岩内出身の村田唯さんが初監督作品「密かな吐息」について語りました

後志管内岩内町出身の女優、村田唯さんが脚本、監督を務めた「密かな吐息」が東京のシネマート新宿で5日から11日まで公開されました。連日、舞台挨拶やトークが行われ、7日には村田さんが数多くの作品に出演している井口昇監督と村田さんがトークを披露しました。

「密かな吐息」は2013年に撮影され、今年のゆうばり映画祭で上映されました。井口監督は「女性ならではのエロチシズムが満ち満ちていて、谷崎潤一郎のエロ文学チックな作品で新鮮な驚きを感じた」と称賛。村田さんは監督進出の動機について「10年ほど前から役者をやって、演技にしか興味がなかったけれど、5年くらい前に井口監督作品の出演者としてゆうばり映画祭に行ったら、ものすごく楽しかった。作り手は楽しいんだろうな、と思って、もっと知ったり成長したり、いろんなものを残したいと考えました」と話しました。

楽しいトークを展開した井口昇監督(左)と着物姿の村田唯さん

楽しいトークを展開した井口昇監督(左)と着物姿の村田唯さん

ロケ地は村田さんの出身地の岩内町。主人公が滞在するシェアハウスは、実は村田さんの実家だそう。製作費の多くも、プロデューサーを務めた村田さんのお父さんが援助してくれたそうです。スタッフの多くは日大芸術学部の同期生で、撮影日数は岩内町で10日、海のシーンを撮影した関東で3日だったそうです。

脚本はオリジナル。「思うように行かず、何回も変えました。リハーサルでセリフが変わったりもしました」と話し、主演女優としては「演じたというより、その時抱えていた感情を発散させた感じでした」と振り返りました。監督としての次回作は未定ですが、「人を愛することで幸せはつかめるのか、ということを考えていきたい」と話してくれました。

来場者に配られたA4サイズ4ページの「鑑賞のしおり」

来場者に配られたA4サイズ4ページの「鑑賞のしおり」

村田さんは、19日から東京・新宿ks cinemaで公開される今泉力哉監督の「退屈な日々にさよならを」にも出演しています。また、ゆうばり映画祭では常連の井口監督は、25日から27日まで開かれる「オホーツク網走フィルムフェスティバル」にゲストとして来場します。「今回は『キネマ純情』の女優陣と行くので華やかな雰囲気になります」と話してくれました。どちらも楽しみにしましょう。(理事・加藤敦)

11/27(日)、函館で「あん」をユニバーサル上映!

今月の映画イベントのご紹介第3弾。

11/27(日)には、函館で映画「あん」が上映されます。

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北海道ユニバーサル上映映画祭の函館上映会で、

誰もが一緒に映画を楽しめるよう、

日本語字幕や音声ガイド、ミュージックサインなどの

環境を整えて上映するのが特徴です。

映画祭の代表を務める島信一朗さんと

地元の学生さんらによるトークセッションも予定。

この機会に、ぜひご参加を!

詳しくは北海道ユニバーサル上映映画祭のサイト(こちら)へ。

11/26(土)、札幌でイギリス映画上映会!

映画イベントのご紹介第2弾。

11/26(土)、札幌でイギリス映画の特集上映会が行われます!

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上映するのは、孤独死した市民の弔いを担当する

ロンドンの民生係が主人公のヒューマンドラマ「おみおくりの作法」(2013年)と、

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(C)Exponential (Still Life) Limited 2012

スコッチウイスキーがもたらす〝人生の大逆転〟を描く

ハートフル・コメディー「天使の分け前」(2012年)。

いずれも海外の映画祭で賞に輝き、

札幌・シアターキノでも人気を集めた秀作です。

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鑑賞料金は一般1000円(当日1300円)、学生500円(同800円)など。

イベントの詳細は札幌映画サークルのサイト(こちら)か、

お問い合わせ(011‐747‐7314)を。

スコットランド独立やEU離脱に揺れるイギリス。

この国の人々の暮らしや文化を、

映画を通して感じることができるかもしれませんね。

11月も映画イベント続々!19日(土)は「とかちリトル映画祭」

雨雪が降り続き、冬が近づく北海道。

募る寒さとは裏腹に、アツイ映画イベントが

今月道内各地で開催されます。

11/19(土)に帯広で行われるのは、十勝で初の

国際短編映画祭「とかちリトル映画祭」です!

