大林宣彦監督がご来館!

小樽ロケ「はるか、ノスタルジィ」(92年)など北海道ロケがあり、

近く、芦別で最新作を制作する予定の

大林宣彦監督が昨日、ミュージアムにご来館くださいました!

となりは、プロデューサーの大林恭子さん。

最新作「この空の花」のシアターキノ上映初日のこの日、

講演前に、お二人でお越しくださったのです。

さっそく、和田事務局長&学生スタッフがお出迎え&ご案内。

黒澤明監督直筆の手紙コーナーでは、

「黒澤さんにしては丁寧な字ですね」と大林監督。

さらに、真っ白の便箋に書かれた文章を見て

「黒澤さんはマス目とネクタイが嫌いな方だからネ」とも。

へ~そうだったんですか!と、うなるスタッフ。

さすが、大林監督。

映画人の逸話を、さらっと教えてくれます。

ロケ地マップをご覧いただいたところ、

「NHKのドラマ『チロルの挽歌』も

芦別で撮影されたいい作品だったわネ」と恭子さん。

高倉健さん、杉浦直樹さん、大原麗子さんが出演とか。

う~ん、観てみたいものです!

希少な戦前の「映画評論」や戦後の「キネマ旬報」を

出したところ、大林監督は懐かしそうなご様子。

そんなときに、思い切って質問を。

「芦別で撮影される映画は、どんな内容になりそうですか?」

すると、「それはこれからなのですが・・・

映画はね、つじつまが合う夢なんです」と大林監督。

それから、黒澤明監督と小津安二郎監督の作家性の違い、

モノクロ映画の記憶などに話題は広がり・・・

まるで映画史の講義を聞かせていただいたような、

充実したお話となりました。

もちろん、サインもしっかりゲット!

最後に記念写真をパシャリ。

まるで監督ご自身の作品の雰囲気のような

おおらかで、優しい語り口が印象的でした。

きっと今度は、芦別で、お会いしたいと思います。

* * *

ちなみに、昨日29日から大林監督の

最新作「この空の花ー長岡花火物語」がシアターキノで公開!

初日は、監督のトークもありました。

ぜひ劇場へ足をお運びください。

※上映時間はコチラ

大林宣彦監督トークレポート!

今日はポカポカ陽気の札幌でした。

さて、尾道三部作などで知られる

映画作家・大林宣彦監督が昨日、シアターキノで、

北海道ロケについての講演を行いました。

本日はそのレポートをご紹介します。

この日上映したのは、1998年の函館ロケ「風の歌が聴きたい」。

聴覚障害を持つ夫婦の出会いから結婚、

トライアスロンへの挑戦を描く実話の映画化作品。

女性の実家が函館という設定で、

函館山ふもとや、函館聾学校などで撮影されました。

スクリーンで観るのは12年ぶりという大林監督。

劇中に登場する世界共通の手話「アイ・ラブ・ユー」が、

翌29日からキノで上映される

最新作「この空の花」にも登場することに触れ、

「一本一本の映画がどこかでつながっているんです」と感慨深げ。

93年の初回から毎年〝校長〟として参加する

芦別市での映画祭「星の降る里芦別映画学校」でも、

この作品が上映された出来事を振り返り、

上映前に、映画祭の立案者で中心人物だった

地元の若者が亡くなったことに触れ、

「彼が願った芦別での映画作りもいま準備しています。

そんなときに、この作品をキノで上映してもらい、

どこかでやっぱり、ちゃんとつながっているようです」と

しみじみと話してらっしゃいました。

小樽ロケ「はるか、ノスタルジィ」(92年)や

函館ロケ「三毛猫ホームズの推理」(96年)の

撮影エピソードなども披露し、

「南の国生まれの私にとって、北海道は訪ねる場所。

ですから、これまでの北海道ロケの作品は、

あこがれ、ファンタジー、異国の映画でした」と説明。

「しかし、20年間芦別に通い、〝異国〟ではなくなりました。

最新作『この空の花』を通過し、次の芦別での映画は、

3・11以降の日本の未来を手繰り寄せる、

賢く、美しい人の里を描く映画になるはずです」

と、決意を語ってらっしゃいました。

映画への、北海道への、

そしてなにより、芦別への強い想いが伝わるトークでした。

芦別で生まれようとしている大林監督の次作を、

ミュージアムも注目&応援しようと思っています!

