大活躍!札幌映画サークルの学生スタッフがご来館

みなさん、こんな映画冊子をご存じですか?

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「THE」。「ざ」と読みます。

これは、札幌映画サークルの学生スタッフが、

学生の映画ファンを増やそうと発行するフリーペーパー。

先日、この企画者である

北海学園大4年の矢武兄輔くんがご来館下さいました!

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この矢武くん、映画好きをうならせる若きアイデアマン!

昨年から、映サ主催の「ウルトラマンの映画館」や

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札幌未公開のマイナー映画を上映する「クチコミ劇場」など

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続々開催されている新イベントの仕掛け人なのです。

7月から発行したフリーペーパーをきっかけに、

なんとTSUTAYA札幌駅西口店には、専用コーナーも出現!

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そんな矢武くんに映画に興味を持ったきっかけを

突撃インタビューしたところ、

「踊る大捜査線です!」との答えが。

何でも、リアルタイムで映画作品に触れ、ファンイベントに足繁く通い、

本広克行監督がディレクターを務めるさぬき映画祭にも参加。

そこでさまざま人と出会い、映画を身近に感じたのだそう。

作品の魅力を聞くと、「観る教科書です!」と即答してくれました。

映画にハマる扉は人それぞれ。

彼の熱意に触れ、改めて「踊る」シリーズの魅力を感じました。

さて、そんな矢武くんに北海道ロケのイチオシを聞いたところ、

「今年は、美瑛ロケ『愛を積むひと』は小道具が素晴らしく、絵がキレイでした!」とのこと。

そんなこんなで映画の話題は尽きないですが、

今度は大学の映研の自主映画を上映する催しを計画中!

8/22には、プレゼン企画として「たぬき映画まつり」を開催するそう。

詳細は映画サークル(011-747-7314)へ。

これからが楽しみですね。応援!!!

会報最新号ができました!

ミュージアムの会報最新号が完成しました!

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今回はエッセイストでもある和田由美理事が

巻頭エッセイ「世界に羽ばたく日を夢見て」を担当。

中ページは、見開きでわたし(アラタメ)が

道内の自主上映&映画祭の紹介をしています!

現在、会員の皆様に送るべく作業中。

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どうぞお楽しみに。

道内公開中!札幌ロケ「帰っておいで」ポスター

先日このブログでご紹介した(記事はコチラ

札幌ロケの短編映画「帰っておいで」(杉山りょう監督)の

ポスターがミュージアムに届きました。

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8/8に北見で公開され、

その後旭川、札幌、釧路、帯広・・・と道内で順次上映されるよう。

映画の公開サイトもチェック!→コチラ

9/12「シネマの風景」イベントが、「Madura」サイトで紹介されました

9/12(土)に開催するミュージアム開館4周年記念イベント

「シネマの風景 特別上映会」。

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このたび、「Madura(マドゥーラ) Web®」で紹介いただきました!

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このサイトは、アクティブな50&60代以上に向けた情報発信コンテンツ。

「マドゥーラ」とはスペイン語で「成熟した」を意味するそうです。

映画好きはもちろん、文化や北海道にご興味のおありの方なら、

きっと関心を寄せていただけることでしょう。

ひとりでも多くの方に、お越しいただけますように。

サイトはコチラ

今日午後2時からは「北のシネマ塾」。テーマは「TOMORROW 明日」

ミュージアムの月イチイベント「北のシネマ塾」。

本日15日(土)午後2時からは、

戦後70年の節目を機に、「愛と戦争」という大テーマのもと、

黒木和雄監督の「TOMORROW 明日」を取り上げます。

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トーク担当は、高村賢治副館長。

参加無料、事前申し込み不要。

どうぞお越しください。

札幌ショートフェスが北海道ゆかりの作品の人気投票を実施中!9/12まで

10/7~12に開催される「札幌国際短編映画祭」。

10周年を記念して、過去5年間に上映された

北海道出身の監督作品&北海道で制作された

40作品の人気投票を開催しています!

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人気上位作品は、本祭で上映するそう。

お気に入りの作品を、再びあの大きなスクリーンで見られるチャンス!

