入ってすぐ右手のガラスショーケースは、
開館以来、「シネマの風景 北の歴史編」
と題した企画展の展示に使っています。
2016年のテーマは「北の大地と農業」!
「大地の侍」から「銀の匙」まで、
北海道を舞台にした多彩な作品資料を並べたほか、
北海道総合博物館の御協力により、
開拓時の貴重な品物を展示しています。
企画展趣旨は次の通りです。
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2016年は、「北の大地と農業」をテーマとした映画を紹介します。
先住のアイヌ民族によって育まれた北海道は明治2年、新政府により「蝦夷地」から「北海道」へと改名されました。開拓の担い手となったのは、屯田兵をはじめ、新天地を求めて全国各地から渡道した人々です。
彼らは、大自然の猛威と闘いながら土地を切り拓きました。広大な土地を生かし、試行錯誤の末に北海道型農業を発展させ、日本の食糧基地として存在感を高めました。
近年は、高齢化や後継者不足、環境問題、TPPなどの問題が山積していますが、道産米の品質向上や農業をテーマとした漫画のヒットなど、明るい話題も生まれています。
北海道の美しく豊かな自然を背景に、波乱に満ちた歴史を映像を通じて知ることで、ひと味違った現在、そして未来の姿が見えてくるかもしれません。どうぞお楽しみください。
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1年間の展示予定ですので、ぜひ足をお運びください。