11月公開!「のぼうの城」トークショーinパセオレポート!

11月2日公開の苫小牧ロケ最新作「のぼうの城」


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

「モントリオール映画祭:凱旋トークショー」が

9月12日、札幌駅のパセオで開かれました。

今作のシナリオ「忍ぶの城」は、第29回城戸賞を受賞。

映画化を前提に小説として執筆した和田竜の「のぼうの城」は、

累計発行部数165万部を突破という話題の映画です。

映画のトレードマークでもある兜を、共同監督を務めた

犬童一心監督、樋口真嗣監督もかぶって登場。

全道から4,000人以上のエキストラが参加し、

北海道ロケ作品では過去最大規模という今作の見どころから、

学生とのティーチインの様子まで、たっぷりお伝えします。

* * *

犬童/「のぼうの城」は、2010年8月14日から苫小牧で撮影を始めました。一か月間、僕と樋口さんで合戦シーンを撮りましたが、ものすごく大勢の人たちに出演していただき、そのおかげで物凄く迫力のある面白い合戦シーンを作れました。ぜひ、映画館に行って確かめてもらえたらと思います。

樋口/北海道にある素晴らしいロケーションを使うのではなく、苫小牧の勇払原野に戦国時代の城をゼロから築き上げました。映画を作るため、思う存分やらせていただいたので、北海道にはとても感謝しています。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

Q/「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」の犬童一心監督と、「ローレライ」「日本沈没」ほか、札幌が舞台でもある「ガメラ2 レギオン襲来」など平成ガメラ3部作では特技監督も務めた樋口真嗣監督。二人が共同でメガホンをとったこの映画。製作中に意見の相違はなかったのでしょうか。

犬童/準備期間がとても長かった(補足:04年に和田氏の脚本を犬童氏が読んで、樋口氏に共同監督を依頼)ので、二人で全体像を共有し合いました。ですから、撮り始めてからは、特に打ち合わせすることもなく、スムーズに進みましたね。

樋口/二人で色々と思い悩んだ記憶があるのは、出演者のビジュアルですね。時代モノというのもあり、特に野村萬斎さん演じる「成田長親」のヒゲの位置、長さがなかなか決まらず、かなり話し合いましたね。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

Q/ロケ地を選ぶ際には、とても早い段階から全国から候補を探し回ったようですが、苫小牧に決定するまではどのような経緯があったのでしょうか。

樋口/正直言うと、セットだけでこの映画は破産してしまうのではないかと心配になるぐらい、広大で、魅力的なロケーションでした。おかげでかなりの苫小牧通になりましたよ。

会場には、実際に苫小牧ロケにエキストラとして参加された方も来ていて、監督たちとの撮影時の裏話も語られました。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/映画では、使ってないカットはほとんどなく、見えてないエキストラもほとんどいないんです。エキストラに参加された方は、ぜひ自分の出るシーンを注目して見てほしいです。

ティーチイン(Q&A)タイムでは、俳優志望の学生から「作品を作る際、役者に最も求めるものはなんでしょうか?」という質問が。

犬童/一番は存在感だと思います。オーディションをやっていても、演技する前に決めちゃってることが多いんですよね。入ってきた時の存在感が大事。演技の仕方も、「その場所でいい演技をする」というよりも、「その場所にどんなふうにしているのかを一生懸命考えられる」ような人が、いい俳優なんだと思います。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

50分ほどの時間でしたが、観客とのクロストークもあり、早く映画が見たくなる貴重なトークショーとなりました。最後に両監督からのメッセージをどうぞ。

犬童/みなさんにはぜひ、この映画を劇場で見ていただきたいです!面白かったら、周りの人にも面白かったと伝えていただけたらさらに嬉しいです。

樋口/エキストラで出て頂けた方たちに、ありがとうと伝えられる機会ができて本当に良かったです。楽しければ何度でも見に来てください!

