11月2日(金)公開の苫小牧ロケ最新作「のぼうの城」
W監督インタビューのつづきをどうぞ。
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スタッフ/今後も北海道で撮りたいというお気持ちはいかがですか。
樋口/もともと「のぼうの城」も、やっているときに「ワイルドバンチ」(※スタッフ注、69年のアメリカ・西部劇映画)的な、国籍や時代背景とかを超えたところの、何か自由な時代の話に置き換えられないかなというのはあったんです。
(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
スタッフ/「ワイルドバンチ」ですか。
樋口/自由じゃないですか、ここって。いろんなことができるような気がしていて、だからなんでしたっけ、韓国映画であったじゃないですか、「グット・バッド・・・
かずえママ/イ・ビョンホンとかが出ている?
樋口/出てます。
犬童/「グッド・バッド・ウィアード」(※2008年の韓国版西部劇)。満州が舞台の作品でしたね。
樋口/あれ、非常にすごい内容ですけれど、そういうことを自由にやれちゃうって、ある意味うらやましいなと思うんです。そういうのを作る舞台として、北海道が適しているような・・・
犬童/考えてみると、日活映画がやっているんですよね。
樋口/そうです!
犬童/無国籍アクション。
スタッフ/「ギターを持った渡り鳥」とか。
樋口/そうそう!だから、そういうことができる素晴らしい土壌なんじゃないかと思うんですよ。
スタッフ/道民エキストラが約4000人も参加しているということですが、そうしたことを含めて見どころを教えてください。
犬童/エキストラの方々にはすごくお世話になったんですけれど、僕としては皆さんが映画の中でいい形で残ってほしかったので、すごく厳しく演技指導したんですよ。
スタッフ/そうですか。
犬童/そのせいもあっていい合戦シーンを作れたので、ぜひそれを確認してもらいたいなと思いますね。厳しくしていたのにはちゃんと理由があるということを(笑)
樋口/さっきからずっと場所の話をしていたんですけれど、実は馬もすごく重要なポイントです。これだけの馬を集められる場所も、日本国内ではここしかないんですよね。
スタッフ/確かに、エンドロールに協力会社名が出ていましたね。
樋口/いろいろなところの馬と馬乗りの人たちに協力してもらいました。
かずえママ/佐藤浩市さんの騎乗シーン、お上手でしたね。
樋口/浩市さんは、普段から練習されていたそうです。
かずえママ/疾走シーンなんか、すごくビックリしました。
スタッフ/迫力ありましたよね。
犬童/浩市さんは本当に慣れているんですよ。
かずえママ/輓馬の映画にも出てますしね。
スタッフ/「雪に願うこと」ですね!
(つづく)
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『のぼうの城』
11月2日(金)札幌シネマフロンティア、
ユナイテッド・シネマ札幌ほか全道公開
公式サイト http://nobou-movie.jp/