3/3公開!「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?」ロケ地マップを配布中!

まもなく公開となる青春映画

「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?」。

札幌市内のロケ地を紹介する特別チラシが

ミュージアムに届きました!

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デートシーンに使われたあの場所や、

女子会シーンに登場したあのお店などをご紹介。

映画を観る前でも、もちろん、後でも。

ぜひ持ち帰ってお楽しみください!

映画の公式サイトはこちら

(以下、3/8に追記)

ちなみに、札幌駅地下大通りの一角に、

特設コーナーが設けられていました!

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ただ、現在(3/8)は展示が入れ替わっていました。

せっかくなので、記録としてご紹介します。

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札幌ゆかりの品々が、スクリーンに登場するようですね。

ぜひ劇場でチェックしてみてください!

ミュージアムの移転記事が道新札幌版&毎日新聞で掲載に

ミュージアムの移転先が未定の件に関して、

1月23日には北海道新聞札幌版が、

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2月18日には毎日新聞が総合デジタル版で、

それぞれ取り上げてくださいました。

取材くださった毎日新聞の中澤雄大記者は、映画ファン!

映画評論家・川本三郎さんらのコメントも含め、

ミュージアムの意義や功績に触れる内容にまとめてくださいました。

(毎日新聞の記事はこちらから)

ありがとうございます!

ご心配くださる方々からの声も届いています。

この文化拠点の灯を絶やさないために、

理事が奔走しているところです。

決まりましたらご報告いたします。

よろしくお願いします。

「まちのモト」を配布中!

札幌市中央区のフリーマガジン「まちのモト」。

2018年1月号を現在、館内で無料配布中です!

と申しますのも、「歴史は生きている」という特集に、

ミュージアム理事の松本浦さんが登場しているからです!

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映写技師を経て挿画家に転身した彼。

「消えゆくまちの記憶を スケッチブックに託して」という

タイトル通りの活動への思いを明かしています。

ミュージアム館内には古い映写機があり、

松本理事によるイラスト付き解説板も。

お越しの際は、ぜひご覧ください!

北海道150年キックオフイベント「キタデミー賞」レポート④

2月5日(月)、札幌で開催された北海道150年事業のキックオフ特別イベント「キタデミー賞」(「北の映像ミュージアム」を含む関係機関・団体でつくる「北海道150年 映像と音楽による特別イベント実行委員会」が主催)。
スタッフ・新目による会場レポートの最終回をどうぞ。

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「主演女優賞」につづき、「録音賞」「助演男優賞」「助演女優賞」などが続々と発表されました。人だけでなく、北海道を彩るモノ、コトも受賞者に名を連ね、会場は笑いと拍手に包まれました。まとめてご紹介します。

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●録音賞
オホーツク海の流氷
キタキツネ物語
タンチョウ鶴の求愛ダンス

●助演男優賞
「サケ」
ソフトバンクCMでお馴染みの北海道犬「カイくん」(隣りは共演者のダンテ・カーヴァーさん)

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「ブリスキー・ザ・ベアー(愛称B☆B)」(北海道日本ハムファイターズ公式マスコット)
惜しくも受賞を逃したメロン熊も、客席に登場(乱入?)する珍場面も。

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北島さんがオーナーを務める競走馬「キタサンブラック」
「キタキツネ」

●助演女優賞
ミサキさん(宗谷岬、兜岬、神威岬、弁慶岬、積丹岬)
ハナさん(ラベンダー、ライラック、すずらん、ハナマス)

●歌曲賞
サカナクション「ネイティブダンサー」
水曜日のカンパネラ「シャクシャイン」
さだまさし「北の国から」
北島三郎「函館の女」など

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北島さん「ありがとうございます。私はこの北の大地で生まれ、18歳まで上磯郡知内にいました。函館の高校を卒業と同時に、歌手を夢見て、津軽海峡を青函連絡船に揺られて、東北に向かいました。おかげで、歌手にさせてもらいました。歌手になってから、夏には必ず、大事な生まれ故郷に帰ってきます。春夏秋冬、一年中いつ来ても、四季の素晴らしい北海道は、私の自慢のひとつです。北海道に生まれて、こんな立派な賞をいただいて、ありがとうございます!」(会場から大きな拍手)

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司会の羽鳥慎一さん「なぜ、この北海道の曲をたくさん歌い続けられているんでしょうか」。

北島さん「まだ北島三郎になる前、レッスンのとき、作詞家の星野さんが私の顔を見て、『どうもあなたの顔を見ていると、潮の匂い、海の匂い、北の海の匂いがする』と。それで「なみだ船」の歌詞ができたんだと言って、北の歌が圧倒的に多くなったんです。(拍手)今日は吉永小百合さんがいらっしゃいますけれど、

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私がこの歌で日本レコード大賞新人賞を取ったときに、吉永さんと橋幸夫さんの「いつでも夢を」が大賞でした。久しぶりにお会いできて感激です。(拍手)北海道は、どこに行っても自分の大事な故郷、私の大事な心のひとつです。ありがとうございます!

