「北のシネマ塾」第5回目が終了!

昨日18日(土)、ミュージアム恒例の

「北のシネマ塾」が開催されました。

今回のテーマは、1960年の羅臼ロケ

「地の涯に生きるもの」(久松静児監督)。

トークは、高村賢治理事が担当しました。

映画は、戸川幸夫さんの小説「オホーツク老人」が原作。

高村さんはまず、映画化の経緯について

「原作を読んだ森繁久彌さんが熱望し、

自身のプロダクションを設立して作った」と説明。

当時、森繁さんは既に192本(!)の映画に出演しており、

そのギャラまでも資金にしたという背景を明かし、

「森繁さんの執念、情熱、気迫が投影されている」と語りました。

実際、主演の森繁さんは、海に憑りつかれた

男の生き様を25~72歳まで熱演しており、

「それまで日本映画に登場しなかった

秘境・知床を舞台にしている」と説明。

1960年2・6月に行われたロケについても、

「58年に斜里・ウトロ間の知床横断道路が開通したが、

2月は吹雪で通れず、ブルドーザーで道路を作って

スタッフは移動したようです」とエピソードを紹介しました。

また、病気の妻をソリで引きながら流氷の上を移動し、

オシンコシンの滝の峠越えに挑戦するシーンを挙げ

「あのパワーに感動する、素晴らしい見どころ!」と力説。

また、撮影中に森繁さんが作った主題歌も紹介。

後に加藤登紀子さんが歌って大ヒットする

「知床旅情」の原曲とも言われていますが、

その真相はハッキリしないそうです。

最後に、「興行的にはあまりヒットしなかったが、

60年代の知床をこれだけ美しく捉えていることに希少価値がある。

北方領土問題が起こした悲劇が表現され、

地元住民にとってどれだけ切実な問題かが伝わる」と話していました。

ちなみに高村さんは、知床ロケのほかの映画も紹介。

以下に列記するので、どうぞご参考に。

「アフリカの光」(75年、神代辰巳監督)
「男はつらいよ 知床慕情」(87年、山田洋次監督)
「ひかりごけ」(92年、熊井啓監督)
「光の雨」(2001年、高橋伴明監督)

ということで、次回のシネマ塾は・・・

6月15日(土)午後2時~ テーマは「雪に願うこと」。

トークは和田由美理事です。どうぞお楽しみに!

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