「じんじん」剣淵ツアーレポート!①

絵本の里・剣淵町でロケされ、来春に公開となる「じんじん」。

その製作を記念した剣淵ツアーが

11月23~24日、行われました。

全国のファンやマスコミ・関係者とともに、

ミュージアム理事で映画研究家の高村賢治さんも参加!

その模様を写真でご紹介します。

* * *

初日の23日(金)、バスで剣淵町民センターに到着。

さっそく、出来立てホヤホヤの「じんじん」を試写!

上映後、舞台あいさつで出演者らが登場。

左から、士別市在住の吉田一幾くん(子役の大抜擢!)

山田大樹監督、企画・主演の大地康雄さん、

出演者の女優・中井貴惠さん、絵本の原案者・明川哲也さん。

大地さんは映画化のきっかけについて

「剣淵の風景と絵本に対する子どもたちの

純粋な瞳と笑顔にここを打たれたのが、そもそもの始まり」と説明。

自身も14年間、読み聞かせの会を行っているという中井さんは

「物語の素晴らしさに感動しました」とコメントされていました。

フォトセッションの様子。

その後、レークサイド桜岡に会場を移し、大交流会がスタート!

剣淵のもてなし料理が振る舞われ、

もちつき大会もあって大盛り上がりだった様子。

地元のお母さんたちの笑顔を見れば、その楽しさが伝わってきます。

というわけで初日は終了。

翌日の様子は次回お伝えします。

(つづく)

あすから開催!函館映画祭の見どころ

あっという間にまもなく師走。

さて、あす11月30日から始まる

「函館港イルミナシオン映画祭2012」。

北海道に関わるミュージアム的見どころをご紹介します。

まずは何と言っても、故・森田芳光監督の

函館ロケ作品でしょう!

「キッチン」(1989年)と「海猫」(2004年)。


※「キッチン」は30日(金)午後1時~
「海猫」は12月2日(日)午後2時50分~
いずれも函館山山頂クレモナホールで上映されます。

森田作品ではこのほか、

デビューのきっかけとなった「ライブ・イン・茅ヶ崎」(78年)

劇場用映画デビュー作「の・ようなもの」(81年)も上映。

また、北海道出身のキャスト&スタッフが活躍する

「SRサイタマノラッパー」(12月1日午後3時~金森ホール)&

「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」

(同午後4時50分~同)も見逃せません!


(C)2012「SR3」製作委員会

マイティ役の奥野瑛太さんは、苫小牧出身。

音楽担当の岩崎太整さんも、北海道出身です。

ほか、帯広出身の熊切和嘉監督も参加している

文豪の短編小説の映画化企画「BUNGO」シリーズ

(12月1日午後1時~クレモナホール)も要チェック。

熊切監督は「告白する紳士たち」の「人妻」を担当しています。

そして、札幌の中学生が作ったショートムービー

「僕らの興味期限切れの夏」もぜひ。


※12月1日(土)午前11時半~
まちづくりセンター内十字街シアターにて。

また、標茶町出身の女優・高橋惠子さん主演の

「カミハテ商店」(2012年、山本起也監督)も。

※12月2日(日)午後5時40分~金森ホールで上映

ほかにも上映作品はいろいろ。

ぜひ公式サイトでチェックしてみてください!

次の学生シネマ塾は「君の名は」!

若き映画ファンである学生さんに向けた

ミュージアムイベント「北の学生シネマ塾」

次回12月1日(土)のテーマは

「君の名は(第2部)」です。

トーク担当は、武島靖子理事。

真知子巻きで一世を風靡したメロドラマが、

今の若者にどう受け止められるのか。

午後2時~、参加無料。

ぜひご参加ください!

芦別映画学校レポート!⑤~ゲストトーク

11月17・18日に開催された

「第20回星の降る里芦別映画学校」

2日目のゲストトークのつづきをどうぞ。

* * *

最新作「この空の花」の制作秘話を語り合ったゲストトーク。

梅田正孝・芦別映画学校実行委員長も登場し、

話題は来年の芦別映画に。

梅田さん/いつも映画学校が始まるときに、(映画学校を立ち上げた市職員、故・鈴木)評詞(ひょうじ)のお参りをしてくださって、そのつど私たちも報告し、成功を祈っています。