ぜひご参加ください。

※投票はおひとり1回。公式サイトからどうぞ→コチラ

新宿には意外な出会いが

東京では、北海道出身の映画(関連)人がたくさん活動しています。出身でなくても、北海道ロケ作品に関わった人との出会いも。今回はそんな話を紹介します。
8月4日に、久しぶりに飲む約束をしたのは、鎌田義孝監督と、評論家の谷岡雅樹さん。鎌田監督は名寄市生まれ、苫小牧などでロケをした「YUMENO」が2005年に公開され、シアターキノでも上映されました。谷岡さんは後志の真狩村生まれ。レンタルビデオ店の店長などを経て評論家となり、一昨年には「竜二漂泊1983」を上梓しています。新宿の居酒屋で早い時間から飲みながら、2歳違いの2人が、一時期、札幌の代々木ゼミナールに同時に通っていたという、わりとどうでもいい事実が判明しました。理由は谷岡さんが3浪したため。代ゼミ札幌校は、その後、澤井信一郎監督の「恋人たちの時刻(とき)」にも、主人公が通う設定で登場した由緒正しい予備校です。

午後8時半に向かったのはK,s cinema。公開中の大崎章監督の「お盆の弟」上映後のトークを、漫画家で女優の内田春菊さんが行うためです。内田さんは、「YUMENO」にも、主人公らに殺されてしまう役で出演していて、この場面の撮影は、鎌田監督の札幌の実家で行われました。大崎監督とは、前作「キャッチボール屋」にも出演した縁で、この日のトークショーになりました。

「お盆の弟」について話す内田春菊さんと大崎監督

「お盆の弟」について話す内田春菊さんと大崎監督

「お盆の弟」は、なかなか新作を撮れない映画監督(渋川清彦)が、がんを手術した兄(光石研)の世話をしながら、妻との危機や、新たな女性との出会いを迎えたりと夏の日々を過ごします。モノクロとした理由を大崎監督は、「猪本雅三カメラマンが強く主張して。人物が浮き立つことと、内容が結構生々しいのですが、モノクロだとそれが緩和されると考えて、決断しました」と話してくれました。デジタルなので撮影後に変換できると考えがちですが、階調を生かすには最初からモノクロで撮る必要があったそうです。ロケは監督の故郷である群馬県玉村町で行われましたが、ロケの受け入れ担当の街の職員が様子を見に来てモニターを覗き、「なぜ色がついてないんですか」と言ったそうです。映画には、紋別ロケの「私の男」にも出ていた河井青葉さんが、魅力的な女性の役で出演しています。愛すべきダメ男たちの物語にはなぜか幸福感も漂い、札幌でも上映が期待される作品です。

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トークショー終了後にみんなで向かったのは、ゴールデン街の「ビッグリバー」。カウンターで飲みながら、大崎監督は、自身が監督補を務めた、21世紀に入って2番目にいい日本映画、みんな大好きな山下敦弘監督の「リンダ リンダ リンダ」について、「冒頭の前田亜季が学校の廊下を歩く姿を延々と真横から撮るシーンは誰のアイデア?」「廊下は狭いのでカメラマンは斜めから撮ろうと言ったけど、監督は考えを貫いて真横から撮った」とか、「香椎由宇とペ・ドゥナがバス待合所で座るシーンは、待合所の背後まで入る引きの画角が、余白の美のようで印象的でした」「なんでもない所に待合所を作ったが、田舎の感じを出したくて、背後まで画面に入れた」と、さまざまな質問に答えてくれました。

  左から大崎監督、内田春菊さん、主演の渋川清彦さん。前列右から2人目が鎌田監督、その後ろが谷岡さん


左から大崎監督、内田春菊さん、主演の渋川清彦さん。前列右から2人目が鎌田監督、その後ろが谷岡さん

飲み会の途中で、アルバイトのためビッグリバーにやってきたのが、昨年、出演作「サッドティー」の上映に合わせて北の映像ミュージアムを訪れてくれた、札幌出身の永井ちひろさん。永井さんは、6月から7月にかけて函館で撮影された、佐藤泰志原作の山下敦弘監督作品「オーバー・フェンス」にも出演したとのこと。未確定ですが、来年6月ごろの公開との話で、今一番注目される大阪芸大出身監督3人による佐藤泰志3部作の3作目、非常に楽しみです。
思いがけない出会いがたくさんで、びっくりしたりうれしかったり、1日で何年分も生きた気がしたような一日でした。
(理事・加藤敦)

イエール大学のアーロン・ジェロー教授がご来館!

先週、嬉しいご来館がありました。

アメリカ・イエール大学のアーロン・ジェロー教授です。

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日本映画史を専門とする彼の目的は、

このミュージアムの取材!

というのも、彼は2010年、仲間と2人で

日本における映画を研究する外国人のためのガイド本

「Research Guide to Japanese Film Studies」を刊行。

その日本版をこの秋、ゆまに書房から発行することになり、

更新情報としてこのミュージアムについてご紹介くださるそう。

山形国際ドキュメンタリー映画祭にもコーディネーターとして携わり、

横浜にも長く住んでいたという教授。

堪能な日本語で(ほっとしました)

ミュージアムの資料内容などを熱心にご質問くださいました。

ありがとうございます!

