「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」試写に参加!

札幌出身・佐々木芽生監督による

ドキュメンタリー「ハーブ&ドロシー」。その続編となる

「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」

の試写会に本日、参加しました!

ごく普通の夫婦がコツコツ集めた膨大なアートコレクションが、

全米50州の美術館に届けられ、次世代に受け継がれるまで

を追いかけるストーリー。

会場は、映画を応援する支援者でビッシリ。

実はこの映画は、大手の映画会社に頼らず、

インターネットで資金と個人サポーターを募る

「クラウドファンディング」という方法を採用。

その成果のひとつが、今回の試写会というわけです。

上映後、佐々木監督&ドロシーさん本人が登場!

残念なことに、夫・ハーブさんは昨年7月にお亡くなりに。

ドロシーさんは「ハーブの魂も一緒だと信じています。

札幌に来ることができて感謝しています」とあいさつ。

言葉の端々に、ハーブさんへの愛が感じられ、

会場はあたたかく、少し切ない雰囲気に。

一方、ハーブ&ドロシー夫妻を「NYの両親」と慕う佐々木監督。

親しげに会話する様子から、強いきずなが伺えました。

佐々木監督は、クラウドファンディング方法について

「映画同様、スピリチュアルな経験。

皆さんに助けてもらい、感謝しています」と喜び、

「私の実験的な方法が、インディペンデント系の監督が

これから頑張れる突破口になれば」と意気込みも語っていました。

札幌では4月13日(土)から、シアターキノで公開。

今後も道内へ、全国へ、自主上映の輪を広げるそう。

二人の想いが、多くの方に伝わるといいですね。

※映画の公式サイトはコチラ

アーティストとコレクターの関係、

文化の在り方を考えさせるこの映画。

新しい映画上映をも模索する佐々木監督の

力強さに、ますます応援!の想いを強くしました。

ゆうばり映画祭特集① 北海道ロケトーク~その1

2月21~25日に行われた

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」

今年、特に充実していた北海道ロケの

トピックス&インタビューを詳しくご紹介するシリーズ第一弾。

今回は、23日に行われたトークイベント

「北海道ロケトークスペシャル

~映画が地域に出来ること、地域が映画に出来ること」を

数回にわたって掲載します。

地域おこしムービーから、話題の娯楽大作まで。

さまざまな立場から語られる「北海道ロケの魅力」をお楽しみください。

* * *

司会/近年、北海道でロケした映画は増えていて、特に「北のカナリアたち」など、冬の北海道はドラマチックな雰囲気を感じます。「何かあるな!」と思わせる北海道で、実際にロケしている皆さんの話が聞けるということで楽しみにしております。 まずは「スイート・ハート・チョコレート」の篠原哲雄監督!


(C)2012 MZ Pictures
監督:篠原哲雄  出演:リン・チーリン、池内博之、福地祐介

これは、まさにここ夕張でロケした作品ですね。この付近でも撮影されていて、「あそこだ!ここも!」と嬉しくなります。さっそく、お話を聞かせていただけますか。

篠原監督/この映画は、まず中国側からお話をいただきました。そもそも、ゆうばり映画祭に参加したことのあるミッシェルという中国人の女性プロデューサーが、映画祭の休止を知り、「自分たちの映画を夕張で上映したい」という熱い想いを持ったのが始まり。なおかつ、中国で人気がある冬の北海道・雪の夕張の映画を…ということで依頼を受けました。僕自身、ゆうばり映画祭に来るのは3回目。以前から「いつかここで映画を撮りたい」と思っていたこともあり、お受けしたんです。撮影は昨年3月に行いました。

司会/男女3人の、10年にわたる愛の物語ですよね。篠原監督は、小樽や函館など道内各地でもロケされていますが、夕張ロケはいかがでした?

篠原監督/ロケしやすかったです。実はこの映画は、「雪」がキーポイント。本当は雪の多い2月に撮影したかったんですが、映画祭開催中ということで3月にずらしたんです。でも、雪が解け始めて、困ったなと思い、(映画祭の)澤田直矢さんに電話したところ、「わかってます。準備しています!」と力強い返事をいただき、心配は吹き飛びました。

司会/澤田さん、一体どんな準備を!?

