15日(土)はシネマ塾!「煙突の見える場所」

函館出身の女優・高峰秀子にスポットを当て、

出演作をご紹介している「北のシネマ塾」。

4/15(土)は、

「煙突の見える場所」(1953年、五所平之助監督)がテーマです。

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トークは安倍雄也理事が担当。

午後2時から、参加自由&無料です。

どうぞお気軽に足をお運びください!

「PとJK」エキストラ協力の方がご来館!

雪も解け、すっかり春らしい札幌です。

さて、現在公開中の函館ロケ「PとJK」。

この作品にエキストラ協力された方が、

先日ミュージアムにご来館くださいました。

函館に住む吉住裕幸さんです。

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最初、入口にあった函館ロケ「オーバー・フェンス」の

チラシを見ていてお声を掛けたところ、「友達が出ていて・・・」。

さらに、「実は僕、『PとJK』に出てるんですよ」と続けられたので、

その場で急きょ、取材をスタート!

なんでも、知り合いから声を掛けられ、

映画スタッフと一緒にエキストラ参加を呼び掛けたり、

主演の亀梨和也さんが演じる警察官の同僚役として出演したりしたそう!

「恥ずかしくてまだ観に行ってません」とのことですが、

友達からは「バッチリ映ってたよ」と言われ、喜んでらっしゃいました。

ちなみに、ロケ中の記念写真もご提供くださいました。

PとJK

左から2人目が吉住さんです。

金森倉庫やクラブでのシーンのほか、五稜中学校での撮影に出演。

特に五稜中学校は、昨年3月で閉校となった母校だそう。

映画協力は初めてという吉住さん。

「いい記念になりました」とお話されていました。

エンドロールに記載されるお名前ひとり一人に、

きっと、それぞれのストーリーがあるのでしょうね。

劇場に足を運んだ際は、

そんなことに思いを馳せながら、最後までお楽しみください!

「PとJK」公式サイトはこちら

「3月のライオン」札幌キャンペーンレポート!後編

現在、前編が公開中の映画「3月のライオン」。
主演の神木隆之介さんと大友啓史監督が3/26(日)、キャンペーンのため札幌を訪れました。札幌シネマフロンティアで行われた舞台挨拶のレポート、後編をどうぞ。

ライオン (12)

* * *

司会「さまざまなキャスティングがハマった映画だと思います。共演者とのエピソードをお聞かせください」

神木「豊川悦司さんは、僕が小学生の時に出演した『妖怪大戦争』という映画で共演したので、今回『大きくなったねぇ…』としみじみ言われました。『妖怪大戦争』では敵役だったので、まさか義理のお父さんになるとは思っていなかった(笑)。現場ではお父さんみたいに接してくれて、温かい方でした」

ライオン (6)

司会「初共演でない方、ほかにもいらっしゃるんですよね」

神木「後藤九段役の伊藤英明さん、僕は“英兄(ひでにい)”と呼んでるんですけど」

監督「仲良いよね」

神木「健康法を教えてもらったんですよ。ある時急に、(口真似風に)『隆ちゃんさ、お湯浸かってる?』『よく寝れてる?』って聞かれて。『お湯に浸かった後、シャワーで体を冷やして…を繰り返すと、自律神経が…』までしか覚えてないんですけれど(笑)。なんか良くなるらしいです(笑)。僕も撮影中、4回くらい試しました。英兄、健康なんです!」

ライオン (5)

司会「体、鍛えてらっしゃる方ですもんね(笑)。さて、今回はFacebookやツイッターでも質問を募集しまして、その中から『私は将棋のルールは分かりませんが、どのシーンからもドキドキが止まりませんでした。ものすごく将棋の練習をされたと聞きましたが、どのくらい費やしましたか?』についてお答えください」

