明日からキノで大林監督特集!

そろそろ風が冷たくなってきた札幌です。

さて、尾道三部作などで知られる映画作家・大林宣彦監督。

ミュージアムインタビューにも、以前ご協力いただきました。

※そのときの記事はコチラ

その大林監督の、北海道ロケ作品の特集上映が、

あす22日からシアターキノで行われます。

題して「大林宣彦 A MOVIE in 北海道」

具体的な上映スケジュールは以下の通り。

函館ロケ「三毛猫ホームズの推理」(96年)
※22日(土)・23日(日)、各18:10~

小樽ロケ「はるか、ノスタルジイ」(92年)
※24日(月)~26日(水)、各18:10~

函館ロケ「風の歌が聴きたい」(98年)
※27日(木)・28日(金)、各18:10~

そして、最終日の28日(金)は、

大林監督が「北海道ロケの魅力」をテーマに講演するそう!

ちなみに、翌29日(土)からは、

最新作「この空の花」(初日は監督トークあり)も上映スタート。

長く携わる「星の降る里芦別映画学校」の支えで、

オール芦別ロケの企画も進行中の大林監督。

どんなお話が聞けるのか、楽しみにしたいと思います。

あるた出版の取材を受けました

今日はミュージアムのあるホテルで学会があり、

スーツ姿の方々が入れ替わり来館されています。

さて、先日、ミュージアム副理事長の

佐々木純さんが、あるた出版の取材を受けました。

自分の好きな映画1本について語っています。

それにしても・・・好きな映画になると、話題は尽きない様子。

佐々木さんオススメの一本とは!?

あるたといえば・・・何の雑誌がお分かりの方もいるかも。

掲載誌が発行されたら、その作品とともにご報告いたします。

10月に稚内で映画祭!

礼文島・利尻島ロケの「北のカナリアたち」の公開が、

11月3日に迫り、楽しみにしている方もいらっしゃると思います。


(C)2012「北のカナリアたち」製作委員会

ロケ地のひとつ・稚内市では、映画の公開を記念した

映画祭が開催されるのをご存知ですか?

題して「わっかない映画祭」!

「北のカナリアたち」主演の吉永小百合さんへの感謝を込めて、

吉永さん主演作6作品を、10月6~8日の3日間にわたって上映。

先日ポスターが届き、掲示しているほか、

チラシもありますので、早い者勝ちでぜひどうぞ。

作品やタイムテーブル、料金など細かいお問い合わせは、

映画祭事務局(0162‐22‐1175)まで。

『キューポラのある街』から『長崎ぶらぶら節』まで、

吉永さんの代表作を一気に鑑賞できるチャンスです!

この機会に、北の映画館まで、足をお運びください。

SSFレポート④~アワードセレモニー

昨日閉幕した札幌ショートフェスト。

16日に行われたアワードセレモニーの様子を

北海道関連を中心にご紹介します。

まず発表されたのが、「クワトロDシネマ」。

これは、来春放送予定のTV番組の監督4人を決める新コンテスト。

※詳細はコチラ

11人の中から選ばれたのは・・・

笹木恵水監督(「約束のネイロ」)、稲田恭平監督(「NEGi」)

小山赤理監督(「Buffet」)、谷英紀監督(「現の軌跡」)です!

さらに、ローソン特別賞に、

島田英二監督(「ポッピングガール」)が選ばれました。

谷監督は欠席でしたが、ほか3人は喜びをコメント。

「私にとって宝物のような作品。嬉しいです」と笹木監督。

「感謝しています」と稲田監督。

「出品して良かったです」と小山監督。

4監督の新しい作品は、来春、放送予定。乞うご期待を!

続いて、アミノアップ北海道新人監督賞に選ばれたのは、

「スノウリバーのシャロン」の杉山りょう監督。

また、札幌市平和賞は「大きな樹」の黒木智輝監督が受賞しました。

そして、初音ミクの札幌誕生5周年を記念して行われた「CGMアワード」。

審査員を務めたマイケル・マリアス監督(「鉄コン筋クリート」)が、

プレゼンターとして登場しました。

優秀賞の「僕はロボット」のsayka監督が

可愛い赤ちゃんと一緒に登壇し、喜ぶ場面も。

最優秀北海道作品賞は、「うごくえこよみ」に決定。

賞状を手にあいさつする松井雅也監督。

北海道在住の横須賀令子さんの描く

墨絵アニメーションが美しい作品でした。

そのほかの受賞作品については公式HPをどうぞ。

ちなみに、フィルムメーカー部門でグランプリに輝いた

ヨハネス・二ホーム監督。

ヨハネス監督は、作品部門に出品した

「ラス・パルマス」も最優秀編集賞を受賞!

「アリガト」という日本語のスピーチに拍手が沸いていました。

また、「ストレンジャー」のソー・ジョン・シン監督。

最優秀女優賞&最優秀学生監督賞に輝き、

審査員の小林武史さんからも「驚いた」と絶賛されていました。

そして、「転校生」の金井純一監督。

最優秀監督賞&最優秀国内作品賞のW受賞を果たしました。

金井監督は、来夏公開予定の柳楽優弥さん主演の

長編作でデビューされるそう!