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●撮影賞
味噌ラーメン
〆パフェ
ジュンドック
いくら丼
ジンギスカン

花畑牧場

●美術賞
ニッカウヰスキー余市蒸留所
稚内港北防波堤ドーム
旧花田家番屋
サラブレット大壁画
頭大仏殿
札幌芸術美術館
モエレ沼公園
豊似湖

ここで、司会の羽鳥さんがこのように語りました。
これからご紹介しますフィルムには、あの時の風、光、影、色、そして人間、一瞬一瞬の北海道が収められています。厳しい大自然に、当時人々が根を張り、豊かで大きな未来の可能性を持った大地。映画の名場面で紡いでいく〝北海道〟という作品をご覧いただきます

スクリーンに映し出される北海道ロケ映画の名場面。たっぷりどうぞ!

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続いて、樹木希林さんと吉永小百合さんが登場。

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樹木さん「私も北海道の作品がひとつあるんです。今から50年前小樽駅で撮った仲代達也、佐久間良子主演の『旅路』。覚えてないでしょう…」。

いえいえ、覚えています! 実は2013年9月、「北の映像ミュージアム」主催の上映会で特別上映しています(※当時の記事はこちら)。もちろん、ミュージアム館内の北海道ロケリストにも明記しています。

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というわけで、名曲「いつでも夢を」を、北海道札幌旭丘高校合唱部&会場全体で大合唱。

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そして気になる最後の「最優秀作品賞」ですが…

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「北海道」に決定!ということで、高橋はるみ知事が山田洋次監督からトロフィーを受け取ります。

山田監督「いま世界の国々は大変な問題を抱えています。同じように、北海道だって解決されなければならない課題があるはずで、それは知事さんが一番よくご存じだと思います。どうぞこれからも、北海道に暮らす人々の幸せのためにご努力くだることを願って、トロフィーを渡します

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高橋はるみ知事「感動しております。賞の流れで最後はこうかなぁと思いながらも(会場笑)、作品賞をいただきまして本当に嬉しく思っております。先ほど画面いっぱいに北海道150年の歴史を映画のダイジェスト版で綴っていただきました。私たちの故郷北海道、道民を代表して感謝を申し上げます。先人の方々、北海道の自然の恵みを知恵と工夫で最大限生かしながら150年を紡いできました。先ほど主演女優賞に選ばれた知里幸恵さんは、アイヌを代表する大変聡明な女性であったと記録されております。知里さんをはじめとするアイヌの方々、アイヌの方々をはじめとするすべての150年を紡いできた先人の方々に、心から感謝を申し上げます。

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いま、北海道は世界にたくさんのファンを抱える星になっています。これからは、現代に生きる私たち一人ひとりが主演をしていかなければならないと思っております。先人が築き上げた北海道151年目、2年目、そして、200年目に向けて、さらに素晴らしい高みを目指していきたい。私たち道民はさらに一歩一歩頑張っていきます。その決意を、道民を代表して申し上げます。ありがとうございました」(拍手)

約2時間のステージショーはこれにて終了。北海道150年を綴るフィルムのダイジェストは、〝映画は歴史の証言者〟という北の映像ミュージアムの存在意義を強く裏付ける貴重な映像でした。改めて、これからの北海道の在り方を考える文化拠点のひとつに、この北の映像ミュージアムがなれば嬉しいことはない、と感じました。(おわり)

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北海道150年キックオフイベント「キタデミー賞」レポート③

2月5日(月)、札幌で開催された北海道150年事業のキックオフ特別イベント「キタデミー賞」(「北の映像ミュージアム」を含む関係機関・団体でつくる「北海道150年 映像と音楽による特別イベント実行委員会」が主催)。
スタッフ・新目による会場レポート第3弾をどうぞ。

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「主演男優賞」の発表に当たって、司会の羽鳥慎一さんはこう語りました。
司会の羽鳥さん「北海道という大舞台に立ち、体全体で生き様を見せ、駆け抜けてきた男たちの姿に、私たちは感動して多くの勇気をもらっています。開拓者魂。不屈の精神。大地のような包容力。底抜けの明るさ。北海道を代表する主演者たちを言い表す言葉は尽きません。あの人がいたから北海道に憧れました、頑張れました。そういう人たちがたくさんいらっしゃいます。そんな主役たちに、主演男優賞を贈ります
そして次の方々が発表されました。

