね。一緒にカメラを運んでくれたり、炊き出ししてくれたり。自分の町が映画になるということがすごく嬉しいと言ってくれて、今回も色んな方々に助けられました。」

 

司会「その他に何かエピソードはありますか」

鈴井「映画に出てくる食べ物は、スーパーでは一切買ってなくて生産者さんが全て提供してくれたんですね。なので映画に登場する食べ物は全部北海道のものです。」s_P3011074

 

 

 

 

 

 

司会「山崎さん、この映画のロケ隊が地域に与えた影響はありましたか」

山崎「市役所であったり、農家であったり、お互いの繋がりが強まったと思います。映画を通して普段お会いしたことない人とも話す機会が増えました。」

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司会「鈴井さんは、こういう北海道を舞台にした映画を2本作られていかがですか」

鈴井「『しあわせのパン』の公開後されてから本当に洞爺が元気になったんですね。映画を撮る前は噴火があって、観光客がどんどん減って、シャッター街になったところもあるんですけど。映画が公開されてからはお客さんがたくさん増えて、街の人が新たにイベントを自分たちで町おこしをしてるんですよ。 『ぶどうのなみだ』の撮影時に、洞爺の人達がお弁当をもってきてくれたこともあって。私たちはそういうバトン渡しをしていきたいと思っています」

 

第3弾『そこのみにて光輝く』に続きます(木屋)