今日は月曜休館日です。
またのお越しをお待ちしております。
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戦後の歌壇で名を馳せた
帯広ゆかりの歌人、中城ふみ子さんをご存じですか?
3児の母親として、ひとりの女性として波乱の生涯を生き、
乳がん闘病中の想いなどをつづった歌集「乳房喪失」が
大反響を呼ぶ中、31歳で亡くなった夭折の歌人です。
故郷・帯広で、彼女の功績を称えようと創設された
短歌賞「中城ふみ子賞」が今年6回目を迎えます。
募集期間は、4月1日~30日までの一か月間。
全国を対象に、自らの「生きる」姿勢を短歌に託した
力強い作品を50首募っています。
詳細は公式サイトをどうぞ。
中城ふみ子さんといえば、彼女の人生を描いた
帯広・札幌ロケの映画「乳房よ永遠なれ」があります。
ふみ子役を月丘夢路さんが演じた見応えある作品でした。
今年は没後60年の節目でもあり、小樽文学館では
企画展「中城ふみ子・中井英夫往復書簡展」
(8月1日~9月7日)も開かれるそう。
※詳細はコチラ
ミュージアムには「中城ふみ子読本」も所蔵!
ぜひこの機会に、彼女の歌の世界に触れてください。(アラタメ)
出会いと別れの季節ですね。
ミュージアムでも、大学を卒業した学生は次のステップへ進み、
新しい学生スタッフが加わったところです。
そのひとりが、道垣内(ドガイト)大樹くんです。
北海学園大学の新4年生!
ミュージアム理事でもある大石和久教授の紹介で、
ミュージアムを知ったそう。
お手伝いを希望した理由は、
「将来、映像系の仕事に就きたいから」とのこと。
幼いころからテレビのバラエティ番組が好きで、
最近はドキュメンタリーが気になるという道垣内くん。
ミュージアムに展示中の映写機を初めて見て、
「すごい!」と驚いたそうです。
ミュージアムで、さまざまな映像の魅力を
発見してくれたら嬉しいですね。(アラタメ)
函館ロケ「そこのみにて光輝く」特集の最終回をどうぞ!
* * *
ヒロイン・千夏の弟、拓児を演じるのは、『共喰い』の菅田将暉さん(右)。
NHKの朝ドラ「ごちそうさん」にも出演する注目の若手俳優さんです。
海鳴りは遠のいたが、潮風は雨あがりの翌日らしく、膜のように皮膚に粘り着く。湿気は少ない町だが、浜のあたりは風向きで違った。拓児の言葉に毒はなかった。思ったことはそのまま口にするタイプだ。 (小説「そこのみにて光輝く」より)
前科者だが、どこか無垢で、主人公・達夫を慕う男を演じています。
拓児が元の人懐っこい顔でいった。虚脱感が身内を満し、坐らせろ、といって、達夫は路肩に腰をかけた。拓児もしゃがんだ。煙草をくわえ、火を点けて、それから達夫の唇に挟んだ。 (小説「そこのみにて光輝く」より)
互いに惹かれ合う姉と達夫を見守る中、ある事件が起きるのです――。
* * *
さて、3回にわたって映画の登場人物を
原作の一節とともにご紹介してきました。
あくまで小説と映画は別モノですが、
ご興味があればぜひ原作もお手に取ってみてください。
ちなみに小説では、3人の「その後」が
「第二部 滴る陽のしずくにも」で描かれています。
「海炭市叙景」に続く函館ロケの傑作を、
ぜひスクリーンでご覧ください!
* * *
「そこのみにて光輝く」 呉美保監督
(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会
4月12日(土)から函館シネマアイリスで先行ロードショー!
4月19日(土)から札幌シアターキノほか全国ロードショー!
公式サイトはコチラ
(アラタメ)
函館ロケ「そこのみにて光輝く」特集2回目をどうぞ。
* * *
ヒロイン・千夏を演じるのは、池脇千鶴さん。
千夏が語気を強めて睨んだ。達夫は溜息をこらえた。千夏の顔を見た。女を感じた。怒りに満ちた眼が、整った顔だちをひときわ際立たせていた。 (小説「そこのみにて光輝く」より)
家族を支えるため、過酷な日常を生きていた千夏。
「あの子には無理よ。あたしならひと突きで殺したわ」
眼を細め、頷きながら達夫を見降す。達夫は千夏の肉体が発するものを感じとろうとじっと見つめ返した。 (小説「そこのみにて光輝く」より)
池脇さんは、つらい環境に身を置きながらも、主人公・達夫に心惹かれていく、芯のある女性を見事に演じています。
舟の影が弾んだ息をわずかになだめてくれた。カモメが羽毛をきらめかせ、ふたりのそばに群れて砂の上に何十羽といた。彼らは時々、警戒するような、無視や好奇心とも取れる眼でふたりを見ては、咽をぐるぐる鳴らした。 (小説「そこのみにて光輝く」より)
* * *
「そこのみにて光輝く」 呉美保監督
(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会
4月12日(土)から函館シネマアイリスで先行ロードショー!