●〝北海道の名づけ親〟江戸~明治時代の探検家「松浦武四郎」
●〝レジェンド〟こと下川出身のスキージャンプ選手「葛西紀明」
●弟子屈町出身の大相撲力士、〝巨人・大鵬・卵焼き〟と言われるほど人気を集めた「大鵬」
●『探偵はBARにいる』シリーズなどの人気俳優「大泉洋」
●「ヒグマ」

受賞者の葛西さんに続き、大泉さんのコメント映像が。

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大泉さん「北海道150年記念キタデミー賞主演男優賞に選んでいただきまして、誠にありがとうございます。1996年に『水曜どうでしょう』という番組が始まったわけですけれど、当時は北海道の人が見れないものがある中で、逆転現象が一瞬起きたわけです。北海道に来ないとこの番組が見れないという。そういう番組があってもいいんじゃないかなぁという思いが、なんか当時ありました。

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ローカルタレントでありたい。北海道でしか見れない・活躍しない存在に、憧れていた思いがあります。そして今は、北海道の良さを全国に発信したい思いもありますし、相変わらず北海道でしか見れないコアな面白いものも作っていきたいという思いでいっぱいです。主演男優賞、すごく嬉しいですね。ただ、まぁ、その、ヒグマも獲ってるっていうのが若干なんか…(会場笑)北海道で大泉洋を見たっていうより、ヒグマを見た方がちょっと嬉しいですよね。(会場笑)とにかく、これからも北海道のために頑張っていきたいと思いますので、どうぞ応援してください。ありがとうございました!」(大きな拍手)

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続いて、「主演女優賞」です。プレゼンターの樹木希林さんは、意外な北海道の思い出を明かしてくれました。

樹木さん「60年近く前、私は薬剤師になるべく、薬科大学を受けようと猛勉強しておりました。父親が夕張に友達に会いに行くというのでくっついていきました。夕張の裏のボタ山に雪がいっぱい積もっていて、そこを子供たちが滑っている。私も板に乗って滑った途端、どんと尻餅をついて、足を折りました(笑)…結局、受験はできませんでした。そのあと、文学座の試験があり、それには間に合って。結局、あの時にもし足を折っていなければ、今頃薬剤師になって、薬事法違反かなんかでエライことになっていたと思います(会場笑)。役者になれて本当にありがたかった思い出です。それでは、主演女優賞を発表します

●3/10に〝北の三部作〟最終章となる主演映画「北の桜守」が公開になる女優「吉永小百合」

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●札幌出身の歌手「中島みゆき」
●上川町出身のスキージャンプ選手「高梨沙羅」
●七飯町出身の陸上選手で、リオデジャネイロパラリンピック日本代表「辻沙絵」
●登別市出身のアイヌ女性で、叙事詩ユーカラを「アイヌ神謡集」として世に出し、19才の若さで亡くなった「知里幸恵」

樹木さんからトロフィーを受け取る吉永さん。

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吉永さん「ありがとうございます。初めて北海道に来たのは15歳のときでした。『疾風小僧』というアクション映画で、まだ旭山の空港がなくて、千歳でプロペラ機を降りて、長い長い道のりを車で参りまして、大雪山のふもとの天人峡というところでロケをしました。15歳ですから、ホームシックになって泣いたことを今でも覚えています。けれどもその後、スキーや乗馬で北海道にたびたび来ることになって、すっかり北海道オタクになりました。そして近頃は、たくさんの映画を北海道の方たちのお力を借りて作ることができております。本当に北海道に心から感謝しております。今日はありがとうございました」(大きな拍手)

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辻さん「今日は素晴らしい賞をいただくことができて、本当に嬉しく思います。いつも北海道に来たら、言っている言葉があるので言わせてください。ただいまぁ!(会場拍手)ありがとうございます。私は北海道で生まれ、衣食住すべてに北海道が詰まっています。北海道からもらった道産子パワーで、2020年東京オリンピック・パラリンピックで金メダル獲得、そして、その先の社会でいろんな人が笑顔で過ごせる共生社会を作っていけたらと思います。これからもご声援いただけると嬉しく思います。ありがとうございました」(拍手)

高梨さんのコメント映像に続き、「アイヌ神謡集」の一部を樹木さんが朗読しました。

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北海道の歴史を語る上で欠かせないアイヌの物語。樹木さんの語りに耳を傾けながら、我々の来し方と行く末に思いを馳せるひとときとなりました。(つづく)

