松本さんの個展が東京で開かれています

北の映像ミュージアムのメンバーであり、映写技師で画家の松本浦さんの個展が28日まで東京・西荻窪のギャラリーcadocco(杉並区西荻北3-8-9)で開かれています。

川本三郎さんが雑誌「荷風!」に連載した東京の町歩きの挿絵を中心に、間もなく公開される桜木紫乃さん原作、篠原哲雄監督の釧路ロケ作品「起終点駅」のロケ地のスケッチなど数十点が展示されています。東京では佃島の古い町並みや自由学園の明日館といった歴史的建造物などを描いています。中にはすでに失われた建物もあり、貴重な記録になっています。「起終点駅」ロケ地では、釧路駅裏の、留萌の飲み屋街に見立てて撮影された一角などを絵はがきにしています。

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1枚を描き上げるのにかかるのは2時間ほど。時間短縮のコツについて松本さんは「絵は芸事なので、とにかく描くこと」と言います。東京には1年に1回、1週間ほど滞在してまとめてスケッチするそうです。それ以前は小樽の建物を描くことが多かったといい、「小樽と東京に鍛えられました」。

店内には松本さん制作の、都電や複葉機のペーパークラフトも飾られ、楽しい雰囲気が広がります。立ち寄った年配の女性は、最近仕事を辞めて絵を始めたと言い、松本さんに「スケッチは何で書いているの?」と尋ね、「鉛筆で描きますが筆圧が強いので線がはっきり出ます」という松本さんの答えに「へえ、鉛筆?」とちょっと驚いたようでした。

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初日の23日には、今夏、松本さんらとともに桜木紫乃さんの案内で「起終点駅」のロケ地めぐりの旅をした川本三郎さんも訪れたということです。この「大人の遠足」の様子は雑誌「東京人」11月号の川本さんのエッセーに詳しく書かれています。こちらもご一読ください。

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(理事・加藤敦)

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