今日は月曜休館日です。
またのお越しをお待ちしております。
今日は月曜休館日です。
またのお越しをお待ちしております。
札幌近郊の中学生が映画制作に挑戦する
「子ども映画制作ワークショップ」。
昨年、発寒地区で行った「命の樹」につづき、
今年2012年は円山地区を舞台に実施。
タイトルは「僕らの興味期限切れの夏」。
シアターキノや道立近代美術館での
全国中学生映画祭での上映を経て、
先日、DVDがミュージアムに寄贈されました!
主宰する「NPO法人北海道コミュニティシネマ・札幌」の
理事長を務める中島洋さんが持参してくれました。
ありがとうございます!
中学生のとっての貴重な体験になるのはもちろん、
文化資産や地域の再発見にもつながるこの取り組み。
ご興味ある方は、ぜひご視聴ください。
※ちなみに、この作品は
「函館港イルミナシオン映画祭」で、
12月1日(土)午前11時半~上映もされます!
いよいよ風が冷たくなってきた札幌です。
さて、14日(水)は、
地域FM「さっぽろ村ラジオ」(81.3MHz)の出演日でした。
「デイライトストリート」という番組内で、
お馴染みのパーソナリティ「かずえママ」
こと樫田一恵さんと映画談議の1時間。
この日は、17日の「北のシネマ塾」のPRをはじめ、
名寄ロケ地スポットのこと、芦別&函館の映画祭のこと、
さらには、24日(土)からシアターキノで公開する
「その夜の侍」という映画(個人的にオススメです!)のことなど
盛りだくさんの内容でした。
次回の出演でも、いろいろと報告したいことが山積み!
今から楽しみです。
* * *
というわけでお知らせです。
あす17日(土)午後2時~
恒例の月イチイベント「北のシネマ塾」。
今回のテーマは「大草原の渡り鳥」。
トークは、北海学園大教授の大石和久さんです。
どうぞ足をお運びください。
今年で18回目を数える
「函館港イルミナシオン映画祭」が
11月30日~12月2日の3日間にわたって開催されます!
先日ポスター&チラシが届きました。
今年は、2011年12月に亡くなった
森田芳光監督の特集上映を企画。
函館ロケの「キッチン」「海猫」をはじめ、
「ライブ・イン・茅ヶ崎」「の・ようなもの」をラインアップ。
ほか、北海道関連では、
札幌の中学生が制作したショートフィルム
「僕らの興味期限切れの夏」、
苫小牧出身の奥野瑛太さんが主演の
「SRサイタマノラッパー」も。
このほか、新進気鋭の日本監督の作品がいろいろ。
詳しくは公式サイトへ。
観光地として人気の函館で、
映画漬けの3日間を、ぜひ。
問い合わせは事務局(0138‐22‐1037)へ。
紅葉もようやく深まり、冬の気配が近づく札幌です。
さて、先日、ミュージアムに
若き日の山田昻さん&竹岡和田男さん
を知る方がお越しになりました。
札幌にお住まいの牧野茂さんです。
「ようやくここに来れました。
随分苦労していましたよね・・・」と
感慨深げに見学されていたので、尋ねたところ、
山田さんの小樽高等商業学校
(現・小樽商大)時代の同期生とのこと!
さっそく、その思い出を伺いました。
「山田君とはグループ活動が一緒で仲良くなってね。
学生の頃から話が面白くて、人付き合いも良くて。
仲間内では独特な存在でした」とか。
2人は卒業前に、学徒動員で戦場へ。
牧野さんは樺太に派遣され、
何とか日本に戻り、同窓会で山田さんと再会。
その後も、気の合った仲間で
毎月木曜日に集まる「イチモク会」を続け、
山田さんが亡くなる直前まで交流を深めていたそうです。
「振り返ると、貧しい学生時代から
山田君は映画を熱心に観ていました。
でも、まさか映画会社に入って
このような活動をするとは・・・」と懐かしげ。
山田さんに誘われ、「北の映像ミュージアム」の
前身となる活動にも参加。
竹岡和田男さんの講演会も行ったことがあるそう。
実はこの牧野さん。
竹岡さんとは、その前からのお知り合いでした。
そのきっかけは、高校演劇。
昭和30年代初めのころ、牧野さんは
北海道の高校演劇連盟事務局長としても活動。
当時、各地の演劇大会の審査員を務めたのが、
道新文化部記者だった竹岡さんだったのです。
「熱心に参加してくださいました。文化部の記者らしい方で、
若いけれど、意見はシャープな感じでした」とのこと。
ミュージアムの展示コーナーの写真を見て、
「竹岡さんはもっと若い頃の印象ですけれど、
いい写真ですね。山田君はそのままだなぁ(笑)」とか。
ミュージアムの礎を築いた竹岡さんと、山田さん。
二人の人柄が、ミュージアムに人を引き寄せています。
「星守る犬」のロケ地・名寄めぐりを終え、
向かった先は、「名寄市北国博物館」です。
ここは、「冬・雪・寒さ」をキーワードにした
名寄ならではのミュージアム。
全国で唯一残されたSL排雪列車「キロマキ」が
野外展示していることでも知られます。
(この日はすでに雪対策でシートで包まれてました、残念!)
