小樽ロケ最新情報!「母 小林多喜二の母の物語」

映画の街・小樽でこのたび、

新しい映画の撮影があったそうです。

タイトルは「母 小林多喜二の母の物語」。

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三浦綾子の小説「母」が原作で、

「蟹工船」で知られる作家・小林多喜二の

母・セキの生涯を描く物語。

主人公を寺島しのぶさんが演じます。

山田火砂子監督がメガホンを取り、

小樽のほか、道内では和寒町でもロケを行うそう。

映画製作のための賛助金などを募集中。

詳しくは現代ぷろだくしょん(03-5332-3991)へ。

公開は来年1月の予定です。応援!

カムイトラノの記録映像を収録した「マンガをはみだした男」がアンコール上映されました

赤塚不二夫生誕80年記念として製作、公開された「マンガをはみだした男」のDVDが、9月30日に発売されたのを記念して、9月10日から16日まで、同作が東京のポレポレ東中野でアンコール上映されました。

「マンガをはみだした男」は元アシスタントや編集者ら、赤塚不二夫さんをよく知る人の証言などで構成する、一風変わった評伝映画です。この中で、赤塚さんの多彩な活動の一つとして1983年に屈斜路湖畔で行われたジャズフェスティバル「カムイトラノ」のプロデューサーを務めたことが紹介され、その記録映像が使われています。映像には熱気あふれるライブの様子がとらえられています。

また、赤塚不二夫と親交があったアイヌ民族の音楽家、アトイさんのインタビューもあり、人脈の広さを示しています。アトイさんがオーナーである、釧路管内弟子屈町の屈斜路湖畔にある宿で収録されました。赤塚さんの逝去後、アトイさんが作詞作曲を務めるアイヌ詞曲舞踊団「モシリ」が行った追悼演奏の様子も映像で紹介されます。

アンコール上映の期間中は連日、関係者によるトークが行われ、13日には冨永昌敬監督と、音楽担当のU-zhaanさんが作品について話し、「15曲作ったのに、監督は4曲しか使わなかった」と、U-zhaanさんが舞台裏を披露する一幕もありました。

「マンガをはみだした男」について話す冨永昌敬監督(左)と、U-zhaanさん

「マンガをはみだした男」について話す冨永昌敬監督(左)と、U-zhaanさん

トーク終了後、富永監督に尋ねると、「アトイさんのインタビューは自分は都合で行けず、プロデューサーが行ってくれました」と教えてくれました。映画の公式サイトの中の「プロデューサーの撮影日誌」によると、収録は2015年6月9日です。(こちら

時間としては短いですが、赤塚不二夫と北海道の意外な関係を伝える貴重な映像と言えるでしょう。

富永監督は昨年、札幌出身の川瀬陽太さんが主演を務めた「ローリング」で高い評価を集めました。いつか北海道で映画を撮ってくれることを期待しましょう。(理事・加藤敦)

※「ト」は本来「ト」の右上に「。」がつきます。

オダギリジョーさんからメールが届きました。テアトル新宿に。

9月17日に公開された函館3部作の最終章「オーバー・フェンス」。公開初日には東京のテアトル新宿で舞台あいさつがあり、山下敦弘監督、蒼井優さん、松田翔太さんらが登壇しました。オダギリジョーさんは映画の撮影でキューバ滞在中とのことで、代わりにサプライズのメールが届きました。メールは舞台あいさつの中で披露されたほか、テアトル新宿ロビーに文面が展示されています。ロケ中の函館の思い出などがつづられていますので、ご覧ください。

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テアトル新宿に展示されている、オダギリジョーさんのメール

舞台あいさつの模様は「オーバー・フェンス」の公式フェイスブック(こちら)でも読むことができます。

函館ロケと言えば、今年は「世界から猫が消えたなら」が公開されたのに続き、「オーバー・フェンス」「函館珈琲」と、地元発信で製作された2本の映画が公開されました。さらに、来年3月公開の廣木隆一監督、土屋太鳳ちゃんと亀梨和也さん主演の「PとJK」も今年6、7月に函館で撮影されました。映画館で流れ始めている予告編では、八幡坂あたりと思われる、一目で函館とわかる風景が映し出されています。「PとJK」は音更町出身の漫画家、三次マキさんの原作で、札幌出身の川瀬陽太さんも出演しています。土屋太鳳ちゃんは公開中の「青空エール」では、札幌が舞台だけどロケ地は本州、「PとJK」では函館でロケしたけど舞台は架空の街、と撮影地と舞台の不思議なねじれを体験しています。「映画の街」函館でこれからどんな映画が生まれるでしょうか。北海道の映画ファンの期待は尽きません。(理事・加藤敦)

「はるか、ノスタルジィ」ロケ地・「海猫屋」が10月で幕

大林宣彦監督の小樽ロケ「はるか、ノスタルジィ」。

そのロケ地にもなった店「海猫屋」が、

10月末で閉店するそうです。

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映画は、船見坂や小樽運河、手宮線跡など

小樽の各所が〝大林マジック〟で映像化され、

強烈な印象を残しました。

歴史的建造物としても価値のある「海猫屋」さんは、

多くの人に愛される場所。

機会があれば、ぜひ直に足を運び、

作品もご覧になってみてください。

札幌出身の脚本家・長谷川康夫さんの「つかこうへい正伝 1968ー1982」が第38回講談社ノンフィクション賞受賞!

札幌出身の脚本家・長谷川康夫さんの「つかこうへい正伝  1968ー1982」が第38回講談社ノンフィクション賞に決まり、9月15日、東京・如水会館で贈呈式が行われました。「つかこうへい正伝」は第35回新田次郎文学賞も受賞しています。

長谷川康夫さんは1953年生まれ。早稲田大学在学中に劇団「暫」に入り、つかこうへいさんと出会いました。一連のつか作品に出演し、82年に「劇団つかこうへい事務所」が解散した後は劇作家、演出家に転身。92年からは映画に仕事の中心を移し、「亡国のイージス」「聯合艦隊司令長官 山本五十六」など数多くの脚本を手がけています。

贈呈式で長谷川さんは「つかさんが生きていたら、『誰のおかげでそこに立っていられるんだ』と言うと思いますが、生きていたらこの本はありませんでした。でも、つかさんは口ではそう言っても、自分が話題になることが好きなので喜んでくれると思います」とあいさつし、会場を沸かせました。

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講談社が「会場で撮った写真はネットに上げないで」とのことで、贈呈式で配られた要項から、長谷川康夫さんの近影と受賞のことば、その拡大版です。

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さまざまな映画の脚本を手がけている長谷川さんですが、特に旭川出身のプロデューサー小滝翔平さんの企画、篠原哲雄監督のメガホンでは群像劇の傑作「深呼吸の必要」をはじめ、数多くの作品を生み出しています。この3人のことを勝手にゴールデントライアングルと呼んでいます。音楽の小林武史さんを加えると、ゴールデンスクエアで、4人による作品は「深呼吸の必要」のほか、近作に桜木紫乃さんの原作、釧路ロケの「起終点駅 ターミナル」があります。この映画のラストが原作とは少し異なっていることについて尋ねると、「桜木さんの了解も得て、見る人にハッピーエンドと感じてもらえるようにしました。ただ、原作にははっきり描かれていないだけで、映画ではそれを見える形にしました」と教えてくれました。作り手の話を聞くと、あらためて見たくなりますね。(理事・加藤敦)