カムイトラノの記録映像を収録した「マンガをはみだした男」がアンコール上映されました

赤塚不二夫生誕80年記念として製作、公開された「マンガをはみだした男」のDVDが、9月30日に発売されたのを記念して、9月10日から16日まで、同作が東京のポレポレ東中野でアンコール上映されました。

「マンガをはみだした男」は元アシスタントや編集者ら、赤塚不二夫さんをよく知る人の証言などで構成する、一風変わった評伝映画です。この中で、赤塚さんの多彩な活動の一つとして1983年に屈斜路湖畔で行われたジャズフェスティバル「カムイトラノ」のプロデューサーを務めたことが紹介され、その記録映像が使われています。映像には熱気あふれるライブの様子がとらえられています。

また、赤塚不二夫と親交があったアイヌ民族の音楽家、アトイさんのインタビューもあり、人脈の広さを示しています。アトイさんがオーナーである、釧路管内弟子屈町の屈斜路湖畔にある宿で収録されました。赤塚さんの逝去後、アトイさんが作詞作曲を務めるアイヌ詞曲舞踊団「モシリ」が行った追悼演奏の様子も映像で紹介されます。

アンコール上映の期間中は連日、関係者によるトークが行われ、13日には冨永昌敬監督と、音楽担当のU-zhaanさんが作品について話し、「15曲作ったのに、監督は4曲しか使わなかった」と、U-zhaanさんが舞台裏を披露する一幕もありました。

「マンガをはみだした男」について話す冨永昌敬監督(左)と、U-zhaanさん

「マンガをはみだした男」について話す冨永昌敬監督(左)と、U-zhaanさん

トーク終了後、富永監督に尋ねると、「アトイさんのインタビューは自分は都合で行けず、プロデューサーが行ってくれました」と教えてくれました。映画の公式サイトの中の「プロデューサーの撮影日誌」によると、収録は2015年6月9日です。(こちら

時間としては短いですが、赤塚不二夫と北海道の意外な関係を伝える貴重な映像と言えるでしょう。

富永監督は昨年、札幌出身の川瀬陽太さんが主演を務めた「ローリング」で高い評価を集めました。いつか北海道で映画を撮ってくれることを期待しましょう。(理事・加藤敦)

※「ト」は本来「ト」の右上に「。」がつきます。

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