札幌発ドキュメンタリー「世界一売れないミュージシャン・KAZUYA」の田村監督がご来館!

冬至を過ぎたものの、寒さが一段と厳しい札幌です。

さて、ほぼ札幌のみで活動するミュージシャン

KAZUYA(カズヤ)さんをご存じですか?

90年代、「PHOOL(フール)」という

インディーズバンドで活動。

解散後はソロ活動を続けるも売れず、

51歳を迎えたミュージシャン。

そんな彼を追ったドキュメンタリー映画が完成しました。

題して「世界一売れないミュージシャン・KAZUYA」。

3月5日(火)~11日(月)、

蠍座(北区北9西3)での上映が決まっています。

昨日、札幌在住の田村紘三監督(写真左)と

宣伝担当の坂口きりこさんがご来館!

作品への想いを伺ったので、ご紹介します。

まず驚くのは、監督・田村さんの本業は美容師、

今回、初監督で劇場デビューということ!

製作のきっかけは、2011年2月ごろ。

プライベートで落ち込んでいた時に、知り合いの

中川究矢監督から「映画を撮れば?」と勧められたこと。

「それで、自分よりダメな人を撮ろうと(笑)、

思いついたのがKAZUYAさんでした」と田村監督。

田村監督自身、20代からKAZUYAさんのファンで、

「人生に落ち込んだ時、あの人のことを思い出していた」そう。

さっそく本人に交渉し、撮影がスタート!したものの、

携帯・PCなしのKAZUYAさんを捕まえるのも大変で、

途中、何度か諦めかけたこともあったとか。

15か月の撮影を経て、ようやく昨年末に完成し、

なんと、3月の劇場公開が決まったのです。

撮影を終え、改めてKAZUYAさんへの想いを聞くと、

「撮影中に仲が悪くなったり、がっかりしたこともあったけれど、

結局、お茶目で憎めない人、愛される人なんだと思いました」。

「モノづくりをしている人に観てほしい。

現実は大変だけれど、少し肩のチカラを抜いても

生きていけるんじゃない、と感じてもらえれば」とのことでした。

一方、坂口さんの本業はライター。

中川監督経由で田村さんと知り合い、

作品に惚れ込んで宣伝担当になったとか。

「初めて観た時、ホームビデオではなく、

ちゃんと映画になっていることにビックリ!

KAZUYAさんには苛立ち、腹が立ったけれど、

観終わった後には『イケる!』と確信しました」と坂口さん。

もともと映画好きの坂口さん。

これまでも積極的に映画祭やロケに足を運んでおり、

そこで築いた人脈をフル活用して宣伝を展開中!

そうする中で、蠍座の田中次郎代表に見せたところ、

見事、札幌での初公開が決まったそう。

「あの田中さんもべた褒めした作品です!」と坂口さん。

インタビュー中、小檜山博館長とも会うなど、

確かに何かを引き寄せるチカラがあるようです。

来館も、昨年末の函館港イルミナシオン映画祭で

お会いしたのがきっかけ。

映画は、人と人をつなぐ役目もあるのですね。

突然映画界に飛び込み、

一般公開のチャンスに恵まれた田村監督。

「不安もあるけれど、自信はあります」という言葉に、

KAZUYAさんへの、自作への“愛”を感じました。

気になる映画に関する詳細は公式サイトへ。

もちろん、サインもいただきました!

近く、フライヤーも届けてくれるそう。

札幌発のアツい想いが込められた

ドキュメンタリーに、ぜひご注目ください!

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