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北海道150年キックオフイベント「キタデミー賞」レポート②

2月5日(月)、札幌で開催された北海道150年事業のキックオフ特別イベント「キタデミー賞」(「北の映像ミュージアム」を含む関係機関・団体でつくる「北海道150年 映像と音楽による特別イベント実行委員会」が主催)。
スタッフ・新目による会場レポート第2弾をどうぞ。

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山田洋次監督につづき、「監督賞」に選ばれた坂東元・旭山動物園園長が登壇します。

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坂東園長「150年の節目にこのような賞をいただき、動物たちはピンと来てないと思いますけれど(笑)、我々スタッフは本当に光栄です。北海道は、520万人余りの人と陸上最大の肉食動物・ヒグマが数千頭共存している島。こういう島は地球上にほかになく、〝奇跡のような島〟なんです。旭山動物園は、その奇跡の島の動物たち、さらに、海でつながる地球上の生き物たちのありのままの素晴らしさを伝えてきました。これからも、動物たちと人の心をつなぐ動物園であり続けたい。そのことが、動物たちの未来の明かりになるような、そんな動物園になればと思います。北海道に旭山動物園があることを誇りに思いながら、これからも、自然や動物たちに畏敬の念を持ちながらやっていきたいです。今日は本当にありがとうございました」(会場から大きな拍手)

おめでとうございます! 旭山動物園といえば、西田敏行さん主演の映画「旭山動物園物語 ペンギンが空を飛ぶ」(2009年)もありましたね。
日本ハムファイターズ・栗山秀樹監督のコメント映像が流れた後、今度はサテライト会場の鈴井貴之さんが登場。

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「銀のエンゼル」「river」「man-hole」といった北海道ロケの映画も監督されています。そして、ご存知HTBのカルト人気バラエティー「水曜どうでしょう」に「ミスター」の愛称で出演するタレントさんでもあります。司会の羽鳥さんとの軽妙なやりとりをどうぞ。

羽鳥さん「鈴井貴之さん、おめでとうございますー!」
鈴井さん「どうも、大変、申し訳ありません!」(会場笑)
羽鳥さん「どうしましたか!」
鈴井さん「そうそうたる方々の中にちょっと紛れ込んじゃったみたいで、申し訳ございません!」(会場笑)
羽鳥さん「いえいえ、『水曜どうでしょう』は全国区ですよ!」

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鈴井さん「僕はテレビドラマや映画も作らせてもらっているんですけれど、『水曜どうでしょう』に関しては、僕と出演者の大泉洋、藤村と嬉野というディレクター4人で、ひとつの番組という風に思っていますんで、僕がじゃなく、4人で一緒に受賞させていただいたと感じています。本当に申し訳ございません!」(会場笑)
羽鳥さん「北海道にはまだまだ魅力がたくさんあります。どこをどう伝えていきたいですか?」
鈴井さん「(水曜どうでしょうの)番組に関しては伝えにくいんですけれど、新作の撮影はすでに始まっています。今年オンエアしたいと思っておりますので、お楽しみにしていてください!」
羽鳥さん「期待しております!」

そして、「主演男優賞」の前に、「スペシャル男優賞」が発表されました。その方は、俳優・高倉健さん(1931-2014)です。

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ナレーションと共に、北海道ロケの名作が次々と映し出されました。

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司会の羽鳥さん「高倉健さんが生涯で出演された205本のうち、30本以上が北海道で撮影された作品です。ある対談ではインタビュアーから『北海道が舞台の作品が多いですね』と言われ、健さんは『僕は役者の中で一番多いんですよ。ただ、まだ道民栄誉賞はもらっていません』と笑いながら話されていたそうです。高橋知事…?(会場笑)。いま、道立函館美術館で『高倉健 追悼特別展』が開催中です(※3月31日まで)。この企画展は、昨年から釧路、帯広、札幌と道内を巡っています。北海道を愛した高倉健さんが、今も息づいています。私たちの心の中に、今も格好良く生き続けている高倉健さんに、このトロフィーを贈りたいと思います」(会場から大きな拍手)

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高倉健さんの映画は、北海道の大きな宝。そのことを、再認識した瞬間でした。(つづく)

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北海道150年キックオフイベント「キタデミー賞」レポート①

テレビの道内生中継でご覧になった方もおられることでしょう。
北海道150年事業のキックオフ特別イベント「キタデミー賞」が2月5日(月)、札幌で開催されました。

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会場はニトリ文化ホール。隣接するホテル内に、ここ「北の映像ミュージアム」があります。それだけではなく、実は主催団体「北海道150年 映像と音楽による特別イベント実行委員会」のメンバーに、「北の映像ミュージアム」も加わっておりました!
ということで、スタッフ・新目が当日の模様を取材。レッドカーペットの様子から受賞者コメントまで、イベントの詳細をレポート致します。

