「探偵はBARにいる3」製作発表会見レポート

東映の人気シリーズの第3弾「探偵はBARにいる3」が製作されることになり、製作発表会見が1日、東京都内で行われました。

同シリーズは2011年公開の「探偵はBARにいる」、13年公開の「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」が製作され、4年ぶりの新作となります。探偵とその相棒に、おなじみの大泉洋さんと松田龍平さんのコンビ。新作ではモデル事務所オーナーの謎の美女を北川景子さんが演じます。「瞬 またたき」「抱きしめたい 真実の物語」と北海道ロケ作品が多い北川さんのフィルモグラフィに、新たな道内ロケ作品が加わります。

記者会見で大泉さんは「待ちに待った3です。やりたかった思いをぶつけて最高の映画にしたい」、松田さんは「札幌の冬景色に2人がやって来ることを楽しみに頑張ります」と意気込みを語り、初参加の北川さんも「北海道を好きになるような映画に参加できることを、このシリーズのファンとして嬉しく思います」と話しました。ただ、北海道ロケを間近に控え、会見の中身は食べ物の話が中心に。北川さんが「ジンギスカンとスープカレーは絶対食べたい」と言えば、松田さんも「第1作の撮影で使ったラーメン屋さんが行きつけなんで、そこ行きましょう。僕は狸小路のアーケードをずっとうろうろしてるんです」と応じ、大泉さんは「龍平くんはずっと北海道にいるのが好きで、撮影が3、4日空いても居続ける人。何してるのかと思ったらホテルから一番近いラーメン屋さんで毎日食べてる」と暴露しました。

記者会見に臨む、左から松田龍平さん、大泉洋さん、北川景子さん

記者会見に臨む、左から松田龍平さん、大泉洋さん、北川景子さん

今回のロケ地は札幌と小樽など。2月10日ごろ撮影に入り、その後は3月末まで東京近郊で撮影の予定。公開は今年冬の予定です。脚本は第1作から手がけている古沢良太さん、監督は新たに吉田照幸監督にバトンタッチされます。

北海道の映画ファンとして特筆すべきことは、企画とプロデューサーを札幌出身の道産子コンビが務めていること。第1作のプロデューサーだった東映の須藤泰司さん(現・企画製作部長)が今回は企画、同じく栗生一馬さんがプロデューサーを務めます。3作目が4年ぶりとなったことについて須藤さんは「3は冬に撮影しようと決めていましたが、景色がきれいなのは1月下旬から3月くらいまでなので、撮影時期はピンポイントになります。北川さんが網走で『抱きしめたい』の撮影をしていたころに、網走や釧路でロケハンをしたんですが、その後、主演の大泉さんがNHKの朝ドラに出たり、大河ドラマに出たりしたので、われわれの方のスタートが遅くなりました」と映画製作のスケジュールの難しさを話してくれました。新作では札幌のどんな風景が描き出されるか、楽しみにしましょう。(理事・加藤敦)

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