苫小牧ロケの「のぼうの城」は11月2日公開!

ぜひ劇場へ足をお運びください。(木屋)

* * *


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

『のぼうの城』
11月2日(金)札幌シネマフロンティア、
ユナイテッド・シネマ札幌ほか全道公開
公式サイト http://nobou-movie.jp/

11月公開!「のぼうの城」監督インタビュー③

11月2日(金)公開の苫小牧ロケ最新作「のぼうの城」


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

盛り上がる監督インタビュー最終回をどうぞ。

* * *

かずえママ/今回、この作品を映画化しようとした一番のきっかけは何ですか。

犬童/一番の理由は、シナリオを読んで面白かったということですね。新人が書いたシナリオ(補足:小説と同作家の和田竜氏が優れた脚本に贈られる城戸賞を03年に受賞)だったんですけれど、登場人物がキラキラ魅力的に輝いていて、みんなちゃんと活躍する。だから、最初から最後まで飽きないんです。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

次から次に面白い人たちが出て、魅力的な行動を取ってくれる。それを映画にしないのがもったいないと思ったんですよ。

かずえママ/そうですか。

犬童/ちょうど、「メゾン・ド・ヒミコ」というオリジナルのシナリオの映画を撮っていて、オリジナルの映画というのを作り続けられたらいいな、というのもあったんです。このシナリオは、映画のために生まれた物語だなと思いましたよ。

かずえママ/お二人で共同監督をされましたけれど、その経緯は、犬童監督が樋口監督にアタックしたと聞きました。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/そうです。

樋口/なんだか、恋愛みたいですね(笑)

かずえママ/(笑)。その相乗効果はありましたか?

犬童/映画を作る時って、準備から「こうしたらいいんじゃないか」というアイデアを出していくんです。

かずえママ/はい。

犬童/だから、たとえば衣装を決めるにしても、僕が全部アイデアを出していくんですけれど、二人だと、「それをやるんだったらこういう点もあるんじゃないか」と掛け合いになるということですね。監督が一人だと、決めたことで終わるんですよ。

かずえママ/そうなんですか。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/基本的には監督が決めるので。それに対して意見が出る場合があっても、最終的には監督が決めるんです。アイデアを出せるから監督になっているんですね。

かずえママ/なるほど。

樋口/実は、なんとなくでも映画は作れてしまうんですよね。

かずえママ/シナリオがあれば?

樋口/シナリオがあって、役者がいれば。何となく、そのまま撮影していけばできちゃうんですよ。

かずえママ/ということは、お二人だとアイデアが飛び火するというか・・・

犬童/漫才の掛け合いというか。リアクションして、それが次のアイデアにつながるということなので、それがいいところではないでしょうか。

かずえママ/衝突したことは?

犬童&樋口/ないですね。

かずえママ/ないですか。

樋口/それ、意外と聞かれるんですけれど。

犬童/ありきたりな人間観ですね。監督が二人いると、ぶつかるんじゃないかというのは。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

かずえママ/でも、普通考えちゃいますよね。

樋口/実際は、素晴らしい本があって、それを映画化したいということなんです。だから、仮に、もし何かあったとしても、決めることはそれが映画のためなのかどうかということですよ。だってそれが映画のためであればいいわけですよ。どっちであれ。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

かずえママ/なるほど、分かります。

樋口/それは、俺の考えと違うとかではない。あくまでも映画がよくなれば、映画のために我々はあくまでもやっているということなんです。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

かずえママ/個性的な監督さんが二人でビックリしたんです。でもそれがうまくいって素晴らしい作品なので嬉しく思っております。

スタッフ/それでは、貴重なお話をありがとうございました!

(おわり)

* * *

さて、みなさんいかがだったでしょうか?

特に樋口さんはミュージアムのコレクションに目が釘付け!

