5/2(土)、札幌で「アイヌ・先住民族映画祭」!

「アイヌ・先住民族映画祭」が5月2日(土)、

札幌市内で開催されます!

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上映するのは「ソウルガールズ」。

オーストラリアの先住民族アボリジニー出身の

女性ボーカルグループの物語だそう。

華やかなポスターに、面白そう!と思ったものの、

公式サイトによると、既にチケットは完売。残念!

ですが、イベントを主宰する「アイヌ・先住民族電影社」は、

札幌市を拠点に映画や音楽を通して、

アイヌを含め先住民族の歴史・文化への理解を進め、

現在の問題を考えるきっかけを作る活動を続けるそう

定期的に 「AIPFF映画ミーティング」と題して、

関連映画をテーマに取り上げているようです。

ご興味ある方は、ぜひご連絡してみてください。

※公式サイトはコチラ

爆音上映会のチラシが届きました!

5/16(土)に札幌で行われる

「爆音上映 vol2」のイベントチラシが届きました!

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あの「エイリアン」を爆音で!

ファン必見のイベントです。

全国的に映画館が減る中、

札幌では民間グループによる単発の上映会が盛んです!

この「爆音上映」のほか、

札幌映画サークルによる多彩な催し(6月は活弁上映を予定!)、

あの歴史的観光名所時計台で映画を楽しむ「時計台シネマ」、

5/24(日)のドキュメンタリー映画上映会(詳細はコチラ)・・・

などなど、数えるとどんどん出てきます。

多様な映画の世界を楽しめる「場」が

増えることは喜ばしい限り。

願わくば、「いつでも」映画を楽しめる

映画館の再興も実現すると嬉しいです。

5月24日(日)、札幌で「小さな町の小さな映画館」&「旅する映写機」上映会!

あの暗がりの中で、見知らぬ観客と

同じ映画を観て、一緒に泣いたり、笑ったり。

そんな「映画館」と、フィルムを回す

映写機&映写技師にスポットを当てた

ドキュメンタリー映画2本が、5月24日(日)、

札幌のサンピアザ劇場(厚別区厚別中央2-5)で上映されます。

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上映作品は、いずれも森田惠子監督の

「小さな町の小さな映画館」(2011年)と「旅する映写機」(2013年)。

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この映画タイトルだけで、映画好きとしては胸躍ります!

今朝28日付の道新さっぽろ版にも大きく取り上げられていましたね。

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イベント詳細は下記の通り。

●「小さな町の小さな映画館」
①午前10時半、②午後3時15分

●「旅する映写機」
①午後12時半、②午後5時15分

★午後2時20分からは、森田監督のトークもあり!
★料金は1500円(入れ替えなし!!)

上映を企画したのは、

市民2人で結成した「ノース・シアター」という団体。

そのひとり・木屋拓真さんは、

ミュージアムで学生スタッフとして大活躍してくれた方!

札幌の映画館に通った若者が、

今度は自分が上映側となり、その映画愛を伝えていく。

映画ファンとしても、ミュージアムスタッフとしても、

こんなに嬉しいことはありません。応援!

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札幌フィルムコミッションHPを要チェック!

日本で初の「コンテンツ特区」となった札幌市。

「札幌映像機構」は、その推進組織として、

映像関連の産業を支援し、

札幌ロケの映像の魅力をアジア各国に発信しています。

その公式サイトの中で、

「札幌ロケ」を紹介するページ作成にミュージアムが協力。

このほど更新されましたので、どうぞご覧ください。

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※サイトはコチラ

映像のまち・札幌を担う組織と連携を深め、

どんどん札幌ロケの面白さを広めていきたいと思います!

小樽ロケ「きみはいい子」新ポスターが到着

6月27日に公開される小樽ロケ

「きみはいい子」(呉美保監督)の

新ビジュアルポスターが届きました。

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人が人を想う優しさが、そっと伝わってきます。

チラシもぜひ。

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小樽での完成披露試写会レポートもどうぞ→コチラ

公開まであと2か月。

楽しみですね!

最新の会報を発行!

会報27号がこのほど完成しました!

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巻頭は、昨年の北海道ロケ、いや邦画の中で

最も評価の高かったといえる作品「そこのみにて光輝く」を

企画・製作した函館の菅原和博さんによる寄稿文。

「海炭市叙景」から今作までに至る、

まるで〝奇跡〟のようなストーリーが率直につづられています。

会員の皆様のお手元に、まもなく届くことでしょう。

どうぞお楽しみに。

シネマ塾を開催!「水戸黄門 海へ渡る」

先週18日、「北のシネマ塾」が開催されました。

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今回のテーマは「水戸黄門 海へ渡る」。

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「水戸黄門」といえばテレビ版がお馴染みですが、

それ以前から何度も映画化され人気を博してきました。

今回紹介したのは、1961年公開、渡辺邦男監督。

水戸黄門が長谷川一夫、助さんが市川雷蔵、

そして格さんが、あの勝新太郎! という

豪華キャストの〝黄門一行〟が見どころの作品です。

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トークを担当した、北海学園大教授でミュージアム理事の

大石和久さんは、明治期の講談や歌舞伎に遡る水戸黄門の原点を紹介。

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「黄門映画」の流行と、時代背景との関わりを解説し、

さまざまな文献・論文を分かりやすく取り上げながら、

今回の作品の製作意図やウラ話を読み解いていきました。

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最後に、今作の「黄門」の描き方について、独自の解釈を説明。

西部劇タッチのショットから、

映画で描かれるアイヌの「見立て」にまで話題が広がり、

単なる娯楽作品と思っていた映画の裏側に

どーんと広がる意外な世界に気付かされたひとときでした。

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ということで、ご参加くださった方々、ありがとうございました。

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次回は

5月16日(土)午後2時~
成瀬巳喜男監督の〝幻〟の秀作「コタンの口笛」

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をご紹介します。どうぞお楽しみに!