神木「本番では、10分や20分の長回し撮影の間、集中力を切らさずに駆け引きをしています。映画では、顔の表情とかカットが変わるんですが、実はそのシーンだけ撮ってるのではなく、対局の最初からやってるんです。徐々に悩んだり、焦ったり…という感情に持っていっているので、そんな緊張感が伝わればうれしいです」

司会「それでは監督に。これからご覧になるみなさんに、見逃してほしくないシーンを」

ライオン (9)

監督「駒音! 今の話につなげると。棋士を演じる俳優たちが駒を置く音が、芝居によって全然違います。その音を丁寧に拾っていて、キャラクターが出るので、注目してほしいです。また、原作の舞台である東京の月島や千駄ヶ谷などでロケしたので、町の空気感を楽しんでほしいです」

司会「ぜひスクリーンで楽しんでほしいですね」

監督「そうですね。将棋の対局シーンは、僕は刀を持たない斬り合いだと思って撮りました。ホンワカしたシーンとの緩急も楽しんでほしいです」

司会「それでは最後に、監督からみなさんへメッセージをお願いします」

ライオン (7)

監督「加瀬亮さんも先日言っていましたが、この作品は、将棋の映画のようにみえて、本気で何かに取り組もうとする人、勝負しようという方の背中を、必ず押してくれる映画です。前編・後編、通してご覧ください」

神木「僕たちスタッフとキャストが、魂を込めて作った作品です。楽しんで、さらに観た後は『良かったな』と思っていただけたら嬉しいです」

* * *

さて、いかがでしたか?

監督の作品への思い、

神木さんの演技に対する真摯な姿勢(&共演者さんとの仲の良さ)

が伝わってくる舞台あいさつでした。

ぜひみなさん、劇場へ足をお運びください!

メインB軽

(c)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

 映画「3月のライオン」
【闘いの前編】絶賛公開中【愛の後編】4月22日(土) 2部作・全国ロードショー
札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌など全道にて
※公式サイトはこちら
出演:神木隆之介 有村架純 倉科カナ 染谷将太 清原果耶
佐々木蔵之介 加瀬 亮
前田 吟 高橋一生 岩松 了 斉木しげる 中村倫也 尾上寛之 奥野瑛太 甲本雅裕 新津ちせ 板谷由夏
伊藤英明 / 豊川悦司
監督:大友啓史
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
(あらすじ)
国民的人気コミック「3月のライオン」
連載10年を迎える年に、運命の実写映画化!
若き天才ともてはやされる17歳の将棋のプロ棋士、桐山零。
しかし彼には、家も家族も居場所も――何もなかった。
中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零は、東京の下町にひとりで暮らしている。
幼い頃に交通事故で両親と妹を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、
ある事情から幸田家を出るしかなかったからだ。
深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、
零は近隣の町に住む川本家の三姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。
今、様々な人生を背負った棋士たちが、
頭脳と肉体と精神の全てを賭けて挑む、想像を絶する闘いが零を待ち受ける!
親子、兄弟姉妹、友達、師弟――
人と人を結ぶ愛を求めて魂がぶつかり合う感動のエンタテインメント<2部作>!
—–

「3月のライオン」札幌キャンペーンレポート!前編

現在、前編が公開中の映画「3月のライオン」。
主演の神木隆之介さんと大友啓史監督が3/26(日)、キャンペーンのため札幌を訪れました。札幌シネマフロンティアで行われた舞台挨拶の模様をたっぷりご紹介します!