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札幌国際短編映画祭の受賞作品のほか、

十勝ロケの短編映画「マイ・リトル・ガイドブック」冬編、

札幌国際学生短編映画祭のグランプリ作品などを上映。

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この「マイ・リトル・ガイドブック」とは、

幕別町出身の逢坂芳郎監督が、地元の価値を世界に発信しようと、

2015年4月に、動画サイトYouTubeで公開した作品。

主人公の台湾人女性が、十勝を巡りながら人々との交流を深め、

観光を超えた価値に気づくというストーリーだとか。

夏編はYoutubeで公開されているので(こちら)、ぜひチェックを。

イベントのお問い合わせは、mylittleguidebook@gmail.com まで。

岩内町出身の女優、村田唯さんの「密かな吐息」、11/5から東京でレイトショー公開!

岩内町出身の女優、村田唯さんが脚本・監督・主演を務めた「密かな吐息」が11月5日から東京・シネマート新宿で1週間、レイトショー公開されます。

シネマート新宿のHPはこちら

村田唯さんは28歳。井口昇監督の多くの作品などに出演しています。

「密かな吐息」は2013年に撮影され、2016年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで上映されました。

今回が初の劇場公開のようで、自ら新宿ゴールデン街のお店にポスターを張って回るなど、PRに力を入れています。
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ゆうばり映画祭でもおなじみの監督たちのコメントが寄せられた、「密かな吐息」のチラシ
女優のみならず、脚本・監督に挑戦するなど映画愛に溢れた村田さんの今後の活躍に期待しましょう。

村田唯さんと「密かな吐息」については以下の通り(今年のゆうばり映画祭HPから)。監督のコメントは福岡インディペンデント映画祭HPからです。

村田唯

北海道岩内町生まれ。役者を志し上京。日本大学芸術学部卒業。出演作に、井口昇監督「デッド寿司」金子修介監督「青いソラ白い雲」等。2013年処女作「密かな吐息」のメガホンを取る。

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2014年/日本語(英語字幕)/ 81分/ワールドプレミア

人生に絶望し、とある島に彷徨いついた水野百合子。宿泊先に泊まることにした百合子は、その夜、家主の男、岩井雄二が一人裸でセックスしているかのような光景を目撃してしまう。翌朝なにもなかったかのように雄二と会話をする百合子。夜は密かに、雄二の行為を覗き見る。二人の奇妙な共同生活が始まる。繊細かつ激情的な心のやりとりが観る者を惹きつける。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて、ワールドプレミア。

監督のコメント

初めまして、村田唯と申します。
女優活動を続けている私が、今撮らなければ、わたしの人生が終わる!
という思いと、改めて、愛する映画とお芝居と向き合いたい!届けたい!という思いから、初監督をしました。
映画の力が詰まった、大好きな処女作。
一人でも多くの方に「密かな吐息」感じて頂きたいです。
よろしくお願い致します。

村田唯さんのHPはこちら。(理事・加藤敦)

小栗康平監督が「伽倻子のために」について語りました。

東京・飯田橋のギンレイホールで秋の特集上映「神楽坂映画祭2016  新潮社から生まれた名作映画たち」が22日から28日まで行われ、初日は北海道ロケ作品「伽倻子のために」(1984年)の上映と小栗康平監督のトークなどが行われました。

「伽倻子のために」は、樺太生まれで札幌育ちの作家、李恢成さんの小説の映画化作品で、小栗監督としては「泥の河」に続く2作目です。オーディションで選んだ主演の二人について小栗監督は「男の子はぜひ在日から選びたいと、札幌から大阪までオーディションを行なった。呉昇一さんは当時すでに32歳だったが、目がきれい。(当時短大生だった)南果歩については、こういう役だからぜひ新人で、と思いました」と話しました。

さらに「『泥の河』は原作のストーリテリングの巧みさに乗った映画でしたが、『伽倻子のために』では映画独自の語り方があるのでは、と考えた」と話しました。説明がほとんどなく、当時「わかりにくい」という批評が多かったことについて、「映画はひたすら存在を見つめるしかない。画像を自分はどう見ているのか、作り手のうろたえ、軌跡をたどれるという共有関係が映画だと思います。舗装された高速道路のようなハリウッド映画とは違い、みんなが同じ理解でなく、それぞれの内的な何かで繋がる映画もあります」と述べて、自らの映画観を披露してくれました。

「伽倻子のために」が上映されたギンレイホール。観客が列を作りました。小栗監督のトークは撮影不可だったので、写真はこれで

「伽倻子のために」が上映されたギンレイホール。観客が列を作りました。小栗監督のトークは撮影不可だったので、写真はこれで

「伽倻子のために」については以下のとおり。(ギンレイホールの解説から)。
また、「伽倻子のために」など小栗監督の一連の作品は、豪華な解説のついたDVDのシリーズ「小栗康平コレクション」が順次発売中です。(理事・加藤敦)

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