10月シネマ塾レポート!「カルメン純情す」

毎月3土曜日、ミュージアムで開催する
ミニベント「北のシネマ塾」。
10/21は「カルメン純情す」(1952年 木下恵介監督)を
テーマに、北海学園大教授の大石和久理事が
トークを務めました=写真=。

Exif_JPEG_PICTURE

映画は、高峰秀子が演じる純情一途なストリッパー・リリーが、
パリ帰りの前衛芸術家に恋し、気に入られようと愚直に行動する姿に、笑いと涙を呼び起こされる喜劇。

大石理事は「単なるコメディではなく、時代背景が色濃く反映された痛烈な風刺喜劇である。自衛隊の前身である警察予備隊が誕生し、憲法第9条の実質的な空洞化に進もうとしていた当時の政治の流れに対する痛烈な批評精神が込められている。これは現在にも通じるのではないか」と説明しました。

さらに、カメラアングルが全編を通じて一定ではなく、同一シーンの中でも時間が経過するにつれ、右左に45度傾斜するカメラワークについて「木下監督が試みた、世界で初めての方法的実験と言われており、監督とカメラマン、俳優の演技のすべてが一致しなければ実現できない。面白い効果を生んでいる」と指摘し、参加者たちは興味深く聞き入っていました。(小田原理事)

コメントは受け付けていません。