最終日のN-Aプログラム上映のティーチインでは、

「いつか北海道でも撮りたい」とコメントされていたので、

その日を楽しみにしています!

セレモニーでは、審査員を務めた

クァク・ジェヨン監督(「僕の彼女はサイボーグ」など)、

作家のローラ・アルバートさん(「サラ、いつわりの祈り」原作者)、

映画プロデューサーのニック・ゴールドスミスさん、

音楽家の小林武史さん、

アナウンサーの五十嵐いおりさんが

代わる代わる登壇し、受賞者を発表。

山岸正美実行委員長とともに壇上に並び、

6時間に及んだ審査の充実感、作品の感想などを語りました。

最後は、審査員と出品作家たちの記念写真タイム。

緊張がほぐれたのか、みなさんいい顔されていますね。

さて、6日間にわたって繰り広げられたショートフィルムの祭典。

みなさん、いかがだったでしょうか。

長編映画とは一味違う映像の魅力を味わえ、

新しい才能を発見できる札幌発のこのイベントを、

これからもミュージアムも応援しようと思います!

本日で丸一周年!

本日は、ミュージアムが開館して、丸一周年の記念日!

オープンセレモニー&記念上映会を開催したのは、

ちょうど一年前の2011年9月17日でした。

オープンまでの10年間、そして、オープンからの一年間、

いろいろな方々のご支援、ご協力がありました。

あらためて感謝申し上げます。

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

「北のシネマ塾」後期3回目が終了

昨日はミュージアム恒例イベント

「北のシネマ塾」の後期第3回目が開催されました。

ロケ舞台番外編と題し、小檜山博館長が取り上げたのは

『荒野の決闘』(1946年、ジョン・フォード監督)。

『駅馬車』(39年)同様、50回以上観ているという小檜山さん。

ロケ地であるアメリカのモニュメント・バレーを訪れた経験を語り、

「実際に行って見てみると、なぜこの場所を選んだかがわかる。

『カサブランカ』の舞台・モロッコや、ペルーにも行ったが、

荒野はあそこにしかない」と説明。

「この映画の主役は風景!空の風景の描き方がすごい」と語り、

「北海道でロケが多い理由も風景にある。風景を利用して、

人の心を描き出すのがいい監督だと思います」と話していました。

また、細かい演出やシーンなどを取り上げ、

この作品の本質を「家族愛や友情などヒューマニズムにある」とも。

小檜山さんの好きな作品や俳優のベストも紹介するなど、

映画愛の詰まったトークに、お客様も興味深そうに聞き入っていました。

さて、次回の「北のシネマ塾」は・・・

10月20日(土)午後2時~「その人は昔」。

トークするのは、理事で映画研究家の高村賢治さんです。

お楽しみに!

SSFレポート③~クワトロDシネマ

多いに盛り上がったオールナイト上映を終え、

札幌ショートフェストは本日15日で4日目。

明日のアワードセレモニーに向けて、ますますヒートアップしています。

さて、昨日14日には、注目の新企画のプログラムが開催されました。

題して「Quatro d cinema(クワトロDシネマ)」!

これは、北海道出身の監督・クリエイターを応援しようと、

映画祭のコンペとは別枠のコンテストとして初めて実施。

審査の結果、選ばれた4人の監督は、

新たにテレビ公開用のオムニバス映画の作品を制作し、

2013年春に道内民放局にて放送&ネットで公開予定とのこと。

これは、映像を志す人にとってビックなチャンス!

この日は、ノミネートした11作品が上映され、

監督全員が壇上に並びました。

トライアル作品という位置づけの今回の応募作品は、

「女性の存在感が感じられる」

3~5分のオリジナル作品というのが条件。

監督たちは、制約付きの作品作りの難しさ、

撮影の様子などを振り返っていました。

トーク順にご紹介すると・・・

「NEGi」の稲田恭平監督。

「恐怖!怨猫の怪異」の細野牧郎監督。

「聞こえないメロディ」の中村啓一監督。

「現の軌跡」の谷英紀監督。

「Buffet」の小山赤理監督。

「言葉は行方知れず」の箱崎慈華監督。

「ポッピングガール」の島田英二監督。

「leave(s)」の山口洋介監督。

「フォール」の芳井勇気監督。

「7月7日」の杉山りょう監督(右)と、

「約束のネイロ」の笹木恵水監督(左)。

中央のリーゼント姿の男性は、「7月7日」に主演された方です。

同じ条件でも、作り手によって生まれる作品は千差万別。

その面白さを感じ、新しい才能を発掘できる貴重な機会となりました。

審査結果は、あすのアワードセレモニーで発表とのこと。

誰が入賞するのか、楽しみですね。

来年も継続予定というこの取り組み。

全道デビューのきっかけとして、志ある若者に

どんどん挑戦してもらいたいと思います。

* * *

ちなみに同日、クワトロDシネマど同時刻、

別会場では「フィルムメーカーズミーティング」が行われました。

参加監督と交流できるこの場にも、ミュージアムスタッフが参加!

『After 3.11』プログラムで上映された

恵庭市で制作された「二本松を知ること」の

山田裕一郎監督もいらっしゃいました。

この『After 3.11』は、本日15日午後3時~も上映予定。

ぜひどうぞ。