どのようにご紹介いただけるか、楽しみにしております。

ちなみに取材後、北海道ロケの話題を振ると、

芦別ロケ「野のなななのか」の大林宣彦監督を

イエール大学に招く計画を進めているそう。

研究者であると同時に、教育者でもある彼。

ささやかですが、熱い志のあるこの場所が

ぜひいろいろな方のお役に立てば嬉しいです!

篠原哲雄監督に「起終点駅」について聞きました

東京・新宿のk,s cinemaで公開中の、大崎章監督の「お盆の弟」の6日のトークショーに、篠原哲雄監督がいらっしゃいました。大崎監督は、篠原監督の「はつ恋」などで助監督を務めました。大崎監督自身を投影したような主人公の「お盆の弟」に、たくさんの映画関係者から賞賛の声が寄せられていることについて篠原監督は「幸せな2作目」と述べ、篠原作品の撮影中に、撮影スケジュールを優先したがるプロデューサーと、監督に代わって大崎助監督がけんかした話などを披露してくれました。

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「お盆の弟」について話す篠原監督=左と大崎監督

トークショーの後は、大崎監督が教えている大学の学生さんや、篠原監督のワークショップの生徒さんたちが参加しての飲み会。「お盆の弟」の脚本で、昨年の秀作「百円の恋」も手がけた足立紳さんも参加しました。

飲み会での篠原監督=左、大崎監督=その右、足立さん=手前

飲み会での篠原監督=左、大崎監督=その右、足立さん=手前

ところで、篠原監督の釧路ロケ作品、桜木紫乃さん原作の「起終点駅」が11月に公開になります。ロケは昨年8月下旬から9月下旬にかけて行われ、実働20日ちょっとだったそうです。主人公が通う裁判所の内部を東京で撮影した以外は釧路近辺とのこと。主人公が釧路に流れていくきっかけになる、冒頭の冬の留萌のシーンも、実は夏に撮影し、駅は標茶だそうです。本物の冬景色と思い込んでいたため、「ロケは2回やったのですか」と尋ねたら、雪は作りものとのこと。ロケマニアは注目してみましょう。そういえば、先日、配給の東映・多田社長にお会いしたら「尾野真千子とのラブホテルのシーンを釧路で最初に撮った」とおっしゃっていました。この作品は原作者の桜木紫乃さんが釧路、プロデューサーの小滝祥平さんが旭川、配給元の多田社長が伊達と、北海道出身者が深く関わった点でも意義ある北海道ロケ作品と言えるでしょう。
ちなみに、篠原監督の北海道ロケ作品は「オー・ド・ヴィ」=函館、 「天国の本屋 恋火」=小樽、石狩、「つむじ風食堂の夜」=函館、「スイートハート・チョコレート」=夕張 に続いて5本目とのこと。道内各地の映画祭にも足しげく来てくれています。

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佐藤浩市さん演じる主人公がひっそりと暮らす家は、釧路市益浦にロケセットが作られました。映画の常で、建てたのは表だけで、内部の住居兼事務所は別の場所でロケしたそうです。
映画のラストは、原作とは少し変えられていて、希望を感じさせる終わり方になっています。脚本は長谷川康夫さん。小滝祥平プロデューサーとともに、21世紀に入って一番いい日本映画、みんな大好きな篠原監督の「深呼吸の必要」のゴールデントライアングルです。
余談ですが、佐藤浩市さんは、先ごろ公開された美瑛町ロケの「愛を積むひと」に続き、尾野真千子さんは公開中の小樽ロケ「きみはいい子」に続く北海道ロケ作品で、こんなに続く時もあるんですね。「愛を」の北川景子さんも網走ロケの「抱きしめたい」に続いての北海道ロケ作品でした。
北海道ロケといえば、この日の飲み会にはワークショップのプロデューサーで、篠原監督と組んでテレビドラマなどを製作している、札幌出身の平埜敬太プロデューサーも来ていました。篠原監督で長年構想中の、札幌と東京を舞台にした映画「夜の果てまで」について尋ねると「まだ進んでないんですよ」とのこと。札幌で登場しそうなのが、主人公の通う北大界隈など。「篠原監督の次の北海道ロケ作品はぜひ、夜の果てまで で」と監督と平埜プロデューサーにお願いして、この日の飲み会は終わりました。バブル時代を舞台にした切ないラブストーリーを、篠原監督がどう映像化してくれるのか、構想の実現を期待しましょう。(理事・加藤敦)