8月20日(土)午後2時から、
ミュージアムで行われる「北のシネマ塾」。
〝映画の中の駅舎〟と題して、
「終着駅」(1953年作品)を取り上げます。
トークを務めて下さるのは、臼井幸彦氏!
「シネマと鉄道」(SCREEN 新書)
「映画の中で出逢う駅」(集英社新書) などの著書があります。
どうぞお楽しみに!
本日は月曜休館日です。
またのお越しをお待ちしております。
東京・東中野のポレポレ東中野で7月9日から22日まで、ジャン・ユンカーマン監督の映画監督30周年を記念する特集上映会「アメリカ、日本、沖縄」が開かれました。この中で「マイケル・ケンナの北海道」(2007年)が劇場初上映されました。
ユンカーマン監督は1952年、米国生まれ。高校時代に日本に留学したほか、70年代には沖縄・コザで反戦兵士の支援活動などに関わりました。80年代からドキュメンタリーを撮り続け、沖縄戦の実態と沖縄の米軍基地問題の本質に迫った昨年公開の「沖縄 うりずんの雨」は高い評価を集めました。
特集上映の中で、「マイケル・ケンナの北海道」が劇場初上映されました。「HOKKAIDO」などの作品集がある、英国人の世界的写真家、マイケル・ケンナ氏の北海道での冬の撮影に同行し、その撮影ぶりや創造性に迫りました。流氷の押し寄せるオホーツク海岸や、屈斜路湖畔のミズナラなどの撮影の様子がとらえられています。
上映された19日にはユンカーマン監督のトークも行われました。同作品について「マイケル・ケンナ氏は特に北海道に惚れて、毎年のように冬に北海道に行っています。作品集『HOKKAIDO』を東京都写真美術館で見て感動し、翌年の撮影に同行して4日間、北海道を回りました。20分のショートフィルムで、これはニューヨークの写真関係の財団から製作費が出る長編のパイロット版でしたが、長編はできず、この作品をケンナが作品展で上映してくれています」と話しました。
撮影のあおきじゅんじさん(=青木淳二さんと思われます)については「この作品は何よりカメラが大事。日本の若手撮影監督がケンナ氏の写真に負けないように撮ってくれ、見ればわかるように素晴らしい撮影になりました」と、北海道の魅力をとらえた映像について話してくれました。
なお、マイケル・ケンナ氏は一連の北海道を対象にした作品により、今年の東川賞の特別作家賞を受賞しました。東川賞授賞についてはこちら。(理事・加藤敦)
小路紘史監督の長編デビュー作「ケンとカズ」が7月30日、東京・渋谷のユーロスペースで公開され、初日は監督と、出演者で北海道出身の藤原季節さんらの舞台挨拶が行われました。
「ケンとカズ」は自動車工場で働く2人の若者が覚醒剤密売に手を染め、引き返せない場所に追い詰められる姿を描いたノワールです。ケンとカズの若者2人をカトウシンスケさんと毎熊克哉さんが演じ、藤原季節さんはその手下のチンピラ、テルを演じています。小路監督自らが編集に2年をかけ、撮影から4年がかりで完成したそうです。
藤原季節さんは1993年生まれ、2014年に映画デビューし、「百円の恋」や「新宿スワン」のほか、「ライチ☆光クラブ」にカネダ役で出演。現在は「TOO YOUNG TOO DIE!若くして死ぬ」が公開されています。
藤原さんは舞台挨拶で「今日は、『ケンとカズとテル』の初日においでいただき、ありがとうございます」と笑わせた後、乱闘で殴られて抜けた奥歯を吐き出すシーンについて、「あの歯は、監督の本物の親知らずなんです」と、驚くようなエピソードを紹介。カズに蹴り回されるシーンについては、カズ役の毎熊さんに「あの時、本気で蹴ってましたよね」と少し恨み節も込めて裏話を披露してくれました。
藤原さんの今後の出演作には、苫小牧出身の三浦大輔監督の「何者」が10月公開予定のほか、日本公開は未定ながら、マーティン・スコセッシ監督の「沈黙」があります。活躍を期待しましょう。
「ケンとカズ」のホームページはこちらです。
(理事・加藤敦)
今日は月曜休館日です。
またのお越しをお待ちしております。