川崎市市民ミュージアムで日活映画ポスター展開催中!

「ギターを持った渡り鳥」「大草原の渡り鳥」「北帰行より 渡り鳥北へ帰る」「二連銃の鉄」「俺の血が騒ぐ」「ノサップの銃」「硝子のジョニー 野獣のように見えて」「大氷原」「赤いハンカチ」「骨まで愛して」…

ずらりと挙げたこれら映画の共通点、わかりますか?

日活映画? 正解!

そしてもうひとつ、北海道ロケ作品なのです。

映画黄金期を伝える日活映画ポスター展が、

神奈川県・川崎市市民ミュージアムで開催中です。

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6/25(日)まで。

北海道ロケに限らず、多彩なポスターが並んでいます。

東京在住の加藤敦理事が

現地で撮影した展示品をご紹介します。

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川崎市市民ミュージアムで展示されている函館ロケの「赤いハンカチ

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函館ロケ「骨まで愛して」

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函館出身の益田喜頓さん主演の「善人残酷物語」のポスター

ぜひ足をお運びください。

東京で函館出身の益田喜頓主演「刑事物語」シリーズ上映

東京の名画座・ラピュタ阿佐ヶ谷のモーニングショーで、函館出身の喜劇俳優・益田喜頓さんが主演を務める「刑事物語」シリーズの特集上映が始まりました。5月20日まで、週替わりで全10作品が上映されます。ラピュタ阿佐ヶ谷のホームページはこちら

益田喜頓さんは1909年生まれ、上京して喜劇俳優となり、映画や舞台で活躍しました。90年に函館に戻り、93年に亡くなりました。

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ラピュタ阿佐ヶ谷に展示されている「刑事物語」シリーズのポスター

日活作品の「刑事物語」は1本50数分で、1960年から61年にかけて小杉勇監督によって全10作品が作られました。益田喜頓さんが所轄署の人情派刑事、息子は階級が上の警視庁本庁の部長刑事で、凶悪事件の発生で二人を含むそれぞれのチームが協力して捜査にあたるという設定は共通で、特集上映のサブタイトルも「OYAKOーDEKA  SPIRITS」。息子を第1作は待田京介が、第2作以降は青山恭二が演じています。

このシリーズではロケーションが多用され、1960年ごろの東京の主に下町の様子が活写されているのも興味深い点です。「東京の迷路」では錦糸町周辺、「銃声に浮かぶ顔」では上野駅が登場し、劇映画であっても、時代の記録になっている好例と言えます。

余談ですが、ラピュタ阿佐ヶ谷では、特集「東宝文芸映画へのいざない」の中で、4月19日から29日にかけて「ジャコ萬と鉄」(1949年、谷口千吉監督)、「地の涯に生きるもの」(1960年、久松静司監督)と2本の北海道ロケ作品が上映されています。益田喜頓作品に続いて、厳しい風土の中でのニシン漁や、押し寄せる流氷がフィルムに収められた、代表的な北海道ロケ作品を堪能しました。ラピュタ阿佐ヶ谷に掲示された両作品のプレスシートをつけます。(クリックすると拡大されます)

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(理事・加藤敦)

4月北のシネマ塾リポート「煙突の見える場所」

月イチ開催、ミュージアムのイベント「北のシネマ塾」。

〝映画の女神、今ふたたび。女優・高峰秀子〟のテーマのもと、

4/15は、「煙突の見える場所」をテーマに

安倍雄也理事がトークを務めました。

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まず、「皆さん、何をきっかけに映画を見ますか」と

お客様に問いかけた安倍理事。

好きな俳優、監督…などと同じように、

〝風景〟をキーワードに映画を見る楽しみを解説。

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「この映画に出てくるおばけ煙突も主役のひとつ。

懐かしむ人もいれば、新鮮にうけとめる人もいるはず」と話し、

「4本の煙突が4人の心理描写を表しているとすれば、

最後に1本になることで、4人の気持ちが

ひとつに合わさったといえるかもしれません」と分析しました。

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また、映画のほか、小説やマンガ、アニメなど

おばけ煙突が出てくる関連作品をピックアップし、

「高い建物が東京の下町の象徴とするなら、

東京タワー⇒スカイツリーと移り変わり、

次は何が出てくるでしょう」とユニークな持論を展開。

会場には、常連客のほか、高峰ファンらしき方もいて、

今なお女優・高峰さんの人気の高さを実感したひとときでした。

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さて、次回のシネマ塾は・・・

5/20(土)午後2時から

「女が階段を上る時」をテーマに、

和田由美事務局長が語ります!

どうぞご参加ください。

★ちなみに、この作品にも「おばけ煙突」が登場。

安倍理事いわく「高峰さんと再演を果たしています」!

滝川出身の大政絢主演「コスメティックウォーズ」今日から札幌公開!

女優やモデルとして活躍する滝川出身

大政絢さん主演の最新作「コスメティックウォーズ」が

本日4/22(土)から、ディノスシネマズ札幌劇場で上映!

