あす2月15日午後2時から、当ミュージアムで月例「北のシネマ塾」開講。不肖喜多が昭和11年(1936年)日活作品「生命(いのち)の冠」(内田吐夢監督、岡譲二、原節子主演)を取り上げます。
教材は新潮45+ 2011年3月号付録のDVD。飢餓海峡の内田吐夢監督がいまは手の届かぬ北方領土になってしまった国後島ロケを敢行。流氷の海と現地のカニ缶工場で実写したドキュメントタッチの作品です。
栴檀はふたばより芳し。スクリーンデビューの翌年、満15歳の原節子で出演する原節子は匂うように麗しい。
企業コンプライアンスとはなにか、現代にも通じる社会派作品は内田吐夢映画の面目躍如。さまざまな角度からこの作品と古き良き銀幕時代を振り返ってみたいと思っています。
入場無料。北の映像ミュージアムの会員だけでなく、一般の映画ファンのご来場も歓迎いたします。
同作品製作当時、トーキーと無声映画の両方がありましたが、上映DVDは無声バージョンに後で弁士をセリフとナレーションを吹き込んだもの(上映時間54分)となっています。ストレート上映は著作権保護に抵触するおそれがありますので、あくまで資料としての部分上映になりますので、あらかじめご了承ください。