11月2日公開の苫小牧ロケ最新作「のぼうの城」
「モントリオール映画祭:凱旋トークショー」が
9月12日、札幌駅のパセオで開かれました。
今作のシナリオ「忍ぶの城」は、第29回城戸賞を受賞。
映画化を前提に小説として執筆した和田竜の「のぼうの城」は、
累計発行部数165万部を突破という話題の映画です。
映画のトレードマークでもある兜を、共同監督を務めた
犬童一心監督、樋口真嗣監督もかぶって登場。
全道から4,000人以上のエキストラが参加し、
北海道ロケ作品では過去最大規模という今作の見どころから、
学生とのティーチインの様子まで、たっぷりお伝えします。
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犬童/「のぼうの城」は、2010年8月14日から苫小牧で撮影を始めました。一か月間、僕と樋口さんで合戦シーンを撮りましたが、ものすごく大勢の人たちに出演していただき、そのおかげで物凄く迫力のある面白い合戦シーンを作れました。ぜひ、映画館に行って確かめてもらえたらと思います。
樋口/北海道にある素晴らしいロケーションを使うのではなく、苫小牧の勇払原野に戦国時代の城をゼロから築き上げました。映画を作るため、思う存分やらせていただいたので、北海道にはとても感謝しています。
Q/「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」の犬童一心監督と、「ローレライ」「日本沈没」ほか、札幌が舞台でもある「ガメラ2 レギオン襲来」など平成ガメラ3部作では特技監督も務めた樋口真嗣監督。二人が共同でメガホンをとったこの映画。製作中に意見の相違はなかったのでしょうか。
犬童/準備期間がとても長かった(補足:04年に和田氏の脚本を犬童氏が読んで、樋口氏に共同監督を依頼)ので、二人で全体像を共有し合いました。ですから、撮り始めてからは、特に打ち合わせすることもなく、スムーズに進みましたね。
樋口/二人で色々と思い悩んだ記憶があるのは、出演者のビジュアルですね。時代モノというのもあり、特に野村萬斎さん演じる「成田長親」のヒゲの位置、長さがなかなか決まらず、かなり話し合いましたね。
Q/ロケ地を選ぶ際には、とても早い段階から全国から候補を探し回ったようですが、苫小牧に決定するまではどのような経緯があったのでしょうか。
樋口/正直言うと、セットだけでこの映画は破産してしまうのではないかと心配になるぐらい、広大で、魅力的なロケーションでした。おかげでかなりの苫小牧通になりましたよ。
会場には、実際に苫小牧ロケにエキストラとして参加された方も来ていて、監督たちとの撮影時の裏話も語られました。
犬童/映画では、使ってないカットはほとんどなく、見えてないエキストラもほとんどいないんです。エキストラに参加された方は、ぜひ自分の出るシーンを注目して見てほしいです。
ティーチイン(Q&A)タイムでは、俳優志望の学生から「作品を作る際、役者に最も求めるものはなんでしょうか?」という質問が。
犬童/一番は存在感だと思います。オーディションをやっていても、演技する前に決めちゃってることが多いんですよね。入ってきた時の存在感が大事。演技の仕方も、「その場所でいい演技をする」というよりも、「その場所にどんなふうにしているのかを一生懸命考えられる」ような人が、いい俳優なんだと思います。
50分ほどの時間でしたが、観客とのクロストークもあり、早く映画が見たくなる貴重なトークショーとなりました。最後に両監督からのメッセージをどうぞ。
犬童/みなさんにはぜひ、この映画を劇場で見ていただきたいです!面白かったら、周りの人にも面白かったと伝えていただけたらさらに嬉しいです。
樋口/エキストラで出て頂けた方たちに、ありがとうと伝えられる機会ができて本当に良かったです。楽しければ何度でも見に来てください!
苫小牧ロケの「のぼうの城」は11月2日公開!
ぜひ劇場へ足をお運びください。(木屋)
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『のぼうの城』
11月2日(金)札幌シネマフロンティア、
ユナイテッド・シネマ札幌ほか全道公開
公式サイト http://nobou-movie.jp/