4月19日(土)から札幌シアターキノほか全国ロードショー!
公式サイトはコチラ
(アラタメ)
2010年の函館ロケ「海炭市叙景」に続く、
佐藤泰志小説の映画化第二弾。
函館ロケ「そこのみにて光輝く」が4月に公開!!
(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会
実はミュージアムスタッフも、
呉美保監督へのインタビューを行ったところです。
(インタビュー記事は後日ご紹介いたします。お楽しみに!)
そこで、公開前の大特集第一弾!
原作小説の一節とともに、映画の登場人物をご紹介します。
小説と映画の世界をお楽しみください。
* * *
主人公は、目的もなく毎日を過ごす「達夫」。ある日、粗暴だが人なつこい青年・拓児と知り合うところから物語は始まります。
潮の匂いが鼻孔をついた。背後の海鳴りが歪んで聞こえる。鼓膜が馬鹿になっている。陽光が頭上から射し、それが拍車をかけている。男の声も掠れて届く。よく喋る男だ。 (小説「そこのみにて光輝く」より)
ある出来事がきっかけに仕事を辞め、生きる目的を見失っていた達夫。
夜はネオンが何種類もの色を放って、繁昌していた。酔った女客の馬鹿笑いが、しばしば夜中の静寂を破って、海鳴りとともにあたりに充満する日もあった。 (小説「そこのみにて光輝く」より)
しかし、拓児の姉・千夏と出会い、彼の世界は静かに色づきはじめます。
眼の前で砂や小石の雪崩れている青黒い海面を見た。遠浅の浜のように構わず深みに足を運んだ。足元から不意に支えがなくなった。そのまま沈んだ。夏のざわめきとさっきの千夏の笑いが、あたりにまだ響いていた。 (小説「そこのみにて光輝く」より)
主人公・達夫を演じるのは、綾野剛さん。
函館のひと夏を舞台に、ひとりの女を愛しぬこうとする男を熱演しています。
* * *
「そこのみにて光輝く」 呉美保監督
※原作者・佐藤泰志のムック本も発売中!
4月12日(土)から函館シネマアイリスで先行ロードショー!
4月19日(土)から札幌シアターキノほか全国ロードショー!
公式サイトはコチラ
(アラタメ)
22日公開した札幌・琴似ロケの
映画「茜色クラリネット」!
公開初日と2日目には、スタッフ・キャストの
中高生による舞台あいさつがありました。
その模様を写真でご紹介。
公開2日目、会場はほぼ満席!
客席の前に並ぶ中高生たち。嬉しそうですね。
最初に高校1年の坂本優乃監督があいさつした後、
並んだ中高生が順番に一言ずつ挨拶。
「私たちの作った音楽を聞いてください!」
「大人の方は子どもの目線で、子どもは大人の目線を楽しんで」
などなど、想いを語っていました。
彼・彼女たちの熱いメッセージが込められた作品を
どうぞスクリーンでご覧ください!
※公式サイトはコチラ
今日は月曜休館日です。
またのお越しをお待ちしております。
徐々に雪も減り、春が待ち遠しい札幌です。
さて、毎年秋に開催される「札幌国際短編映画祭」。
第9回を迎える今年は、10月8~13日に予定しています。
近くなると、ミュージアムもポスターを掲示して応援中!
その出品作品応募締切は3月31日まで!
詳細は下記をご参照ください↓
http://sapporoshortfest.jp/blogs/news/2014/01/ssf2014-open-call-jp.html
また、運営ボランティアなども募集しているそう。
詳細は公式サイトをご確認ください。
(アラタメ)
いよいよあす公開!
「茜色クラリネット」特集の最終回をどうぞ!
【見どころ その3】 琴似のまちが全面応援!
映画の舞台となるのは、札幌市西区の琴似。
明治時代、屯田兵によって
北海道で最初に拓かれた歴史ある地域です。
ここで活動するまちづくり団体
「土曜はコトニ」実行委員会が、映画製作を応援。
資金面からロケ地提供までバックアップしました。
なので、物語の背景には琴似各所がドンドン登場!
次のロケ地、どこだかわかりますか?
琴似のまちとヒトが協力し、
この映画のファンタジックな世界を盛り上げています。
身近な場所がスクリーンに出てくる面白さ、存分に味わってください。
ちなみにこちらは、映画に登場するゆるキャラ「トニ子」。
見た目がカワイイこのキャラクター。
実はとっても重要な登場人物なのです!
ということで、見どころいっぱいの
札幌ロケ映画「茜色クラリネット」。
ぜひ劇場に、そしてロケ地・琴似に、足をお運びください!
「茜色クラリネット」
3月22日(土)~4月11日(金)シアターキノで上映!
※22日は舞台あいさつ&親子ワークショップあり!
※4月12日(土)は琴似ロケ地めぐりツアーも!
公式ガイドブックも販売中!
詳細は映画公式サイトをチェック→http://k-yumecinema.com/
キノサイトはコチラ→http://theaterkino.net/wp/?p=9764
(アラタメ)