澤田直矢さん(以下、澤田)/まぁ、降るんじゃないかな、と。(観客一同笑)

篠原監督/実際、ロケ初日から奇跡のように雪が降ってくれました! 雪が少ない場合は、夕張の人と、中国・日本のスタッフが協力して雪を持ってきました。

澤田/僕等はもう意地ですから、雪をかき集めました。

司会/映画のまち・夕張として、ロケ隊に満足してほしい、という使命感があったのですね。

篠原監督/雪に関しては、欲しい時に降ってくれるというラッキーな状況ばかり。まるで、映画の神様が降りてきたようでした。

司会/今回の副テーマ「映画が地域にできること」に関して、この撮影が夕張で行われることの意味を、澤田さんはどう捉えてますか?

澤田/映画を観光PR的に扱いたくはないのですが、上手に夕張の美しさを捉えてくれて…

司会/そうですね、財政破たんなどを一切感じない内容でした。

篠原監督/確かに、明るい映画になりましたね。観光映画になっちゃいかんと思いながら、堂々と夕張の観光地を撮りましたから。

司会/まちのサポート体制については?

篠原監督/寒い屋外ロケの時の豚汁など炊き出しで心も体も温まった場面はたくさんありますし、感謝しています。

司会/映画には、夕張市長も出てます。

篠原監督/それも、市長本人役で出演しています(笑)。上海と夕張の友好関係について直接伺ったことを、そのまま語ってもらっています。ある意味、夕張市史的にも記録的な映画になるのではないでしょうか。

司会/夕張には、自治体のロケーションボックスなどはありません。具体的にどのようなサポートを?

澤田/撮影や美術スタッフと連携して、スケジュールに遅れないように気を付けながら、従来のネットワークを120%出しました。

篠原監督/実はこの映画は、まだ配給が決まっていません。でも、宣伝するために北海道庁で記者会見をしたのです。その時の、北海道の方々の反応の速さ! ネットや雑誌などさまざまな媒体で一気に取り上げてくれて、そのフットワークの軽さに感謝しているし、それが公開へつながれば、と願っています。そうした人的なつながりが素晴らしいな、と思います。

司会/政治的な対立の間にこの映画が落ち込んでいるのは、本当に良くない。うまく公開に結びついてもらえればと思います。さて、続いては「じんじん」の話題を取り上げましょう!

(つづく)

「北のカナリアたち」宣伝グッズの寄贈がありました

陽射しもあたたかさを増し、春へ近づく札幌です。

厳しい北海道の冬の情景が印象的だった

利尻・礼文・稚内ロケ「北のカナリアたち」。

そのロケ地・礼文町から、宣伝グッズ一式が届きました。

夏には、メイン舞台となった校舎周辺が

「北のカナリア公園」としてオープンする礼文町。

絶好のロケスポットとして、ご紹介しようと思います!

コレクション整理を実施!

ミュージアムが開館して早1年半。

さまざまな寄贈品やポスター、資料が集まってきました。

そこで昨日は、倉庫に眠るコレクションを一斉整理!

作品リストを作り直して、梱包作業に励みました。

就職活動中の北海学園大の学生さんも、

息抜きがてらお手伝いしてくれました。

ありがとう!!

たまたま立ち寄った玉木博司理事も参加。

これで、いつ、どんな作品の資料を求められても大丈夫!

とまではいきませんが、

さまざまな方の想いが詰まった資料を、

なるべく良い状態で保存できるように。

しかるべき時に、ちゃんと活用できるように。

スッキリ気分で春を迎えられそうなミュージアムです。

横須賀令子さんの原画展、31日まで

先日ミュージアムにご来館くださった

札幌在住のアニメーション作家・横須賀令子さん。

彼女の墨絵アニメーションの原画展が、

札幌市南区のカフェ「小春堂」(藤野4条9丁目7-3)で開催中です。

「幻(まぼろし)」「人魚」など初期の作品から、

最近の作品まで約20点を展示。

最新作「おひるね」のアニメーション映像も鑑賞可!