芦別の120年間の歴史の中には、泣いたり笑ったり、大火や冷害があったりし、そして今、私たちが暮らしています。それを、子どもたちに何らかの形で伝えられたらと思っています。きっと評詞も、尾道でおじいちゃんに案内してもらったときの気持ちは同じだったでしょう。その心を継いで、20回目までやってきた夢が、こうして花咲くことが非常に嬉しいです。

大林宣彦監督/芦別の話題になると、ご登場いただきたい方がまだいらっしゃるのですよね、恭子さん。

大林恭子さん/この20年間、映画学校を一生懸命支えてくださった方々がたくさんいらっしゃいますが、中でも私と誕生日が一緒の石川睦子さん! どうぞ。(拍手の中、芦別の映画学校実行委員・石川さんが登場)

20年間ありがとうございます。芦別映画は、来年の5月中旬、サクラが咲くころにクランクインしたい。芦別の美しい風土、四季を入れたいと思います。この四季の中で、みなさんが過ごしてきた様、芦別の心を未来に伝えられる映画にしたいと思っています。

石川さん/振り返ると、この映画学校が始まる時に、鈴木(評詞)さんからこんなお願いがありました。「僕は大林監督の心を掴むことができます。でも、大林監督が動かされるのは恭子さんです。石川さん、恭子さんの心を掴む役目をお願いします」。驚きましたけれど、私はそれから、恭子さんとしっかり心をつないできたつもりです。そして今回、芦別映画を作るという大変な決意をしていただきました。

私たち芦別に住む市民にしてみれば、「何もないこんな場所で、どうやって映画が撮れるんだろう」と思いますけれど、監督も恭子さんも「素材はたくさんあります。なんといっても、ここに住む人の心が美しい。ぜひそれを映画に撮りたい」とおっしゃってくださいました。1万6000人しかいないこの芦別で、大林監督による映画が撮れるんです! 私たちは撮影が始まる来年に向けて、しっかり準備をしたいと思っています。そのためには、市民のみなさんのお力がなければできません。大林監督と一緒に、芦別の歴史を作りましょう。お力をください! よろしくお願いします(拍手)

大林監督/石川さんの言葉に、この20年間、映画学校を支えてくれた芦別ふるさと自慢のみなさんの顔がお一人お一人浮かびます。

まさに「映画作り」とは、無謀な作業であります。何もないところに一歩踏み出す冒険でもあります。だって、映画がなかったらスクリーンは真っ白。そこに、人の願いや想いや夢や希望が、画となって、音となって登場する。そのことが、私たちの未来をさし示すひとつの志、勇気、希望につながっていくと思います。

単に甘い、美しい口当たりのいい映画ではなく、厳しい、より難しい未来を生きる若者たちに何かひとつの道筋が見える映画になるかもしれません。そのためには、過去をきっちり検証しながら未来への筋道をより明確に作っていく、そういう映画作りになると思います。さて、(劇団「弘前劇場」を主宰し、芦別映画の原作を担当する劇作家)長谷川(孝治)さん。

長谷川さん/はい。今回、私は芦別映画の原作400枚を書かせていただきました。内容は、70歳のきちっとしたプリンシブル(主義・信条)を持った男と、40歳の凛とした女性のラブストーリーが中心です。

何もないといっても、みなさんそれぞれ物語を持っているわけですから。それをどういう風にして書いて、ふるさとはどういうことなのかを考えるのが僕の仕事です。そこで、自分の主張・価値観を持った、戦争を体験した男と、40歳の凛とした女性が登場します・・・が、それ以外のことはなかなか言えません。ただ、こういう女性が、きっと芦別にはいるという映画になると思います。

大林監督/映画という芸術の素晴らしいところは、目を背けたい、知りたくないような、つらい・苦しいことですら、面白く楽しく、美しいものにするから風化せず、人々がいつも考えることができること。芸術のジャーナリズムというのは、そういう狙いにつながる道筋を示すものです。

さて、画面に登場する風景、そして俳優さんたちが、そうした私たちの想いを伝えてくれる重要な被写になるわけです。一般的な商業映画と違い、スケジュールが空いてるからこの役者さんを使う、というのは、我々の映画にはありません。人として信頼できる仲間が今日も来てくれていますが・・・何も話してないけれど、この映画に出るんだよね、あなたたちは。どうですか、猪股南さん。