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当日午後、ホテル前にはレッドカーペットが敷かれ、多くの方がゲストの到着を待ちわびていました。

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レッドカーペット…?
はい、実はこの「キタデミー賞」。アメリカの「アカデミー賞」をもじったもの。北海道の150年を彩ったさまざまな人、モノ、コトを表彰し、その魅力を再発見しよう、という趣旨なのです。ネーミングからして遊び心たっぷりですが、受賞者も硬軟織り交ぜた内容に。
さぁ、いよいよ、ゲストの登場です!
レッドカーペットに最初に現れたのは、女優の樹木希林さん。

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続いて、山田洋次監督。

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リオパラリンピック銅メダリスト、函館出身の辻沙絵選手。

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そして、女優の吉永小百合さん。

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知内出身の歌手・北島三郎さん。

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最後に登場したのはこの方々。

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ソフトバンクCMでお馴染みの、北海道犬・カイくん&ダンテ・カーヴァーさんです。豪華ゲストの登場で、興奮が高まります。
ということで、会場へ。いよいよ開幕です!

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司会は、羽鳥慎一さんとHTBの石沢綾子アナ。

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本家アカデミー賞ばり(?)のユニークな語り口で会場を盛り上げます。

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冒頭、羽鳥さんは「北海道は、ヨーロッパの北欧、ノルウェーやフィンランドに負けない魅力があるのではないでしょうか。おしゃれで品格のある風景、自然と文化の調和した洗練された都市。北海道に住む人たちのライフスタイルに憧れる方々は、日本中にたくさんいます!」とあいさつ。
そして、「監督賞」の発表です。
一人目に「山田洋次監督」の名が挙がると、会場から大きな拍手!

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北海道を舞台とした山田監督の作品が、次々と映し出されます。

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続いて、「北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督」「旭山動物園・坂東元園長」「鈴井貴之さん」の名が発表されました。
プレゼンターの吉永小百合さんから、トロフィーを受け取る山田監督。

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北海道ゆかりの名作を数多く生み出した山田監督。受賞コメントと吉永さんとのやりとりをどうぞ。

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山田監督「素晴らしい賞を、素晴らしい方からいただきました。大変嬉しいです。北海道は、僕にとってはこの広さと寒さと人柄の温かさ、開放的な温かさ、というかな。これは少年時代を過ごした満州の環境に非常に近いんです。僕にとっては大変懐かしいような思いがする土地で、だから僕は北海道ロケが結果として大変多くなったんだと思います。北海道の地で、こういう賞をもらったことをとっても嬉しく思っています。ありがとうございました

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吉永さん「12本、映画をお撮りになってらっしゃるんですね

山田監督「そうね、北海道でね。ずいぶんたくさん撮りましたね

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吉永さん「『男はつらいよ』で8本ですよね

山田監督「うん、そう。寅さん…てまぁ似合わないはずなんですけどね。なぜか多いですねぇ

吉永さん「(寅さん役の)渥美さんは、北海道のことをどういう風に言ってらっしゃいましたか

山田監督「北海道のこの大自然の中にいると、なんだか落ち着かないんじゃないかなぁ、渥美さんていう人はね。それが、なんか楽しいっていうかな。…あの人は東京の下町で生まれ育った人でしょ。だから『なんかこうジメジメしてね、蒸し暑いような、そんなところにいるのが私は一番いいんです』と言ってましたけど(笑)」

吉永さん「そうですか(笑)」

山田監督「それが面白いから、何度も何度も北海道に来たんだと思います

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「男はつらいよ」でマドンナを2度務めた吉永さん。山田監督と吉永さんの、渥美清さんに対する思いが、ふっと伝わってくる素敵な瞬間でした。(つづく)

さて、ここでサプライズ!
レッドカーペットの後、ホテル内を移動したゲストの方々。
そのうち、山田監督と樹木希林さんが、ここ「北の映像ミュージアム」を見学くださいました。

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私・新目はレッドカーペットで撮影していたため同席できませんでしたが、山田監督は、黒澤明監督直筆の手紙や小林正樹監督の企画展示をご覧になったり、懐かしいレザーディスクの展示に驚かれたりしたそう。

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北海道ゆかりの巨匠の目に留まり、嬉しい限りです。あなたもぜひ、監督や樹木さんも見学したミュージアムへ!

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