2月5日(月)、札幌で開催された北海道150年事業のキックオフ特別イベント「キタデミー賞」(「北の映像ミュージアム」を含む関係機関・団体でつくる「北海道150年 映像と音楽による特別イベント実行委員会」が主催)。
スタッフ・新目による会場レポート第2弾をどうぞ。
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山田洋次監督につづき、「監督賞」に選ばれた坂東元・旭山動物園園長が登壇します。
坂東園長「150年の節目にこのような賞をいただき、動物たちはピンと来てないと思いますけれど(笑)、我々スタッフは本当に光栄です。北海道は、520万人余りの人と陸上最大の肉食動物・ヒグマが数千頭共存している島。こういう島は地球上にほかになく、〝奇跡のような島〟なんです。旭山動物園は、その奇跡の島の動物たち、さらに、海でつながる地球上の生き物たちのありのままの素晴らしさを伝えてきました。これからも、動物たちと人の心をつなぐ動物園であり続けたい。そのことが、動物たちの未来の明かりになるような、そんな動物園になればと思います。北海道に旭山動物園があることを誇りに思いながら、これからも、自然や動物たちに畏敬の念を持ちながらやっていきたいです。今日は本当にありがとうございました」(会場から大きな拍手)
おめでとうございます! 旭山動物園といえば、西田敏行さん主演の映画「旭山動物園物語 ペンギンが空を飛ぶ」(2009年)もありましたね。
日本ハムファイターズ・栗山秀樹監督のコメント映像が流れた後、今度はサテライト会場の鈴井貴之さんが登場。
「銀のエンゼル」「river」「man-hole」といった北海道ロケの映画も監督されています。そして、ご存知HTBのカルト人気バラエティー「水曜どうでしょう」に「ミスター」の愛称で出演するタレントさんでもあります。司会の羽鳥さんとの軽妙なやりとりをどうぞ。
羽鳥さん「鈴井貴之さん、おめでとうございますー!」
鈴井さん「どうも、大変、申し訳ありません!」(会場笑)
羽鳥さん「どうしましたか!」
鈴井さん「そうそうたる方々の中にちょっと紛れ込んじゃったみたいで、申し訳ございません!」(会場笑)
羽鳥さん「いえいえ、『水曜どうでしょう』は全国区ですよ!」
鈴井さん「僕はテレビドラマや映画も作らせてもらっているんですけれど、『水曜どうでしょう』に関しては、僕と出演者の大泉洋、藤村と嬉野というディレクター4人で、ひとつの番組という風に思っていますんで、僕がじゃなく、4人で一緒に受賞させていただいたと感じています。本当に申し訳ございません!」(会場笑)
羽鳥さん「北海道にはまだまだ魅力がたくさんあります。どこをどう伝えていきたいですか?」
鈴井さん「(水曜どうでしょうの)番組に関しては伝えにくいんですけれど、新作の撮影はすでに始まっています。今年オンエアしたいと思っておりますので、お楽しみにしていてください!」
羽鳥さん「期待しております!」
そして、「主演男優賞」の前に、「スペシャル男優賞」が発表されました。その方は、俳優・高倉健さん(1931-2014)です。
ナレーションと共に、北海道ロケの名作が次々と映し出されました。
司会の羽鳥さん「高倉健さんが生涯で出演された205本のうち、30本以上が北海道で撮影された作品です。ある対談ではインタビュアーから『北海道が舞台の作品が多いですね』と言われ、健さんは『僕は役者の中で一番多いんですよ。ただ、まだ道民栄誉賞はもらっていません』と笑いながら話されていたそうです。高橋知事…?(会場笑)。いま、道立函館美術館で『高倉健 追悼特別展』が開催中です(※3月31日まで)。この企画展は、昨年から釧路、帯広、札幌と道内を巡っています。北海道を愛した高倉健さんが、今も息づいています。私たちの心の中に、今も格好良く生き続けている高倉健さんに、このトロフィーを贈りたいと思います」(会場から大きな拍手)
高倉健さんの映画は、北海道の大きな宝。そのことを、再認識した瞬間でした。(つづく)
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