第4回「北のシネマ塾」が終了

昨日は第3土曜日、ミュージアムの恒例イベント

「北のシネマ塾」が開催されました。

2013年前期4回目のこの日は、「居酒屋兆治」がテーマ。

トーク担当は小田原賢二理事。

この日は初参加や常連さんなど、20人超が参加くださいました。

小田原理事は、それまで

ヒーロー役や大立ち回りが多かった主演の高倉健さんが、

今作で初めて一般庶民を演じたことを説明し、

「健さんファンの中には好き嫌いがあるが、

私は等身大で好きな作品です」と紹介。

さらに、主人公・兆治のモデルとなった

東京の居酒屋「文蔵」の主人・八木方敏さんと知り合いで、

「人一倍思い入れがある」と取り上げた理由を説明。

「映画で描かれる兆治の人生は、八木さんの人生そのもの。

映画の常連客も、モデルの店の独特の雰囲気そのもの」と話し、

山口瞳さんの原作と映画の違い、

函館ロケが実現した製作経緯や

撮影のウラ話などを、細かく解説しました。

さて、次回の「北のシネマ塾」は、

5月18日(土)午後2時~

テーマは「地の涯に生きるもの」。

どうぞお楽しみに!

あす北大でドキュメンタリー「月あかりの下で~ある定時制高校の記憶」無料上映会

全国各地にある、夜間定時制高校。

家庭の事情やいじめなど、

さまざまな理由から全日制高校に進めない

青少年が通う”夜の”高校です。

そのひとつ、埼玉県浦和商業高校定時制(2008年閉校)

の生徒を追いかけたドキュメンタリー映画

「月あかりの下で~ある定時制高校の記憶」が

あす20日、北大で無料上映されます。

企画したのは、この方。

北大大学院に社会人入学した金玉禮(きんおんれ)さん。

長男が定時制に通い、立ち直った経験があり、

今回の上映会を計画したそう。

映画は、2010年度キネ旬文化映画2位を受賞。

※映画の公式サイトはコチラ

ご興味のある方は、ぜひこの機会にどうぞ。

* * *

「月あかりの下で」無料上映会

会場:北大人文・社会科学総合教育研究棟W103

日時:20日午後2時半、午後7時の計2回

問い合わせ:金さん(080・1883・4303)

函館ロケ「そこのみにて光輝く」がいよいよ始動!

2010年の函館ロケ

「海炭市叙景(かいたんしじょけい)」をご存じですか?

原作は、地元出身の作家・佐藤泰志さんの同名小説。

市民が中心になって映画化を企画し、実現しました。

当時函館に住んでいたわたし(こと新目)も、

市民スタッフとして参加!

その思い出は色褪せず、今も輝いています。

さて、その佐藤泰志小説の映画化第2弾となる

「そこのみにて光輝く」の撮影が、とうとう今年始動!

監督は、呉美保(お・みぽ)さん。

右は、プロデューサーを務める函館の

市民映画館「シネマアイリス」代表・菅原和博さん。

15日、函館で記者会見が行われました。

呉監督は、大阪芸術大映像学科卒業後、

大林宣彦事務所に入社。フリーになったのち、

2007年に「酒井家のしあわせ」で監督デビュー。

2作目「オカンの嫁入り」では、

新藤兼人賞金賞など、高い評価を受けました。

会見前日、仕事で函館にいたわたしも監督に

お会いしましたが、凛とした強さを感じさせるステキな方。

原作は、北の街に生きる男と

バラック小屋に住む女との出会いを描いたストーリー。

青春の夢と残酷を結晶させた傑作とされています。

映画に愛されるマチ・函館から、どんな作品が生まれるのか。

楽しみにしています!

追悼・三国連太郎さん

俳優の三国連太郎さんが14日、

お亡くなりになりました。90歳でした。

北海道ロケにも縁深く、代表作「飢餓海峡」(65年)は岩内町ロケ。

過去に殺人を犯した実業家役で、人間の業・狂気を体現。

軽妙な「スーさん」役で人気を博した「釣りバカ日誌」シリーズも、

ファイナルとなった20作目(2009年)は、中標津でロケされました。

塘路・阿寒湖ロケ「森と湖のまつり」(58年)にも出演。


※右上から2人目の写真が三国さんです。

父がアイヌだと知り、苦悩しつつ、

高倉健と対決する若者役を熱演しています。

また、ミュージアムの企画展コーナーには、

北見ロケ「馬喰一代」(63年)のポスター&スチールを展示中。

三国さん主演バージョンの今作はDVD化されていないため、

映像を観ることは叶いませんが、6月末まで

展示しておりますので、追悼の意を込めてご覧ください。

謹んでご冥福をお祈りします。合掌。

「ハーブ&ドロシー」続編、本日から公開!佐々木監督あいさつも

札幌出身・佐々木芽生監督による

ドキュメンタリー「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」

いよいよ本日からシアターキノで公開します!