猪俣さん/(突然話題を振られて驚いた様子)・・・はい。びっくりしているんですけれど・・・。

大林監督/今回の芦別の旅はいかがでしたか。

猪俣さん/外が寒かったので、昼食にいただいたガタタンがすごく美味しかったです。美味しい手作り料理を昨日も今日もいただいて、本当に暖かい方ばかりで、またぜひ来てみたいと思いました。(拍手)

大林監督/ガタタンは、20年前、僕も恭子さんと感動して、「撮影中にこのガタタンが出たらいいな、楽しいな」と思ったんです。だから、ガタタンを食べて美味しいなと感じたあなたは、映画人なんだね。でも、ご紹介したように猪俣さんは女優さんでも、女優志望でもありません。学校の先生になろうとしている人なんです。そういう普通の、常識的な賢い人を、私はできるだけ登場させたいと思っています。それでも、学校など大切なことを優先させてほしい。あなたの人生の中で、何かご縁があれば、また映画に出てくれる気持ちだけはあるよね。

猪俣さん/はい、よろしくお願いします。(拍手)

大林監督/そして、寺島咲さん。彼女は私の作品でデビューし、ベテランの女優さんに育ってくれました。あなたはプロだから出てくれるよね(笑)

寺島さん/前にちらっと北海道で映画を作りたいというお話を伺っていました。大林監督の作品に出演させていただけるなら、ぜひお願いします!(拍手)

大林監督/映画は学校。人としての美しさを、どんどん磨いてください。さて、その道の大ベテランの村田雄浩さんはとても忙しい方ですが、いかがでしょうか。

村田さん/大林作品の中に存在するということは、きっと多くの俳優の夢。私も当然、その中のひとりです。ましてや芦別は、前回、南原(清隆)君と来た時に、このステージで嫁にプロポーズしたことがありまして(笑)、そういう意味では思い出の地。ここで何か撮れるというのは、私にとってものすごい宝になるだろうなと思います。もし、そういう機会をいただけるのなら、ぜひよろしくお願いします(拍手)

大林監督/これまでも日本各地のふるさとで撮影してきましたが、この芦別映画で、仲間がまたひとつ増えることになります。20年目を迎え、未来に向けての大切なことを考えなきゃならない。そういうことを思慮深く、きちんと考え、「我がふるさとを一歩一歩穏やかな日々に導いていきたいな」と思っていた鈴木評詞君の願いと想いと夢が、鈴木くんを覚え、愛してくださる方たちのふるさと愛に支えられて、今もちゃんと生き続けて、未来に向かってようやく実現することになります。また、芦別映画でお会いしましょう!(拍手)

さて、いかがだったでしょうか。

来年の桜が咲く5月ごろ、クランクインするという芦別映画。

映画作りという未知の世界に対する

芦別の希望と不安、そして大きな熱意を感じました。

トークに何度も登場した鈴木評詞さんという方。

映画学校の公式サイトにも紹介ありますが、

実はこの鈴木さんが学生のころ、大林監督の「さびしんぼう」に感激し、

ロケ地・尾道を旅したことが、この映画学校の始まりでした。

若くして亡くなってしまった鈴木さんの想いを引き継ぎ、

映画学校を継続した仲間たちと大林監督は

毎年、お墓参りを欠かさないそうです。

実はこの日の午前中も、しっかり手を合わせていました。

そうしていよいよ、クランクインに向けて始動する芦別映画。

今後の動向を注目したいと思います!

芦別映画学校レポート!④~「この空の花」上映

11月17・18日に開催された

「第20回星の降る里芦別映画学校」

雪模様になった2日目の様子をどうぞ。

* * *

2日目の会場は芦別市民会館。

会場を準備する実行委員のみなさん。

いい笑顔です!

開場前から、市民の方々が列を作っていました。

ちなみに、その頃の舞台ウラ。

舞台進行を打ち合わせるゲストの方々。

心地よい緊張感が漂います。

午後1時、開校式で幕開け。

「ただいま!」と登場する大林監督。

つづいて、最新作「この空の花-長岡花火物語」が上映。

上映後、颯爽とステージに現れたのは・・・

ヒロインを務めた猪股南さんです。

映画でも重要な乗り物として使われる一輪車。

実は、彼女は青森県の「豊田一輪車クラブ」に在籍し、

世界大会でも優勝経験を持つほどの腕前。

華麗な動きに、思わず見とれてしまいます。

再び大林監督、そして村田雄浩さんが登場。

大林監督の「理由」(2004年)で女優デビューし、

今作も出演している寺島咲さん(左)と猪股さんも合流。

それから、ゲストや関係者がズラリと舞台へ。

映画の舞台となった新潟県長岡市の関係者や

大林監督ゆかりの広島県尾道市の方々も。

映画の製作秘話や苦労話などを語った後、

話題はいよいよ芦別映画に!

