北海道ロケ作品新旧7本計29回上映を軸にする北の映像ミュージアム開館5周年記念「シネマの風景フェすティアバル」が昨日6月18日から1週間、狸小路5丁目「札幌プラザ2・5」で始まりました。写真とともに速報します。

▲19日付け北海道新聞札幌圏版。北海学園大学生さんのボランティア売り子さん、浴衣姿の写真付き。2枚目は観客フロアの売り子さん。

▲サイレント映画「熊の出る開墾地」(1932年)にびっくり。国立東京近代美術館フェイルムセンターから借り出したフェイルムは”雨”が全く降らない鮮明さ。しかも、当代を代表する活動弁士麻生八咫さんの透き通るような美声が登場人物によって七色に変化するセリフ
▲麻生八咫さんの活弁には音楽奏者でもある気鋭の映画監督坪川拓史さんが得意のアコーディオンで、またパーカッショ二スト窪田健策さんの太鼓とテルミンがストーリーに合わせて伴奏。物語を盛り上げてくれました。(高橋基さん撮影)

▲7日間の上映期間中、毎日あるシネマトーク。トップバッターは大石和久・北海学園大居教授(映像文化論)の予定でしたが、学会出席のため喜多がピンチヒッター。この日2回上映される内田吐夢監督のサイレント映画「生命の冠」(1936年、主なロケ地国後半島)に根室振興局からいただいたの国後島ロケ写真(コピー)や内田監督著「監督五十年」を基に、当時のロケエピソードやサイレント映画からトーキー時代への変遷などを紹介しました。2日目の19日は14時10分と16時40分に上映される坪川拓史監督「美式天然」(95分)を坪川監督自身が語ります。16時20分から20分間。

▲午後7時からホテルオークラ札幌で開かれた記念祝賀会。100人を超す方々に来ていただきました。秋元克広札幌市長も平日の激務でお疲れのところ、長時間同席していただきました。スピーチのなかで、映画「幸福の黄色いハンカチ(1977年)に市長が生まれ育った夕張のお家が写っていることを披露されました。映画は時代の証言者。名作映画とともに生家が永遠に残る。うらやましい。また、北の映像ミュージアムが入居する現在のホテルさっぽろ芸文館が間もなく取り壊しになるが、移転先についても「北の文化の拠点として配慮する」と明言。わたしたち関係者は思わず「おう!」と声を上げ、拍手しまくりました。(写真は秋元氏のFacebookをシェアさせていただきました)

▲北海道最高峰の書家中野北溟さん

▲北海道新聞会長の村田正敏さん

▲活動写真弁士麻生八咫の美声が再び轟いた

▲祝賀会開始40分前。佐々木理事長(中央後姿)の説明で、パーティー運行手順を確認するNPO法人北の映像ミュージアムのメンバーたち。北海道の名アナウンサーだった中田美智子さんがNPOに加わっていただいたおかげで、この日も見事な司会進行。内容濃いパーティーはジャスト・オンタイム、20時30分にお開きになりました。
(この項文責・喜多) 実はせっかく一眼レフデジカメを持っていったのに、SDカードを入れ忘れ、iPhoneで少しだけ撮りました。その代わり映画館、祝賀会会場で本格カメラでたくさん撮っていた仲間がいましたので、おいおいアップしてくれると思います。お楽しみに。