今年最後のシネマ塾-フロアからも活発な発言

12月21日(土)午後2時から今年最後の北のシネマ塾「アフリカの光」の上映とトークが開かれました。上映後は北の映像ミュージアムきっての映画通、高村賢治理事が厳冬の根室管内羅臼町ロケにまつわる話を紹介しました。

アフリカの光1

アフリカの光2

作品は1975年、東宝・渡辺企画の製作。神代辰巳監督が前作「青春の蹉跌」に続いて萩原健一を主演に、田中邦衛、桃井かおりなどを共演に配して描いた青春映画で、原作は丸山健二。

厳寒の北の漁村にふらっと現れた2人の若者が、雪が解けるころに帰ってくるアフリカ行きのマグロ漁船に乗り込むことを夢見て、冬を過ごすという設定。 地元漁師たちとの確執、女性との恋と挫折が描かれれています。日活ロマンポルノで神代監督とコンビを組んだカメラの姫田真佐が北海道各地を巡って羅臼を選びました。2人が橋を渡ってやってくる最初のシーンと列車で別れるシーンは厚岸町で、それ以外はすべて羅臼町で撮影されました。

高村さんはトークでスナック、番屋、銭湯など羅臼町民が全面協力したと語り、地元にはよそ者に対する包容力がある一方で、冷たい目もあるという独特の風土と気質もストーリー展開の伏線になっていると解説しました。

この日のシネマ塾に参加した岡江政志さん(60歳)が、ロケに使われたコトブキ屋洋品店の様子などを語るなど、フロアから活発な発言が相次ぎました。「全面協力したわりには羅臼の観光資源が描かれていない」という意見も・・。

かつて衣料品のセールスで札幌から羅臼に足を運んだという岡江さんは「コトブキ屋洋品店の奥さんが映画のロケに使われたと話していたが、洋品店はどこに出てきたか分からなかった」と、首をかしげると高村さんは「コトブキ屋の応接室が改装されて、萩原、田中が暮らす安アパートになっています。だから分からないのでしょう」と種明かししました。

2013年のシネマ塾はこの日が締めくくり。新年第1回の1月18日(土)は初めての映画ファンの集い「私の愛した悪役」を開きます。午後2時から。ミュージアムに来てあなたの好きな悪役がからむ名シーンについて存分に語ってください。

 

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