(つづく)

芦別映画学校レポート!③~ウエルカムパーティー

11月17・18日に開催された

「第20回星の降る里芦別映画学校」

レポートのつづきは、

夜のウエルカムパーティーから始まります。

* * *

「ウエルカムパーティー」は

「ふるさとビデオ」上映会と同じ建物で開催。

市民や実行委員の拍手に迎えられ、

入場する大林監督たち。

梅田正孝実行委員長のあいさつで乾杯です。

壇上に立った大林監督の第一声は「ただいま!」。

芦別市民の想いが、

「おかえりなさい」の7文字に込められています。

ズラリと並ぶゲストの方々。

監督の横にいる女性は、

最新作「この空の花」のヒロイン・猪股南さん。

なんと、現役大学生とか!

つづいて、「ふるさとビデオ」

大賞&入賞受賞者も壇上に並びました。

札幌の茶木さん奥様と息子さんの姿も。

親子二代で参加するなんて、素晴らしいですね。

その後、懇親タイムでは大林監督を中心に人の輪が。

市民とゲストが集まって語り合う。

これも映画イベントの大きな楽しみ。

興奮と感動の初日を終え、

翌日は大林監督最新作上映&ゲストトークです。

(つづく)

芦別映画学校レポート!②~ふるさとビデオ上映会

11月17・18日に開催された

「第20回星の降る里芦別映画学校」

初日レポートのつづきをどうぞ。

* * *

20回記念として、1995~2011年までの

大賞19作品を振り返る「ふるさとビデオ上映会」

98年以降は3分以内の制限つきですが、

短い中にもしっかりメッセージが込められていて

思わず泣いたり、笑ったり、心揺さぶられるものばかり。

たとえば、95年の「ふるさと・ひと夏のメモリーズ」は

田舎に帰省したお孫さんを撮影したホームビデオ。

田舎道を後ろ歩きする孫をノスタルジーたっぷりにとらえた

ラストカットは、キノの中島洋さんも「すごい」と再評価。

また、地元の公園看板の在り方を問う

「盛岡の景観~公園と広告」(2001年)は

「今こそ市民の視点がジャーナリズムになる」と大林監督。

かんじき作りのベテラン作業に密着した

「一本曲げかんじき」(2005年)や、

ユーモラスな母親と小旅行を楽しむ

「栄子~70歳」(2009年)など、

地元愛、家族愛がたっぷり詰まるものも。

このコンテストが何より贅沢なのは、

受賞者やゲストとのやり取りを交えて、

〝大林語録〟と言えるような監督のコメントが聞けること。

「20世紀は映像の世紀と言われていましたが、

戦争ばかりで映像が可哀想でした。

地方の喜びや悲しみ、身の回りの幸せを撮る事で

人間の発明品である映像が幸せになっています」

「何でもない家族の記憶が、人類の記憶になるんです」

「映像には不思議なチカラがあります。

カメラの動きで撮影者の息遣いまで感じられるのです」

「NHKは情報を伝えるナレーション。

訛ったり、トチッたりするのは、感動するナレーション」

「人の幸せや賢さ。

あなたにしか撮れないものを表現してください」

こうした魅力的な言葉が、

作品世界を一層豊かなものにしています。

そんな大林監督の人柄が常連参加者を増やし、

さらには、人材も発掘しているそう。

右の男性は辻克喜さん。

中学生の時にこのコンテストに応募し、

現在、プロの撮影マンとして活躍中。

さらに、「オカンの嫁入り」(2010年)の

呉美保監督も、実は入賞者とか!