「ここに泊まってもいいですか?」なんて発言も飛び出すほど

気に入ってくださり、我々スタッフも嬉しい気持ちでいっぱいでした。

次回は、「のぼうの城」番外編、

札幌駅パセオでのトークショー&ティーチインをレポートいたします。

『のぼうの城』
11月2日(金)札幌シネマフロンティア、
ユナイテッド・シネマ札幌ほか全道公開
公式サイト http://nobou-movie.jp/

11月公開!「のぼうの城」監督インタビュー②

11月2日(金)公開の苫小牧ロケ最新作「のぼうの城」


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

W監督インタビューのつづきをどうぞ。

* * *

スタッフ/今後も北海道で撮りたいというお気持ちはいかがですか。

樋口/もともと「のぼうの城」も、やっているときに「ワイルドバンチ」(※スタッフ注、69年のアメリカ・西部劇映画)的な、国籍や時代背景とかを超えたところの、何か自由な時代の話に置き換えられないかなというのはあったんです。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

スタッフ/「ワイルドバンチ」ですか。

樋口/自由じゃないですか、ここって。いろんなことができるような気がしていて、だからなんでしたっけ、韓国映画であったじゃないですか、「グット・バッド・・・

かずえママ/イ・ビョンホンとかが出ている?

樋口/出てます。

犬童/「グッド・バッド・ウィアード」(※2008年の韓国版西部劇)。満州が舞台の作品でしたね。

樋口/あれ、非常にすごい内容ですけれど、そういうことを自由にやれちゃうって、ある意味うらやましいなと思うんです。そういうのを作る舞台として、北海道が適しているような・・・


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/考えてみると、日活映画がやっているんですよね。

樋口/そうです!

犬童/無国籍アクション。

スタッフ/「ギターを持った渡り鳥」とか。

樋口/そうそう!だから、そういうことができる素晴らしい土壌なんじゃないかと思うんですよ。

スタッフ/道民エキストラが約4000人も参加しているということですが、そうしたことを含めて見どころを教えてください。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/エキストラの方々にはすごくお世話になったんですけれど、僕としては皆さんが映画の中でいい形で残ってほしかったので、すごく厳しく演技指導したんですよ。

スタッフ/そうですか。

犬童/そのせいもあっていい合戦シーンを作れたので、ぜひそれを確認してもらいたいなと思いますね。厳しくしていたのにはちゃんと理由があるということを(笑)

樋口/さっきからずっと場所の話をしていたんですけれど、実は馬もすごく重要なポイントです。これだけの馬を集められる場所も、日本国内ではここしかないんですよね。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

スタッフ/確かに、エンドロールに協力会社名が出ていましたね。

樋口/いろいろなところの馬と馬乗りの人たちに協力してもらいました。

かずえママ/佐藤浩市さんの騎乗シーン、お上手でしたね。

樋口/浩市さんは、普段から練習されていたそうです。

かずえママ/疾走シーンなんか、すごくビックリしました。

スタッフ/迫力ありましたよね。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

犬童/浩市さんは本当に慣れているんですよ。

かずえママ/輓馬の映画にも出てますしね。

スタッフ/「雪に願うこと」ですね!


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

(つづく)

* * *

『のぼうの城』
11月2日(金)札幌シネマフロンティア、
ユナイテッド・シネマ札幌ほか全道公開
公式サイト http://nobou-movie.jp/


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

JCOMの番組撮影がありました

どんどん秋に近づいていく札幌です。

さて、昨日、ケーブルテレビ「JCOM」の

番組収録がミュージアムで行われました。

コミュニティチャンネルの「ホームタウンさっぽろ」

という番組で、紹介いただけるようです。

対応したのは、副理事長の佐々木純さん。

最初は、ちょっと緊張気味の様子。

でも、リポーターのこゆきさんに見どころをご紹介する中で、

ミュージアムの礎を築いた故・竹岡さんのこと、

北海道ロケ映画のことなど、

熱い想いをしっかり伝えてらっしゃいました。

放送は11月ごろとのこと。

札幌市内にお住いのJCOM加入者のみなさん、ぜひチェックを!

そして、ミュージアムで直接感想をお聞かせください。

11月公開!「のぼうの城」監督インタビュー①

苫小牧ロケの最新作「のぼうの城」


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

11月2日(金)の公開まで一か月あまりとなりました。

先日、ミュージアムにも、犬童一心監督と樋口真嗣監督がご来館!