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化粧品業界のウラ側をリアルに描く

〝ヒューマンビューティー〟映画だそう。

大政さんがスッピンで挑む演技にもご注目を。

映画の公式サイトはこちら

「探偵はBARにいる」の喫茶店が5月で閉店

札幌ロケの人気シリーズ「探偵はBARにいる」。

第3弾の公開が待たれるところですが、

探偵の行きつけの喫茶店として登場する

札幌の老舗喫茶「トップ」が、5月末で閉店するそうです。

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探偵が「まずい」と言いながら食べる

あの昔ながらのナポリタン

(本当は美味しいのです!)もおしまいに。

非常に残念ですが、〝ありがとう&お疲れ様!〟

の気持ちを込めて拍手を送りたいです。

12月、スクリーンで再会するのを楽しみにしましょう。

中島ゆたかさんが「Gメン75 追跡と逃亡! 石狩挽歌」の思い出を語りました

東京のシネマヴェーラ渋谷で開催中の、東映実録映画の特集上映「抗争と流血」で16日、「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」(山下耕作監督、1975年)が上映され、出演者の中島ゆたかさんのトークショーが開かれました。

中島ゆたかさんは1952年、茨城県生まれ。東映の「夜の歌謡シリーズ」や「直撃!地獄拳」などに出演したほか「トラック野郎」シリーズの初代マドンナを務めました。聞き手の映画評論家、樋口尚文さんの「山下監督の演出は厳しかったですか」という問いに「私、その前に小沢茂弘監督の『激突!殺人拳』に出た時に、1ヶ月毎日極真空手の道場に通って、監督からとても厳しいことを言われてましたから、それに比べれば山下監督は何も仰らない監督さんでした」と東映の監督ごとのカラーについて話しました。

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聞き手の樋口尚文さんの質問に答える中島ゆたかさん

また、共演者の梅宮辰夫さんについて「(プレイボーイという印象と違って)本当にいい人。撮影所からタクシーで帰る時に送ってくれて、梅宮さんはお父さんが(中島ゆたかさんの出身地の)水戸の赤十字病院のお医者さんで、梅宮さんも水戸で過ごした時期があったので、『あそこに火の見櫓があってさ』と水戸の話をしてくれました。先日、松方弘樹さんが亡くなった時も『死んだらおしまいだ』というコメントが真情あふれるものでした」と振り返りました。

さらに、75年放送で、札幌などで撮影された「Gメン75 追跡と逃亡! 石狩挽歌」について「全編に北原ミレイさんの『石狩挽歌』が流れるんですよね。東映の時代劇によく出ていた吉田義夫さんが小舟で海へ漕ぎ出したり、とても印象的な作品でした」と話してくれました。40年以上前のことなのに、昨日のことのようにはっきりと、臨場感たっぷりに語る中島さんのトーク。遠く徳島や名古屋から訪れたファンからも質問が飛び出し、会場の全員で楽しいひと時を共有しました。(理事・加藤敦)

学生スタッフのご紹介!

本日はミュージアムの学生スタッフをご紹介。

北海学園大4年生のYくんです。

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昨夏のミュージアム5周年記念イベント以来、

ミュージアムの当番もお手伝いしてくれています。

ミュージアム理事である大石和久教授のゼミ生であるYくん。

映像系の勉強を選んだきっかけは、「音楽」だとか。

聞けば、中学生の頃からギターを弾き、大学でも軽音サークルに所属。

・・・していましたが、自分で音楽を作りたくなり、1年ほど前から

パソコンを使った楽曲作り(DTM)に挑戦しているそう。

「映画を通して芸術を学びたいと思っています。

もちろん、音楽作りのヒントも得られれば」とYくん。

そこで、オススメの映画を聞きました!

「天国の日々」(テレンス・マリック監督)・・・まるで、農民を生き生きと描くミレーの絵画を見ているような作品。

「アマデウス」(ミロス・フォアマン監督)・・・音楽ドラマは、技術や業界での成功といったストーリーになりがちな中、アーティストの創作をきちんと描いていて、音楽作りをしているアーティストの端くれである自分にとって感動的でした。

「ブルース・ブラザーズ」(ジョン・ランディス監督)・・・普通に楽しい!面白い!カントリーミュージックも勉強中の西部劇好きとしては、「ローハイド」が流れたのも嬉しかった。

ミュージアムの当番では、「本を読んだり、自由に過ごしています。たまに、映画監督の友人という方や、映画機材について解説してくれる方が来たりしていて、年配の方と話すのも面白いです」というYくん。

過去を未来につなげるのが、ここミュージアムの大きな目的。

膨大な資料は見放題&活用し放題!

ぜひ、自分の創作に生かしてほしいですね。応援!

今日とあす、札幌で「ピーストレード上映会」!

雪が降ったり、冷たい風の吹く札幌ですが、

確実に春は近づいています。

さて、本日4/15(土)&あす16(日)、

札幌・さっぽろ自由学校「遊」さんで

上映会イベントが開かれています。

題して「ピーストレード上映会」。

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格差や貧困、平和、環境問題をテーマにした映画を上映し、

深く考えながらお茶を楽しもうという催しです。

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上映作品は

◎「0円キッチン」(監督:ダーヴィド・グロス、ゲオルグ・ミッシュ、2015年/オーストリア)
◎「それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜」(監督:タラール・デルキ、2013年/シリア・ドイツ)
◎「ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~」(監督:マイケル・マシスン・ミラー、2014年/アメリカ/91分)

詳しい上映時間などは公式Facebook(こちら)をチェック。

ピースシネマカフェも同時開催中。

フェアトレード珈琲やハーブティなどが飲めるそう。

お時間ある方、ぜひどうぞ”!