大阪芸術大学生時代に初応募し、大林宣彦事務所に入社。

その後フリーランスとなり、2005年

「酒井家のしあわせ」でデビューしました。

この日も、そんな若者を〝スカウト〟する場面も。

2011年、元カレへの心情をリリカルにつづった

「返事はいらない」を作った滋賀県の大屋有香さん。

ゲストの脚本家・内藤忠司さんは

「思い出しても涙が出そうになるほど、

自分の気持ちと映像がうまくリンクした」と絶賛。

そんな彼女に、大林監督は

「来年の芦別映画、参加する気あるかい?」。

「ぜひ!」と答える大家さんに、

会場からひときわ大きな拍手が送られました。

こうした成果は、20年間地道に続けてきたからこそ。

全国の「ふるさと」への想いを集め続ける芦別に、

北海道ロケにこだわるミュージアムの姿が重なりました。

というわけで、この後ウエルカムパーティーへ突入です。

(つづく)

芦別映画学校レポート!①~ふるさとビデオ上映会

芦別市で毎年開催されている

「星の降る里芦別映画学校」をご存じですか?

今年で20回目を数える映画イベント。

映画作家・大林宣彦さんが

〝校長〟として訪れ、市民と交流を深めています。

さらに来年は、芦別で映画撮影も計画中!

というわけで、11月17&18日の2日間、

ガッチリ参加してきました。

そのレポートをご紹介いたします。

* * *

初日の17日(土)は小雨。

バスで到着したところ、ゲストの

シアターキノ・中島洋さんと同乗した偶然もあり、

実行委員と共に事務局へ。

駅に近い、中心部にあります。

中はこんな感じ。

入口に飾るサインなどがいい雰囲気を出しています。

奥には、「ふるさとビデオ」応募作品がずらり。

「これを今後どう活用するかが課題なんです」と実行委員の方。

確かに、ミュージアムでも同じ課題&可能性を抱えています。

その後、さっそく会場へ!

と言っても、会場の芦別市総合福祉センターは

少し距離があるということで、車に同乗させていただきました。

案内してくださった大西俊夫さん。

長年実行委員長を務め、現在事務局として奔走。

今回もいろいろお世話になりました。

さて、初日のメインイベントは、

ふるさとビデオ上映会&ウエルカムパーティーです。

※手前は2009年のトロフィー

この「ふるさとビデオ」とは、

「ふるさと」をテーマに誰でも参加できるビデオコンテスト。

予備審査で約10作を選び、公開審査会を経て各賞を決定。

3回目の1995年から毎年続けている

芦別ならではの取り組みなのです。

※20回目の今年は、歴代の大賞作品を

振り返る特別上映のため募集は休止しました。

会場に着くと、驚きの再会が!

札幌の茶木さんファミリーです。

昨年の秋、芦別映画学校のブログ記事を見て

ミュージアムにお越しくださって以来でした。

さらに、滋賀県(!)から参加の女性ともあいさつ。

大家有香さんです。

実はこの茶木さん(奥様)&大家さんは、

ふるさとビデオの大賞受賞者!

特別上映の機会に足を運ばれたそう。

確かに自分の作品がスクリーンで、

しかも、大林監督や市民の前で上映されるなんて、

滅多にない幸せな時間ですものね。

さっそく会場内へ。

そうして始まった芦別映画学校。

感動のふるさとビデオ大賞の上映会、

盛り上がるパーティーの模様は次回お伝えします。

(つづく)

後期第5回「北のシネマ塾」が終了

いよいよ雪が積もり、冬到来の札幌です。

さて、17日(土)には、後期第5回となる

「北のシネマ塾」が開かれました。

「大草原の渡り鳥」をテーマに、

ミュージアム理事で、北海学園大教授の

大石和久さん(写真右)がトークを担当。

大石教授は「北海道の映画を語る」と題し、

「渡り鳥」シリーズについて

「〝和製西部劇の舞台〟という北海道映画の特徴を持ち、

北海道映画を語る上で逃す事はできない作品」と説明。

公開時の1959~1960年は、

最も日本人が映画を観ていた日本映画の全盛期。

当時の時代背景を振り返り、主演の小林旭について

「石原裕次郎の次に登場したスターだった」と話していました。

残念ながら、私は芦別映画学校参加のため

立ち会えませんでしたが、

大学でも人気という大石教授の〝名レクチャー〟もあり、

参加者は思い出話で盛り上がったとか。

ぜひ、またご登場いただきたいところです。

さて、次回12月は、今年最後の「北のシネマ塾」。

12月14日(土)午後2時~

テーマは「駅 STATION」

トーク担当は和田由美事務局長です!

乞うご期待。