ドキュメンタリー映画「ルンタ」インドで上映

チベットの今日を活写したドキュメンタリー映画「ルンタ」を製作した池谷薫監督によるインド・ダラムサラからの報告です。中国の弾圧から逃れたチベット人が暮らす北インドの町です。要約してお届けします。(構成・文責 喜多義憲)
 「ルンタ」の道内上映は札幌で11月28日(土)から12月4日(金)までの1週間、札幌狸小路6丁目のシアターキノで。
池谷監督池谷薫監督(今年10月、札幌試写会で)
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 先日、ダラムサラ国際映画祭に参加して、大勢のチベット人に「ルンタ」をご覧いただくことができました。
11月7日の上映は500席の会場がほぼ満席となり、僕も中原一博さんもここで上映できる喜びを噛みしめました。
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▲写真(上)映画「ルンタ」のチラシ、(下)映画の1シーン。焼身抗議現場を訪れた中原一博さん
インド北部の町ダラムサラは「ルンタ」前半の舞台であり、ダライ・ラマ14世と8000人を超える亡命チベット人が暮らしています
中原さんはこの町に30年間住み続け、建築家、NGO代表として故郷を失ったチベット人たちの支援を続けてきました。
上映中はチベット人の囁きや笑い声やすすり泣きが聞こえてきて、他のどの場所にもない不思議な雰囲気を味わいました。
僕の隣の老婆は焼身者の写真が映し出される度にお経を唱えていましたし、厳しい拷問に耐え抜いた元尼僧や海外メディアの前で決死の抗議行動を行った青年僧の証言も、チベット人に囲まれて観ると、からだの芯から熱くなるような感動を覚えました。
  そして、ルンタが風にはためき、少年の馬が疾走し、チベットの大草原が広がると、静かなよめきが起きました。
スクリーンを見つめるチベット人たちの顔に笑顔が広がるのを見て、僕も中原さんもチベットを旅して本当によかったと思いました。
  エンドロールが流れると会場は万雷の拍手に包まれ、それがいつまでもやみません。中原さんの安堵の表情が何よりもダラムサラでの成功を物語っていました。上映後は大勢のチベット人に囲まれ、口々に感謝の言葉をかけてもらいました。
強く印象に残ったのは「ルンタ」をぜひ世界で上映してほしいと懇願されたこと。ニューヨークやトロントなどチベット人が多く住む街では、きっと彼らが協力を惜しまないだろうとも。新たな宿題を渡されたようで気が引き締まる思いがしました。
 ルンタの願いをもっと多くの人へ、そして世界へ届けたいと思っています。
感謝を込めて
池谷 薫

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