「シネマDEトーク」1月は18日(土)です

今月の「シネマDEトーク」は18日(土)pm2時からIKEUCHGATE6階書肆吉成で小田原賢治北の映像ミュージアム副理事長の「居酒屋兆治の世界」です。

1983年高倉健主演、降籏康男監督が函館を舞台に描いた映画ですが、山口瞳の原作は東京国立市にあった焼き鳥屋「文蔵」がモデル。同店の近くに住んでいて、足を運んだという小田原副理事長が居酒屋兆治の世界と想い出を語ります。

ご参加ください。

12月の「シネマDEトーク」が開かれました

蛍がいた!松竹座
市議会議場で恋愛映画上映も・・・

月1回の「シネマDEトーク」が、12月21日、IKEUCHIGATE6階の書肆吉成で行われました。今回のテーマは「映画館グラフィティーⅡ」。街並み画家の浦田久さんと和田由美理事が、札幌の象徴ともいえる映画館「松竹座」の思い出を語りました。

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「松竹座には蛍がいた」という浦田さんの話から始まりました。夏の風物詩ではなく、美しい女性が4人いて、足下を懐中電灯で照らし、映画館の闇の中を座席まで案内してくれたそうです。チップは当時のお金で5銭。蛍嬢を目当てに足を運ぶ人たちもいたほど。映画を観に行くために、女性たちは髪結いに行き、着飾って出かけるほどのステータスを持った劇場でした。

戦時中、日本最初のカラー映画「千人針」が上映されたのもこの劇場。浦田さんは胸弾ませて出かけましたが、映し出された画面は真っ赤。当時の日本ではネガから上映用のポジフィルムにする現像技術はなかったようです。
また、松竹座とすすきの交番の間に小路があって、小便横丁と呼ばれていました。上映中小用を我慢していた男性客が終了後、小路に駆け込むことがしばしばで、町内会も業を煮やし、稲荷を建てて防戦したというエピソードも。戦後は進駐軍の専用館となり、1947年に復活。その後、話題作を次々に上映、札幌のシンボル劇場として親しまれました。70年に惜しまれつつ閉館となりましたが、座り心地のいい椅子はJABB70ホール、シアターキノで活躍し、いまも滝川で現役だといいます。
札幌市職労時代、市議会議場で恋愛映画を上映した青年期、三吉神社の境内で野外映画を楽しんだ少年時代など、札幌の街並みと映画を愛した浦田さんならでは思い出話も披露してくれました。
これからの「シネマDEトーク」の予定は
1月18日(土)「映画居酒屋兆治の世界」
小田原賢治(北の映像ミュージアム副理事長)
2月15日(土)高村賢治(北の映像ミュージアム副館長)
3月21日(土)「みんなで語ろう。マイベスト映画」
※しばらくスタッフブログを更新しておりませんでしたことお詫び致します。今後は定期的に更新してまいります。