初日の今日と、あす14日(日)は、

佐々木監督のあいさつ&サイン会も予定。

※詳細はコチラ

ぜひ足をお運びください。

北大映画館プロジェクトの新メンバーがご来館!

毎年秋になると、北海道大学に

映画館が出現するのをご存じですか?

そのイベントは、題して「北大映画館プロジェクト」。

今年11月の開催に向け、早くも準備中の

新代表・半澤麻衣さん(2年生)と、

副代表の小林素直さん(2年生)が先日、ご来館くださいました!

このプロジェクトは、北大内クラーク会館講堂に

常設映画館を復活させよう!と、2006年にスタート。

毎年代替わりしながら継続しています。

ミュージアムとは、2人がボランティアで参加した

ゆうばり映画祭が縁でつながり、挨拶に来てくれたのです。

ひと通り説明を聞いた後、2人は館内を見学。

と、半澤代表が注目したのが、剣淵ロケ「じんじん」コーナー!

「映画祭で観て感動しました!」と話し、台本を手にして大喜び!

彼女が作品世界に浸っているあいだ、小林副代表に質問!

三重県出身の小林君。

「大学でしかできないことをしたい!」と、サークルは映研をチョイス。

さらに、人づてもあって、映画館プロジェクトにも参加するように。

北海道へは、三重に住む父親が役者さん(!)だった学生時代、

演劇の公演で訪れた話を聞いて、あこがれていたから、とか。

現在、映研の活動では俳優にも挑戦しており、

大学生活をタップリ映画につぎ込み、満喫しているようです。

一方、半澤代表は札幌出身。

映画館プロジェクトに携わった理由を、

「たとえば将来、母親になった時、

子供に頑張ったことを語れる人間になりたいんです」。

いつか北大に常設の映画館ができた時、

「ママも関わったんだよ!」と伝えたいのだとか。

「不純かもしれませんが・・・」と笑う半澤さん。

いいえ!とんでもない!

北大に映画館を作るという「夢」に共感し、一緒に走ること。

それは、北の映像ミュージアム開設という「夢」に共感し、

その輪に飛び込んだわたし(スタッフ・新目)と重なる気が。

将来の目標は「作家」という半澤さん。

2人のこれからに、ミュージアムが役立てば、

こんなに嬉しいことはありません。

※北大映画館プロジェクトの公式サイトはコチラ

北海道ロケ台本20冊の寄贈がありました

ロケ地の宝庫・北海道。

大量に残された資料の散逸を防ぎ、

収集整理することは、ミュージアムの意義のひとつ。

先日、その趣旨をご理解くださった方から、

貴重な資料の寄贈がありました。

小樽にお住まいのSさん。

テレビ系列の子会社で照明の師匠に出会い、

以来30年近く、照明畑を歩んでこられました。

携わった北海道ロケのテレビ・映画は数知れず!

手伝いとして駆けつけることもあるという

小林政広監督作品をはじめ、

「刑務所の中で」「雨鱒の川」など近作から、

「じゃがいもと三日月」「ことわれなくて」といった往年のテレビドラマなど

20冊の台本をご持参くださいました。

一冊一冊に思い出がありそうですが、

あえてひとつ選ぶとすれば?と聞いたところ、

「札幌で撮った島田英二監督の『銀杏の樹の下で』ですね」との返事。

「ショートフィルムはスタッフの距離感が近くて

意見が言いやすいし、すぐに反映できるのがいい」とのこと。

さらに、早川渉監督の「7/25【nana-ni-go】」のパンフや、

照明業界の専門誌も。

照明で「ラクな仕事はひとつもないよ!」と言いつつ、

「光源を感じさせず、暗闇を照らすのが仕事なんだ」との言葉に、

照明マンとしての矜持を感じました。

さて、そうしてご寄贈くださった資料を、

さっそくその場で整理することに!

北海学園大の学生さんの協力のもと、

ミュージアムの寄贈リスト入り。

聞くとこのSさん、まだご自宅には台本が眠っているかもとのこと。

また映画のウラ話が聞けるのを楽しみにしています!