現在、前編が公開中の映画「3月のライオン」。
主演の神木隆之介さんと大友啓史監督が3/26(日)、キャンペーンのため札幌を訪れました。札幌シネマフロンティアで行われた舞台挨拶のレポート、後編をどうぞ。
* * *
司会「さまざまなキャスティングがハマった映画だと思います。共演者とのエピソードをお聞かせください」
神木「豊川悦司さんは、僕が小学生の時に出演した『妖怪大戦争』という映画で共演したので、今回『大きくなったねぇ…』としみじみ言われました。『妖怪大戦争』では敵役だったので、まさか義理のお父さんになるとは思っていなかった(笑)。現場ではお父さんみたいに接してくれて、温かい方でした」
司会「初共演でない方、ほかにもいらっしゃるんですよね」
神木「後藤九段役の伊藤英明さん、僕は“英兄(ひでにい)”と呼んでるんですけど」
監督「仲良いよね」
神木「健康法を教えてもらったんですよ。ある時急に、(口真似風に)『隆ちゃんさ、お湯浸かってる?』『よく寝れてる?』って聞かれて。『お湯に浸かった後、シャワーで体を冷やして…を繰り返すと、自律神経が…』までしか覚えてないんですけれど(笑)。なんか良くなるらしいです(笑)。僕も撮影中、4回くらい試しました。英兄、健康なんです!」
司会「体、鍛えてらっしゃる方ですもんね(笑)。さて、今回はFacebookやツイッターでも質問を募集しまして、その中から『私は将棋のルールは分かりませんが、どのシーンからもドキドキが止まりませんでした。ものすごく将棋の練習をされたと聞きましたが、どのくらい費やしましたか?』についてお答えください」
神木「本番では、10分や20分の長回し撮影の間、集中力を切らさずに駆け引きをしています。映画では、顔の表情とかカットが変わるんですが、実はそのシーンだけ撮ってるのではなく、対局の最初からやってるんです。徐々に悩んだり、焦ったり…という感情に持っていっているので、そんな緊張感が伝わればうれしいです」
司会「それでは監督に。これからご覧になるみなさんに、見逃してほしくないシーンを」
監督「駒音! 今の話につなげると。棋士を演じる俳優たちが駒を置く音が、芝居によって全然違います。その音を丁寧に拾っていて、キャラクターが出るので、注目してほしいです。また、原作の舞台である東京の月島や千駄ヶ谷などでロケしたので、町の空気感を楽しんでほしいです」
司会「ぜひスクリーンで楽しんでほしいですね」
監督「そうですね。将棋の対局シーンは、僕は刀を持たない斬り合いだと思って撮りました。ホンワカしたシーンとの緩急も楽しんでほしいです」
司会「それでは最後に、監督からみなさんへメッセージをお願いします」
監督「加瀬亮さんも先日言っていましたが、この作品は、将棋の映画のようにみえて、本気で何かに取り組もうとする人、勝負しようという方の背中を、必ず押してくれる映画です。前編・後編、通してご覧ください」
神木「僕たちスタッフとキャストが、魂を込めて作った作品です。楽しんで、さらに観た後は『良かったな』と思っていただけたら嬉しいです」
* * *
さて、いかがでしたか?
監督の作品への思い、
神木さんの演技に対する真摯な姿勢(&共演者さんとの仲の良さ)
が伝わってくる舞台あいさつでした。
ぜひみなさん、劇場へ足をお運びください!