原画は、真っ白い和紙の質感や

墨線の躍動感を読み取ることができ、

映像とは違った迫力があります。

聞くと、1作品につき描く枚数は、なんと800枚前後!

何とも根気のいる作業です。

カフェのマスターも映画好き!

美味しいコーヒーやフードメニューも充実しているので、

春のお散歩がてら、ぜひ足をお運びください。

* * *

よこすかれいこ 墨絵アニメーション原画展

Cafe&Bar小春堂
(札幌市南区藤野4条9丁目7-3)
営業時間:10:30~21:00
定休日:水・木曜日
問い合わせ:090-8636-8477

※ミュージアムでのインタビュー記事はコチラ

札幌のアニメーション作家・津山さんがご来館!

札幌で活動するアニメーション作家・

津山昌徳さんが先日、ご来館くださいました!

津山さんは北海道生まれ。

高校生の時からアニメーションを作り始め、

30年以上にわたり、独自に製作し続けています。

この日は、秘蔵の人形もご持参くださいました。

これを少しずつ動かして、8ミリでコマ撮りして

ストーリーを紡いでいるのです。

考えただけで気が遠くなるような作業ですが、

だからこそ、手触り感のある優しい物語が生まれるのでしょう。

アニメーション一筋の津山さんインタビュー詳細は、

後日シアターキノサイト内(注目!北の映像作家たち)でご紹介します。

が、企画インタビュー終了後、

ミュージアムの礎を築いた故・竹岡和田男さんと

面識があると知り、急きょ追加インタビュー!

それは、竹岡さんが亡くなる1、2年前のこと。

映画関連の会合で同席したのだとか。

「優しい感じの方で、さっぽろ映画祭の復活を

願っていたのが印象に残っています」とのこと。

原田芳雄さんがゲストの

1回目のさっぽろ映画祭にも参加されたという津山さん。

最近の5作品を収録したDVDもご寄贈くださいましたので、

ぜひミュージアムでご鑑賞してください。

剣淵ロケ「じんじん」の配給プロデューサー・岡村雄二さんがご来館!

5月18日(土)の北海道先行公開が迫る

剣淵ロケ映画「じんじん」。

その配給プロデューサー・岡村雄二さんが19日、

ミュージアムにお見えになりました!

出来たばかりのポスター&チラシを

届けてくださったのです。

岡村さんは、札幌の配給会社「プリズム」に勤め、

市民団体「札幌映画サークル」の代表も務め、

映画のために骨身を削って生きてらっしゃるような方。

今回の「じんじん」も、

企画・主演した俳優・大地康雄さんの

前作「恋するトマト」上映を機に

剣淵ロケ映画が生まれる過程から立ち会い、

その実現に奔走されていました。

「今の時代になくてはならない映画。

内容は観てからのお楽しみ!」とアピール。

絵本の里・剣淵町の町民の想い。

俳優・大地康雄さんの想い。

そして、完成した映画を

一人でも多くの人に届けようとする

岡村さんたち配給者の方々の想い。

たくさんの人の気持ちが詰まる映画「じんじん」。

公式サイトはコチラ

公開に合わせ、ミュージアムでは特設コーナーを用意する予定。

ぜひ劇場へ!ミュージアムへ!

札幌在住の細野監督がご来館!

雪が解け始め、春が近づく札幌です。

さて、シアターキノとミュージアムのコラボ企画

注目!北の映像作家たち」。

北海道ゆかりの映像作家やクリエイターをご紹介する

この企画インタビューのため、先日

札幌在住の細野牧郎監督がご来館くださいました!

細野監督は札幌出身。

大阪芸術大学の映像学科を卒業後、

2008年から札幌を拠点に作品を作り続けています。

強烈なファンを持つ細野監督。

その作品作り、こだわりについて伺ったインタビュー詳細は、

後日、キノサイト内でご紹介します。

どうぞお楽しみに。