ミュージアムで第3土曜日の午後に行っている
ミニイベント「北のシネマ塾」。
1/16(土)には「私の好きな西部劇」と題した
フリー・トーク会を実施しました。

司会の小田島敏朗理事による定義やルーツ紹介に続き、
参加者が順に意見を発表。

『ララミー牧場』(59~63年にアメリカで放送されたテレビ映画)が記憶にあるという女性は、「騎兵隊で馬に乗るのが好きだった父の姿が、登場人物と重なった」。

母に連れられ、『駅馬車』(39年、ジョン・フォード監督)を観たという武島靖子理事も、「子供だったので物語は雑駁にしかわからなかったけれど、人間模様を感じ、ハラハラ&ドキドキ楽しんだ」と懐かしげ。

一方、自称〝西部劇キチガイ〟という男性は、「ヒロインが魅力的」「ガン・ファイトシーン」「いい男が背中を見せて帰っていく」…など、良い西部劇のポイントとしてこだわりを披露。

すべてを満たした傑作として『荒野の決闘』(46年、ジョン・フォード監督)を紹介。

また、別格の作品として『ワイルド・バンチ』(69年、サム・ペキンパー監督)も挙げました。

男兄弟と一緒に『ローハイド』(59~65年にアメリカで放送されたテレビ映画)を見て育ったという和田由美事務局長は、「〝男の世界〟が格好良かったし、もう少し大人になると、酒場のシーンにあこがれた。主人公が酒場に入る場面は、まるで様式美のよう」と説明。

おすすめの作品として『アウトロー』(76年、クリント・イーストウッド監督)を挙げました。

『レッド・サン』(71年、テレンス・ヤング監督)を夢中になって映画館に行ったという木村一博理事、

現代版ウエスタン『ジャンゴ~繋がれざる者』(2013年、クエンティン・タランティーノ監督)の奇抜な設定やドラマの展開が面白かったという小田島理事、

『大いなる西部』(58年、ウィリアム・ワイラー監督)は「今までの西部劇と違う、と感じたし、音楽が良かった!」という小田原賢二理事など、話題は続々。

皆さん、作品に触れたときの感動や、
映画にまつわる懐かしい思い出を語りだすと止まらず、
「西部劇」の世界の奥深さを感じました。

というわけで、次のシネマ塾は2/20(土)。
帯広ロケ「銀の匙」(2013 年、吉田恵輔監督)
について、安倍雄也理事が語ります!
午後2時から、参加無料。どうぞお気軽に。