24(金)開催!「拳銃と目玉焼」上映で坂口きりこさんご来館

24日(金)、札幌市内で開催される

関西発の自主制作映画「拳銃と目玉焼」の

上映イベントを企画した坂口きりこさんが、

昨日21日ミュージアムにご来館くださいました。

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蠍座で上映が決まっていたものの、

閉館となって叶わなくなったことを

先日このブログでご紹介しましたが、

それでも多くの人に観てもらいたい!と

坂口さん個人で上映会を行うほど惚れ込んだ、

この作品への想いを熱く語ってくださいました。

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坂口さんがこの映画と出会ったのは、昨年10月のこと。

「新宿の映画館で予備知識なしに鑑賞し、コテコテの大阪の〝鉄板映画〟でびっくり。お客はみんな笑ってるし、難しいことを考えず、もう楽しい! よくもまぁ、こんな人情喜劇をいま作ったな、と驚きました」とのこと。

監督さんや役者さんと知り合い、

この映画ができるまでのストーリーなどを知り、

さらに作品愛を強めていったそう。

何でも、喜怒哀楽すべてが詰まった

映画ファンなら必見! の傑作とのことです。

ちなみに坂口さんは、佐藤浩市の大ファン。

美瑛ロケ「愛を積むひと」のエキストラにも参加したとか。

そのパワフルな映画愛で、

これからもさまざまな秀作を発見&発信してください!

彼女イチオシの映画「拳銃と目玉焼」の上映会は、

4月24日(金)午後6時15分~

札幌の「PUBLIC STUDIO TOMO」(中央区南1東2)にて。

※映画の公式サイトはコチラ

どうぞご参加ください。

近藤龍人カメラマン特集がテアトル新宿で開かれました

昨年公開の北海道ロケ作品の秀作「そこのみにて光輝く」(呉美保監督)「私の男」(熊切和嘉監督)を手がけた、近藤龍人(りゅうと)カメラマンの特集 オールナイトが4月11日、東京のテアトル新宿で開かれました。

オールナイトでのトークショー。左から近藤カメラマン、山下監督、松江監督、 藤井照明技師、小川プロデューサー

オールナイトでのトークショー。左から近藤カメラマン、山下監督、松江監督、藤井照明技師、小川プロデューサー

近藤カメラマンは1976年、愛知県生まれ。山下敦弘監督と大阪芸術大の同級生で、ともに熊切監督の「鬼畜大宴会」の制作に参加しました。上記2作のほか、「海炭市叙景」「ウルトラミラクルラブストーリー」「マイ・バック・ペー ジ」「桐島、部活やめるってよ」「横道世之介」「バンクーバー の朝日」などを手がけ、現在の日本映画を引っ張る若手監督たちから大きな信頼を得ています。

オールナイトで上映されたのは山下監督の「天然コケッコー」、熊切監督の「ノ ン子36歳(家事手伝い)」、松江哲明監督の「ライブテープ」と山下監督の短編「腐る女」。合間には近藤カメラマン、山下監督、松江監督、「私の男」「そこのみ」などでも組んでいる照明技師の藤井勇さん、元アスミックの小川真司プロデューサーという、卒倒しそうな豪華メンバーによるトークも行われました。

トークでは「近藤君は断らない」という松江監督に、近藤カメラマンは控えめな様子ながら「カタチにするのが撮影だから断れない」。80分ワンカットの「ライブテープ」について近藤カメラマンは「撮るだけならできるが、それが作品としてどうなるか。松江監督を信じないとできないが、二人でロケ地の吉祥寺を歩いたとき、松江監督が演出を説明しながら歩いてくれ、これはできると思った」と秘話を披露しました。

「天然コケッコーでは、キラキラした部分を撮ってくれて、自分の作品じゃないみたい」と話した山下監督は、小川プロデューサーの「天然コケッコーのラストカットは相談して決めたのか」(長回しのワンカットで、中学の制服姿の夏帆が同じカットの中で時間をおいて高校の制服姿で現れる)という質問に「どうやってつくろうか、とみんなで考え、あれで一気に動き出した」と振り返りました。

終了後、近藤カメラマンに「北海道の暑さ、寒さの温度感を表現するのにどんな工夫をしていますか」と尋ねると、「風景が素晴らしいので、それをそのまま撮るようにしています」と控えめに話してくれました。また、照明の藤井さんは「海炭市」「そこのみ」「私の男」に加えて、小樽ロケの呉監督 「きみはいい子」でも照明を担当しています。「作品はまだ内緒ですが、今年の夏も北海道にお邪魔します」と教えてくれました。ホントに楽しみです。

オールナイトはいつも睡魔に負けてしまいがちですが、ウルトラ豪華なゲストによる興味が尽きないトークと、満員の会場の熱気に興奮して、この日は 一睡もできませんでした。

また、オールナイト前のレイトショーでは、阪本順治監督の助監督だった、杉田真一(まさかず)監督の「人の望みの喜びよ」が上映され、阪本監督と杉田監督のトークが行われました。中学生で阪神大震災を経験した杉田監督が初の長篇の題材に選んだのは、震災で両親を失った幼い姉弟の物語です。 少ないせりふで子どもたちの心情をすくい上げ、心に残りました。東京以外では名古屋、京阪神での公開が決まっています。道内でもぜひ見ていただきたい作品です。(理事・加藤敦)