わずか20分間でしたが、濃ーいインタビュー内容を

3回にわけて、たっぷりお伝えいたします。

(以下、両監督敬称略、ミュージアムスタッフ=スタッフ、
同席したさっぽろ村ラジオパーソナリティ
樫田一恵さん=かずえママの表記で統一いたします)

* * *

スタッフ/お越しいただきありがとうございます!さっそくですが、今回、ロケ地を選ぶのに1カ月以上かかったと・・・

樋口/いや、一カ月なんてものではないです。

スタッフ/では、もっと時間がかかったんですね(うなずく樋口さん)。なぜ苫小牧にしたのか。北海道をロケ地に選んだ決め手をうかがえますか。

樋口/周囲を水で囲まれるという設定ですが、今そんな場所は、原作の舞台になった埼玉の行田市にもないんです。規制もあり、撮影が許可される場所もほとんどなくて。

スタッフ/撮影が可能だったのが、苫小牧の勇払原野一帯だったと?

樋口/そうですね。

犬童/あそこは、湖ではなくて、水溜りみたいな場所なんです。

樋口/そうそう、名前もついていないような水溜り。だからそこに、城のセットを作ることができました。

スタッフ/なるほど。

樋口/日本中探し回って、唯一撮影が可能な場所が苫小牧だったんです。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

スタッフ/犬童監督は、北海道ロケは初めてですよね。

犬童/CMの仕事ではよく来ているんですけれど。

スタッフ/映画では。

犬童/映画は、初めてですね。

スタッフ/北海道でロケをされて、土地の魅力をどうお感じになりましたか。

犬童/「北海道」という存在自体が強い、ということですかね。自然がそのまま残っている場所が多いじゃないですか。

スタッフ/ええ。

犬童/映画はウソの世界なので、ウソをつくときに、そういうことに負けないようにするということですかね。

スタッフ/負けないように?

かずえママ/どううまくウソをつくか、と?

犬童/ではなくて、エネルギーをそれだけ使うということですね。自然に対して、対抗しようとする。

樋口/広い場所でセットを組むにしても、結局ボンヤリやっていると負けちゃうんですよね、背景に。


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

スタッフ/そうですか。

樋口/セット作るときもそうだし、そこにエキストラを並べるときも、お芝居させるときもそうなんですけど。放っておくと、背景に負けちゃうんですよ。

スタッフ/なるほど。

樋口/それはやっぱり、スケールの違いっていうか・・・

スタッフ/北海道ならではの?

樋口/そうですね。だから、今回の映画はいろいろ出し切ったと思います。

犬童/人間が、そういう風に力を出し切らないと、北海道に負けちゃところがあるんです。

(つづく)

* * *

『のぼうの城』
11月2日(金)札幌シネマフロンティア、
ユナイテッド・シネマ札幌ほか全道公開
公式サイト http://nobou-movie.jp/


(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

「探偵はBARにいる2」エキストラ募集!

昨年大ヒットした札幌ロケ「探偵はBARにいる」


(C)2011「探偵はBARにいる」製作委員会

第2弾の制作が決定し、いよいよ撮影が始まるようです!

そこで、札幌、室蘭の市民エキストラを大募集中とのこと。

詳細は下記サイトへ

http://www.toei.co.jp/release/movie/1200427_979.html

大泉洋さん演じるあの探偵と、

スクリーンで共演できるチャンスかも!?

都合の良い方、ぜひどうぞ。

最新会報を作成中!

ようやく秋めいてきた札幌です。

さて、ミュージアム開館一周年を迎え、

新しい会報を出すことになりました。

4月発行の18号に続き、19号目となります!

シネマの風景フェスティバルのこと、

一周年記念パーティーのこと、一万人達成のことなど、

今回も盛りだくさんの内容になりそう。

真剣な表情で校正に励むスタッフ。

遠くないうちに、会員の方のお手元に届きます。

ミュージアムにも少し置きますので、ご興味ある方はどうぞお越しください。