今日は秋晴れ!
少し冷たいですが、心地よい秋風が吹く札幌です。
さて、本日は月曜休館日。
不定期連載「オープンまでの道のり」をどうぞ。
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2007年7月、ミュージアムは
映画とフォーラムの集い「頑張れ!映画のまち夕張」
と題したイベントを開催しました。
ご存知の通り、夕張市の財政破綻によって前年休止となった
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」
を応援するためです。
パネリストに
映画評論家の品田雄吉さん、
WAHAHA本舗主宰者で
夕張ロケ「冬の幽霊たち」を製作した喰始(たべ・はじめ)さん、
NPO法人「ゆうばりファンタ」の沢田直矢さんの3氏をお招きし、
コーディネーター役のミュージアム理事・中島洋さん(シアターキノ代表)
とともに 映画祭の未来、
そして、北海道と映画との関係について熱く語ってもらいました。
また、2002年のゆうばり映画祭でヤング・ファンタ・グランプリを獲得した
韓国映画「猟奇的な彼女」と「冬の幽霊たち」の2本を上映。
イベントの益金10万円を映画祭実行委員会に寄付し、エールを送りました。
ミュージアムがこの映画祭を応援する理由を、
会員の吉野力太さんが会報9号(2007年発行)の
巻頭エッセイの中でこう述べています。
ゆうばり映画祭は17年続いた歴史のなかで、大スターが一介の市民とストーブを囲んで語り合い、そして良い思い出を持ち帰り、ノーギャラでもよいからまた行きたい、という文化を培った。 夕張というまちそのものが「映画と北海道」の関係を凝縮しているといってもいいいだろう。 北海道と映画のかかわりを大切にし、映像資料をアーカイブとして保存し、未来につなげる場の実現を目指す私たちNPO法人「北の映像ミュージアム」推進協議会にとっては、ゆうばり映画祭もまた、最優先に大切にしなければならない「北海道の文化財産」と位置づけたい。
我々を含め、こうした市民の熱い想いが寄せられ、
ゆうばり映画祭は2008年に復活!
今年度も2012年2月23日(木)~27日(月)に開かれる予定です。
夕張をはじめ、函館、芦別など道内各地で開かれる映画祭。
その灯を絶やさぬよう応援し続けることも、
ミュージアムの使命だと思うのです。