「氷点」のロケ地・旭川めぐり(後編)

小説「氷点」誕生の地であり、

映画のロケ地となった旭川めぐりのつづきです。

三浦綾子記念文学館のあとは、見本林を散策しました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

作品では、冒頭に起きる事件の現場となり、

その後、さまざまな出来事に揺れ動く

登場人物たちの心情が巧みに表現された場所。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

実際に歩いてみると、心地よい風が通り抜ける散策スポット。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

途中、アカゲラやリスにも遭遇!

のんびりと散策路を歩きながら、

小説・映画世界に思いを馳せるのにピッタリなスポットです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

豊かな自然を満喫したあとは、

小説に登場した喫茶店「ちろる」へ。

買物公園通りを向かう途中、懐かしい看板を発見!

以前レポートした劇場「シアター・カンダ」さんです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

※当時の記事はコチラ

今もしっかり、魅力的なラインアップで営業されています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

※詳しいスケジュールは記事の最後に掲載!

ということで、「ちろる」に到着。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

昔ながらの静かな空間でコーヒーを堪能しました。

そういえば、今も旭川で新しい映画がロケ中のはず。

3

 

 

 

 

 

函館、網走につづく、新しい映画の名所になるか!

そんな期待を込めつつ、旭川を後にしました。(おわり)

* * *

シアターカンダさん2014年6月のスケジュール

6日(金)・7日(土)
「キリマンジャロの雪」「パラダイン夫人の恋」

8日(日)「いのちの林檎」

13日(金)・14日(土)
「赤い靴」「邂逅(めぐりあい)」

15日(日)「天地明察」

20日(金)・21日(土)
「グランド・ホテル」「テンプルちゃんの小公女」

22日(日)「麦子さんと」

27日(金)・28日(土)
「西部戦線異状なし」「武器よさらば」

29日(日)「伊豆の踊子」

※1日3回上映、料金は一般1作品700円など。詳しくはシアターカンダ(0166-29-1133)へお問い合わせください。

「氷点」のロケ地・旭川めぐり(前編)

三浦綾子さんの小説「氷点」が

映画化されたのは、今から48年前のこと。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

今も、この作品は多くの人々に愛され続けています。

5月下旬、映画のロケ地・旭川に行ったのでレポートします!

まず向かったのは、三浦綾子記念文学館。

旭川駅東口を出て「氷点橋」をわたり、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

歩くこと約15分、見本林の入り口に到着しました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

ここが、「氷点」の重要な舞台であり、ロケ地にもなった場所。

入口そば、美しい緑に囲まれて佇むのが、三浦綾子記念文学館です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

館内の撮影OKだったので、写真付きでご紹介しましょう。

入館すると、吹き抜けのホールで三浦夫妻の写真が出迎えてくれます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

夫・光世さんは、口述筆記で綾子さんの創作活動を支えた方。

5つに分かれた展示室では、三浦文学や彼女の生い立ちのほか、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

 

三浦夫妻の日常の風景も紹介しています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

本が出るたび、綾子さんが光世さんに送ったという

献辞の数々からも、二人の絆が伝わってきます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

そして、今年は「氷点」で作家デビューしてからちょうど50年!

節目を記念し、さまざまな事業が展開中。

このときは、通年企画の第一弾、「追体験で味わう

〝『氷点』の聖地〟見本林」が開催中でした(6月29日まで)。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

展示物はどれも見応えがあり、解説文にもOLYMPUS DIGITAL CAMERA心がこもっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

それもそのはず。

図書室や喫茶コーナー、来館者に説明する「案内人」など、

運営を支えているのは、多くの市民ボランティアなのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

規模の違いはあれど、

我々ミュージアムとの共通点を発見し、 うれしくなったところで、

なんと、館を訪れた光世さんにバッタリ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

せっかくなので、少しお話をさせていただきました。

光世さんは、「氷点」が50年間読まれ続けている理由を「この小説のテーマは人間の『原罪』。人間のもつ罪のもと、人間を描いている点でしょう」と説明。

続いて、妻・綾子さんについて伺うと、「ありがたい存在でした」とのお答え。「私の勝手なことも『はい、わかりました』と答えてくれました。『氷点』を書くときも、『舞台をどうしよう』と言っていたので、私が『見本林にしたら』と話すと、『あそこはいいわね!』と答えてくれ、題名も『氷点はどう?』と言うと、『すてきね、さすがだわ!』と喜んでくれました」と懐かしげ。

さらに、来館者へのメッセージとして「神は林や森を作ってくださり、人間に音楽を、綾子には文学も与えてくださった。人間という存在を考えるきっかけにしてほしい」とお話されていました。

突然のインタビューにもかかわらず、静かな笑顔で、

優しく、丁寧に答えてくださった姿が印象的でした。

ということで、いよいよ「氷点」ロケ地・見本林へ!(つづく)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

三浦綾子記念文学館の公式サイトはコチラ