ライオン (1)

* * *

神木隆之介さん(以下、神木)「みなさん今日は暖かいですか?…僕はちょっと寒くて(笑)。北海道は、作品の上映や番宣でお世話になっていて、久しぶりに来たのですが、懐かしい景色だと思いました」

大友啓史監督(以下、監督)「今日はありがとうございます。丁寧に作った作品です。隅々まで味わってください」

ライオン (3)

司会「原作マンガが連載10年目という年に、実写映画化されましたが、どんな作品でしょう」

監督「完成度が高い、素晴らしい作品ですよね。桐山零という主人公の成長を、硬・軟織り交ぜて、羽海野チカさんならではのタッチで丁寧に描かれている。原作に負けないよう、僕たちもしっかり魂を込めて、丁寧に…。最近、僕は血まみれの作品が多かったんですが(笑)、今回は神木君を中心に良いキャストが集まったので、丁寧な芝居と織りなす感情を拾って人間ドラマに取り組みました」

司会「主役に神木君を起用されたタイミングは?」

監督「企画が動き出してすぐ、満場一致で名前が出ました」

司会「プレッシャーはありましたか?」

神木「もちろんありました。原作、僕も大好きですし。原作は、素敵な温かい作品で、なおかつ答えがない作品だとも思っていました。人間の感情ひとつでも、立場や状況が違えば変わるような。だから今回、二次元から三次元に表現するにあたって、答えが出そうで怖いな、と。どうやって、答えの出ない、人間味のある作品にするか悩みました」

ライオン (4)

司会「プロ棋士という役どころも挑戦でしたね」

神木「はい。撮影が始まる2、3ヶ月前から、プロの方に将棋の駒の持ち方、指し方など本格的に教えていただいて、指し続ける毎日でした。盤と駒を買って、家でも指してました」

司会「将棋の対局シーンも見所ですね」

神木「ちゃんと見えたら嬉しいですけどねー。頑張りました」

司会「監督と神木さんとのやりとり、距離の近い、お友達のような感じに見えますけれど…」

監督「お友達なんてとんでもない、親子ですよ(笑)」

司会「撮影に当たっての演技指導などは?」

監督「映画の主人公は、中学生でプロになった棋士。一方、神木くんは、若いですが、芸歴二十何年。気づけば呼吸するように芝居をしていた俳優のプロなんです。そこが一番、桐山零と神木くんの共通点だと思うんですね。

ライオン (8)

だから僕は当初、〝神木君のドキュメンタリーを撮りたい〟と言いました。この映画の前に作った『るろうに剣心』シリーズで、神木君は瀬田宗次郎役。これはアクションがメインで、神木君の体躯的な素晴らしさを表現できたと思うんですけれど、もうちょっと芝居を撮りたい、何か撮り残した気持ちがあって、それで今回名前を挙げさせてもらいました。ですから、特別こうしてと言うより、現場で彼が零君をどう理解し、何を表現するのかを待ち続けながら、キャッチボールしていきました」

(後編へつづく)

* * *

メインB軽

(c)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

 映画「3月のライオン」
【闘いの前編】絶賛公開中【愛の後編】4月22日(土) 2部作・全国ロードショー
札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌など全道にて
※公式サイトはこちら
出演:神木隆之介 有村架純 倉科カナ 染谷将太 清原果耶
佐々木蔵之介 加瀬 亮
前田 吟 高橋一生 岩松 了 斉木しげる 中村倫也 尾上寛之 奥野瑛太 甲本雅裕 新津ちせ 板谷由夏
伊藤英明 / 豊川悦司
監督:大友啓史
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
(あらすじ)
国民的人気コミック「3月のライオン」
連載10年を迎える年に、運命の実写映画化!
若き天才ともてはやされる17歳の将棋のプロ棋士、桐山零。
しかし彼には、家も家族も居場所も――何もなかった。
中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零は、東京の下町にひとりで暮らしている。
幼い頃に交通事故で両親と妹を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、
ある事情から幸田家を出るしかなかったからだ。
深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、
零は近隣の町に住む川本家の三姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。
今、様々な人生を背負った棋士たちが、
頭脳と肉体と精神の全てを賭けて挑む、想像を絶する闘いが零を待ち受ける!
親子、兄弟姉妹、友達、師弟――
人と人を結ぶ愛を求めて魂がぶつかり合う感動のエンタテインメント<2部作>!
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高峰秀子さんについて、斎藤明美さんが語りました