ここで注目したいのが、このコーナー。
名寄出身の大相撲力士「名寄岩」ゆかりの品々です。
名寄岩は、昭和10~20年代後半まで活躍し、
相撲界に「名寄」の名を広めました。
その実直な人柄と、一本調子な取り口から
「怒り金時」とも呼ばれたとか。
けがや病気で、大関から二度の陥落を経験するも、
金星と敢闘賞を獲得!
関脇まで返り咲き、40歳まで土俵に上がり続け、
日本中を沸かせたそうです。
その土俵人生は、なんと、本人主演で日活で映画化。
その貴重な映像が、ここで保存されているのです。
館のご協力で、視聴させてもらいました。
残念ながら名寄ロケはなさそうでしたが、
名寄岩の取り組み、素朴な語り口がそのまま残っています。
当時の相撲人気、そして、
名寄史の記録として貴重なものでしょう。
ちなみに、こんなワンシーンも。
自伝映画のため、実際の展示品と
リンクするのも面白いところ。
この日は行けませんでしたが、
市内のスポーツセンターには、名寄岩の像もあるそう。
機会があれば、
名寄ゆかりの人気者・名寄岩の資料&映像を
ご覧になってみてください。
※視聴は館内のみ、事前申し込みが必要です。
本日は月曜休館日。
またのお越しをお待ちしております。
名寄ロケ「星守る犬」のロケ地をめぐる小旅行。
次のスポットは、なよろ市立天文台「きたすばる」です。
日進地区の道立公園「サンピラーパーク」内、
星見の丘にあります。
天文台付近の丘からは、日進地区が一望!
実は、ここがまさに「星守る犬」のロケ地。
玉山鉄二さん演じる役場職員の家が、
ロケセットとして建てられたそう。
夏場になると、美しいひまわり畑になるとか。
確かに印象的なシーン、ありましたね。
今は何も残っていませんが、
シーズンにはステキな光景が楽しめる観光名所です。
そこからすぐ近くにある天文台の入口には、
可愛らしい像が佇んでいます。
そう、星守る犬・ハッピーです。
空をじっと見つめる姿勢は、
まるでビクターのワンちゃんのように哀愁が漂います。
「ライトアップした看板もいい雰囲気でしょう」と話すのは
天文台台長の塩田昌彦さん。
実は、この名寄めぐりは塩田さんの案内によるもの。
お忙しい中、本当に感謝です!
ご厚意にさらに甘え、天文台の中も案内いただくことに。
平成22年にオープンしたばかりのこの施設。
目玉は、巨大な「ピリカ望遠鏡」です。
公開天文台としては日本で2番目という
1.6mの口径を持つ大型反射望遠鏡とか。
迫力ありますね!
屋上観測室や太陽望遠鏡など、充実した観測設備も売り。
一階のロビーに、ポスターを発見。
原作者のメッセージも、ここでしか見れない貴重なもの。
ここでは、毎週水曜日午後6時~
インターネット番組「きたすばる★どっとこむ」で
さまざまな話題も発信しているそう。
もちろん、映画はフィクションではありますが、
登場人物に共感し、想いを寄せるのも醍醐味のひとつ。
ハッピーが、主人公が眺めたであろう星空を、
この天文台で心ゆくまで鑑賞するのもオススメです。
さて、そんなこんなで「星守る犬」スポットめぐりは終了。
次は〝番外編〟として、
名寄出身のある人物が出演した映画をご紹介します。
(つづく)
名寄でロケされた2011年公開の
「星守る犬」(瀧本智行監督)をご存じですか?
同名漫画がヒットし、西田敏行さん主演で
映画化された話題作でした。
そのロケ地に立ち寄る機会があったので、
オススメのスポットをご紹介します。
ロケ地めぐりは名寄駅からスタート。
この日はあいにくの雨模様。
駅付近の案内マップで目的地をチェック。
まずは、「星守る犬」のモニュメントがある
望湖台自然公園を目指します。
車で移動すること約20分、入口に到着。
確かに、案内看板がありました。
道路をもう少し進むと、オートキャンプ場があります。
その反対側の広場の片隅に、
モニュメントが設置されていました。
西田さんと玉山鉄二さんの手形入り。
西田さん演じる主人公が、愛犬・ハッピーと
たどり着いた最終の地にふさわしく、
ひっそりとした雰囲気に包まれています。
案内看板の手作り感が微笑ましい感じ。
ストーリー的には悲しい場所とも言えますが、
市民の方が大切にしている様子が伝わります。
晩秋の小雨の中、次のロケ地スポットへ・・・
と、その前に、
映画ファンなら絶対行きたい場所へ寄り道。
道内最古、大正5年創業の映画館「第一電気館」です。
市内中心部にあります。
上映は午後からでしたが、入口は開いていて、
社長の奥様・高橋節子さんにお話を聞くことができました。
「昭和48年にリニューアルして、今は1スクリーン・168席です。
フィルム映写なので、いつまで続けられるか・・・」とのこと。
デジタル化の波が、こうした
地域に根差す映画館を苦しい状況に
追い込んでいることをひしひしと感じました。
でも、昔ながらの味わい深い雰囲気。
どうか、ささやかでも続けて行ってほしいものです。
(つづく)