今日は朝から冷え込んだ札幌です。
さて、本日は、昨日ミュージアムにお見えになった
定居孝行さんをご紹介いたします。
定居さんは、
テレビの編集畑を歩み続けて約50年。
現在、フリーの編集マンとして活動されています。
編集の道に入ったきっかけは、映画。
あこがれだった映像の世界に携わりたいと、
18歳でHBC映画社(当時)に入社したとか。
聞くと、ミュージアムでご紹介している
演出家の故・守分寿男さんとも若い頃に仕事で知り合い、
家族ぐるみでお付き合いがあったそう。
守分さんとの最初の仕事は、
1961年のドキュメンタリー「いかを釣る少年」
当時、21、2歳だった定居さんは
4つ年上の守分さんと
「一緒に(作品を)作る雰囲気だった」と振り返っています。
その後も、「望郷」(79年)
「悠々たる天」(84年)
「林檎の木の下で」(89年)など
ドキュメンタリーやドラマを手掛けたとか。
守分さんとの最後の仕事は
「いのちの記憶~小林多喜二・二十九年の人生」(2008年)
「芸術祭大賞に選ばれて、守分さんはすごく喜んでいた。
私も嬉しかったな…」と懐かしげ。
守分さんとの仕事を
「長く一緒にやっているから、
台本を読めば彼の〝こだわり〟がわかる。
だからなるべくその通りにするし、
違うな…と思う部分は説得することもあります(笑)」とお話されていました。
編集のプロとして長年活躍する定居さん。
仕事へのこだわりを伺うと、
「編集は、撮影したロケ現場と視聴者の〝橋渡し役〟。
初めて見る人がどういう組み立てだと理解できるか、
という感覚を常に持っています」
とのことでした。
ミュージアムの会員として、
我々の活動も応援してくださっている定居さん。
彼の編集した作品のいくつかは
ミュージアムでも視聴可。
ご興味がある方は、ぜひご覧になってみてください。