松山善三、高峰秀子特集を上映中の東京・ラピュタ阿佐ヶ谷で3月26日、作家の斎藤明美さん(夫妻の養女)のトークショーが開かれ、最も近くにいた立場から、夫妻の思い出を語りました。

トークは「春の戯れ」(1949年、山本嘉次郎監督)の上映に続いて行われました。あまり目にする機会のない作品ですが、斎藤さんが取材で高峰秀子さんに「好きな出演作」を選んでもらったところ、13本のうちの1本になったそうです。翻案もので、舞台は明治初めの品川。男女(宇野重吉、高峰秀子)が恋に落ち、女の妊娠を知らないまま外洋航路の船乗りになった男が、2年後に戻って来て、女と結婚した男に「子供を返して」と言います。

斎藤さんは以前、高峰さんの写真集を作った際にこの映画を一緒に見直して、高峰秀子さんが「勝手な男だねえ」と感想を述べたことを明かし、「高峰は自分がどう映っているかを気にしない人。見るときも自分の出演作ではなく、ある映画、を見ています」と話しました。さらに、「ほかの女優と違って自分を何様とも思っていない。それは5歳から子役として特殊な生活をして、普通の人間の普通の生活をしたかったから。自分を見失わない意志の強さがありました」と高峰秀子さんの人となりを語りました。

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斎藤明美さんによる、高峰秀子さんについての数々の書籍

また、松山善三さんとの「格差婚」について、「高峰は女優が嫌で、30歳になっていい人がいたら結婚して引退しようと思っていた。温かい家族と普通の生活がほしかっただけ。『二十四の瞳』の小豆島ロケ中、助監督だった松山が木下恵介監督を通じて高峰に交際を申し込もうとしたところ、木下監督は『身の程を知りなさい』と怒ったものの、伝えてくれ、高峰は『一晩考えて、おつき合いしてみることにしました』と返事をしました」と秘話を紹介。「当時の高峰のギャラと助監督の松山の年収は100倍の差がありました。でも、松山と結婚していなければ、高峰は死ぬまで親戚にたかられて、間違いなく悲惨な生活が続きました。松山は防波堤になりましたが、背負ったものはとても大きかったと思います」と述べ、ほかの昭和の大女優たちが必ずしも幸せな結婚生活を送ったとは言えないことに比べると、「二人は文字通り赤い糸で結ばれていた」と振り返りました。

ところで、この日のモーニングショーで上映された松竹の「三人娘乾杯!」(1962年、番匠彰昭監督)には、鰐淵晴子さん演じる医学生が下宿するトンカツ屋の主人役で、益田喜頓さんが出ていました。高峰秀子さん、益田喜頓さんといった名優を生んだ函館は、その意味でも映画の街と言えるかもしれません。

さらに余談ですが「三人娘乾杯!」で佐野周二が演じる、岩下志麻の父親の役名は「沢井信一郎」。沢井信一郎監督は61年東映入社なので、偶然とは思いますが、面白いですね。この日のレイトショー上映作品「0課の女 赤い手錠」(1974年、野田幸男監督)には沢井監督が助監督でついているというおまけまでありました。(理事・加藤敦)

4/22(土)、JRタワーで「あの頃ペニー・レインと」上映!

JRタワープラニスホールを会場とする

新しいイベント「ワンダ座札幌」。

初開催となる4/22(土)は、

奇妙礼太郎と蔡忠浩の弾き語りライブに加え、

音楽映画の傑作「あの頃ペニー・レインと」が上映されます。

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会場はお座敷スタイルなので、

座布団やクッションなどをご持参しながら、

ゆったり&まったりと、音楽と映画を楽しめるそう。

自宅でひとりDVDやテレビで味わうのも悪くありませんが、

こんな新鮮な場所で、誰かと名作を共有するのは、

きっと素敵な記憶になるでしょう。

音楽とのコラボをご満喫ください!

詳しくは公式サイト(こちら)へ。